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ぴくちゃあ通信氏以上??こんなすごい人がいたのか??

 次の記事の二番目以降の「赤ちょうちん」などがスゴ過ぎる。ぼくは、はっきり言って、悠木千帆や庄司三郎以外は、わかりません(笑)。

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by mukashinoeiga | 2013-02-28 21:16 | 業務連絡 | Trackback | Comments(0)

自業自得のプレノン・アッシュ

 報道によれば、映画配給会社のプレノン・アッシュの倒産手続きが開始されたという。
 映画業界の事情については、急速に素人化しているぼくからしてみれば、イメージとしてのプレノン・アッシュは、とっくの昔に解散なり倒産しているものだと思っていた。ここしばらく、プレノンのプの字も聞かなかったからだ。
 前田敦子、トニー・レオン出演の日中合作映画「1905」(黒沢清監督)の制作が頓挫、中止または延期になり、おそらくかなりのプレ制作費を突っ込んでいただろうプレノンアッシュが、6億の負債で、行き詰ったものらしい。
 頓挫した理由は、香港出身のトニー・レオンが、中華圏の人たちから、「尖閣問題で日本と揉めているときに、日本の映画に出演するとは、何事か」と「批判が殺到」して、トニーが出演を辞退したから、という。
 自業自得や。
 この時期に、日中合作映画を作るなんて、何年も前から、ハイリスクなのは、わかっていたことやろう(笑)。
 まあ、トニー・レオン、金城武主演「恋する惑星」配給で名を上げたプレノンアッシュが、トニー・レオンの出演辞退で倒産する、もって銘すべしというところか。
 さらに、思い起こしてみれば、「恋する惑星」は、甘い甘い恋愛ファンタジーという、シュガー・コーティングを剥ぎ取ってみれば、ストーカー女が、相手の同意を得ずに、トニー・レオンのアパートの部屋に忍び込み、いろいろいたずらをするという映画だった。まあ、結果は、ある意味ハッピーエンドの、恋愛ファンタジーだったわけだが、そういう「恋する惑星」で当てて、日本固有の領土に不法上陸・不法領海侵略する中国という尖閣ストーカー問題で、倒産する。
 二重の意味で、自業自得だったわけで、プレノンアッシュ。まったく同情の余地はない。
◎追記◎つまり、相手の同意を得ずに、チベット、モンゴル、ウィグル、台湾、尖閣、沖縄と、次々とストーカーしつつ、領土領海を奪っていくという<21世紀になっても、いまだ帝国主義>の中国の心性を、きわめて率直に表したのが「恋する惑星」で、あるとするならば(笑)「恋する惑星」に取り込まれた日本女子、およびプレノンアッシュの<無自覚な残念さ>ということもいえよう(笑)。

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by mukashinoeiga | 2013-02-26 20:17 | うわごと | Trackback | Comments(0)

鈴木清順「海の純情」

 京橋にて。「よみがえる日本映画-映画保存のための特別事業費によるvol.5日活篇」特集。56年、日活。あと1回の上映。
 鈴木清順監督第2作目。まだ、本名・清太郎名義のころだ。
いや、これ、なにげに、なんてすごい映画なんだろうか(笑)。48分の中篇なのに、
 主演の歌手・春日八郎が10曲弱歌う歌謡ヴァラエティ。で、あるにもかかわらず、
芸者、女子大生、ぼったくりバー・ホステスの三人が、春日に惚れての、春日争奪戦というコメディ・ドラマがありーの、
 しかも、あまりにモテモテの春日に心を痛めるけなげな高田敏江が本命で、というしっとりしたドラマがありーの。
 その高田の父・小林重四郎船長と、春日が乗船する捕鯨船の描写もしっかりで。
 さらに、小泉郁之助の、サイレント・コメディー風も、ばっちり。
 たった48分のなかに、これだけ濃密な要素が満載という、鈴木清太郎、奇跡の職人芸と言っていいのではないか。しかも、アニメまで挿入する遊びっぷり。
 これまで、何本もの、歌謡ヴァラエティー映画を見てきたが、いずれも、ぐだぐたの串刺し団子状態の、とりあえず人気者をだして、話はテキトーにつないでおけばいい、といったものばかり。そんな緊張感皆無の凡作群ばかりのなかで、本作の緊密な充実振りはどうだろう。
 まあ、歌手は春日だけで、しかもそれぞれ1番ばかり歌ってる分、人気者多数出演映画より有利なのだろうが。この職人芸の清太郎が、だんだんトチ狂ってきて、ついには、歌舞きに歌舞いた清順になるというのは、また、後のお話。それだけではない。今のところの最新作「オペレッタ狸御殿」にまで続く、歌謡/オペレッタ路線は、最初から清順お得意の路線だったことが、わかる。

 さて、前述ぼったくりバーのホステスに、なんと小田切みき。ダイナマイト・ボディーというか、たんなるおでぶちゃんとも言うか、エロとコメディー担当の爆弾娘。生き生きとしていて、ナイス。
 小田切みきといえば黒沢明「生きる」の、志村喬がまぶしく仰ぎ見る若い女性が、代表作だが、本作の暴走振りも、いい。
 春日八郎は、映画の主演というには、あまりに愛想がないが、まあそういう素材しか与えられない弱い立場の新人監督ゆえだろう。
 けなげな若い娘を演じたら、右に出るもののない高田敏江の地味さも、毎度毎度好ましい。
 芸名は天草四郎と何気にカッコイイが、実は味のあるおっさん脇役役者が、登場するたびに、頭の薄さを強調するアングルからで、しかも常に毛生え薬を振りかけているのが、卑怯だ(笑)。

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by mukashinoeiga | 2013-02-25 19:42 | 清順の光と影すべって狂ってる | Trackback | Comments(0)

小津安二郎映像アラカルト

 当ブログの特集★小津安二郎映画の正体★「秋日和」駄文に詳しく書いたように、
原節子・司葉子の母娘二人がとんかつ屋で食事をするシーン。
 そこで、不思議で、異様な「状況」を「発見」してしまった(笑)。
 母「ああ、お腹いっぱい」
 娘「ビール残ってるじゃない」
 母「勿体ない、飲んじゃおか」
という会話のところだ。
 瓶から残りをコップに注ぐと、実はほとんどなかったという落ちがつくのだが、ここで注目すべきは、この二人はそろって、なんと、大量のサラダを残したままなのだ。ビールを残すことは勿体なくて、サラダを残すのは勿体なくないのか、この母娘は!
 小津ギャグ世界においては、女もとんかつとビールをしっかりお腹に収めて、サラダには手をつけない(笑)。
 次の予告編クリップの1分09秒あたりの司葉子のテーブルに、証拠のサラダが鮮明に写っている。このブログのまま、見るとたぶん、見づらいが、ユーチューブに飛んで、静止画像にすると、とんかつは食べて空になっているのに、サラダのみ残っているのが、わかる(笑)。

 なぜ、小津がこんな不思議なことをしたのか、は「秋日和」駄文で、推測した。
 次は、本当におしゃれに、小津の生涯をまとめたもの。投稿者の小津愛にあふれている。


 次は、小津の肉声録音の紹介。ただし、なかなか出てこない。おそらく、短い音声素材ゆえ、小津風の?写真、小津の墓碑「無」を象徴させた、意味不明の黒味、と、外国人の考える小津?的趣向で、引き伸ばしている。

 コメント欄にあるように、どこからこんな音声素材を引っ張ってきたのか。もっとないのか。
映像テクの手数は、数限りなくある小津だが、おそらくストーリーを作るのが、苦手。ストーリーの手数は、限りなく、少ない。シナリオがデパートで売っていないか、は、冗談でなく、本音だろう。

 次は、これまた外国人が考える、小津風コラージュ。ヴィム・ヴェンダーズ「東京画」。


 最後は、これまた★ミュリエル・バルベリ「優雅なハリネズミ」★で、感想駄文した、小津愛に満ち溢れたフランス小説の映画化されたものの予告編。
 「東京画」を見たことから、小津映画に目覚めた女管理人や、日本ファンの少女が住むマンションに、日本人老人のオヅさんが、引っ越してくるというもの。

 まあ、この、フランス映画のイタリア版予告からは、猫愛は感じられても、小津愛は、ないけれど(笑)。
 に、しても、愛されてるなあ、小津(笑)。

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by mukashinoeiga | 2013-02-21 09:15 | 小津安二郎映画の正体小津漬の味 | Trackback | Comments(0)

都内名画座スケジュール

 当ブログの右端の柱、その中ごろの、他ブログ等紹介に、
★名画座上映スケジュール「名画座なう」★
を、追加しました。
キャラクターは、「名画座かんぺ」が飯田蝶子なら、「名画座なう」は、左ト全。
 今話題?の、「名画座かんぺ」は、自分で再コピーしている阿佐ヶ谷(ほんとうに、ありがたい)以外は、実は、ほとんど入手できない。ぼくも、今月フィルムセンターや神保町シアターに行っても置いてなくて、2月号は今日2/17になって、やっと阿佐ヶ谷で入手。タイミングが悪いと、ホント使えないんですね「名画座かんぺ」。
 上記「名画座なう」は、各名画座を比較して、今日はどっちを見に行こう、という比較が、ややメンドーなんですけど、でも、いつでも比較確認が出来るメリットは、ある。重宝しています。
 しかも、最近は都内G6名画座だけではなく、他の名画座も、下のほうに特集していて、G6からG20に、拡大して、がんばっている。
 しかし、かんぺも名画座なうも、G6から銀座シネパトが脱落した後、どうするんだろう。たぶん、大森キネカか。
 しかし、銀座テアトルシネマ(西友)が春に閉館することを含めて、西武系も、動いているからなあ。

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by mukashinoeiga | 2013-02-17 21:48 | 業務連絡 | Trackback | Comments(0)

斎藤武市「愛は降る星のかなたに」森雅之浅丘ルリ子高田敏江

 京橋にて。「よみがえる日本映画-映画保存のための特別事業費によるvol.5日活篇」特集。56年、日活。あと2回の上映。
 戦前の東京。ドイツ人なのに(もちろんドイツとロシアは当時敵国同士)在日ロシア・コミンテルンの一員として、スパイ活動の、リヒャルト・ゾルゲ。日本では熱心なナチス党員幹部を偽装。
 日本側アセットとして、スパイ・リクルートの対象となったのは、朝日新聞記者・尾崎秀実(森雅之)。
 終映後、1・2名が拍手、ロビーに出たら、老人観客が受付女性に「いやあ、いい映画だったねー」と、挨拶。
 こんなボンクラな凡作を、いい映画だと言い切る馬鹿は、この期に及んで民主党支持のボンクラ左翼か、はたまたボンクラ朝日関係者か。同じか。
 左翼は、基本的に、映画の出来ではなくて、映画のテーマで映画を評価するからなあ。どんなに出来が悪くても、テーマがリベラルなら、左翼は、傑作認定する。
 ただし、主演・森雅之は、やはり絶美のいい男。森雅之当社比80パーセントも、ほほがこけていて、いやミッキーナルセ「浮雲」では、敗戦直後の設定ゆえ、高峰秀子ともども、節食して、やせ細ったというが、その「浮雲」以上に、ほほがこけていて、ぼくの記憶上、もっともやつれた顔のモリマで。渋くていい男が、苦悩の表情で、やつれているのは、凄絶なまでの、美。
 こんなつまらない凡作(笑)で、もっとも美しい森雅之(ほほコケ・ヴァージョンにて)。うーん(笑)。美の無駄遣い(笑)。
 以下、ネタバレあり。
 近衛内閣嘱託でもあった、政治評論家の尾崎(映画では、坂崎という仮名)は、日本の国家機密を、信念を持って、ロシア側に流し続ける。
 尾崎は日本人左翼インテリの常として、「理想」で世界を見ている。日本の「戦争志向」を止められるなら「世界」は、平和になるのだと。だから、日本の動向という最高の国家機密を、へいちゃらで、ロシアに流す。
 ゾルゲらは、冷徹なリアリストとして、「現実の世界」を見ている。いかに日本、アメリカ、ヨーロッパの動向を、リアルに防諜活動して、最大の利益をコミンテルンにもたらすか、画策する。
 これは今の日本人左翼にも通じる、「理想」の「実現」の「夢想」。世界中が「信義に満ちた世界」なんだという、寝ぼけた理想主義。
 一方の、日本をのぞく世界は、「現実」の世界政治は、あくまでも「現実」であって、「夢想」でも「理想世界」でもない、というリアリズム。
 「食うか食われるか」の世界に、「霞を食って生きていこう」という日本の左翼諸君が、場違いであり、「食い物」にされるのは、昔も今もかわりゃしない。「食い物にされる」代表が、尾崎秀実で、あるわけで。
 そういう尾崎秀実を、理想主義者として描くこの映画が、精神の凡庸と堕落そのものであることは、灯を見る夜明らか。もとい、火を見るより明らか。「愛は降る星のかなたに」なんて、生ぬるいタイトル(いかにも日本的な「愛と青春の旅立ち」みたいな通俗タイトル)こそが、こそばゆくも、恥ずかしい。

 なお、本作は、ゾルゲ=尾崎秀実事件の初映画化ということだが、その後の珍作イヴ・シャンピ「スパイ・ゾルゲ 真珠湾前夜」61、篠田正浩「スパイ・ゾルゲ」03(いつもどおりの篠田の駄作)には、出てこない描写がある。それは、尾崎秀実の弟の存在である。
1 「国賊のスパイ」である兄の分まで、お国につくすべく、出征する。みなに祝福されるべき出征式の宴は、尾崎の妻(義姉=山根寿子)娘(姪=子役→浅丘ルリ子)尾崎夫妻の仲人である、尾崎の弁護士(浜村純)娘の小学校教師(香月美奈子)のみの、さびしいもの。
2 足が義足となる負傷兵として、帰還。
3 姪の小学校教師(香月美奈子)との、祝言も、1のメンバーに、仲人・浜村純の妻が加わっただけの、うちうちの、つつましやかな家庭内結婚式。出征式も、結婚式も「国賊」の兄のせいで、さびしいものに。 
4 結婚式後、弟夫婦は、兄・尾崎の勧めもあり、満州に旅立つ。出立直後、尾崎の妻は、浜村純弁護士から、けさ尾崎は処刑されたと聞かされ、失神する。
5 なぜ弟夫婦が満州に行ったかというと、日本では「国賊」の弟として、差別されるだろう→外地の満州なら大丈夫だろう→妻「でも、満州は、危なくないのかしら」→尾崎「ぼくが、信義を守らない国に協力すると思うかい。満州なら安全だよ」→終戦直前に、ロシアは満州に侵略→ほかの日本人は逃げた/逃げようとしたのに、弟夫婦は、「兄が信じたロシアは侵略なんかしない信義を守る立派な国」と信じて、とどまり→ロシア軍に虐殺された・・・・
 このようにお花畑な能天気左翼理想主義者、通名イマジン野郎の兄のせいで、とことん悪い札を引く弟。
◎追記◎こう書いたあと、ネットで篠田正浩「スパイ・ゾルゲ」を調べてみたら、篠田のバカ(笑)本当に映画のラストで「イマジン」流したらしい(ぼくの記憶にはなかった)。お花畑はどこまで行ってもお花畑だ。
 なお、ウィキペディアあたりで、ちゃらっと尾崎秀実を検索したら、この尾崎の実弟の顛末は、なかった。あるいはお涙頂戴の、映画の「創作」かもしれないが、もし事実なら、こういうネガティヴ・ファクターを隠した左翼お花畑のシャンピや篠田の罪は重い。

 そして戦後、尾崎の妻子は、尾崎の自分たちへの書簡を書籍化、その名も「愛は降る星のかなたに」としてベストセラーとなる。本映画の底本でもあろう。そうして、売国スパイ尾崎が、甘ったるい家族愛、スパイの汚名を着せられた「真の愛国平和主義者」としての象徴として美化され、世に伝わっても、尾崎の妻の心は、曇り勝ちである。
 なぜなら、
A 尾崎のとことんお花畑な世迷いごと(日本を除く、世界、なかんずくロシア・コミンテルンの政治リアリズムとは、真逆な)を、誠実に信じた義弟(尾崎の実弟)の、重ね重ねの不幸
B 実は尾崎と情を通じていた、尾崎の若き秘書(高田敏江)が、尾崎処刑の夜、晴れ着の振袖を着て、薄化粧を施し、服毒自殺をした。家族との交流(文通や面会や差し入れ)を唯一の慰めとして処刑されていたはずの、夫が若い秘書とひそかに情を通じていて、しかもその秘書が、本妻の自分を差し置いて?夫に「殉死」していたという。
 (妻の山根寿子から見て)何だ、尾崎、ぜんぜん、ダメじゃん、と。
 (肉体上の)祖国を裏切ってまで、つくした精神上の祖国ロシア(コミンテルン)が弟夫婦を殺し、北方領土を奪取し(尾崎にとっての超理想国家ロシアは、尾崎思うところの「悪逆国家・大日本帝国」みたいな、武力侵略は、しない国、という、左翼お花畑以外の人間からみれば、甘ったるい幻想があった)、しかも誠実な夫の振りして、若い秘書と・・・・。
 この実弟の不遇(尾崎由来)と、女性秘書の不倫・殉死は、この映画の創作なのか、実話なのか。少なくとも軽くネットをあさった結果では、判別できなかった。「創作」なら大笑いだし、「実話」で、篠田らが口をぬぐっていたなら、いつもどおりの左翼捏造癖として、これまた大笑いだが。
 さて、話を映画に戻す。
 中年男の哀愁ある美貌で絶美の、森雅之だが。死後、上記ABのようにボロは出るものの、理想に燃えた主義者って、モリマに合うのかなあ、と。もっとぐだぐだのダメ男こそ、森雅之の真骨頂では。
 浜村純。ごく普通の顧問弁護士、という常識人の役柄なのに、顔こわばり、メジカラ半端なし。いつもの、発狂直前のジャンキーじゃないんだからさあ(笑)。高田敏江、かわいい。いつも若いころの高田敏江を見ていると、こんなにかわいいのに、なぜもっとブレイクしなかったのか、不思議なのだが。見るからに薄幸顔、幸薄そうな地味さが、彼女のかわいらしさを、殺しているのか。
 モリマの娘役の、女学生浅丘ルリ子はかわいらしいのだが、そういう映画ではないので、単なる一脇役扱いは不幸だった。
 モリマを追及する刑事に、二本柳寛。この二本柳の顔が、見たこともないごっついかおの異相で。この特集で見て感想駄文した同年の同じ日活古川卓巳「逆光線」では、いつもの顔だったのに。なんだろう。不思議なくらい。さては、モリマに付き合って、顔面ダイエット????
 こうした、国家反逆罪のスパイを扱いつつ、家族愛のホームドラマに収斂・矮小化・美化させた、斎藤武市の罪も、また、重い。しかも、凡作だし。
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by mukashinoeiga | 2013-02-17 02:28 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

石原慎太郎VS安倍晋三



 キミは、辻本清美の長時間凝視に、耐えられるか(笑)。

◎追記◎関連記事
★石原慎太郎「暴言」はなぜ非難されないか★
★続・石原慎太郎「暴言」はなぜ非難されないか・その理由★
★続々・石原慎太郎「暴言」はなぜ非難されないか・その理由★

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by mukashinoeiga | 2013-02-13 11:44 | うわごと | Trackback | Comments(0)

古川卓巳「逆光線」

 京橋にて。「よみがえる日本映画-映画保存のための特別事業費によるvol.5日活篇」特集。56年、日活。
 これまた、なかなかな快作。あと2回の上映。
 えー、古川卓巳って、こんなシャープな演出、映像作れるんだ、というオドロキ。撮影は姫田真佐久、グッド。
 古川の、代表作といえば、たぶん「太陽の季節」だと思うのだが、あんなのとは、比べ物にもならない素晴らしさ。
 せりふなしのシーンの、力強さ。
 女子大生役・北原三枝の(当時としては)「日本人離れ」した肢体。水着姿になると、長身スレンダーなのに、バストとヒップはむっちりとしたボディがナイス、裕次郎も惚れるわけだ(笑)。ただし、あまり水着になる必然性がないシーン(湖がちらりとも見えない野っ原)で、水着になるわけだが(笑)。
 以下、ネタバレあり。

 フィルムセンターのチラシによれば、<「太陽の季節シリーズ」第3篇と銘打ち、当時「女慎太郎」といわれた岩橋邦枝「逆光線」「熱帯樹」を映画化>という。
 「愛のない貞節は無意味」と、大学生・安井昌二という「リーベ」がありながら、同級生・渡辺美佐子の「リーベ」青山恭二と「ベーゼ」して、さらにアルバイトの家庭教師先で、中学生男子の父親・二本柳寛とセックス。
 男に自らかじりつき、安井の学生服や、青山のシャツの、ボタンを食いちぎる、肉食系女子を、生き生きと演じる北原三枝が、圧倒的。
 青山セーネンと一緒に駅まで帰る途中の、夜の公園、今はあまり見かけなくなった、小さな噴水式の水飲み、「のどが渇いた」といって、長々と、その噴水を口に受ける描写、水で濡れる北原の口周り、明らかにエロ狙いのカット、長々と(笑)。
 その後、セーネンも噴水の水を飲む、その飲んでいる青山の顔に、顔を寄せ「ベーゼ」する北原。当然、セーネンはその気になるのだが、北原は「終電に間に合わないから。バイバイ」と去っていく。
 男は、当然、「その気」になるわな。やっぱり、そのあとで、二人は、いたしちゃうのか。

 「いい年こいて、若い君とやっちゃってすまない」(大意)と、へりくだる金持ち中年・二本柳寛に、
「あたしとあなたは対等よ。あなたが加害者で、あたしが被害者、なんて言うのは、やめて。もし、仮に、あたしが妊娠したって、手術費は、割り勘よ」(大意)
 まあ、二本柳が北原を押し倒したわけではない。押し倒したのは、明らかに、肉食系・北原なのだが、それでもそこまで言うのは、スゴスギだろ。張り切りすぎだろ。逆にまじめすぎて、余裕が感じられず。当時としては、この「女性上位」圧倒的だったはずだ。
 北原はじめ、女子大生たち、それに青山セーネンも、「結婚するなら、金持ちの男」と割り切り、「結婚相手とセフレは別、結婚しても好きな男(女)とは、付き合い続けたい」という、まあ、今時なら、ありがちだが、60年前なら、驚天動地なセックス観だろう。
 しかも、なんだか、それ、割り切りすぎて、中年発想そのものでは、ないか。セーネンらしさ?は、どこに(笑)。

 ただし「太陽の季節」「狂った果実」のご乱交・裕次郎には、天然の愛嬌、愛らしさが、あった。北原三枝は、きりっとしすぎていて、まじめすぎて、その愛嬌が、ない。いっぱいいっぱい感ありあり。
 二本柳も「たいていの男は、君を怖いと思うだろう」と、本音。「日本人好み」ではない、その強度、余裕のなさが、本作の北原三枝を埋没させた理由か。惜しい。
 まあ、戦後のアメリカイズム過剰浸透の時代に、ボーイフレンド/ステディやキスといわずに、リーベやベーゼと、スカしている「ある種特権階級」の女子大学生(戦前の旧制高校教養主義の残滓)であるわけだが、「かわいい顔して、やることは、ヤッテいる」ならぬ「インテリぶってやることは、ヤッテいる」のが、まさに、チョイイラつくところか。
 「太陽の季節」や「狂った果実」が映画史に残り、こんなにシャープな「逆光線」が残らなかった、理由か。そう、大衆的人気を博すには、愛嬌大事なのよ。まじめにセックスに狂っていてもねえ。
 北原三枝がお金持ちの家庭教師に行く描写は「陽のあたる坂道」、二本柳の中坊息子が、父親と北原の仲に嫉妬して、自転車で父親の車に突っ込むところは「狂った果実」と、きっちり日活しているのが、うれしい。

 なお、北原や安井ら大学生たちが、「子供会」というサークル/ボランティア活動をしている描写が、きわめて印象的。貧しいながらも、曲りなりに独立家屋と運動場があり、低学年の子には遊びでもあるスポーツ運動を指導し、高学年の子には、授業。学生たちによる、商売っ気抜きの、いわば啓蒙的学習塾。
 そして、サークルや寮の学生たちは、フォークソングやキャンプ、男女交際。
 おお、これこそ、当時の日本共産党が若者相手に推し進めた、ソング&ダンス、楽しい正しい男女交際、それを通じての共産党員獲得、左翼リベラル思想の浸透そのものの、歌って踊って手を握り、恋して、左翼になりましょう運動そのものではありませんか(笑)。
 東宝ももちろん、日活の労働組合も、共産党の支配下にあったのは、歴史の閲するところで。ただし、日活の労働組合の異色な点は、清純派日活青春映画から、いきなり日活ロマンポルノに、転向する点で。まあ、余談。
 しかも、新宿とかの街に繰り出せば、青山セーネンがバイトする歌声喫茶、当時はやりの合唱カフェだが、そこで歌われるのは、紛れもなくロシア民謡ばかり、セーネンたちのダンスもロシア式。青山セーネンも北原三枝も、歌って踊ってセックスしている間に、いつの間にか左翼思想に取り込まれていっているのを、自覚しているのかしていないのか。
 団塊の世代が左翼思想にまみれているのは、骨がらみ、娯楽がらみ、セックスがらみだから。もう、しょうがないことなんだろうけどね。
 ああ、そうか。フリーセックスとか、結婚相手とセフレは別というのは、性的冒険というだけではなく、資産個人所有を否定する、原始共産主義そのものだったのね(笑)。それなら、わかる。
 そう、明るくアメリカナイズされた「太陽の季節」「狂った果実」が一般受けして、ロシア式、共産党がらみの、暗い背景つき?の「逆光線」が、残らなかったのも、わからないでもない。
 
 残らなかったが、映画と「日本人離れした」北原三枝のシャープさは、特筆に価する。素晴らしい。
 以下はまったくの余談だが。
 現在の暴走老人が、まだ暴走青年だったころ、弟の結婚に際して、「北原三枝と結婚するのはかまわないが、子供は作るなよ。石原家の血筋に××人の血を入れるなよ」と、言ったとされる、ということを、ネットか何かのゴシップで読んだ記憶があるのだが、あれは実話なのか。差別主義者の暴走老人も、結婚、そこは許しちゃうのね(笑)。なんだ、ごりごりの差別主義者じゃないじゃん(笑)。安心した(笑)。
 そこかい(笑)と、一人突っ込み。
 さらに余談。つい最近TV朝日の警察モノに、老女スリとしてゲスト出演したのを、たまたま途中から見た、渡辺美佐子が女子大生役。時の流れという以上に、顔立ちとか、声とかキャラが、ほとんど変化していないのが、いかにも彼女らしい。もともと若いころも、あんまり青春青春していなかったのが、今も、変わらない彼女の強みか。

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by mukashinoeiga | 2013-02-13 09:59 | 傑作・快作の森 | Trackback | Comments(4)

滝沢英輔「地獄の剣豪 平手造酒」

 京橋にて。「よみがえる日本映画-映画保存のための特別事業費によるvol.5日活篇」特集。54年、日活。
 どうも、裕次郎以前の日活には、疎いというか、地味な印象があったのだが、これは意外な快作では、ありませんか。
 すばらしい。あと2回の上映。
 かの北辰一刀流千葉道場で、次期師範代の最有力候補だった平手造酒が、喀血、いわゆる労咳で、脱落。以後、流れ流れて、今の千葉県にて、かの有名な笹川繁蔵VS飯岡助五郎の、争いに、突入していく、のだが。
 前半は、意外に、ラブコメ、というか、きわめて日本的なスクリューボール・コメディー快作では、ないか。なんと。
 平手造酒(辰巳柳太郎)本人は、ギャグなし、こわもて、ボウジャク無人なのに、なぜか爆笑を呼ぶ映画。
 このコワモテ・ミキティ(造酒)に、プロフェッショナル・ツンデレとも言うべき山田五十鈴が、からんで、話は転がっていく。
 剣豪なんだから、斬られて死ぬならともかく、失意のうちに入水自殺。助かってしまってからの、無様・無骨・非情な、無茶振りが、かえって爆笑を呼ぶのだから、人生どう転がるのかわからない(笑)。
 ミキティがスゴめばスゴむほど、場内の爆笑を呼ぶ。いいなあ。
 で、後半はおなじみの話笹川一家と飯岡一家の乱闘に収斂していくので、コメディ色はなくなるのだが。
 笹川側「用心棒の先生」が平手造酒なら、飯岡側用心棒に、宇野重吉。飄々とした味わい深さがグッド。
 山田五十鈴も、純情愛情異常に過剰な、仇っぽい姉さんを演じて、絶品。
 新生日活も、五社協定に阻まれて、スタア不足の折、新国劇のユニット出演も、辰巳は、映画のオーラに欠けていて、映画スタアとしては、それほどには、輝かないのだが、それでもこの出来だ。無骨は無骨なりの味わいか。
あっと驚く展開にも、事欠かない。脚本・菊島隆三にも、納得。

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by mukashinoeiga | 2013-02-11 01:25 | 傑作・快作の森 | Trackback | Comments(0)

山田洋次「東京家族」について2

★この駄文の前文★
 というわけで、山田版「東京家族」では、当ブログで問題にした、「東京物語」突っ込みどころも、本当にきれいに、解消させている。
 で、さらにいえば、小津「東京物語」の聖女・原節子を、前半と後半で、ふたりの人物に分けたのが、「東京家族」最大の、「工夫」だろう。
 前半パートでは、「東京物語」不在の二男・昌二を、山田洋次風にカスタマイズした次男・昌次として、登場させ、紀子=ハラセツの代役としている。
 後半パートでは、昌次(妻夫木)と紀子(蒼井優)のカップルふたりがかりで、「東京物語」紀子(ハラセツ)の代役。
 しかも昌次(妻夫木)には、部分的に「東京物語」三男(大坂志郎)と次女(香川京子)の役割も担わせている。
 さらにいえば、香川的役割を、隣に住む女子中学生と、その母親にも、担わせ、物語に含みを持たせる。
 名作の脚色として、これは、完璧な素晴らしさと、いえる。

 なぜ、こんな複雑な再構成が必要かというと、理由は2点あると思う。
1 現代を生きる女優に、「東京物語」原節子の「聖女」ぶりは、はっきり言って再現不可。
 「ふがいない長男」(山村聡→西村雅彦)「ガラッパチな長女」(杉村春子→中島朋子)優しい夫(中村伸郎→林家正蔵)優しい家庭婦人(三宅邦子→夏川結衣)は、現在でも、リアリティを持って描けるが、「聖女」原節子だけは、再現不可能。
 あれは、あの時代の、原節子と小津安二郎のコラボが生んだ、「奇跡」なのだから。
 ハラセツ的役割に、蒼井優を持ってきた。これを最初に聞いたとき、うーん、山田洋次慧眼と、うなったものだ。ベストではないものの(そんなもの、現代女優では、いない。当時だって、原節子しかいなかったのだし)次善の選択として、原節子とはぜんぜんキャラが違う、蒼井優を持ってきたのは、すばらしい。
 しかし、その蒼井優だって、全編出ずっぱりでは、「めっきがはげてしまう」のは必然。そういう時代なんだから。だから、ためにためて、後半まで、出さない。これは、正しい。

2 山田洋次としては、映画には、やはり「ずっこけオトコ」は、ほしいところ。寅さんとまでは言わないが、少々は「はみ出し男」がほしい。
 「東京物語」で言えば、大坂志郎がそれに近いが、しかし、妙に感慨にふける大坂志郎では、山田洋次のお眼鏡違い。山田的ずっこけオトコには、程遠い。小津さんも、突貫小僧などで、ずいぶん飛ばしてるではないか。
 ということで「山田洋次映画」には欠かせない、ずっこけオトコでもって、「聖女」原節子を代行させよう、という決断を、おそらくにんまりしつつ、思いついたはずだ山田洋次(笑)。
 「聖女」へのかなわぬ恋心(現代の映画では、とうてい原節子を再現できないという絶対的失恋)、現代に生きる映画作家である俺は、永遠に原節子に小津安二郎に、失恋し続けなければならないのだ、という断念。で、ある、ならば、「聖女」の役割を、「永遠の失恋男」=寅さんの、現代青年版、ただしイケメン妻夫木に代行させる。いかにも山田洋次的で、しかも素晴らしい。

 そういう「東京物語」にはない、新しいキャラを創造するとき、「まだ、戦争から帰ってこない/帰ってこれない不在の二男」という「遊休施設」その再活性化とは、にくいことを思いついたものだ。「原節子の不在の夫」に「原節子の役割」を負担させる。すばらしい。

 さて、前文で触れた、「東京物語」の突っ込みどころ
 あんなにやさしい、まるで「生き神様」(笑)みたいな美老人・笠智衆は、なぜ子供たちに、嫌われているのか、特に、なぜ長女・杉村春子は、激しくきつく笠智衆を罵倒するのか。
 さらに言えば、山村聡を激しく罵倒する中学生息子の怒りの強度。なじみの常連客・東野を、その友人の前で罵倒する居酒屋おかみ・桜むつ子の、しゃれや冗談でない執拗さ。どう見ても、接客業の規律から、完全に逸脱している。
 小津映画は、一般的には「静かな退屈な(低刺激の)ドラマ」といわれるが、登場人物が、いったん怒り出すと、しゃれや冗談でない強度の怒髪となる、いつでもそうだ。喜怒哀楽のほかの部分では、さまざまなグラデーションを穏やかに描写する小津映画が、こと「怒」に関しては、常にマックスに振り切った「一本調子」。
 「戸田家の兄妹」の佐分利信、「秋刀魚の味」の岩下志麻、「早春」の淡島千景、「東京物語」「お早よう」の子供たち。
いつも小津映画をみるたびに思う。不思議なことだと思う。
 それを、「東京物語」の一般評、「親を粗略に扱う子供たちの不人情」「世の無常」と、安易に言い切ってしまうのは、いつもぼくにとっては、不自然だった。
 で、そういう「東京物語」の不自然、説明不足を、すべて丁寧かつ合理的に解消したのが、「東京家族」の脚色だろう。
 この脚本は、何度も言うように、素晴らしい。
 だが、結果として出来た映画「東京家族」は。
 丁寧かつ合理的な説明が、映画に豊穣をもたらすかというと、そうでもないのね(笑)。
 むしろ潔いまでに説明省略、不自然、非合理のきわみの小津映画が、光り輝くのは、なぜか。
 結果的に、「東京物語」を秀才が頭でお勉強して、リクリエートしてしまいましたの、図。
 しかし、山田洋次は、よく「負け戦」を戦った。それは、ほめて、あげたい。
 俳優については、蒼井優、夏川結衣、妻夫木、吉行和子はグッド。西村雅彦、中島朋子、橋爪功は、「ちょいと」微妙。「わが母の記」の出演陣に、見劣りする。 

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by mukashinoeiga | 2013-02-05 10:47 | 小津安二郎映画の正体小津漬の味 | Trackback | Comments(2)