<   2013年 05月 ( 16 )   > この月の画像一覧

清水宏関連:なんというスゴいサイトか!

★Films by 清水宏 [Hiroshi Shimizu] - Rate Your Music★

 文字通り玉石混交といいますか。ユーチューブに上げられた、清水宏映画、たとえば「按摩と女」「有りがとうさん」「港の日本娘」などの完全版が、簡単に見ることが出来る。
 一方、作品によっては静止画像や、主題歌や、香川京子の関連音声しか出てこないものもある。
 また、清水宏とは何の関係ない映像が、駄洒落的に出てくる苦し紛れのものもある。この辺のセンスはすき(笑)。
 今後、たびたび、行きそうなサイトだ。
 もっとも、こういう便利簡便なサイトも利用しつつ、京橋フィルムセンターの、
★生誕110年 映画監督 清水宏★
にも、可能な限り通いたい。
 やはり、ユーチューブとフィルム上映は、違うのだ

 なお、元「月刊イメージ・フォーラム」関係者の映画評論家が、清水宏、小津安二郎、そして戦後の大映での、それぞれ常連の名物脇役・大山健二の親戚だったという、貴重なお話が、
★清水宏と大山健二 - 高崎俊夫の映画アット・ランダム★
 見れば、誰でもファンになる大山健二。本当に楽しい名物役者だ。


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by mukashinoeiga | 2013-05-31 22:43 | しぃみず学園清水宏おぼえ書 | Trackback | Comments(0)

しぃみず学園 清水宏おぼえ書

 京橋フィルムセンターで、6~7月に<生誕110年 映画監督 清水宏>特集が、ある。
★生誕110年 映画監督 清水宏★

 生誕110年、なんて、きわめてビミョーな企画をNFCは、なぜ、するのか(笑)。おそらく、「よみがえる日本映画-映画保存のための特別事業費による」特集で、清水宏作品が、比較的大量に獲得できたので、その二次利用ということだろう。
 そういう、この企画で、近年見られるようになったものは、当ブログでも、大いに楽しんでおります。

清水宏「踊子」傑作・快作の森
清水宏「もぐら横丁」
清水宏「桃の花の咲く下で」
清水宏「何故彼女等はそうなったか」
清水宏「霧の音」 傑作・快作の森
清水宏「女医の記録」 傑作・快作の森
清水宏「母のおもかげ」 傑作・快作の森

 これらの快作・傑作も、今回の特集で上映されます。傑作・快作の森からではない「もぐら横丁」「桃の花の咲く下で」「何故彼女等はそうなったか」も、ほとんどニアリーですので、必見かと。
 今回の清水特集、ぼくは、いくつかの例外をのぞき見ているものばかり、ですが、おそらく、これほどの清水宏特集は、たぶん、ぼくの生きているうちは(笑)もうないだろう、ということで、見納めだろうから、既見作もどんどん再見していこうと。
 ということで、繊細な映画の喜びを、楽しみたい方なら、必見の特集かと。

●近日公開予定●
川島あり川島雄三映画の正体
おゲイさん乾杯木下恵介映画の正体
愛と清順の駄目出し鈴木清順映画の正体
彼と彼女と取りマキ~ノたちマキノ雅弘映画の正体
大魔剣三隅研次映画の正体
危険な英夫鈴木英夫映画の正体
ますますムラムラの悶獣増村保造映画の正体
妄想の器橋本忍映画の正体
Vシネの花道90年代最強伝説三池崇史映画の正体
しぃみず学園清水宏映画の正体
溝口賛歌(けんじぃ)溝口健二映画の正体

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by mukashinoeiga | 2013-05-27 22:52 | しぃみず学園清水宏おぼえ書 | Trackback | Comments(0)

貞永方久・山根成之「復讐の歌が聞える」

 京橋にて。「逝ける映画人を偲んで 2011-2012」特集。68年、俳優座、配給=松竹。
 新人・原田芳雄主演のハードボイルドもの。信じがたい凡作だ。
 ちなみに、今回の追悼特集に選ばれたのは、監督・貞永方久と、主演・原田芳雄追善。よりによって、こんな駄作で、追悼されるとは、このふたりも、うかばれまい(笑)。
 ヤクザの内田良平グループが、ある社長一家を死に追い込んで、資金を作った。それを資本にしてグループは、一大新興会社を立ち上げ、内田は、社長に納まる。社長一家の生き残りの息子・原田芳雄が、復讐のため、内田の会社の幹部(元のやくざグループ)を、どんどん殺していく。
 23人もの殺しだが、それがまったくメリもハリもない、平坦凡庸演出。
 もっとひどいのは、23人の部下を次々殺されて、自分も最後に狙われるだろう、内田良平が、まったく対策を施さずに、のんべんだらりとしているところか
 フィルムセンターのチラシ紹介によれば、貞永がアクション担当、山根がドラマ担当の共同監督のよし。技巧が要求される流れ作業を、ともに本作がデヴューの新人監督二人にやらせるのは、無茶。
 これは、俳優座がスケベ心を出して、劇映画製作に進出、主演・原田をはじめ、ほとんどが劇団員だから、ギャラも押さえられ、俳優管理も安価。さらに低予算にするため、演出ふたりも安い新人で同時進行で撮影し、製作日数を驚異的に減らして、安く上げようとしたのだろう。
 それが裏目に出て、結果は、安い、ずさんな演出のドラマとなった。
 成瀬巳喜男・川島雄三の傑作「夜の流れ」と、比べることも愚かな超凡作。
 唯一の美点は、とにかく俳優座の役者を総動員、東野英治郎(カンロクの顔見世程度)から菅貫太郎まで。織元順吉から中村敦夫まで。有名無名、大御所若手を問わない網羅振りで、動く俳優座俳優図鑑として便利なところ。ただし、女性の役が少ないので、女優は少ない。
 もっとも、到底ヤクザ役が似合わない、穏やかそうな役者が、元ヤクザ役幹部社員というのが、とにかく、座員総動員、似合っても似合わなくても、キャスティングしろ、という、まるで学芸会レヴェルで。
 原作・脚本、石原慎太郎。日活映画では映える慎太郎節も、松竹では不発。というか、もともと原作もダメなんだろう(未読)。

「復讐の歌が聞える」 あの頃映画松竹DVDコレクション


 
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by mukashinoeiga | 2013-05-26 10:52 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

スパンキング猫

 これ、前にアップしたとき、ニコニコ動画貼り付けに失敗。やむを得ず、ユーチューブのモノを貼ったのだが、やっぱりコメントつきのほうが面白い(笑)。
 調教済み(笑)の、猫というのが、すごいやね。

スパンキング猫



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by mukashinoeiga | 2013-05-21 21:20 | うわごと | Trackback | Comments(0)

橋下「慰安婦妄言」と、飯島氏訪朝

 橋下「慰安婦妄言」と、飯島氏訪朝。ともに韓国が非難していることから見ると(笑)おおむねにおいて、正しいことなんだと、わかる(笑)。
 しかし、今回の橋下発言、おおむね「正論」だからといって、それが「邪論」渦巻く外国、国内反日メディア、左翼諸君にそのまま、受け入れられるかは、別問題だった。
 何の戦略も工夫もないまま、思いつきでぺらぺらしゃべって(ただしぶら下がり取材で、例によって朝日新聞記者の「誘導尋問」に引っかかったものだとは、容易に推測できる)、特定外国、メディア、左翼諸君から、総突っ込みを受ける羽目になるのだから、脇が甘すぎる。
 一年前くらいには、<国民が期待する次期総理ナンバーワン>と、メディアに喧伝された橋下だが、こんなに脇が甘すぎるのは、とても総理としては、持つまい。大坂市長であってさえ、この有様なのだから、総理の器では、ない。ぺらっぺらっ。
 身もフタもないブッチャケの本音発言は、地位が上がるにつれて、上品にシュガー・コーティングしなければならないことを、地位を上げたいのであれば、橋下は、学ばなければならないのに。
 あるいは、共同代表・石原慎太郎のように、<独自の立ち位置>を獲得すればいいのだが、それは並大抵のことでは出来ないキャラ立ちだから、余人には、まねできない。
 対比するのもナニだが、橋下に比べて、安倍晋三総理のスキのなさが、逆に浮かび上がってしまう。磐石の安定感すら漂う。
 その安倍も、第一次政権では、メディアの総攻撃を受けて、沈没した。良くぞ、立ち直って、第二次政権を手に入れたと思う。だから、橋下徹も、その可能性がないとはいえない。ただし、それは、即製されるものではない。

 この騒動(まさしく、騒動としかいえないような、お粗末さ)の、結果は、どう影響を与えるのか。共同代表・石原慎太郎独特の優位性・愛嬌もなく(当ブログの★石原慎太郎「暴言」はなぜ非難されないか★を参照あれ)、橋下は、このまま、支持を落とすのか。 
 特定外国、メディア、左翼諸君、理想を追いがちな若年層からは、支持を失うだろう。いや、すでに、そうなっているだろう。
 しかし今回の発言が身もフタもないブッチャケの本音発言だけに、関西人、理想なんてもののメッキがすっかりはげ落ちた(笑)老年層には、支持されるかもしれない。
 特に参院選では。やはり、維新の会は、支持を落とすだろう。だからといって、維新決別宣言の、みんなの党も、浮かび上がりは、しないだろう。
 とばっちりが飛んでこないように(笑)自民党は静観している。これはこれで正しい。
 維新、みんなの第三勢力が沈むと、相対的に、民主党が浮上するのは、避けたいところだが。
 これは、しょせん橋下が言う<ふわっとした風・民意>しだいだから、なんともいえない。しかも、まだ二ヶ月もあるのだ。この先、どんな「騒動」が勃発するやも知れない。とくに朝日新聞などは、虎視眈々と、橋下外しを「社是」として、画策していくだろう。

 飯島氏訪朝を非難する韓国の論調が、もうギャグの世界。
 「韓米日の協力体制から離脱するかのような動きを示した」と不信感をあらわにした。→このところ盛んに、「韓米中」の連帯のみ強調して、日本外しを画策している韓国が、どの口で言うか。
 韓国政府は今回の訪朝を強く批判していて、説明を受けた際、改めて日本側に「突出した行動は望ましくない」と釘を刺したということです。→常に「突出した行動」ばかりとっている韓国が言うべきではないぞ(笑)。
 このように、日本以外の韓国、アメリカなど諸国は、自分たちもしている、従軍慰安制度、現地女性レイプには、一切口をつぐみ、高尚な建前論に終始して、日本だけを非難している。
 世界でただ一国だけ、バカ正直な日本は、安易に謝り続け、自己批判して、世界から「総括」され続けている。
 この点で、橋下の発言は、正しい。ただし、繰り返すが、「邪論」渦巻く特定外国、国内反日メディア、左翼諸君に、「バカ正直なブッチャケ発言」そのままでは、通用しない。
 自己正当化の達人である韓国、中国、アメリカには、バカ正直では、対抗できない。
 国内反日メディア、左翼諸君の頭の中には、清く正しく美しいお花畑があるから、暗くよどんだ現実世界の「ブッチャケ発言」そのままでは、単に反感を買うだけである。

 きわめて解決の難しい連立方程式を突きつけられで、橋下徹は、今は、立ちすくんでいるかに見える。第一次安倍政権にも、そういう趣はあったが、今回の安倍晋三は一味もフタ味も違う。
 飯島氏訪朝をきっかけに、半歩でも進んでみて、解決困難な拉致被害者開放という連立方程式を解こうと、試みている。
 すぐは、解決しない。しかし、韓国が韓米中の日本外しをするなら、逆に韓米中外しをしてみよう、という試みは、悪くないように思う。
 北朝鮮としても、日韓米中の連帯を弱め、お互いを疑心暗鬼にすることは、まずは得策だから、付き合ってみているというところだろう。
 連立方程式を、解こうともしなかった民主党政権とは、やはり、大違いなのだ。
◎関連映像◎
★安倍首相「拉致問題は日本が主導的に解決する」★
★「日本だけ批判は違う」 橋下氏が真意説明★
朝日新聞とテレビ朝日の自作自演「橋下慰安婦発言」批判捏造報道

韓国視点で訪朝批判の民主議員に国益外交の常識を説く安倍総理


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by mukashinoeiga | 2013-05-21 09:58 | うわごと | Trackback | Comments(0)

深作欣二「白昼の無頼漢」

 渋谷にて。「復活!!久保菜穂子」特集。61年、ニュー東映。
 30年後の「いつかギラギラする日」と、まったくもって同工異曲な映画。
 「いつギラ」は、クサい役者にクサい演出を、からませた結果、空回りの空疎さだったが、本作は、たとえ若書きだろうと、いやむしろ新人監督の若書きゆえに、エネルギーが突っ走って、それこそギラギラしている。
 むしろ「若作り」の「いつギラ」こそ、ギラギラならぬ油ギトギトな、中年の「若作り」では、なかったか。「いつかギラギラする日」を再び求めても、所詮は「いつかギラギラした日」では、あったか。
 不良日本人の丹波哲郎が、同じく不良外国人の白ンぼ夫婦や、黒ンぼ軍人、同じく黄色ろンぼ韓国人など、いずれ劣らぬ犯罪者を集めて、アメリカ軍基地に納められる、現金輸送車を襲おうという算段。
 計画はそれなりに考え込まれて入るが、ずさんかつチープ。勢いでエイヤッと行こうという寸法。
 しかも全員が全員、襲撃成功後は、寄せ集めの仲間たちを殺して、大金を独り占めしようというヤカラばかり。
 こんな計画が成功すると思うほうが間違いだろう。なぜ、わからない(笑)。
 しかし、そういう冷静な考えこそが、勢いを殺す。勢いだけで突っ走り、つまりは、奪え、裏切れ、逃げ切れ。
 冷徹なリーダー役・丹波哲郎よい。その愛人にして、スキあらば、お互い平気で裏切りあう女に、久保菜穂子。グッド。
クールな丹波と久保菜穂子はお似合いのカップルだが、スキあらば、いやスキなくても、相手を裏切ることを、常に考えている。
 不逞白人夫婦、不逞黒人軍人、不逞韓国人犯罪者、みなヨロシ。
 日本人パンパン&黒人アメリカ兵のハーフの、たくましい「合いの子」を、黒塗りの中原ひとみが快演。彼女のベスト・アクトのひとつではないか。

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by mukashinoeiga | 2013-05-21 01:34 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

牛原虚彦「進軍」

 神保町にて。「巨匠たちのサイレント映画時代3」特集。30年、松竹蒲田。
 この映画がいかに特異で、すばらしいか、また、この日のピアノ伴奏・小林弘人の「演奏」が、いかに「ひどい」バカ演奏モノか、書いていきたい。なお、この日は、弁士がいない、ピアノ伴奏のみ。

e0178641_5594558.jpg まず、本作は、前半と後半では、まるきり違う趣向。二部構成と言っていい。
 ほほ三分の二くらいは、田舎の飛行機大好き純朴青年・鈴木傳明の活躍が、楽しい。「丘の上の別荘の金持ち」令嬢・田中絹代との恋とか、上京して、民間飛行機学校に入っての奮闘とか。
 鈴木傳明の表情は、基本的に二種類しかない。子供のように顔をくしゃくしゃにしての、大喜びの表情と、子供のようにシュンとしての、超気落ちの表情の二種類しかない、アイドル演技なのは、ご愛嬌。まるで子犬みたい。
 ヒロイン・絹代は、この男騒ぎの映画では、当然添え物的に、登場シーンは、少ない。しかし、今の基準で見ると、とう見ても、ブス。ただし、表情はくるくる変わる、当時としては、この辺のきゃぴきゃぴぶりが、アイドル的に新鮮だったのか。
 ここまでは、水準的な面白さ。以下、鈴木傳明が徴兵されて、中国戦線に投入されるところから、日本映画でもまれに見るユニークさが発揮される。
 一言で言えば、アクション映画としての、戦闘場面が、水準的に、すばらしい。
まだ、戦争が、後ほどシリアスになっていない1930年段階の楽天性、余裕。1940年代に入れば特に、楽天さと余裕を失い、また、軍は機密をたてに、撮影にガンガンの規制をかける。軍の協力なくして戦意高揚映画は撮影できないが、かといって軍の協力を得れば、軍機密、国家機密の縛りをかけられ、戦意高揚映画なのに、一向に戦意高揚すべきシーンを撮らせてもらえないという、自縄自縛の、喜劇。
 しかも、日本映画は、ハリウッド映画と比べるも愚かな、アクション下手。かくて当時の「戦意高揚映画」を今の視点で見ると、これ、ことごとく「反戦映画」じゃないの、という、しまらなさ。
 で、あるのに。本作は、なんと、真っ当に、ハリウッド張りの戦闘シーンのすばらしさ。
 しかも、本作は、映画冒頭に、数十の師団、連隊、部隊の協力をクレジットしていることから推察するに、帝国陸軍兵士多数が、撮影に参加。
 つまり、本作、本物の、リアルの帝国陸軍兵士が、大勢で、戦争映画撮影という、「戦争ごっこ」をしているのですね!
 あまつさえ、本物の兵士が何人か、敵銃弾に撃たれて倒れ「戦死」するシーンも、あり。これは、常々喧伝される「大日本帝国軍の硬直性」とは真逆な、余裕ある遊戯性では、ありませんか。
 のちにまったく失われる、大日本帝国軍の余裕、遊戯性。信じ難い光景が次々と、カメラの前で演じられていく。
 鈴木傳明パートの、航空隊の曲芸飛行や、戦闘シーンも充実させつつ、しかし当時の撮影技術では、どうしても、陸軍に偏らざるを得ない。パイロットが主人公なのに、陸戦中心なのは、やむをえないとはいえ、企画倒れだろう。
 しかし、それにしても、この戦闘シーンの充実は、ただ事ならない。断言するが、戦前も戦後も現在も、この映画のあとの80年余、本作を超える戦闘シーンを、日本映画は、生み出しては、いまい。それくらい、日本映画離れした、アクション戦争映画なのだ。
 しかも、クライマックス、鈴木傳明パイロットが墜落してのち、先輩パイロット高田稔(実は、絹代の実の兄という、ご都合主義のメロドラマ設定)が負傷したため、馬、サイドカー付オートバイ、車だったか特殊車両だったか、高田稔をかばいつつ、激戦中の戦場を、次々と激走していくという、繰り返すが、その後80年の日本映画でも、めったにお目にかかれないような、アクション映画ぶり。
 信じられない。やれば、ちゃんとできるのだ。すばらしい。
 しかも、繰り返すが、本物の帝国兵士たちによる、戦闘シーン。擬似だろうか戦争ごっこを、本物の兵士がしているという、遊戯性。うーん。

 さて、次は小林弘人のアホ演奏だ。
 小林は、タイトルにもなった、後半しょっぱなの、きわめて大規模な、兵士たちの進軍シーンを、重く暗い曲調のピアノ伴奏で表す。
 戦後の、左翼反戦日教組空間の空気をたっぷり吸いすぎているから、軍隊イコール悪、の暗い、どんよりな曲調。少なくともここは、進軍の高揚を表すべき、たとえばマーチであるべき。映画的にも、そうすべきなのだ。
 後半、撃たれたり、墜落されたりの、のちは、暗い曲調でもいいと思うけどね。
 さらに、鈴木傳明が、次々と馬やサイドカー付オートバイを疾走させるショットの、高揚感ある映像のショットの積み重ねにも、暗く重い曲調。
 小林は音楽のプロかもしれないが、おそらくハリウッドのアクション映画なんて「下賎」なものは、見たことが、ないのではないか。
 さて、本特集でも、ほかのサイレント映画上映でも、音楽担当は、ピアノ伴奏としか紹介されないが、では、劇伴の作曲者は、誰なのか。
 当時のスコアが残っている場合は、おそらくアメリカ映画ではあるかもしれないが、日本映画では、どうか。音楽のプロであっても、映画音楽のプロでもない、ピアノ「伴奏者」が、テキトーに、作ったものなのではないか。
 実は、本作上映は、別の日には別の演奏者がいる。二人が弾く曲は、同じなのか別なのか。やはり「アクション・シーン」に、どんよりした「反戦調」の曲を、つけていたのか。わからないけど。
 この種のサイレント上映演奏には、伴奏者紹介だけではなく、作・編曲者も、紹介すべきだと思う。少なくとも映画知らずのピアノ馬鹿に、任せられる仕事でないのも、確かなことだ。
 なお、この映画の話は、続く。

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by mukashinoeiga | 2013-05-16 21:49 | 傑作・快作の森 | Trackback | Comments(5)

本日もニュースは捏造されている(笑)

↓本日、次のニュースが。
政治】安倍首相、マルタ部隊連想させる「731」挑発…米メディアが批判
安倍晋三首相が自衛隊基地を訪問して試乗した訓練機の番号「731」が俎上に載せられた。
安倍首相は12日、東日本大震災地域である宮城県松島の航空自衛隊基地を訪問し、アクロバット飛行団
「ブルーインパルス」を視察、練習機の操縦席に座り、親指を立てるポーズで写真撮影に応じた。
「ブルーインパルスの勇猛な姿は希望の象徴」とも述べた。2011年の東日本大震災で松島基地が大きな
被害を受けた後、九州の自衛隊基地に避難していたブルーインパルスT-4練習機9機が最近また復帰した
ことを祝う行事だった。

問題は安倍首相の乗った練習機の番号が「731」で、写真にもはっきりと出ている点だ。第2次世界大戦
当時「マルタ(丸太)」と呼ばれた人体実験担当の731部隊を連想させるという指摘が米国で出てきた。
731部隊の蛮行で犠牲になった人は韓国人・中国人など民間人と軍人を合わせて1万人にのぼると推定される。

米ワシントンの政治・外交情報誌「ネルソンリポート」は「(731という数字が浮き彫りになった)安倍
首相のこの写真は、ドイツ首相がふざけてナチス親衛隊の制服を着て登場するようなレベル」とし「ドイツ
では(ナチス制服着用が)法的にも許されないだけでなく、個人的にも道徳的な反感のためありえないこと」
と非難した。

日本メディアは14日までこの内容を一切報道していない。ハプニングにすぎないという判断からだ。
しかし一部では「今回の731機試乗は、5日に安倍首相が東京ドームで国民栄誉賞授与式後の始球式に
背番号96番のユニフォームを着て登場したのと同じ脈絡」と分析した。「偶然を装った演出」ということだ。
安倍首相は当時、「第96代総理という理由で」と釈明したが、「憲法96条を改正するための雰囲気を
盛り上げる側面が強い」というメディアの指摘を受けた。
ソース   中央日報 2013年05月15日
http://japanese.joins.com/article/604/171604.html?servcode=A00§code=A10

 韓国発アメリカ経由の、トンでも・無理やり・でっち上げ。いわゆる語呂合わせで、相手を批判するなんて、心象膨大、もとい針小棒大そのもの。
言いがかりも、磨きがかかっているというか、機体番号くらいにしか、いちゃもんをつけられない(笑)安倍快進撃というべきか。

◎資料映像◎
★首相 成長戦略に農業強化策を NHKニュース★タイトルは、NHKだけに姑息に農業だけだが、ちらりとモンダイの自衛隊映像もあり
↓ところが・・・・
★作家、森村誠一の黒歴史【悪魔の飽食】は捏造本だった(細菌兵器731部隊の真実)★
↓さらに・・・・
★(なぜかマスコミでは取り上げられない) : ベトコン殺戮を体験できるテーマパーク in 韓国★
↓また・・・・
 世界を不況のどん底に落とし込んだ、いわゆるリーマン・ショックが、

 これは世界中で報道されたのに、なぜか(笑)日本のマスコミは、一切報道しなかったという。ぼくも、初めて、知りました。

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by mukashinoeiga | 2013-05-16 00:19 | うわごと | Trackback | Comments(0)

やはり、そうだったのね(笑)

解決済みのQ&A
昔の映画のブルーレイ化。画質に限界があるのでは? sara_246okさん
ブルーレイ用の高画質で撮影されてない映画で、
当時の限界の画質でDVD化され、
それを今度はブルーレイ化しただけなら画質の良さはDVD版と変化なしということですよね?
例えば、『ライフ・イズ・ビューティフル』ですけど、
今、DVD化されていて、今度ブルーレイ版が発売されます。
でも、DVD版以上の画質を期待してもいいのでしょうか?
ブルーレイ用の高画質で撮影してない映画のブルーレイ化についてお聞きしたいです。
宜しくお願いします。

ベストアンサーに選ばれた回答 handsamv9さん
DVDをそのままだと、むしろ画質は劣化するでしょう。小さい画素数のものを
無理やり広げるわけですから、アナログより悪いかもしれません。
しかし、フィルムから新たに起こした場合なら、たとえブルーレイでもアナログの
フィルム撮影映画より画素数は少ないので、DVDなどよりはずっと綺麗に
なるはずです。もちろん、デジタルリマスターをきちんとやればという話。
要するに、元を何にするか、何からどういう形でメディア化すればという話で
綺麗になるならないはその後です。
ちなみに、もう一度書きますが、ブルーレイはアナログフィルムより画素数は
圧倒的に少ないです(この辺を勘違いしている人が多いですが
)。
フィルムからちゃんとデジタルリマスターすれば、DVDなど比較にならないぐらい
綺麗になりますよ

 以上、引用終わり。
 より簡便にする技術というのは、簡便が目的であって、モトの技術が「さらに濃厚になる」わけではないということですね。納得。

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by mukashinoeiga | 2013-05-12 12:14 | うわごと | Trackback | Comments(0)

土井通芳「貞操の嵐」

 渋谷にて。「復活!!久保菜穂子」特集。59年、新東宝。デジタル素材による上映。
 べたべたのメロドラマ。ヒロインを、怒涛の不幸が襲う。人工甘味料ならぬ、人工辛味料満載の、女の不幸を、これでもかと描く、メロウ=女郎=メロなドラマ。
 弟(高島忠夫)の婚約者(高倉みゆき)を、実の兄(細川俊夫)が劣情に目がくらみ、睡眠薬を飲ませ、犯す。
 犯されたヒロインは、もう、悩みに悩んで、愛する弟の下を去り、兄と結婚す。
 しかし、結婚後は、手を握ることさえ、夫に許さず、もちろんセックスレス、ひとり秘密の日記で、愛する高島忠夫との、架空の心の会話のみが、慰め。
 高倉みゆきは、かの新東宝社長・大蔵貢が「女優をめかけにしたのではない、妾を女優にしたのだ」発言で有名、まあ、確かに美人(クラシックな)だが、心には響かない、<きれいなだけじゃダメなのよ>の、主役オーラがない人。
 久保菜穂子は、高島と高倉共通の友人役という、助演。特に、云々する役ではない。
 高島は、いかにも柄に合った、天然ボンボン。主題歌も歌っている。
 細川は、冷酷卑劣漢を、いつもながら、好演。ナイス。
 監督の土井通芳は、新東宝末期の「地平線がぎらぎらっ」61年、で有名。確かに、ぎらぎらっな快作だったが、本作では過不足ないメロドラマをきっちりと仕上げている。見ている間は、きっちり、楽しませてくれる。
 なお、原作は、戦前モダンボーイ牧逸馬。この原作はサイレント時代の清水宏が映画化している。たぶん、見ているはずだが、記憶のかなた。
 ヒマなときに、再見しよう。

清水宏 - 七つの海 前篇 処女篇

七つの海 後篇 貞操篇


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by mukashinoeiga | 2013-05-12 00:08 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)