<   2013年 10月 ( 11 )   > この月の画像一覧

鈴木清順「暗黒の旅券」葉山良二筑波久子岡田真澄E・H・エリック兄弟二人一役!

 神保町にて。「祝 卒寿鈴木清順90歳 日活撮影所「鈴木組」のゴヒイキ20本」特集。59年、日活。
 ややや、ひょっとして、未見の清順か、いやいや、見ているはずだ、と葛藤しながら(笑)見に行ったら、おお、これは見たことないシーンの連続やでー、やったー、と思っていたら、ラスト近く(笑)E・H・エリックが、出てくるに及んで、思い出した(笑)。
 見ていたのね(笑)。いまさらながら、ぼくの記憶力は欠陥品だ(泣)。
 そうすると、冒頭の鮮烈なショット、ショー司会者が瞬時に梅野泰靖マネージャーにチェンジするとこ(編集の初歩的マジックが、すごく効果的かつ鮮烈)も、思い出しました。既視感ありありじゃないか。
 新妻・沢たまき(冒頭に歌うショーガール)に、新婚旅行中に失踪された(実は殺された)葉山良二が、真相を追う。
e0178641_196914.jpg 親身になって葉山に協力する同僚バンドマン・岡田真澄が、なんとなく、怪しい。この岡田が、病気降板なのか、クライマックスの銃撃戦では、突如、実兄E・H・エリックが、堂々の代役。
 しかし、この兄弟は、あまり似ていない。しかも、誰もが顔を知っている有名人どおし。代役としてもバレバレだし、しかも清順は、正々堂々、逃げも隠れもせず、二人の差異をそのままに、撮っている。似せようなどと、はなから思ってもみない。
 いやあ、清順としては、うれしかったろうね(笑)。岡田真澄の病気降板を奇貨として、堂々の二人一役なんて、変則技が出来るんだから。しかし戦術も戦略ももちろんないまま、必然性のない二人一役なんて荒業をやっても、つまらないだけの結果となった。
 また、ケニー青木などいわゆるオカマ、シスターボーイを多用。カブいた新風俗の積極的採用も、しかし新(真)の映画的効用、あるいは映画的異化効果には、結びつかない。中途半端な試行錯誤が、凡庸な結果に終始したといったところか。
 サスペンス・ミステリとしてもイマイチ。前回見たところ(後半)と同じところで、意識が遠くなり、寝てしまいました。
 助演の筑波久子、小悪魔的な彼女の顔が、目くるめく映像として使われ、こちらは効果的。彼女もちゃんと使われれば、もっと大成していたのに、と可能性を感じるショットに。
 凡庸なストーリー(説明過多とならざるを得ない非映画的プロット)、演出的仕掛けなり異化効果が、戦略も戦術も欠いたまま、ことごとく外して、通常作品としても清順映画としても、残念な結果に。
 初期清順映画が、すべて駄目なわけではなく、目を見張る作品も多々あるのだが、これじゃ見たことを忘れるわけだよ(責任転嫁)。

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by mukashinoeiga | 2013-10-29 00:59 | 清順の光と影すべって狂ってる | Trackback | Comments(0)

私は桜田淳子ジャンキー

 なぜ、わたしが、いま現在桜田淳子に思い入れがあるかは、★桜田淳子の謎(笑)★などの駄文に、詳しい(笑)。
 そこに貼り付けた動画にて、彼女の卓越した表情の多彩さ、素晴らしさ、いかに成長期とはいえ、異常なまでに(笑)次々変貌していく顔相の多彩さ、が楽しめる。そして、たとえ彼女の顔がどんなに変貌しようと、文字どおり、すべて目の快なのです。
 驚嘆すべきメタモルフォーゼの、おそらくぼくが知る限りでは、最強のアイドルなのでありますね。
 
桜田淳子 気まぐれビーナス

♪プピトピプー?というときの、細い上くちびる、一瞬のふくれっつらこそ、桜田淳子の快。

桜田淳子 山口百恵 渚のシンドバッド

 (架空の相手を)指差すときに、一瞬で口をへの字にして、漫画みたいなドヤ顔をするのが、桜田淳子の、表現力のすごさ。
 黒の衣装で歌うときのボーイッシュさと、純白の衣装でキャーキャー笑い転げるときの美少女ぶり。この落差が、桜田淳子。その白い衣装をさりげなく、持って歌うしゃれっ気も。

桜田淳子・森昌子・山口百恵 ものまね

 たぶん美川憲一だと思うが、やりたくなくてやっている物まねというが、山口百恵は、桜田淳子や森昌子のもまねは、楽しくやっていると思う。たぶん。

山口百恵、森昌子、桜田淳子 スター誕生編

 司会者・萩本欽一の回想によれば、スタ誕に出場する子のなかで、オーラのある子は、「歌は、うまくなくていい、歌さえ歌えれば(もう合格)」という思いで、見ていたという。ところが桜田淳子を秋田予選大会で見て、そのあまりのオーラに、「歌えなくてもいい、声さえ出れば」と、思ったという(笑)。ちなみに桜田淳子こそ、百恵、昌子を超えて、スタ誕史上最高得点者。
 最近の報道によれば、来春の終了が決定した「笑っていいとも」第一回のゲスト。
◎追記◎本映像に、桜田淳子のみ地方予選の映像が残っているのは、昌子・百恵は予選でも本選でも、顔が変化していないのに、淳子のみ顔が変貌しているから、スタッフが意図的に入れたのではないか。
 メタモルフォーゼ淳子のみが、顔の印象も、歌の歌い方も、変化しているから、スタッフの目に留まったのだ。実際、百恵も昌子も、そのキャリアにおいて、顔かたち、歌唱が、まったく変わっていない。メタモル淳子のみが、変わっているのだ(まさしく西川「いまの淳子ちゃんからは想像も出来ない」!)。
 また、仮に当時のこの特番が昌子、百恵の地方選映像を流していたとしても、ユーチューブ投稿において、それをカットした意図も、まさしく、淳子のみが常に変わっているということを、意識したためだろう。
 なお、関係ないが、森昌子はオバサンが勝手に応募したといっているが(淳子、百恵は自分で)応募用紙に本名でない森田昌子?と、ちゃっかり芸名を記入しているところを見ると、こりゃあ、オバサンと同意の上だろう(笑)。もちろん、これは愛らしいうその部類。
◎再追記◎桜田淳子の山口百恵物まねは、物まねとしてはまったく似ていないのだが、森昌子「表情が似てるね」と瞬時にナイスフォロー。欽ちゃん新春番組での、反射能力の高い受け答え、かわいい声で、森昌子を見直した(笑)。
 もちろんニコニコ笑っているだけの山口百恵も好印象。三人とも、いいなあ(笑)。
 なお、森昌子の桜田淳子物まね「それとも~」は、絶の品。

ひとり歩き 桜田淳子

 当時のパソコン事情と、今なら放送事故とも言うべき(笑)しらけきった観客たち、うつむいているものもいる、子供たちは緊張しっぱなし、が凄すぎる(笑)。この観客「演出」はナンナンダ(笑)というくらい、スゴい。
 いまや、たいていのアイドルが、ブログやツィッターをやっているようだが、パーソナルコンピューター初期とアイドルという、同時は水と油な珍景だったわけではあるが、それにしても、これはひどい(笑)。
まさに観客と乖離した桜田淳子の「一人歩き」を表現したのか(バカ)。ちなみにこのときの彼女の顔は、桜田淳子史上珍しい「大顔」期。これが、現在の顔に近いという話もある(笑)。
◎追記◎パソコン台の側面を覆っている半透明の防護板??は、ナンナンダ(笑)。
 そっぽを向いている男性観客は、ナマ桜田淳子は後姿しか見れないため、正面が映っているモニターを見ている、と推測するが(笑)。とすれば、モニターの配置場所が間違っているのだ。
 うつむいている女性観客数名、むっつり暗い表情の観客は、おそらく別の男性歌手のゴヒイキで、女性アイドルなんか応援してやるものか、という嫉妬心?か。うーむ、心が狭すぎる(笑)。
 子供たちが緊張しているのは、いまのTVショーでは当たり前のマエセツがなかったのか。
 そしてやはり桜田淳子。ファンの間では伝説化しているらしいセミロング時代の愛らしさ。しかし、その顔は、他のどの年代ともまた違うメタモル淳子だ。なぜ。
◎再追記◎なぜか上記画像が消されてしまったので、前半パソコン部分のない、別ヴァージョンを再度アップ。
 放送事故云々や、「大顔」期という部分が、削除したユーザーさんの気に触ったのだろうか。ぼくが、この時期の桜田淳子もかわいいと思い、この歌も気に入ってはいるのだが。なぜか、当ブログが気に入った画像が、次々消されているという話もある(笑)。デスブログか。
桜田淳子 ひとり歩き その1


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by mukashinoeiga | 2013-10-27 00:16 | 桜田淳子:変貌するアイドル | Trackback | Comments(2)

消費税値上げ 映画代などポッキリ料金どうなる?

 安倍政権が来春からの消費税値上げを決めた。
 数年間国政選挙がない。
 支持率も高い。野党が何しろ弱すぎて、「自民党の後も自民党」だからである。
 既定路線の値上げを中止するには、法律を改定しなければならない。
 あげるには絶好の時期という低いハードルふたつと、上げないためには高いハードルがひとつ。
 予想されていたこととはいえ、まだまだデフレのいま、残念である。

 で、イロイロ問題はあろうが、今ぼくの一大関心?は、ポッキリ料金は、どうなる(笑)ということだ。

 まず、スーパーなどの1円単位の商売では。これは、あんまり問題では、ない。表示の問題はあるが、やることは、ほとんど変わりはないだろう。
 むしろぼくが注目しているのは、値上げ決定後、イオンが速やかに発表した、「11月から、レジ袋は有料で5円(食品のみ)」だ。同時に、「現行のレジ袋辞退でマイナス2円制は廃止(食品含む全フロア)」だ。
 この金額の差、単位に注目していただきたい。
 むろんイオンとしては、建前は、レジ袋などの削減を狙ったエコ政策であり、その5円は、寄付するといっている。
 むしろ「彼ら」1円単位の商売をしているものが、真に恐れているのは
 いままでは10円単位の商売をしているものたちが、これまで必要としていなかった1円玉の釣り銭を、不用意に、大量に、無計画に、用意せざるを得なくなるのではないか、というところだろう。
 1円玉は、ここしばらくは、需要がないので、まったく生産されていないという。いま現在は不足はないが、来春に、各業態が、必要を超えて「とりあえず多めに」釣銭用に確保に走ったら、不足する事態になるやも知れぬ。
 つり銭、1円玉が足りないから、お渡しできません、なんて、ありえないからである。
 マイナス2円から、プラス5円への、単位移行は、そういった意思がある。これは1円単位の食品では、あまり意味がないかもしれないが、食品以外のフロア業務では、ある意味を持つと思う。

 次に10円単位の業態では。
 一例として、鉄道業界では、スイカ、パスモなどの交通系カードでは、1円単位での、値上げはシステム上まったく問題はない。
 しかし、現行のすべての紙幣・硬貨使用の発券機は、構造上1円玉、5円玉は識別できないので無理。
 全国の発券機を1円5円対応の新式に変えるのは、経費、人手、段取りの点から不可能。よって10円単位の値上げにならざるを得ない。
 カードと現金、支払いの違いによる、一物二価
 これが、日本人の生理というか、倫理観には、おそらくは、合わないだろう。
 なんでも一律、何でも横並び、なんでも平等、それが日本人の「生理」であろう。大げさに言えば、そういった「日本人好み」が、一物二価では、崩壊してしまうだろう。まあ、ちゃんとは、やっていけるだろうが、気持ち悪いシステムであることには、変わりない。
 そして1円単位の消費税値上げを、10円単位で吸収することの、気の遠くなるような(笑)変更と、それを国民に理解してもらうことの難しさは、察するに余りある。便乗値上げではないか、という疑念を、どうやって払拭するか。
 平均をとるために、どこかを過剰に単位繰上げし、どこかは過小に単位繰り下げる、そのバランスが。

 次に、100円1000円単位の業態は。いわゆるポッキリ料金に、1円単位のつり銭は、想定外。
 たとえば映画館の入場料。いろいろパターンは、あるが、1800円と1000円が代表例か。
 現行消費税5パーセントこみの1800円は、単純計算3パーセント増で、約1851円に。実質1850円か。
 現行消費税5パーセントこみの1000円は、単純計算3パーセント増で、約1029円に。実質1030円か。
 それからよくぼくが行くフィルムセンターは、
 現行消費税5パーセントこみの500円は、単純計算3パーセント増で、約514円に。実質515円か。
 今まで必要なかったのに、大量の釣銭用硬貨の準備が必要。しかも、客・映画館側双方の金銭受け渡しに、確実に時間がかかるから、券を求める列は、確実に長くなっていくだろう。不可能
 やはり、平均をとるために、どこかを過剰に単位繰上げし、どこかは過小に単位繰り下げる、そのバランス。便乗値上げではないか、という疑念を、どうやって払拭するか。

 政府としては、消費税値上げ分をチャラにしてはいけない、きっちり値上げを、という。
 そして、国民感情としては、便乗値上げは、許されない。難しいところだ。
 まあ、ぼくの予想はあてにならないのだが、
予想1 消費税値上げ後に、本体価格も値上げしたら便乗と非難されるので、その前、来年1~3月期に、各種値上げが相次ぐ。
     値上げしても、消費税増税前の駆け込み需要には、影響は与えない、という読み。民間企業も、「一人勝ち」の自民党を見習うの図。     
予想2 個人商店などで、「ただいま釣り銭不足につき、1円単位のお支払いは、切り捨てて、いただきません」という実質値下げが、というかオキテ外の変則が相次ぐ。

◎おまけ◎今週の迷言(2ちゃんより)
民主党・海江田の言ってることは支離滅裂であると同時に
支利滅列(支那を利し列島を滅する)でもある

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by mukashinoeiga | 2013-10-24 17:25 | うわごと | Trackback | Comments(0)

蔵原惟繕「海底から来た女」「青い芽の素顔」堀池清

蔵原惟繕「海底から来た女」
e0178641_618721.jpg 阿佐ヶ谷にて。「蔵出し!日活レアもの祭」特集。59年、日活。フィルムセンター所蔵フィルム。
 原作・脚本・石原慎太郎の、湘南太陽族モノに、ホラーともいえないホラー風味が合体。珍品であるが、はじけない。 
 仲間たちに比べて、線が細い、ちょっとオトナシメの<太陽族>大学生川地民夫(もともとは裕次郎の弟分)が、自家所有のヨット(というが、素人目には、単なるボート)に、散々食い散らかされた魚の残骸を発見する。
 翌朝、ボートにたたずむ半裸の女性(筑波久子)を発見。これが、なんと、フカの化身で、つまりフカ女。
 しかし、魚養殖池の魚たちを食いあらしたとして、猟師達がリンチをもくろむ。川地は、何とかフカ女を助けたいと画策するのだが。
 蔵原としても、生彩を欠いた凡作。
 筑波久子は、非常に可能性がある女優さんで、時とところを得れば、スタアになりえたと思う。しかし、当時若手女優といえば、清純派オンリーの時代に、セクシー系であったため、肉体派?女優のカテゴリーに入れられて、しかし肉体派としては清純に過ぎる?ものだから、中途半端な、雑な扱いをされた。
 のち、アメリカにわたり、ピラニア Piranha (1978年)、ママ、泣かないで Forever and Beyond (1981年)、殺人魚フライングキラーPiranha Part Two: The Spawning (1981年)、ピラニア3D Piranha 3D (2010年)、ピラニア リターンズPiranha 3DD (2012年)を、プロデュース。その原点が、フカ女(笑)とは、皮肉な。というような、理に落ちてしまうのだが。まあ、凡作。
 筑波と川地民夫は、たいへん愛らしい。

★日本映画データベース/海底から来た女★
★筑波久子 - Wikipedia★
★元・日活看板女優75歳が福島復興にかける理由 (女性自身) ★

堀池清「青い芽の素顔」
e0178641_6185629.jpg 阿佐ヶ谷にて。「蔵出し!日活レアもの祭」特集。61年、日活。
 お金持ちの家の大学生川地民夫は、実は金を持っているのに、映画館の切符売り場で、手持ちの金がないフリをする。
 まんまと引っかかった吉永小百合は、実は お金持ちの川地に、映画代を気前よくおごってしまう。
 実は これは、川地が、友達のナンパ学生から聞いた、女の子を引っ掛ける方法。まんまと、吉永へのアプローチに成功。
 こんなナンパには引っかからないわ、と警戒しつつ、まんまと術中にはまる吉永。しかも、実は おもちゃ工場の女子工員(同僚に松尾嘉代ら)なのに、女子大生だと、見栄を張る。
 ここから始まる、ウソとウソとのお付き合い。
 これが浦山桐郎とか大島渚とかの映画ならば、まさに不幸のつるべ落としとなるのだろうが、そこは日活明朗青春もの。お互いのウソを許しあい、ウソから始まる恋もある、と、ハッピーエンド。
 吉永と川地民夫は、たいへん愛らしい。
 なお、小百合の実家は、母・奈良岡朋子と、姉が切り盛りする居酒屋。東京オリンピック開催を前にして、立ち退きを迫られている。
「オリンピックなんて、やらなきゃいいのに」と怨嗟の声。
 当時の東京オリンピック開催に伴う、いわゆる「町殺し」。しかし、たとえオリンピックがなかろうと、太宰治言うところのトカトントンの日本は、絶えず変貌していったことだろう。
 当時の東京のあれやこれやのドキュメントとしても、面白い。

★日本映画データベース/青い芽の素顔★
 ところで、女工員甲 金井克子って??

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by mukashinoeiga | 2013-10-21 23:53 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

小沢啓一「無頼 黒匕首(ドス)」

 阿佐ヶ谷にて。「蔵出し!日活レアもの祭」特集。68年、日活。10/19(土)まで上映中。
 日活ファンといいながら、この「無頼」シリーズは、ほとんど見ていない。たぶん、オールナイト5本立てで、一本くらいは見ている程度か。「匕首」は、あいくち、ドスのこと。
 ハジキばんばん撃ちまくりの洋式ガンマンが活躍する<無国籍アクション>で鳴らした日活が、それも飽きられてか、非飛び道具の純和風のドスを振り回すヤクザたちを描く<有国籍?アクション>。
 長い日本刀もこわいが、短いドス振り回しのほうが、はるかにヤバイ。映画を見ても、怖さがダイレクトに痛い感覚すら覚える。
<以下、ネタバレあり>



 冒頭いきなり5分で、ヒロイン松原智恵子が、死ぬ。
 松原は人斬り五郎こと渡哲也の彼女で、哲也をかばって、対立する組の川地民夫のドスに倒れる。
 ヒロインがいきなり死ぬ。つまり展開としては、後で瓜二つな顔の女が出てきて、哲也は思い悩むのだな、というと案の定、別人の松原智恵子が出てきて、あまりに凡庸だ。
 新機軸?としては、殺した川地民夫もまた、ニュー松原智恵子に思い悩み、恋してしまう点か。
 過去に殺し殺された女を投影しての、三角関係。イヤ、四角関係か。

 しかし、本作の快は、そんな凡庸なドラマにあるわけではない。
 特に声が心よい(快い)渡哲也の魅力(しかし主題歌はド下手)、ひたすら美しい松原智恵子の魅力。
 そして、なんといっても、敵対する悪役陣の充実!
 悪いヤクザの親分に菅井一郎! その後とりの<若>川地民夫!
 その幹部に青木義郎! その手下に、深江章喜!郷鍈治!高品格!長弘たち。
 長年の日活アクションで、延々と悪役を演じてきたものたちの共演。日活ファンとしては、ゴージャスなメンツだ。
 クールな色悪めいた深江、生涯一殴り役な高品、そして、なんと、後から思い起こしてみれば、郷鍈治は、一言も、せりふを発していない!
 青木義郎が、いろんな人たち(笑)を恫喝している間も、片隅で雑誌を読んでいるばかりの寡黙ヤロウ。
 鈴木清順「野獣の青春」では、真性オンナ無関心のガンマニア、つい最近感想駄文済みの「黄金の野郎ども」では、ガラス窓に留まった蛾などにタバコの火を押し付けたり、ねずみの首に紐をつけて飼いまわしたり、陰気な寡黙ヤロウを演じていたが、その郷が、一言もせりふを吐かず、殺されるときも無言。クールすぎるぜ!

◎追記◎下記コメントでの御指摘どおり、上記「野獣の青春」で、真性オンナ無関心のガンマニアを演じたのは、郷鍈治ではなく江角英明でした。訂正します。お邪魔ビンラディンさんに深謝。
 ミス・思い込みの多いブログですので、ミスはびしびし御指摘を(笑)>皆様

 渡の兄貴役・中谷一郎、犠牲になる露口茂(若いころの露口は、キューピーみたいな顔がキュート)など、新劇組も、せりふの口数は多いが、余裕で寡黙な郷鍈治、目が離せない(笑)。
 口が悪い町医者・田中邦衛(ニュー松原智恵子は、その医院の看護婦にして、中谷一郎の妹というメロドラマ展開)も、東映ではイッチョ前に悪役を張っているが、珍しい日活出演では、いささか影が薄い。有名な裕次郎映画(タイトル失念>笑)でも、気弱な青年医師を、演じてたはず?
 日活ニューアクションの印象が強い青木が、日活アクション初期以来の、高品、深江、郷よりエライ、という微妙な空気も、雰囲気あり。ま、親分・菅井も、他社では温厚な人柄を多く演じたが、日活では初期から悪役一筋? ホームドラマのおとーさん役は、日活では少ない印象?
 露口のバシタ(ヤクザの俗語で女房、自分の女)北林早苗は、北林谷栄と土田早苗の間に挟まって、ぼく的には、印象薄い女優さん。
◎追記◎まったく関係ないが、郷鍈治死去後、人前に姿を現さない、妻ちあきなおみの<寡黙>も、悲しい。

★日本映画データベース/無頼 黒匕首★

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by mukashinoeiga | 2013-10-18 00:51 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(3)

五社英雄「薄化粧」

 渋谷にて。「実録!犯罪列島2」特集。85年、松竹、五社プロ、映像京都。
 妻子を殺し、炭鉱夫の経験から、ダイナマイトの扱いになれ、憎い相手を爆殺。さらに、拘置所から脱獄して、全国指名手配の、緒形拳。
 今村昌平「復讐するは我にあり」 (感想駄文済み)野村芳太郎「鬼畜」 (ロードショー時に見ている)とともに、「緒形拳犯罪三部作」とのこと。
本作のみ未見だった。
 本来愛嬌のある緒形が、顔(目つき)が怖いこともあって、犯罪者役連投。
 しかし、途中から愛嬌あるコミカルな部分を出して、人殺しもまた普通の、愛すべき人間なのだとエクスキューズ(「復讐」「薄化粧」に共通。「鬼畜」は、記憶になし)。当時は(今でもか)左翼志向が全盛なので、左翼はもちろん当然犯罪者の味方、犯罪者の愛嬌を使ってでも、殺された被害者の「被害」を、軽減し、「なかったこと」にするわけだ、くされ左翼は。
 そして、映画は、時制を行きつ戻りつして、物語をつむいでいく。
 「復讐するは我にあり」「ペパーミント・キャンディ」「レザホアドッグス」「パルプ・フィクション」「その土曜日、7時58分」最新作「凶悪」などなど、時制を錯綜/並行して描写する犯罪(者)映画は無数にあり、本作もそう。たぶんおそらくキューブリック「現金(げんなま)に体を張れ」あたりが精神的モトネタだと思うが。
 つまり、時制の行きつ戻りつはそれだけでサスペンシフルであり、たとえどんなに凡庸な脚本でも、それなりに見せてしまう、魔法の映画的化学調味料だ。順番どおりに見せていけば大して面白みのないドラマも、面白くしてしまう、禁断の科学的フレーバーだ。
 おかげで上記映画は、ことごとく傑作ということになっておる。
 そんな卑怯な(笑)手を使うことからして、普通に展開すれば面白くないドラマだと告白しているようなものだと思うが、いかが。
 なに?「ペパーミント・キャンディ」は犯罪映画じゃない? まあ、かの国の人たちは、犯罪者じゃなくても、犯罪者傾向がある人たちでして。イヤイヤこれはヘイトスピーチじゃありませんよ(笑)。かの国の映画を見ていたら、少なくとも全員うそつき、詐欺犯すれすれですもんね(笑&妄言多謝)。
 闘争中の飯場で会うへたれの竹中直人グッド。こんなに<フツーの演技>をしているのは、はじめて見た。ギャグに走らず、後年の殺し屋役みたいに妙に芝居がかった<過剰なシリアス>にも走らず、きわめて真っ当な演技。こんな竹中も、なかなかいい。もう二度とは見れないが。
 浅野温子、藤真利子のセックスシーン多数。やはり、今と違って、昔の女優は覚悟が違う(笑)。
 特別出演格の松本伊代もグッド。アイドルとしては珍しく、あの、見るからにビッチそうなヤンキー顔を生かして、きれいな太ももを露出しつつ、こすっからい少女を、柄にあって好演。
 伊代ちゃん、年に似合わずあまりにビッチなので、ややや、伊代ちゃんも浅野温子などに習って、いよいよ次は・・・・と、期待させておいて、ショットが変わると、伊代の母役・宮下順子と緒形の絡みに・・・・うーん、明らかに狙ってるだろ、五社。
 緒形を執念深く追い続ける刑事に川谷拓三グッド。先輩刑事に大村崑とは、内田吐夢「飢餓海峡」伴淳の踏襲か。ちと安易だが、大村崑の安心度。
 見ている間は面白いし、豪華女優陣だし、緒形拳も思いのほかうまいし、面白い。見ている間はね。

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by mukashinoeiga | 2013-10-14 00:19 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(4)

野田幸男「青春トルコ日記 処女すべり」

 渋谷にて。「妄執、異形の人々傑作選」特集。75年、東映。
 当時、BC級映画とトルコ風呂の相性はたいへんよく、本作もトルコ嬢出世物語。
 田舎から集団就職で出てきて、最初は川崎でまじめに工場づとめ。しかし、不良行員に輪姦され、そこから転落の一途。キャバ嬢となり、トルコ嬢になり、ついには溜め込んだ金で、トルコ経営者に。
 経営者になっても、一トルコ嬢としても稼ぐ。
 そういう物語を、歌仕立てで展開したり、青春映画風に展開したり、たいへん楽しい快作になっている。
◎追記◎不良行員は、不良工員の間違い。
 不良といえば、やはり工員でなくて、行員だという、自動変換機能の判断か。

 東映という映画会社は、時代劇~仁侠映画~ヤクザ映画と、男たちの斬った張ったを中心にして、立ち回りの映画ばかり作ってきた。
 だから、若い女を主役にした映画が、たいへん作りにくい。若い男だって、まだまだ組織の中ではチンピラ扱いだから、幅が利かない。
 ということで、東映映画には、若い監督が取り組みたいような青春映画が出来にくい構造になっている。
 ところが時代が下って、映画産業の地盤沈下、弱小会社から、次々とピンク映画、ロマンポルノを量産していくようになると、
「こんまいシノギじゃけんど、わしら大東映も背に腹は変えられんけん、一丁、ピンクいうモンをつくっちゃれ」
 ピンク、ポルノには、若い女も主役に要る。相手の男たちには、ギャラの安い若手の登用。監督は若手で間に合わす。
 かくて、東映ピンクには、意外と青春映画系が多用されるようになる。
 本作も、銭や銭が一番や、のヒロインではあるが、サイドストーリーが青春映画に。
 ヒロイン三人の女優は、たぶん東映の大部屋女優の若手から登用したのだろう。そのため、主役オーラもなく、三番手は美人とも言いがたいビミョーな女優な三人がそろった。
 しかし、東映大部屋には、ヤクザのチンピラを演じうる若手男優は大勢いても、青春の惑いを感じさせるものは皆無?(たぶん)

 ということで、若い男たちの役は、松竹から佐藤蛾次郎、日活から前野霜一郎が召喚される。このふたりがいい。
 このふたりと、二番手の純情派ヒロイン・荒木ミミの<青春の行きつ戻りつ>は、男2女1ということもあって、青春映画の常道、ロベール・アンリコ「冒険者たち」か、はたまたその影響下の神代辰巳か、藤田敏八か、という日活ティスト。
 助監督を勤めた沢井信一郎が「傑作」と断じたとのこと。さすがに傑作ではないが、快作と言うのには十分。

 佐藤はあの顔で、というかあの顔ながら、若いころは青春俳優でもあったのだし、前野は演技よりも別の事件で世間の耳目を集めた。しかし映画ファンとしては、事件よりも映画で彼を記憶したい。
◎追記◎ピンクといえどさすが大東映、きちんとセットを組み、10部屋近くの「個室」を作り上げ、そこでうごめくトルコ嬢と客たちを、上から俯瞰移動撮影。
 しかし、いまいちこの大セットを演出は使いきれていない。神代演出と姫田キャメラなら、この<迷宮めいた>セットを縦横に使い倒していたことだろう。

★青春トルコ日記 処女すべり | Movie Walker★

★前野霜一郎 (マエノソウイチロウ) | Movie Walker★
★児玉誉士夫邸セスナ機特攻事件 - Wikipedia★
★長谷川和彦全発言・ピエロと殺人者(2/4)★
 たいへん読みにくいが、話は興味深い。一番最後の2行は紛れもなくヘイトスピーチだが、これが長谷川和彦「大要を盗んだ男」につながるものであり、ヘイトスピーチがもともとは、左翼の専売特許?であることを示すものだ(笑)。

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by mukashinoeiga | 2013-10-13 15:27 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

降旗康男「日本の黒幕(フィクサー)」

 渋谷にて。「実録!犯罪列島2」特集。79年、東映。
<以下、ネタバレあり>
e0178641_546945.jpg 当時日本中を震撼させたロッキード事件の、政財界の黒幕・児玉誉士夫を、モデルとした映画。
 といいつつ、そこは東映だから、基本線は抑えつつ、ありもしないスプラッターな血まみれ殺人シーンを多発。ナンセ最終的には、田中角栄すら殺されてしまう(笑)。
 バンバン人が死んでいき、史実を離れて妄想状態に。製作時には、まだ生存していた<政財界の黒幕>にして、日本最大の右翼団体の元締めに対する、この弾けっぷりは、さすがですな。
 もっともこのギンギラ東映パワーを、岡田裕介社長になった現在、まったく喪失しているのが残念だ。

 そして<政財界の黒幕>を演じるは、この人しかいないという怪演、力演の佐分利信。すばらしい。
 若いころ(1930~40年代の松竹映画)は、力演とは無縁の茫洋とした、のほほん青年役を得意とし、しかしそれでも青年俳優として、きりっとしたところは魅せてもいた彼が、老獪固陋頑迷かつ一徹老人を文字通り180度転換の怪演ぶり。でも、どっちも、いいんだよなあ。
 改めて佐分利信に惚れ惚れ。
 なお、ある意味児玉のカウンターパートナーとなる田中角栄には、地味な脇役俳優・金田龍之介が、地味に凡演。
 国民誰もがよくしっている、だみ声にあの精力的なザ・オヤジなマスク、その「再現」は誰がやっても「ヒッチコック」のアンソニー・ホプキンスどうよう、もともと負け戦ではあったが、それにしても地味な金田じゃあないだろう。
 角栄のはったりと、派手なパフォーマンス、愛嬌、暑苦しさ、にじみ出る個性、こりゃあ地味俳優には荷が重過ぎる。
 誰だろう。モリシゲは、洒脱すぎてキャラが違う。三国は、少し硬すぎるか。
 まあ、いずれにしても、誰がやっても負け戦だ。
 そこへいくと、有名ではあるがキャラが浸透していない児玉を演じる、サブリンは、どうやっても勝ち戦か。

 しかし、この映画は、男たちの閉鎖的グループを描いていくと、どうしても「新撰組」化してきてしまう。つまりやおい化
 黒幕・佐分利を暗殺しようとして失敗した美青年(まだ少年の雰囲気を残している)狩場勉が、佐分利に「飼われ」て、やがて弟子になる。モトから(文字通り)「子飼い」の美青年・田村正和との、危うい均衡の三角関係。
 これに佐分利の娘で、田村を愛する松尾嘉代が加わり、なんだかやおい好きには、熱狂的なファンがいそうだ(笑)。

 デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて というブログでは、
>「わしが間違っているのではない。1億人が間違っているのだ!」
こんな台詞が許されるジジイは佐分利信以外おりません。ここまで頑迷な年寄りになれれば、人生悔い無しです。
総理の任免も可能な右翼の大親分・山岡(佐分利信)の権謀術策というお話の骨子は「日本の首領(ドン)」の流れを汲む“いつもの東映節”ですが、テイストが若干異なります。
何と言うか“お耽美”なんですね。
山岡を襲いながら逆に取り込まれ門下生となる美少年テロリスト・一光(狩場勉)。
門下生を束ねる美青年・今泉(田村正和)。
「自害はできても、わしの為に人は殺せんだろ」と言われた今泉が暴漢・小林稔侍を刺し殺し、返り血を浴びた蒼白な顔の美しい事。
白昼堂々、首相を刺殺し、後援者たちに撲殺される一光の血まみれの笑顔。
ケツを割った田中邦衛を日本刀で粛清した突撃隊長・団(中尾彬)の血塗られた形相は正に鬼神。
若者だけではありません。佐分利は旧知のジジイの前で半裸を晒してその胸に触れさせ、半裸の一光を見て「美しい」と眼を細め、秘書・高橋悦史も今泉を抱きとめ髪をぐりぐり。
ジジイ×ジジイ、ジジイ×若者、若者×若者の順列組み合わせに中年も乱入という“早すぎたやおい”が次々と展開。
いくら諸乳出した松尾嘉代が熱演しても太刀打ち出来るもんじゃありません。(引用終わり)

 なんだ、人様のブログをコピペすれば、あらすじなんて書く必要ないジャン(笑)。ちなみに旧知のジジイとは、有島一郎のこと。有島は最後には、佐分利のために自決する。
 みんな、佐分利のために、血まみれになって、死んでいく。必要以上にみんな殺されていくのは、東映ならでは。成田三樹夫、田中邦衛、小林稔侍は、いつものヤクザ映画のノリそのまんまで、とても政治ドラマとも思えない、さすが東映や。
 なお、日活ニューアクション、ロマンポルノの助演で印象に残る、俳優・前野霜一郎が、特攻隊姿の扮装で、セスナ機で児玉誉士夫邸に突撃攻撃、自死した事件が76年にあったが、その前年75年には東映で★野田幸男「青春トルコ日記 処女すべり」★ にも出演している。
 この東映にとってもゆかりのある前野霜一郎的存在が、なぜこの東映映画に出てこないかというと、たぶん最大の理由は、住宅街の中の個人邸宅にセスナ機が突っ込む「絵」が、予算的にも撮影規模的にも、撮れなかったからだろう(森永健次郎「拳銃無宿 脱獄のブルース」感想駄文を参照)。
 その前野的存在が、美しい狩場勉に「昇華」したのかもしれない。もっとも、東映だから、そんなメンドーなことは、ハナから考えちゃいないというべきか。

予告篇 日本の黒幕 フィクサー(ただし画面は大変暗い。引用者の技術力か)

★日本の黒幕 | Movie Walker★
 見たあとに調べてみたら、徳井利次とは、今の徳井優の若き日だという。気がつかなかった。本間優二も気づかず。なお、クレジットにも上記予告編にも出てくる名前が寺田農。
 しかし、いったいどこに出ていたのか?確認できず。と思ったらMovie Walkerに記載なし。どっちなんだ。
★児玉誉士夫邸セスナ機特攻事件 - Wikipedia★
★長谷川和彦全発言・ピエロと殺人者(2/4)★
 たいへん読みにくいが、話は興味深い。一番最後の2行は紛れもなくヘイトスピーチだが、これが長谷川和彦「大要を盗んだ男」につながるものであり、ヘイトスピーチがもともとは、左翼の専売特許?であることを示すものだ(笑)。

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by mukashinoeiga | 2013-10-13 13:38 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

しゃれになるか、ならないか、それが問題だ

>5日に交通事故死したお笑いタレントの桜塚やっくんについて某新聞が「高速道ではねられ、桜塚やっくん 死んじゃった」との見出しをつけたことにネットでは非難の声が殺到している。
「人が亡くなったのにこの書き方はなくないか!?怒りのRT希望! 」
 いずれにせよ、生前の毀誉褒貶(きよほうへん)はいろいろあれど、故人なので。
 そういえば、今を去ること28年前、元プロボクサーでタレントの「たこ八郎」さんが、海水浴中に亡くなった時も、「たこ海に還る」って見出しをつけたスポーツ新聞があったっけ…。

 いやあ、ぼくもたこ八郎は好きだった。
 主に、山本晋也監督のピンク映画「未亡人下宿」シリーズ「ポルノ・チャンチャカチャン」などなどで、楽しませていただきました。その後TVなどに出ても、まったく同じノリで。
「たこ海に還る」いいじゃないですか。やっくんの場合は、しゃれにならない直截さ、しかも下品、許されないと思うが。
 だけど、たこ八ちゃんの「たこ海に還る」、これは愛すべき例でしょう。唯一無二の珍優、たこ八郎に、これほどふさわしいものはないとすら、思う。
 そういえば壇蜜に対する小蜜、というべき、いか八郎は、最近とんと聞かないが?

懐かしCM エースコック4本 石立鉄男 たこ八郎

昭和のチャンプ たこ八郎物語 1/9

昭和のチャンプ たこ八郎物語 2/9

昭和のチャンプ たこ八郎物語 3/9


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by mukashinoeiga | 2013-10-07 22:00 | うわごと | Trackback | Comments(2)

「黄金の野郎ども」「二連銃の鉄」「サラリーマン物語 大器晩成」

江崎実生「黄金の野郎ども」
 阿佐ヶ谷にて。「蔵出し!日活レアもの祭」特集。67年、日活。
 ヤクザの石原裕次郎が、子分の玉川伊佐男、郷鍈治を引き連れて横浜に乗り込む。相手は、宍戸錠・藤竜也兄弟が仕切る組だ。
 藤が殺され、宍戸は「俺のたった一人の弟を殺しやがって」と、石原らに復讐を誓う。ちなみに、郷鍈治は宍戸の実弟。
 タイトルからすると、青年期裕次郎の軽快アクションを思わせるが、中年に差し掛かった裕次郎の、ハードボイルド調なのが、違和感。
フィルムノワール気取りではあるが、誰もいないキャバレーで、ピアノを弾きつつ甘い歌声の裕次郎。いい意味での裕次郎の甘さが、ハードボイルドを、裏切る。しかし、全体的には、良作。
 ラスト、二本柳寛が、俺たちと一緒にレストランをやらないか、と裕次郎、郷鍈治に、持ちかける。
現代の香港、韓国映画の「やくざが足を洗ったら、レストランを経営する」そのさきがけか。
 なお美術は、千葉和彦だが、その師匠・木村威夫美術の日活映画でおなじみの、特徴ある文様のドアも、使いまわし。

★日本映画データベース/黄金の野郎ども★

阿部豊「二連銃の鉄」
 阿佐ヶ谷にて。「蔵出し!日活レアもの祭」特集。59年、日活。
 北海道のあちこちを流れる小林旭。誓い合いつつも、行き違いから別れてしまったかつての女と、そっくりの女が酒場のマダムにいたり。
 当然南田洋子一人二役。実は、恋人の実姉だったりするメロドラマ。幼い弟に、幼い江木俊夫。
 旭を執拗に付けねらう阿部徹船長。こちらが悪いほうの船長なら、善玉船長が二本柳寛
いつもの深く実のある美声、ゆったりした大型動物のような、つまりトトロ(笑)のような、リアルくまモンのような(笑)安定感。いいなあ。原節子もついていく(小津安二郎「麦秋」)わけだよ。
 なお、旭は快曲「ダイナマイトが150屯(トン)」を余裕でかます。
 大滝詠一編の小林旭CD全集が出たときは、狂ったように聞いていた、その一曲。
 なお、こちらの美術はキムタケだが、安全運転に徹した余裕の実力作。

★日本映画データベース/二連銃の鉄★

春原政久「サラリーマン物語 大器晩成」
 阿佐ヶ谷にて。「蔵出し!日活レアもの祭」特集。63年、日活。
 桂小金治、山田吾一、野呂圭介トリオが繰り広げる、お気楽サラリーマン喜劇。
 小川虎之助社長、天草四郎らが、重役会議。小金治ら社員は、仕事をサボって、地下ボイラー室に隠れ、隠しマイクからの会議実況に聞き入る。なんというお気楽さ。社員の一人が誤って、ボイラーの起動部を触ったものだから、会議室は過重暖房。
 汗かきかきの重役連は、とうとう我慢できず、「なんとかしろ」。 あわてた社員らは、今度は超冷房に。
 分厚い毛皮コートに、顔からツララを立てて、寒さに震える重役連。
 小金治、吾一、圭介らは「社長令嬢」松尾嘉代のキス、結婚を目当てに、張り切るが、田舎から小金治の婚約者だという芋娘(九里千春珍演、歌も歌う)も出てくる。島津保次郎「婚約三羽烏」のパクリか。
 お気楽に見てれば、そこそこたのしい。日活子飼いの野呂圭介は、役柄上は小金治、吾一と同格(彼の主演作は、珍しい)だが、クレジット上は、ふたりよりはるか下に。

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by mukashinoeiga | 2013-10-06 10:30 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)