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必読(笑)爆笑オバサン座談会

特集ワイド:オバサン3人、またまた 自民「リリーフ」やめて/民主はやってみないと(2009年6月14日)
 ◇山田美保子さん・石川結貴さん・江川紹子さん
 衆院選を前に高まる、自民・民主両党の対決ムード。17日には「首相の孫」2人による2回目の党首討論もあった。気になるのは、世論調査では読み切れない有権者のホンネ。やはりここは、物事の本質を見抜いてズバッと言い放つ“オバサン”の力を借りたい。山田美保子さん(52)、江川紹子さん(50)、石川結貴さん(47)の“オバサン3人組”が、夕刊編集部の呼びかけで2年ぶりに集まった。【まとめ・遠藤拓、山寺香】
 ◇自民、もう「リリーフ」やめて/民主、まずはやってみないと
 ◆党首討論は?
 山田 私は2回の党首討論で鳩山さん(由紀夫民主党代表)のこと、見直しちゃった。言葉がすっと、心に入ってきた。点数をつけるなら、9対1で圧勝かな。まさか鳩山さんを好きになるなんて。
 江川 「友愛」って、今の世の中に一番足りないことを言おうとしている。人が中心ということで、少なくとも安倍さん(晋三元首相)の「美しい国」よりもいいですよ。
 山田 でも、初回(5月27日)は何度も言い過ぎ。友愛と書いた看板でも背負っていればいいのにと思った。
 石川 私は一緒に食事するんだったら……。
 山田 ははは、なんで?
 石川 結構大きいじゃないですか、そういうのって。絶対、鳩山さんとです。麻生さん(太郎首相)とは、たとえどんな高級な料理でもイヤ。
 山田 2人とも「首相の孫」で、大金持ちというのは一緒。なのに、なぜ生活感の有無で差が出るんだか
 江川 野党暮らしが長いのもあるんじゃない? 鳩山さんはこれまで、人柄はいいけど何となくふわふわしていた。でも、代表になってからは「今度こそやるぞ」って意気込みや覚悟が伝わってくる。
 山田 姿勢や立ち方がきれいなの。身ぶり手ぶりもうまい。麻生さんは行儀が悪いんです。パッと見はダンディーなんですよ。でもねえ。
 石川 仮にも現役の首相なんだから、もう少し毅然(きぜん)としていてほしかった。
 江川 初回は鳩山さんをやっつけることだけを考えている感じで。2回目はもっとひどくなって、数字ばかり並べ、官僚に言わされたふうだった。自信を失ったのかもね。
 山田 びっくりしたのは、初回の党首討論で、「国民の最大の関心は西松建設の違法献金問題」と言い切った麻生さん。他にたくさんあるでしょうに。これ、衆院選の投票まで絶対に忘れませんよ。
 ◆麻生さんって
 山田 何から話せばいいのかな。それこそ漢字の読み間違いから始まって、いろいろありすぎて。
 江川 何かあると、どっちが自分にとって得か、で行動しているとしか思えない。郵政民営化だって、「賛成じゃなかった」って言い出して、すぐに打ち消した。鳩山さんの弟、邦夫さん(前総務相)を切ったのもそう。結局は小泉(純一郎元首相)院政ってことなんだろうけど、これじゃあ信用できません。
 石川 本来、エリートは博愛主義というか、慈善事業にお金を出したり、広い心で下々の者のために働いたりとかするんですけどねえ。
 山田 腹が立つのは、やっぱり税金の無駄遣いですね。次々と予算案を作って、将来は消費税を上げるつもりのようですが、まずは他の無駄遣いをやめるべきですよ。
 民主党が国営漫画喫茶と皮肉っている国立メディア芸術総合センター構想もひどい。この際、麻生さんは私財をなげうって造ればいい。「麻生ナントカ記念館」って、名前は残るわけだし(笑い)。
 ◆鳩山さんって
 江川 相手が麻生さんだから、得をしているかもね。
 石川 お金に執着していないふうに見える。理系男子だから。それこそいっちゃん(小沢一郎民主党代表代行)みたいに、票もお金も多ければ多いほどいい、というギトギトした政治家と違う気がする。
 山田 民主党はチェンジしてよかった。鳩山さん、昔はともかく、今は操られている感じがあまりないもの。
 石川 西松転じて幸いとなす、なのかな。
 山田 そう言えば小沢さんが辞任した時、真っ先に石川さんの顔が浮かんだわ。
 石川 あはは。以前の座談会でも言ったけど私、ファンだから。まあ、今は陰で動いているだろうけど、それはそれでいいじゃないですか。
 江川 小沢さんはちょっと濁ったところを泳ぐぐらいがいいんでしょう。鳩山さんだと、小沢さんと違って、きちんと会話ができそうだよね。
 山田 それにひきかえ、弟の邦夫さんはパワハラ丸出し。(SMAPの)草なぎ剛君への一言で特に感じたけど、あんな人が上司だったら、絶対に仕事をしたくない。
 江川・石川 したくない!
 江川 鳩山さんにとって一番のマイナスは弟。優しいから、すぐかばってしまうが、あれはやめた方がいいですね。おそらく、そのたびに票が逃げていくでしょう。
 ◆政権交代するの?
 江川 それにしても、なかなか解散しませんね。一日でも長く、総理大臣の椅子に座りたい人がいるから。
 山田 政治ジャーナリストのおじさまのなかには、民主党には政権を担うなんてできっこないって言う人が多い。官僚たちも民主党だとすごく大変だと思っているみたい。
 石川 村の長老たちが、自分たちの握ったモノを若い連中には渡さん、と言っているのとまるっきり一緒。
 山田 首相の器がどうというのも、何だかおじさんの発想じゃない?
 石川 最初からできる人なんて、いるわけがない。
 江川 最後までできない人だっているんだし。
 石川 そうそう。失敗してもいいから、まずはやってみないと。もう、器がある人にすべてお任せするという発想から脱却した方がいい。
 江川 政権交代は自民党にもいいことと思います。政権にしがみつこうとして、リリーフを出しては打たれの繰り返しで、麻生さんまで出しちゃった。一度野に下り、じっくりと人を育てればいい。
 石川 民主党の政策には、果たしてどれだけ期待できるのかな。高速道路無料化とか子ども手当の創設とか、愚策になりかねない、と感じます。
 江川 自民党と民主党の違いを考えてもよく分からない。米国の2大政党ほど根本的な違いはなさそうですし。
 山田 確かに、自民党の若手議員と話してみると、割と民主党と似たようなことを言っているんですね。
 石川 でも、政治の透明性は高まりそうですよ。自民党はこれから麻生さんを引きずり降ろし、次の首相を選ぶのだけはやめてほしい。
 江川 今度の選挙では20年、30年先の人たちに「昔の有権者が選択を誤ったから、財政面でも環境問題でも多大な負担をこうむった」と思われないように投票しないと。
 山田 民主党は今こそ、不倫やスキャンダルに気をつけ、脇を締めてほしいですね。
 ◇「特集ワイド」へご意見、ご感想を yukan@mbx.mainichi.co.jp ファクス03・3212・0279
 ■人物略歴
 ◇えがわ・しょうこ(笑) ジャーナリスト。1958年、東京都生まれ。著書に「人を助ける仕事」など。
 ◇いしかわ・ゆうき(笑) 作家。1961年、静岡県生まれ。著書に「家族は孤独でできている」など。
 ◇やまだ・みほこ(笑) 放送作家。1957年、東京都生まれ。テレビのコメンテーターなど、幅広く活躍。

 毎日新聞は、この三バカおばさんに、もう一度集まってもらって、参院選前に、お気楽座談会をするべき。

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by mukashinoeiga | 2013-06-29 00:32 | うわごと | Trackback | Comments(0)

都議選結果、参院選、鳩山売国妄言

 都議選で、共産党が「漁夫の利」で、議席を伸ばした。
 これを、マスコミは「自公が嫌だという層の、受け皿になったため」の議席増と見ているが、真逆ではないのか。むしろ「野党が嫌だという層の、受け皿になったため」では。
 自民党も民主党も論外、ほかの雑草野党も問題外のソト、と見る層が、だから「確かな野党」もとい「確かに野党」の共産党の株を上げた、と。
 共産党も公明党も、ともに「宗教的忠誠」を誓う人々の「独自の」政党。いや、共産党は、宗教否定しているぜ、というだろうが、その独善的忠誠度は、まさしく宗教のそれ。
 今回、自民党以外には、特殊な独自な支持層、独自の立ち位置、党風、党是の、公明党、共産党が議席を維持/あるいは伸ばした。しかし、数人単位では増えるだろうが、これがたとえば倍増とはならない、ありえないのも、公明、共産の特色だ。なぜならば、公明、共産はガラパゴス政党だから。
 今回の都議選の結果は1強7弱2ガラパゴス
 そう、今回民主党は与党第一党の位置から、7弱に、落ちた。当然の報いですね。
 民主党創業オーナー、民主党政権初代首班、民主党最高顧問の、ルーピー鳩山の度重なる売国発言に代表される、売国奴政党としては、ぜひ次の参院選でも、議席を決定的に減らしてほしいと思う。

 こうなってみると、民主党も含めた、みんなの党、生活の党、社民党、みどりの風、日本維新の会、などの弱小政党に、投票する意味は、もはや、ないだろう。「政治は数」というのが、残念ながら現実なのであり、これらの雑魚弱小政党に投票することは、はっきり言って無意味であるばかりか、「決められない政治」のみを推進するだけの「死に票」である。
 これらの弱小政党が、真の意味で「政治に参加できる」ためには、二つの方法しかない。
1 政権与党と、連立を組む
2 政権を批判して「確か野党」となる しかし、あまりに小党過ぎては、「確か野党」でしか、ない
 いずれにしろ、これらの弱小政党には、「大勢に影響を与える」ことは、難しい。「大勢に影響を与え」ることが出来ないなら、国政の政党としては、ほとんど意味が、ない。
 「大勢に影響を与える」政党に、参院選でも、投票するしかないのだ。
◎関連映像◎
 ひどい。あまりにもひどい。この日(13年6月25日)のニュースの連鎖は、あまりにひどくて、歴史の教科書に載せるべき。例によってコロコロ信条・発言を変える民主党は、今日26日には、一転安部問責決議に賛成し、問責は成立。民主党は、決して信用してはいけない事例を、また、積み重ねてしまった。
安倍総理に問責決議案が・・民主のマニフェスト発表の日にポッポが売国


★画像:小沢一郎代表がサッカーのゴールキーパーに扮(ふん)した、生活の党の参院選ポスター ★
 日本が不安定な時期に、守るだけのゴールキーパーで、どうするんだ。一点でも二点でも、取りに行く、点取り屋が、必要だろう。安倍晋三が、まさにそうで、とにかく何度も何度も、シュートに持っていこうとしているのから見ると、皮肉としか、言いようもない。小沢がゴールキーパーなら、過去の例から見て、オウンゴールの連発だろうし(笑)。 

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by mukashinoeiga | 2013-06-26 22:31 | うわごと | Trackback | Comments(0)

清水宏「次郎物語」

 京橋にて。「生誕110年 映画監督 清水宏」特集。55年、新東宝。これは、快作傑作だ。オススメ。あと1回の上映。
 原作(下村湖人)の、今にして思えば(いや、昔でも)堅苦しい「教養小説」を、通常娯楽映画寄りに修正した。グッド。しかし、あまりにかっきりした原作ゆえ、清水映画特有のノンシャランさはないものの、それでも楽しい少年映画の傑作だ。助監督は石井輝男。
 次郎は、母・花井蘭子が乳が出ない虚弱体質のため、実家の女中だった望月優子に、預けられる。よく面倒を見てもらい、次郎はばあや愛、実母とは疎遠に。小学校入学を期に、実家に戻るが、母、祖母からのいじめに。
 母・花井蘭子は、のちに、自ら悔い改めるのだが、祖母・賀原夏子は、目下の者には、どこまでも、とことん冷たく当たる、ナイスな(笑)性格最低野郎。こいつがいるおかげで、この家がドンだけ暗くなったか、本人自覚まったくなし。いるんだよなあ、存在そのものが「人に圧を与える」最低ヤロウが。それを自然に体現していて賀原夏子、相変わらずグッド。
 さらに次郎は、父・龍崎一郎がぼんぼん過ぎて、他人の債務を保証人として背負い、家が没落して、母・花井の実家に引き取られ、さらに母が病死したのち、中学入学を期に実家に戻るが、そこには、継母・小暮実千代がいるのであった。
 つまり、はあやに里子→なさぬ仲の実母にひきとられ→母の実家にひきとられ→さらに、継母の元に、と、波乱万丈。地味な原作を、ここまでドラマティックにするとは、さすが映画屋さんやねぇ。ま、もともとそういう話なのだが。
 男の子たちが裸で、パンツ一枚で、マラソン。「ね、ここに着物、預けていこうよ」と、脱いだ着物を、道端のお地蔵様に、預けて、ひたすら走っていく。
 子供たちが、三人、屋敷の中を、追いかけっこ。それを見守る、別の二人の子供。その繊細な編集と、子供たちの移動の映画的快感。
 大人たちの会話を、その本当の意味はちんぷんかんぷんながら、しかしその本意は着実に感じ取っている、じっと見つめる、聞き耳を立てる子供たち。その、パッチリ開いた瞳の、コドモなりの、聡明さ。
 ああ、なんと言う、清水宏映画の快。
 家のかかりつけ医で友達の実家の医院の、友達の姉である、きれいでやさしいお姉さん(池内淳子)への、幼い恋心。やさしいお姉さんは、誰でも、好きなのだ(笑)。
 小学生役の子役から、中学生役の子役に、スムーズに移行するのだが、それでも大部分を演じる、小学生役の子役がグッド。その、物語の意図を超えた目ヂカラが、圧倒的。
 なお、こういうまぢめな映画でも(笑)、郊外学習でピクニックを、修学旅行で旅館泊を、いつもの清水映画のように、やっちまうのが、そこはかとなく笑える(笑)。旅館の中学生たちを横移動で映していると、つい、その隣の部屋に、子供たちのうるささに頭から湯気を出している斎藤達雄を想像して、可笑しい。

 八分割されてユーチューブに上げられているが、その目力の鮮明さ、その他の鮮明な映像は、もちろんユーチューブごとき低スペックでは、再現できない。京橋に駆けつけよ。
次郎物語(1955年) 1/8


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by mukashinoeiga | 2013-06-23 23:17 | しぃみず学園清水宏おぼえ書 | Trackback | Comments(0)

勝新太郎「警視-K」

 渋谷にて。「勝新太郎~甦るカツシン伝説」特集。80年、勝ブロ=日本TV。ブルーレイでの上映。
 今回の渋谷のカツシン特集の白眉は、伝説のTVドラマ「警視-K」全13話を、一日で一挙上映(笑)という、まさに暴挙。タイム・スケジュールによれば、朝の10時開始、夜の23時にいたる、マラソン上映。そんな過酷な鑑賞など耐えうる、気力も体力もないので、その数日後にあった「傑作選」上映のみに、駆けつける。
監督・脚本勝新太郎「LiLi」(第4話)
 貿易商・菅貫太郎が、愛人により、殺される。苦悩する本妻に、ジュディ・オング。
監督・脚本勝新太郎「その人は・・・・ママ」(第11話)
 元妻を殺した男・緒形拳の話は、なんだかワキスジ扱いで、カツシンとその娘を捨てた、元妻・中村玉緒の話が、メインになっている。
監督・吉原勲「デイズ・イズ・ファミリー」(第12話)
 カツシンの部下が警察手帳を不良たちに盗まれ、不良たちは、その警察手帳を悪用して・・・・。
監督・脚本勝新太郎「マイ・シュガー・ベイブ」(第13話)
 カツシンと、カツシンの上司・小池朝雄、違法貿易商・佐藤慶とは、学友だったが、佐藤が「事故死」。居合わせた小池が、佐藤を殺したのだと、カツシンはにらむ・・・・。

 「異常なまでにファザコンの娘」に、カツシンの実の娘・奥村真粧美を起用、役名も同じ音の正美。元妻に中村玉緒(役名・玉美)。11~13話は、事件と平行して、このカツシン・ファミリーの葛藤が描かれる。ワンマン・ショーならぬワン・ファミリー・ショーか。
 まさしく壮大な?楽屋落ちというべきヌルサで。おそらくは、カツシンの個性を生かした、コミカルなハードボイルドを目指すべきはずのものが、見ているこっちがぐだぐだになる、ヌレバならぬヌルバの連続。
 しかも、別監督の回は普通のドラマだったが、勝新演出は、アドリブ重視の一発勝負(以下、資料映像の、石橋蓮司どおりの)その長まわし。
 しかし、溝口健二や相米慎二の緊張感も快感もなく、これまたぐだぐだ。
 カツシンと玉緒が会話するシーンで、玉緒がせりふにつまり、カツシンが「本(料理本)を、見ながらだろ」と助け舟、玉緒も「そうそう、本を見ながらね」と続ける。一事が万事のぐだぐださ。「凝った映像」「凝った撮影角度」も散見され、センスはあるのだろうが、長回しとともに、残念ながらインパクトはなし。大家さんの下手なシロウト落語を聞かされている気分か。
 なお、毎回カツシンが重要人物と会う場面に、時代のゆえか、ディスコが設定されていて、カツシンは、ジュディ・オングとも、玉緒とも、かたせ梨乃とも、踊る。しかし、80年代ディスコ風景とカツシンは、まるきり合わない(笑)。
 アルバイト娼婦かたせ梨乃が、そのとき佐藤と小池、どちらと寝たのかとカツシンに聞かれ、「刑事コロンジャッタの声に、似ているほうよ」というのには、爆笑しましたが。まあ、そういう、ぬるいドラマ。
 ★あるブログ★によれば、「初回視聴率は12.5%→2話以降最終話まで平均4%台に。台本なし、アドリブなので石橋蓮司その他出演者の表情もガチ。視聴者に背を向けて撮影したり台詞が小声で聞き取りづらいと苦情が殺到。しまいにはクレーム対応に追われるように。」とのことだ。まあ、そこまでひどくはないが。しかし、それは一般視聴者に比べれば、はるかにこの種の映像に耐性があるからなのだが。

石橋蓮司インタビューアバウト 勝新太郎

桜田淳子 勝新太郎・永六輔・他談笑

竹中労語る 勝新太郎

竹中労語る 勝新太郎 / 芸人論

勝新太郎 対 舘ひろし

バルテュス&勝新太郎 Balthus&Shintaro Katsu


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by mukashinoeiga | 2013-06-23 10:52 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

清水宏「大佛さまと子供たち」「奈良には古き佛たち」

 京橋にて。「生誕110年 映画監督 清水宏」特集。52年、蜂の巣。これは、傑作だ。オススメ。あと2回の上映。
 なお、NFCのチラシでは、蜂の巣映画部とあるが、実際のクレジットでは、映画部の文字は、ない。
e0178641_15551494.jpg 清水宏「蜂の巣の子供たち」「その後の蜂の巣の子供たち」に続く、「蜂の巣」三部作の第三作だが、これだけ未見作だったもの。
 実は、ぼくは、清水宏大好きだが、いわゆる集団寮生活孤児学園物?が、あまり好きではない。ノンシャラン清水モノのファンとしても、集団生活の(どんなにのびのびした学園生活でも、一定程度ある)規律性や、戦災孤児は犠牲者、それに同情しなきゃ、という「正義の政治的正しさ」が、清水映画のノンシャランさを相殺しているように感じて、その心理的狭隘感?が、苦手で。
 本作は、蜂の巣の子供たちを大フィーチャーしつつ主演させ、しかし、いわゆる集団寮生活の、息苦しさなんて、微塵もない。なんせ彼らは、前2作と違って、基本的にホームレス中学生だから。
 前2作から、だいぶ成長して、セミドキュメント調は少しもなく、ちゃんとドラマを演じている。楽しい、楽しい、のほほん清水宏ドラマ。
 前2作でも印象的な岩本豊少年(鼻の穴の大きさが不均衡な、愛すべき関西弁で)が主演。この子供たち、熱海の蜂の巣学園から、奈良にワープ、なんと、奈良の寺院を訪れる観光客たちに、寺院内施設、仏像をガイドして、日銭を稼ぐ観光ガイド少年団。
 この少年たちの演技のすばらしさ。
 大の大人の観光客相手に、したり顔で、故事来歴を説明するのが、たまらなく、可笑しい。しかも、少年たちは、それぞれの事情から、ガイド役を抜け出し、あとのガイドは仲間の少年に引き継ぎ、いろいろなところに出かける。その自由闊達さが、いかにも少年、いかにも清水映画で、ああ、楽しい(笑)。
 その一方で、学校には行っているのかいないのか、毎晩どこで寝ているのか、一切映画は説明しない。この辺の思いっきりのよさが、きわめて映画的で、それまでの蜂の巣もの、「しいのみ学園」にも欠けていた、清水映画ののびのびさだろう。
 そののびのびさのあまり、おそらく今では貴重な大仏ゆえ、絶対に出来ない撮影さえラストシーンで敢行(笑)。ああ、「政治的正しさ」さえ、さりげなく、乗り切る清水宏。
 バスガイドさんのお姉さんとの交流やら、アメリカ日系二世のお姉さんとのトヨペットでのドライヴ、子供たちの付き合い、のんびり滞在画家ののほほんさ、みんな楽しくて。
 子供たちは蜂の巣三部作目で、もはやセミプロ化?して、下手な子役なんかより何倍もすばらしい。
 大人たちも素人らしいが、演技はプロ並み。それとも無名の役者を使ったのか。清水演出は、確かだ。
 ★日本映画データベース/大仏さまと子供たち★によれば、寺に滞在する、のほほんな画家の役の宮内義治という方もナイス。これが松竹映画の清水なら、佐分利信が演ずるべき役だ。
 また、バスガイド「節子」役、日守由禧子も、なかなかの好演。 日守という姓は珍しいが、清水宏映画の常連快優・日守新一の娘か何かなのだろうか。 「その後の蜂の巣の子供たち」で「蜂の巣学園に、会社の休日を利用してボランティアに来た若い女性」の、目立つほうをこれまた好演した、日守「節子」と、同一人物なのかどうか。いずれにしても、清水映画常連ヒモリンの縁辺者である、可能性は、高い。★日本映画データベース/その後の蜂の巣の子供達★ ご参照。
 なお、日守由禧子は本映画の「同人」(制作賛同者の意味か)にも、名を連ねている。松竹関係者?の「節子」モンダイは、尾を引くなあ(笑)(参考★小津漬の味1淑女はナニを忘れても「二」は忘れない★)。

 本上映の同時上映中篇清水宏「奈良には古き佛たち」53年、蜂の巣は、「大佛さまと子供たち」の一部映像ももぐりこませた、奈良仏像紹介の、文化映画。おそらく「大佛さまと子供たち」が劇映画として面白いのと同時に、奈良仏像紹介映画としても秀逸なため、紹介映画を新たに依頼されたものだと思う。基本的には地味な文化映画だが、腹ばいで階段横の傾斜を滑り降りる遊びの少女たち、子犬と戯れる?アメリカ人少女など、仏像とは関係ないショットに、清水映画の幸福を感じる。
 なお、両作とも、流麗な横移動撮影に、いつもながらの清水宏の快が、たっぷり。

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by mukashinoeiga | 2013-06-21 09:39 | しぃみず学園清水宏おぼえ書 | Trackback | Comments(2)

平成の司馬遼太郎か?小川榮太郎「国家の命運」

 もちろん政治評論家ではない、文芸・音楽評論家の小川榮太郎の今月の新刊「国家の命運 安倍政権奇跡のドキュメント」(幻冬舎)を、さっそく半分ほど読む。クイクイ読める。
 彼の前作「約束の日 安倍晋三試論」は、安倍晋三へ、日本国総理になるようエールを送るドキュメントだった。本書は、それを受けての「続編」、安倍が自民党総裁になり、日本国総理になり、そして半年になる、現在進行形のドキュメントだ。
 前作を読んで、びっくりした。(★面白快作オススメ本「約束の日/安倍晋三試論」★
 現存する、日本の実在の政治家を描いたドキュメントで、涙ぐむことがありえようとは。なんと、泣けるんですよ。
 「物語」を語れる、「物語」となりうる、政治家。そんなものは、リンカーン、西郷隆盛、坂本竜馬、めったに出てこないよ。
 まるで、これは大河ドラマのごとき、波乱万丈の「物語」ではないかと。現存する、現代日本の政治家に、「物語を語れる」(「物語」として「国家」を語りうる)あるいは「物語となりうる」政治家がいようとは。しかも、泣ける。繰り返しますが(笑)。卑怯だ(笑)。
 「約束の日/安倍晋三試論」は、そのままで、「大河ドラマ」の原作になりうるということ。そういう対象となった安倍晋三も「奇跡」なら、それを語り倒した小川榮太郎も「奇跡」だ。
 そして一年弱。本作「国家の命運」を、半ばまで読んで、小川榮太郎は、平成の司馬遼太郎なのではないかと、思い至る(笑)。司馬遼太郎が、坂本竜馬を、秋山兄弟を、新撰組を、語ったように、小川榮太郎も、安倍晋三を語って、すばらしい。
 過去の「忘れられた俊英」を、語り、掘り起こす司馬遼。
 現在の、毀誉褒貶の激しい現役政治家を語る小川。
 立ち位置は違うが、「日本という物語」を描くに、欠かせない、いや、むしろ「日本という物語」を、自己犠牲を省みず、率先して語り続ける男たちを、司馬や小川は、描いているのだ。
 小川榮太郎は、いう。
 「だが、私の目に映じる安倍晋三氏は、依然として、権力を謳歌する時の人ではなく、日本を本当に取り戻すために勝算に乏しい戦いを進める、政治というフィールドの孤独な藝術家だ。氏の仕事の孤独な性質は、私の本来の主題であるベートーヴェン、ヴァグナー、フルトヴェングラー、あるいは川端康成、小林秀雄、三島由紀夫ら、近代藝術の天才たちの、悲惨と栄光とさして変わらない。」
 そこまで、いうか。
 そこまで、いうのだ、小川榮太郎は。
 ある種の人々、安倍晋三は極右だ、嫌韓嫌中だ、おなか壊して政権投げ出したひ弱なボンボンだ、そういう人たちにとっては、なんとも噴飯物かも知れぬ。
 しかし。
 日本を本当に取り戻すために勝算に乏しい戦いを進める、政治というフィールドの孤独な藝術家。かくも貴重な「貴種」が、一国の総理であることの「奇跡」。まさに「信じられない」ことなのだ。

 本書の前編についてのご紹介
★面白快作オススメ本「約束の日/安倍晋三試論」★

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by mukashinoeiga | 2013-06-18 01:04 | うわごと | Trackback | Comments(0)

昭和のイケメン美女ランキングベスト20

 偶然見たが、まあ、むちゃくちゃなもので(笑)。
 上原謙が加山雄三より上位って、いったいどんな年代の人が、参加したアンケートなのか。
 最下位とはいえ、一度も美人女優であったためしのない、田中絹代が、美人ランキングとは。戦前に確かにアイドル女優ではあったが、現在その時代の彼女をリアルタイムで見た人は、ほとんど残っていないはず(笑)。戦後は、ずうっーと、美人女優とは、ぺつのフィールドにいた人だし。
 おそらく「昭和の大女優」として欠かせないから、最下位に紛れ込ませたという感じか。

 男性1位は、あまりにマニアックすぎる、普通そんなに投票されないだろう。女性1位も、男性ほどではないが、ビミョーなマニアックさ。いや、ミス日本の実績から、選ばれたのか。もちろん、ぼくも大好きなふたりだけども。
 いずれにせよ、数人ないし一人の放送作家が、リサーチャーのレポートなど参考にして、選んだかのようだ。
 それに、DVDやヴィデオが市販されている映画を「超貴重映像を入手!」などと、マニュアルどおりにあおるのは、お里が知れやしまいか。
 そもそも、イケメン美女は、映画女優・俳優に限らないはずだが、まあ、数日で簡単にリサーチでき、数日で映像素材を「入手」できるのは、映画くらいなのだろう。それ以外に手を出していたら、とても短期間では出来ないからね。

【昭和のイケメンランキングベスト20】

【昭和の美女ランキングベスト20】

◎追記◎「ユーザーより削除」って、下位、あるいはランク外の女優のファン、もしくは本人が削除したということだろうか。あさましい・あさましすぎるぞ、●●●●。

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by mukashinoeiga | 2013-06-16 09:06 | 業務連絡 | Trackback | Comments(0)

小谷承靖「愛の嵐の中で」

 阿佐ヶ谷にて。「映画プロデューサー藤井浩明 大いなる軌跡」特集。78年、東京映画・サンミュージック、配給・東宝。
 まるでアイドル映画のお手本のような、きわめて真っ当なアイドル映画でありますね。 「旬の女の子」を、きっきりと映像化。6/15(土)まで上映中。「旬」は瞬、駿、春、俊、などと、置き換え可能ですね。
 ヒロイン桜田淳子は、姉・夏純子が投身自殺との報を聞き、モダンバレエ修行中のフランスから、東京に、急きょ帰国。姉は自殺するわけがない、と疑問を持ち、しかも姉は妊娠三ヶ月と知り、これは誰かに殺されたのでは、と素人探偵と化す。
 外車ディーラー・岸部シローを見つけ出し、姉が外車販売のアルバイトをしていたことを知る。姉が売った「まっ黄色のポルシェ」を買った客が怪しいのではないか、と探りを入れる。買った客には、植草甚一とか、中村敦夫とか地井武男とか岸田森とか田中邦衛とか、怪しげなヤツばかり(笑)。
 桜田淳子が「三人娘」と並び称された山口百恵が「真っ赤なポルシェ」。なら、淳子は、真ッ黄なポルシェという発想か。脚本・白坂衣志夫(このひとも、大映でも活躍)の、センスか。
 桜田淳子。美人というわけではないが、愛くるしい表情が、くるくる変わる、若さゆえの輝き。演技も、すばらしい。
 アイドル映画のお手本みたいな映画だから、回想シーンではセーラー服、なぜか(笑)突然紛れ込んだオーディション会場では、水着姿でアイドル演技全開、集団レイプをされかけて、真っ白な服をボロズタにされたり、レズの泉ピン子に誘惑されたり、変態田中邦衛に拘束されて、胸下を縛られるものだから、胸のふくらみを強調されたり、シャワーシーンで背中ヌードを見せたり、パジャマでダンスしたり、あこがれの中村敦夫に抱きしめられてどきどきしたり、とオールザット桜田淳子の、全開感。見ていて、ホントに、楽しい。ま、映画自体は、たいしたことないんだが(笑)。
 しかし、こういうお約束のプログラム・ピクチャアは、実に楽しい。愉快だ。ちょっと、デ・パルマを感じさせないでもない(笑)。
 評論家役・植草甚一が、桜田に、事件のヒントを与える、意外な活躍(笑)。オーディション審査員の大林宣彦の、チャらい軽薄さも、最高で。
 大映倒産後、東宝系でプロデュースの藤井の、ひそかな意地は、大映末期の若手・篠田三郎の、二枚目役への登用か。しかし、考えてみれば、TVアイドル主演映画で、篠田以外の男性陣は、みな新劇系ばかり。桜田から疑われる篠田、殺される姉・夏純子以外は、みんな非・映画出身者。「嵐の中」にいるのは、実は日本映画界でもあった、というわけで。
 なお、最初の夏純子ではない、「二番目の落下シーン」は、出色の出来。

★"My Pure Lady" 桜田淳子資料館 「愛の嵐の中で」ポスター★
桜田淳子 マイセレクション 

桜田淳子 オープニングメドレー・コレクション(1974.04~1977.06)



アレは、一種の「プレイ」だったのですね(笑)。しかし、ラストの森進一とアグネス・チャンの暗さは異常(笑)。
桜田淳子 伝説の青い鳥~歌声の軌跡(前編)

桜田淳子 伝説の青い鳥~歌声の軌跡(後編)



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by mukashinoeiga | 2013-06-13 23:33 | 桜田淳子:変貌するアイドル | Trackback(2) | Comments(0)

「投資令嬢」「女の教室」「殺られる前にやれ」

枝川弘「投資令嬢」
 阿佐ヶ谷にて。「映画プロデューサー藤井浩明 大いなる軌跡」特集。61年、大映東京。
 叶順子、野添ひとみら、大学の株式投資クラブの面々が、株に、恋に、アルバイトに大忙しの、軽快軽量ラヴコメ。
 山一證券の全面協力による、株のあれこれが、今、見ると、笑える。
 叶順子の株式妄想→アメリカ大統領ケネディー氏が、対立しているソ連や中国に、宥和政策→中国が国連参加→日中貿易再開→今はさえないOK肥料の株が買いだ、と現時点では非有望株のOK肥料の、株を買いまくる。
 ケネディー時代にはキューバ危機があり、米中融和は、はるか先のニクソン時代だ。ちょっと先読みのし過ぎ(笑)。たぶんギャクで言っているんだと思うが、なんせバックにいるのが山一なので、案外本気かもしれない(笑)。何十年後、何年後かには、確かにそうなったが、それが数ヵ月後には実現してしまうかのヨタ話。つぶれてもしょうがないな山一、大映。
 こういう株式ヨタをのぞけば、いつものラヴコメ。
 ただし、叶順子が、普通の女の子には、違和感。いつものとおり、裏がありそうな顔だし(笑)。TV時代劇で鳴らした大瀬康一が、好青年の相手役というのも、弱い。大瀬が、南ヴェトナムへ長期赴任する、「君も、一緒についてきて」大瀬のプロポーズを受け、OKした叶が、「北は共産主義だけど、南は資本主義、ヴェトナムでも株を買いまくるわ」と、その後のヴェトナムの地獄化をも読み誤り、なんとも、株ってやつは、魔物だなあ、と素人は苦笑するのみ。
 むしろ叶らの大学の先生、根上淳の、ダサダサ中年振りが、かわいい。

渡辺邦男「女の教室」
 阿佐ヶ谷にて。「映画プロデューサー藤井浩明 大いなる軌跡」特集。59年、大映東京。
 「投資令嬢」とは逆に、野添ひとみが主演、叶順子が助演。野添は、このころは清楚な魅力があったが、「投資令嬢」になると、ケバい女優メイクが、本来の美質を、そいでしまう。アイドル女優が、大人の女優に脱皮できなかった典型例か。
 そして、若い女優でありながら、ヨヨヨと泣き崩れるさまが、あまりにクサい演技で。どこのドサまわり芝居かと。
 あるいは、早撮りB級娯楽専門の、渡辺邦男が、なれない文芸調?ドラマに、挑戦したゆえか。
 室内での横移動撮影も、渡辺がやると、数カットのショットを、ワンテイクで早撮りするためのようにしか見えないのは、偏見か。
 あるいは、壁抜け撮影(と、いうのか?)、野添が、部屋に入るドアをノックして、開けると、キャメラも横移動、そのまま室内に入る。つまり、ドアのついた壁が、少ししかないため、キャメラが壁をスルーするかのようにして、室内に入れる仕掛けの撮影法。
 お話は、女子大の医学部学生たちの群像ドラマ、まあ、さして云々することのほども。指導教官・川崎敬三の、ころころ変わる心理は、あまりにいい加減。原作未読のまま断言しちゃうと、吉屋信子原作の、対立する女同士のライヴァル関係(毎年ひとりしか受賞できない学長賞を、親友の野添と叶が、争う)と和解、このいかにも吉屋らしい「女同士のメロドラマ」を、監督と長谷川公之の共同脚本が、味気ないものにしてしまった?
 
弓削太郎「殺られる前にやれ」
 阿佐ヶ谷にて。「映画プロデューサー藤井浩明 大いなる軌跡」特集。58年、大映東京。
 出所したばかりの宇津井健は、入所の原因であり、なおかつ自分の女をレイプし、自殺に追い込んだ、町のボス・高松英郎への、復讐にいたる。
 そのための方法が、高松が闇取引するダイヤの強奪というのが、イマイチ、ぴんと来ないが。そのために、藤巻潤、大辻伺郎、蛍雪太郎(現在の蛍雪次郎が、その名前をパクったことで有名な)らと、チームを組む。まあ、何度目かのパクリか、井筒和幸凡作「黄金を抱いて翔べ」にいたる犯罪チームもの。
 通常の大映犯罪もので、特に云々するほどでもないが、いつもは硬骨好青年の宇津井では、田宮二郎の爽快感もなし。

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by mukashinoeiga | 2013-06-12 09:27 | Trackback | Comments(0)

中村登「日も月も」

 神保町にて。「文豪と映画川端康成「『恋ごころ』の情景」特集。69年、松竹大船。
 とてもかわいらしくてきれいな岩下志麻主演の、いじらしい娘のメロドラマ。
 おおかた、生ぬるい松竹メロドラマの、中村登としては、珍しく?しまった快作。ある意味傑作といっていい。
 家と家の間を縫うように走る江ノ電、その車窓に、垣間見える笠智衆・香山美子の年の差夫婦の家庭、というシーンで、既視感ありあり(泣)既見作だったのね。しかし、記憶に残っていないということは、初見時に、また、松竹ダメダメ期の、生ぬるい凡庸映画に、ぶち当たっちまったぜい、と、鼻でふふんとバカにしたか。

 しかし、今回再見したら、どうしてどうして、これは、なかなか傑作では、ないか、と。舌を巻いた。まあ、ぼくの判断は、常に間違っているので(笑)いい加減に聞いてください。見るたびに、感想変わるし(笑)。
 岩下絶美。その両親・森雅之と久我美子も絶品。岩下の恋人・中山仁も、すばらしい。この中山仁(ほとんど、ストーカーといってもいいほど、無茶ぶりに岩下に迫る)には、男でも惚れるわ(笑)。これまで見てきた中山仁は、いまいちな、つっころばし二枚目だったが、本作の中山仁は、すばらしい。ベスト・パフォーマンス。
 戦前から、女優王国と誇り、全盛期を築き上げた松竹だが、なんと本作は、森雅之、久我美子、大空真弓(中山の妻)に(東宝)と、クレジットの協力助っ人体制。しかも、中山仁・石坂浩二兄弟は、どちらかというと、TV人気で火がついての、映画出演組。ああ、戦前からの、松竹メロドラマ王国も、崩壊寸前、というか、とっくに崩壊しているなか、唯一の松竹プロパーは、かろうじて、ヒロイン岩下志麻と、笠智衆を残すのみか。
 全盛期戦前松竹メロを、助監督/監督として支えた、中村登の、最後の松竹メロの残滓、輝きか。輝ける松竹メロの、日も月も、か。
 その輝きの残滓に、戦前からの笠智衆、戦後松竹の二線級ヒロイン女優・香山美子(象徴的に一言のせりふもなし)の、年の差夫婦とは、これまた、理に落ちてはしまいか。で、あっても、戦前からの松竹メロ、その残滓を見続けたものとっては、まさに、ゴチソウなわけで。
 以下、ネタバレあり。
 まず、人物関係のメロドラマが、すばらしい。
 メロドラマの人物関係は、複雑に絡まりあうほど、面白い。本作は、その典型にして、頂点(笑)。
 森雅之(老け役)の長男・藤岡弘(遺影写真のみの出演)は戦死している。遺影の白い制服からして、海軍士官か。モリマは、そういう年。実年齢50台の森雅之は、60歳以上の役を演じている。
 森雅之との間に長男・藤岡を設けた森雅之夫人は、戦前に死んでいる。その夫人(大奥様)のもとで行儀見習いをしていた、若き久我美子が、まるで事務を引き継ぐかのように、モリマ夫人になる。のちに、娘・岩下志麻を生み育てる。

 しかし、昨年、久我美子は家を出て、夫と娘を捨て、若い男・入川保則と暮らしている。
 岩下が母を尋ねると、久我は留守、入川が、衝撃の事実を、打ち明ける。実は、岩下が生まれる前に戦死している、長男・藤岡は、若き義母・久我に、ひめやかかつ熱烈な恋をしていた。戦地から送られた長男から義母へのラブレターの数々。長男の戦地からの手紙は、多く、その父親の目に触れることなく、久我が大切に保管してきた。
 久我も、いやでもおうでもなく、半ば自動的に結婚させられた、年長の森雅之より、同世代の「義理の息子」に、惹かれているのも、明らか。
 ここで、さらに驚きの関係が。
 実は、入川は、藤岡の戦友であり、藤岡が持つ、久我からの手紙、写真を見て、また、藤岡が書いて送る前の恋文を見て、また、彼も、まだ見ぬ久我に、恋してしまった、というのだ。恋の移り病
 復員して、「長男の戦友」という形で、森雅之一家に接近して、家族全員から「長男の戦友」として厚遇されつつ、その実、久我美子を、さらってしまったのだ。
 久我も、義理の息子への恋を、入川に「恋の移り病」。おそらく、同世代の男とのセックスは初めてなのだろう。初めての愛欲に、狂った。

 一方の岩下も、母の出奔にショックを受けた時期に、京都の宿で、中山仁と結ばれる。しかし、中山は、岩下の母の、若い男に走った、という不徳を、父親に諭され、大空真弓と、結婚。しかし、新婚三日目に、喀血。この一年間、入院生活。
 いきなり新婚の夫が入院したことで、大空は、義弟・石坂浩二や、外国人の男と、遊び歩く。

 ここから、さらにいろいろなドラマが、メロメロと展開するのだが。
 メロドラマは、ぐだぐだの人間関係、絡みに絡んだ複雑な関係を、いかにどろどろに展開させるか、そして、そのどろどろの泥沼の中で、いかにヒロインを、掃き溜めの鶴として、輝かせるか、そこに、かかっている。
 だめなメロドラマは、この泥泥が不自然というか、いかにもメロのためのメロとなる。
 本作をメロドラマたらしめる、キモが、久我美子だ。この彼女が、すばらしい。
 若いころ、恋など知らず、押し付けられるように年上の男と結婚し、運命の連鎖(義理の息子→その戦友)のはてに、若い男に、狂った。
 久我美子は、不思議な女優さんで、さして美人でもない。若いころから、くぐもったおばさん声。エロティシズムとは無縁な女優だった。
 その久我美子が、年を経て恋に狂った女のエロティシズム、だめな女の部分も余さず、体現して、グッド。
「女って、そういうものなのよ」という、久我の声が、何度も、岩下の心に、響いている。

 そう、彼女が若いころ、東宝で久我と森はなんども共演してきた。
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 そのなかで、夫婦役は、本作が唯一かもしれない。その唯一の夫婦役が、若い男に狂って、夫と娘を捨てる役、というのは皮肉だが、そして映画のなかでは、すでに別れたあとなので、一度も、同じ画面に映らない。最後の「別れのシーン」にも、思わず爆笑。
 老年役の森雅之も、抜群の安定感。
 そして不幸な結婚をした、大空真弓のイヤミっぷりもすばらしい。ホントに、すがすがしいくらいの(笑)ドロドロっぷりだ。
◎追記◎江ノ電の乗客に、原作者の川端康成。むっつり席に座っているだけだが、画面のピントは、ドア付近に立っている岩下志麻に合っていて、川端は、ボケ気味なのが、残念。そもそもこの映画は、ピントの焦点が、あんまり見たこともない異常に浅くて、ピントが合っている中央の人物以外の風景にが、極端にボケボケ。意図的にやっているが、これは成功したのかどうか。そのキャメラ特性に演出が追いついていないような。

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by mukashinoeiga | 2013-06-09 09:25 | 傑作・快作の森 | Trackback | Comments(4)