<   2012年 03月 ( 19 )   > この月の画像一覧

日本映画史上最悪のミスキャストだろ?

 京橋フィルムセンターにて、4月より「よみがえる日本映画vol.4 大映篇-映画保存のための特別事業費による」特集が、ある。
 25本が上映されるが、千葉泰樹、田中重雄が各4本。なにげに、千葉が4本というのは、うれしい。<成瀬になれなかった監督>というイメージで軽く見られがちだが、ふと、気付いてみれば、本当に、なにげにすばらしい映画ばかり。東宝監督のイメージの千葉も、東映時代も素晴らしく、今回の大映時代作品(1943~47年)にも、期待は大。
 吉村廉「看護婦の日記」47年、は太宰治の傑作「パンドラの匣」の最初の映画化。ひばりに小林桂樹、竹さんに折原啓子、マア坊に関千恵子、というのは、いかにもらしいキャストだ。

 そして、この特集のいちばんの珍品?は、安達伸生「火山脈」50年か。
 主人公は野口英世。この偉人伝中の偉人伝ともいうべき人物を演じるのが、なんと、ダメな男をやらせたら日本一の、森雅之! 大丈夫か(笑)。どういうキャスティングだ。
 もっとも実際の野口は、借金の天才といわれ、婚約者(実際には結婚せずじまい)の家にも借金を無心し、放蕩もしたらしい。また、当時はノーベル賞候補三度と、注目された研究も、現在ではその成果を否定されているものも多いという。ここら辺には、野口とモリマの接点?はありそうだが、今から60年前の映画ではとても<神話破戒>は、期待できないだろう。モリマが、どう神妙に?偉人伝を演じきるかが、興味の核か?

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by mukashinoeiga | 2012-03-31 05:05 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

小川和久「痴漢・穴場びしょ濡れ」

 上野にて。「ピンク映画生誕50周年」特集。96年・大蔵映画
 軍事評論家みたいな監督名は、ピンクのヴェテラン監督・小川欽也の別名らしい。
 1999年閉館の亀有名画座と、その周辺でオールロケと、思しい。
 ピンク映画館館主夫人・小川真実は、年老いた館主の目を盗んで、若い映写技師の青年と、デキテいる。今朝もオープン前の、場内スクリーン前舞台で、くんづほぐれつ。
 なにげに、映写室から場内をのぞいた老館主は、妻と映写技師の痴態を見て、ショックのあまり、持病の心臓発作。ガクッとした拍子に、思わず、映写機のスイッチに手を触れると、映写機は動き出し、スクリーン遮断の黒幕が開き、上映開始。舞台の妻と青年の体の上にも、映画が映し出される。
 快調な滑り出しだ。

 老館主の四十九日近く、映画館は、再開される。早速常連客が、やって来る。
 特にいちばんのひいきは、映画館向かい側の蕎麦屋さん夫婦。この蕎麦屋さん、外観、内観ともロケされ、しかもそばや夫婦は、ピンク好き、痴漢好きの設定。当時は、地元で、そうとう話題になったのでは、ないか(笑)。
 この夫婦、映画上映中に、第三者の青年を、ひきずりこんで、客席で3Pペッティング。夫は妻を、他人にさわらせて、動じる様子もない。おお、いま現在上野オークラなどで大々的に行われている(らしい)痴漢大会?の原型のようではないか。
 イケメンの映写青年を頼って、東京生活にあこがれている関西弁ストリッパー嬢もやってくるが(亀有であこがれの東京生活というのが、泣かせる)その彼女も、映画の幕間に、舞台があればストリップが出来る、と実演も。
 つまり、お気楽なコメディ調ピンクではあるが、ある種ピンク映画館の歴史ドキュメントの様相も(笑)。
 青年は、死んだ館主への義理から、館主夫人と別れる決意。館主夫人は、青年を振り切ろうと、きざな常連客と、ベッドイン。青年は映画館から消え、その常連客が、チョちょいと、映写室でひとり研究すると、大体わかった、と、即製映写技師に。
 館主夫人、映写技師青年、ストリッパー、常連客の、四角関係も、いいのだが・・・・映写は、結構、難しいのよ。とても、独学では(笑)。

 昔、わたくしも学生アルバイトでしばらく、おなじみの映画館で映写バイト。そこが閉館になったので、これまたなじみの東映系、日活系で流れバイト。で、普段はヴィスタ・サイズの映画しか上映しなくなった日活映画館で、たまには昔のシネスコサイズのロマンポルノでもやってみようと。
 ヴィスタから、シネスコへのサイズ変換なんてチョろいチョろいと。ヴィスタ用レンズを、アナモレンズに換えればいいだけじゃんと、気楽な気持ちで、上映してみたら、これが見事にスクリーから外れて映り、ピントもぼけぼけ。どうやっても、サイズが合わない(笑)。すでに打ち込みの客数人を場内に入れているのに。あせりましたね。どうやっても、ダメ。結局サイズ補正、ピント補正は、済んだのだが(金を払っている客の見ている前で・笑)どうやって直したかは、記憶が定かではない。忌まわしい過去として、記憶のお蔵入りになっているのだろう。

 今はピンク、一般映画を問わず、フィルムからデジタル化が、かなり進み、映写技師という仕事も消え行くのかもしれない。そういう映写技師が、恋とセックスにあたふたするさまを、より低画質のデジタル映像で、見ること。繰り返すが、技術は進歩しているのか退化しているのか。
 映画自体は、ピンク系プログラム・ピクチャアとして、グッド。

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by mukashinoeiga | 2012-03-29 07:26 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

承前・山本晋也「尻(おしり)の神秘」

 上野にて。「ピンク映画生誕50周年」特集。74年、新東宝。
 どうやら公序良俗に反する反社会的(笑)な映画館らしい上野オークラが、推奨し、なおかつ無料で置いてある「本日の朝日新聞 ご自由におとり下さい」コーナーから、当日の朝日朝刊を手に取り、一階席へ。
 がらがらである。ほんの数人の観客。もっとも、平日の朝イチ、10時台だから、無理もない。「そういう事態」は、おそらく夕方あたりから深夜にかけてのことと、推測される(上野オークラは連日、朝までオールナイト)。
 ま、そんなことは、今回はとりあえず(笑)どうでもいいわけで。

 今回、見た3本立ては、全てデジタル素材。 
 山本晋也「尻(おしり)の神秘」74年・新東宝は、もとの素材となったのは、一部が相当に退色した上映用ポジを、デジタル化したもの。大部分は、それなりに見えるが、一部の画面は白色化し、識別が難しい。何の補正なしに、元素材の劣化を、そのまま引き継いだもの。
 新田栄「馬小屋の未亡人-異常興奮-」97年・エクセスは、まるで、かつての家庭用ヴィデオを拡大したかのような、雑な画質のデジタル。安いデジタル化。
 小川和久「痴漢・穴場びしょ濡れ」96年・大蔵映画は、やや高画質な業務用デジタルの水準。
 ま、つまり、各社、それぞれという感じか。

 さて、本作。期待したような、山本晋也独特の軽コメディではなくて、まじめ?なドキュメンタリー調? その意味では、ちとがっかり。といっても、オフの声で、山本晋也が落語を始めたり、そのコメディ志向は、垣間見れる。
 ぼくが昔見ていた、オジサンっぽい野上正義ではなくて、まだまだ若い野上(まるで、当時の深夜放送のDJといったオモムキ)が、レポーターとなって、女の尻を探求?するというもの。
 なんでも、野上によれば、女の尻には、5種類あって、丸型、四角型、三角型、細腰?型(柳腰型? この辺、記憶があいまい)、ハート型、それぞれの尻の形によって、淫乱派、慎重派、家庭的、など性格が全部ちかうという。つまり、女は尻の形で、血液型以上に、性格が全部規定されるという珍論。この尻の形の女の性癖、性格は、こうで、とことごとく断言する野上正義。
 馬鹿馬鹿しいが、面白くない。さまざまに映される女の尻が、動いているし、どんどん変わるので、丸と四角の区別さえ、動体視力のないぼくには、ヨクワカラナイ。まあ、そういう尻型は言い訳で、ようは女の裸を映せばいいわけだろう。

 野上正義はキャメラで女の裸を撮り、実際にセックスして(まあ、もちろん、演技)、尻と女のはだかを探求?する。そのなかで、この時代は、VTRが、一般化した時期。TV局かプロ以外に、そう、低予算ピンク映画にも、降りてきて、新奇な趣向として、扱われる。モデルのヌードを撮ったあと、すぐにそのモデルと、TVモニターを見て、確認する。目黒エンペラー(今でもあるのか)で、ほかのカップルが撮った消し忘れヴィデオ(そういえば、今は死語の、そういう言葉がありましたな)を、鑑賞したり。
 当時のヴィデオは、白黒で、画像ノイズのちらつつきも多い。より高画質の35ミリフィルムだけでなく、わざわざ低画質のヴィデオ映像がインサートされ、それが当時は、何か、新規で、隠微らしさが、あったのかも、知れない。その低画質ヴィデオと、フィルム劣化を経た35ミリフィルムの混合を、今、これまた安っぽいデジタル素材で、見ている。いったい技術は進歩しているのか退化しているのか(笑)。
 技術の進化退化はともかく、それらが映し出している行為そのものは、今と変わらない・・・・はずなのだが。これは山本晋也独特の、純粋なおふざけコメディではないものの、その体質は濃厚で。
 行為の最中に、おならを連発する女。あえぎ声が笑い声そっくり、あえぎ顔が大口開けて笑っているようにしか見えない、不気味なご婦人など、その顔が、怖すぎる(笑)。
 デジタル素材であっても、山本晋也コメディは、再評価されてしかるべき。ま、本作は別にしても(笑)。なお、TV「タモリ倶楽部」オープニングの尻ダンスそっくりのシーンも、あった。

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by mukashinoeiga | 2012-03-29 07:23 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

山本晋也「尻(おしり)の神秘」

 上野にて。「ピンク映画生誕50周年」特集。74年、新東宝。
 ピンク映画館に入るのは、何年ぶりだろうか。下手したら、1999年閉館の亀有名画座のラストショー以来ではないかな。
 上野オークラは、不忍池から徒歩10秒、下町風俗博物館から徒歩一分、でも下町風俗の風俗は、エロとは違う意味よ。
 京成上野駅を出て、約一分、いや、その京成上野駅からして、普段この駅を利用しないぼくにはびっくり、切符売り場窓口の隣に堂々?外貨両替窓口があり、ちかくに海外送金コーナーがあるのだ。よく町場にある宝くじ売り場ボックスのような構えの、海外送金コーナーには、外国人女性数人が、送金手続きの用紙に記入している。
 駅を出てすぐに、上野オークラ旧館があり、新館はあちらと、矢印。この旧館の入ったビルは、10メートルほど不忍池寄りのビルに上野オークラが移ったあとも、借り手がつかないらしく、映画館の造りのまま、新館の映画案内板と化している。駅前の、それなり?一等地なのに。この旧館には、はるか昔、入った記憶があるが?
 さて、その上野オークラ。券売機によれば、一般1600円、シニア1300円、二階席1900円。二階席には、風紀問題上、男女カップルのご入場はご遠慮ください、とある。コレが、うわさに聞く、いわゆるハッテンバというヤツであろうか。男男速成カップルは、風紀上、問題ないのか。
 ということで、とりあえずネットで検索してみたら、

1. 上野オークラ劇場にて  投稿者:痴漢命 投稿日:2011/06/11(Sat) 21:06 No.13656
(前ふり略)
知る人ぞ知る、カップル露出で有名な上野オークラ劇場
二階の上野国際はホモのハッテン場として有名だが、下のオークラ劇場は意外と露出痴漢プレイを楽しむカップルに出くわす率が高い
上野オークラ、カップル露出で検索すれば、専用の掲示板も出てくるくらい、今となっては最後の聖地となったようだ
ちょっと前までは、新宿は新宿国際、横浜はにっかつ劇場など機能していたが、新宿は露出カップルをことごとく排除して閑散とした状況 廃店も時間の問題だろう 横浜にっかつは去年廃店
関東地区、今となっては、浅草か上野だけとなってしまった
だからこそ、上野オークラは熱い!!ていうか、むしろ上野オークラはそれを逆手にとって売りにしているようにさえ思える
俺が連れて行った女にあまりに凄い数の男達が群がり、収拾つかなくなった時も、もぎりのおばちゃんは至って冷静だった「はいはい、一旦離れてね~」慣れたもんだ
ここは完全に公認状態 まあ、そりゃそうだよな~ 二階の国際なんてあれだけのホモの巣になりながらも平然と営業してるんだもんな~ 近くに交番もあるのに 堂々と公序陵辱が成立している 
これだけ、AVやネットに押されて絶滅寸前のポルノ映画館が、何故今だに細々ともっているか 
断言してもいい 露出カップルと、ホモのおかげだ(笑)
上野国際なんて、信じられない光景だもんな 皆さん行った事ある?(笑)異様な光景 平日の昼間にもかかわらず、満席で立ち見もぎっしり まるで満員電車みたい
この不況のさなか、ましてや業界として終わりかけてるポルノ映画館が、平日からあんなに連日大盛況だなんて、どう考えても普通じゃありえない(笑)
下のオークラも中々 俺もよく女を連れて遊びに行くが、いやはやカップル待ちの皆様の元気なこと!(笑)この世界に不況なんてまさにカンケーないね!
利用者側と映画館側の需要と供給がしっかり成立していて、痴漢が、なんとビジネスとして成り立っている唯一の例といっても過言ではなかろうか
興味ある方は、是非上野オークラに行ってみて 50%の確率で必ず露出カップルに出会えます
専用掲示板では、予め出没を予告している場合もあるから、事前にチェックするのもありかも(たまにガセもあるけど)
カップルさんによっては、見るだけならOK、触るまでならOK、ゴム着用なら最後までOK、生でも最後までOK、などの種別があって、それらを暗黙の感覚で読み取る
俺の時はこう まず俺が女を触りだす 周りがおそるおそる近寄ってくる それでも動きを止めない 周りが隣の席に座ったり、超至近距離まで近づく それでも動きを止めない
おそるおそる手を伸ばしてくる その際、目配せで「彼氏さん、いいですか?」みたいな合図を送る者もいる
それでも俺が動きを止めないということは「OK」のサイン
周りから何本もの手が伸びてくる 特攻隊が突破口を開き、ここまできたらチキンな人々も便乗してきて、あっという間に群集が出来上がる 服を脱がされ、全裸にされて、両胸、マンコ、キスする者、女の手をとって自分のものに触らせる者、用意周到だな~と関心したのはペンライト持参の人がいた 暗がりの中でマンコをよく見るため
半分浮浪者のような爺さんがかなり乱暴な触り方をして、回りの男に叱られてたのには笑えた(笑)
なんせ凄い数だから、ポジションによってよく触れる者、イマイチ触れない者の差ができる
「お前ばっか触ってんじゃねーよ」とかヤジが飛んだりもして(笑)
そこで必ず出てくるのが仕切り屋さん(笑)
「ほらほらみんな喧嘩しないの、仲良く触ろう」
なんやかんや、みんないい人なんだな~とか思ったりして
いつしか、俺と女は引き裂かれ、女が大丈夫か一抹の不安はあるものの、女もそれなりに楽しんでいて歓喜の声を上げている
俺にはホモやチカマが寄ってきて、ちょいとサービスで触らせてやったがキモくて撤退(笑)やっぱ冒険はするもんじゃない(笑)
一番印象的だったのは、ある一人の男が女に「ちょっと休憩しますか?疲れたでしょう?」と紳士的な言葉をかけたとき
一瞬周りの手が止まったが、女は「まだまだ物足りない」と言った(笑)いやはや女は強い むしろ周りがタジタジといったところ(笑)
極めつけは、俺が「ゴム着けてくれるなら、挿入してもいいですよ」と呼びかけた時に、誰一人立候補しなかったこと(笑)
あれだけ群がってガンガン触るのに、どうやら人前でのエッチは苦手なようだ 案外みなさん繊細なのね(笑)その瞬間、苦笑というかミョーに失笑した空気が流れたもんな(笑)
完全に女の勝ち?!ってとこか

(以下略)長々引用したところで、ぼくは一般席券を買い(笑)、どうやら公序良俗に反する反社会的(笑)らしい映画館が、推奨し無料の「本日の朝日新聞 ご自由におとり下さい」コーナーから、当日の朝日朝刊を手に取り、映画館へ。
 長くなったので、映画の感想は、また後日。
★山本晋也「尻(おしり)の神秘」続き★

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by mukashinoeiga | 2012-03-26 01:39 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

朝日新聞の言語感覚?

 近所のラーメン屋で夕食&夕飲? この店は、一般紙、スポーツ紙を、いくつか、置いている。飲み食いしながら、読む。スポーツ紙は、相変わらずAKBの話題が芸能欄のメインだ。
 で、朝日を読み始めたら、たちまち違和感。ん? なんか、へん? 一面トップの見出しだ。

「政権、再稼動手続きへ/大飯原発 来月から地元説得」

 ナンダナンダ、言葉の使い方に、違和感、おかしいぞ、と。いや、最近、朝日なんて、ほとんど読まないから、コレがフツーの表現なのかもしれないが。
 ようやく、わかった違和感の正体。従来なら、そして他紙なら、今でも、たぶん、
政府、再稼動手続きへ/大飯原発 来月から地元説得」
と、しているはずだろう(たぶんね)。
 この記事の見出しとして、「政権」という主語は、おそらく、日本語として、なじまない。そういう違和感。
 「政権」という言葉を使って、四字熟語を作れ、という問題が出たら、「政権交代」とか「政権末期」とか「政権禅譲」とか、要するに「政権」というコトバの語感は、みな「政局」に結びつくようなところがある。
 「政権」というコトバは、「政府」には比べられないほど、軽く、また、政治状況の、ごくごく一時的な状態を表わすものだと思う。「政権交代」とか「政権末期」と、「政府交代」「政府末期」との、言葉の重みの違いは、そりゃあ、大変なものだと思うよ。
 国が何らかの大きな判断をする場合には、たとえそれが民主党「政権」によるものだとしても、日本語の語感として、主語が「政権」はおかしいだろう。「政府」だろう。それとも、ぼくの言語感覚は、おかしいのか。
 ラーメン屋で、本日(もう、昨日か)の朝日の紙面をめくってみると、他の政治記事でも、
「再稼動 政権前のめり」
「機密費開示 鈍い民主政権」
 と、見出しに「政権」ばかり。これらは従来は「政府」として、使われていたのではないか?
 いや、それは、ぼくの思い違いで、朝日は、昔から「政権」使ってました、という落ちなのかもしれないが(なんせ、記憶力が悪い上に、データに頼らない当ブログの性格からして、それは充分ありうる)。
 記事中にも「野田政権」のコトバあり。これも、「政局」がらみの話の場合は違和感もないが、「政局」がらみでない場合は、従来は?「野田内閣」とか、単に「政府」で、済ませていたのではないか。
 過去さんざん「政権交代」をあおり、民主党政権に対するメディアによる批判は、自民党時代に比べれば、はるかに甘いのが、朝日をはじめとするマスコミ諸君で、民主党擁護が、朝日など左巻きメディアの特技だったのだが。
 何か、微妙に、民主党「政権」から距離を置き始めているのでは、朝日。所詮民主党は「政府」の体をなしていない、「政権」だよ、という、逃げのポーズをとり始めたのか、朝日。
 戦前は自ら先頭に立って軍国主義をあおり、政府の弱腰を挑発し続け、関東大震災時には「朝鮮人暴動」のデマを飛ばして、朝鮮人「虐殺」?の大いなる一端をにない、戦後は戦後で、民主主義をあおり、さらに高じて、ソ連コミュンテルンに媚を売り、中共の毛王朝を絶賛し、北朝鮮の金王朝も絶賛し、さらにまたソ連、中共、北朝鮮の縮刷版である、鳩山=菅=野田「政権」誕生に力を貸した、常に流行にあわせてきた朝日が、とうとう?民主党「政権」に距離を置き始めたアカシか。
 それとも「野田内閣」を「政権」呼ばわりするのは、朝日ら左巻きが「小沢シンパ」である、アカシか。
 うーむ、よく、わからん。

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by mukashinoeiga | 2012-03-25 02:05 | うわごと | Trackback | Comments(0)

恩地日出夫「昭和元禄 TOKYO・196X年」伊丹十三橋本功

 阿佐ヶ谷にて。「記者物語-ペンに懸ける」特集。68年、東京映画。脚本は倉本總。
◎追記◎後述で訂正していますが、本記事には、重大な誤りがあります。
 ヴェトナム戦争に特派されていた、朝日新聞記者・伊丹十三、日本に帰ってきてみれば、ヴェトナムとは比較にならない、生ぬるい日常。まあ、そりゃ、そうだろう。
e0178641_18571411.jpg 中途半端なインテリの、さめた目、ニヒルに斜に構えた傷み、痛み、悼み、の伊丹。ああ、何という陳腐な、シニカル・インテリ演技(笑)。みていて、はずかしい。
 おそらく、<無意識過剰なまでの自意識過剰>を演じうるには、伊丹は、俳優として素人なんだろう。演技者としても、監督としても、おそらく伊丹には、<天然のスキル>に、欠けている。
 監督としての伊丹は、映画をお勉強して、大衆受けするストーリーをお勉強して、誰でも楽しめる娯楽映画をパッケージする。しかし、結局出来た伊丹映画は<天然>では、ない。まだ、三谷幸喜映画のほうが、はるかに<天然>ではある。まあ、比較の問題では、あるが。ちなみに、<いた十>より天然であっても<みたこー>映画が面白いわけではない。

 その朝日記者・伊丹に、同僚・橋爪功が、一緒に、アルバイトしないかと。三流週刊誌のヨタ記事の取材。
 岩手から集団就職したまじめな工員の青年、月に一度ゴーゴー喫茶に行くのが楽しみ。そこで、東北のなまりをからかわれて、かっとなった青年は、フーテンを、刺殺、逃亡。
 まじめな青年が、不真面目な青年を殺す、橋爪にとって、朝日人的には、そそる事件なんだろう。
 この青年の所在を、警察より先に、つかんだ。もっとも、オジンの記者が、青年に近づいても、逃げられるだけか。そこで、三流モデルの女の子を雇い、おとりとして青年にちかづける。女の子のバッグには、録音機、殺人青年との会話を盗聴しようという。
 おっちゃん、やーらしーなー。エロで釣って、殺人青年に<衝撃の告白>させようという。朝日新聞の、本紙でも、系列週刊誌でも出来ない「冒険」に、目玉ギンギンで邁進する橋爪。その脇で、クールに付き合う伊丹。
 どうように映画自体も、きわめて中途半端。本線の東宝ではなく、系列子会社の東京映画で、東宝スタア抜きの外部役者登用の低予算映画。おそらくスタジオは一切使わない、ロケセットで、そこそこ名のある伊丹、橋爪をのぞけば、無名の役者たち。
 当時のTVアイドル女優(そこそこの?)吉田未来が、そのおとりのモデルとなる。微妙な美貌。彼女と殺人青年のベッドシーン。薄暗い照明の中、裸のふたり、といってもカメラは、当然のように、女の子の裸がメイン。ところが、このベッドシーンのあいだに、エンエンとオフでの彼女の声が、過去の失恋話を話し続ける。ベッドシーンで興奮?しようという観客も、この暗いオフの声に萎える萎える(笑)。
 コレは、中途半端なインテリ演出家のよくやる手口だあね。
 エロいシーンを流しつつ、ドンヨリと根暗な、モノローグを垂れ流す。
 旧体制に反逆した、エロいシーンにも挑戦してみたい、オレは旧体制に安住したサラリーマン監督じゃあ、ないんだかんね、でも、オレは劣情を刺激する三流ポルノ映画を撮るわけじゃないんだからさー。その違い、わかってくれる? オレ、お行儀のいい東宝の定食番組ローテーション監督に見えるかもしんねーけど、ゲージツ映画だって、撮れるんだぜー。
 それと、映像と音声は、シンクロしなくてよくね、映像と音声がシンクロしてるのは、古い映画文法っしょ。そんなのに、オレ、反逆しちゃうもんねー。
 エロなベッドシーンだからって、オレの映画で、単純に劣情モヨオシてほしくないんだよなー。エロなシーンでも、チンポ立てずに、いろいろ考えろよ、オレの映画でさー。考えろ、感じるな、だろ。

 ベッドシーン以外でも、たとえば伊丹と橋爪の会話シーンに、屋外シーン(吉田未来が、ふたりとの待ち合わせ場所に向かっている)が、挿入される。こういう、インサート・ショットは、かつての前衛映画の定番では、ありました。でも、いかにも、恐る恐るのインサートという感じで、ちょっとだけ、がんばってみました、のレヴェルか。
 結局朝日記者の伊丹・橋爪コンビは、殺人青年を、取材を通して、追い詰めていく。結局マスゴミにとっては、加害者も、被害者も、記事のネタ、記事の肥やしにしか、過ぎない。その無自覚さが、まだまだ通用していた時代の、ゲージツ映画。今、見れば、単なる中途半端、単なる無残。
 もっとも、いた十にしてみれば、こんな似非インテリ映画に失望しての、娯楽映画志向なのかもしれないが。
◎追記◎「映画流れ者」にて、ぴくちゃあ氏から、いかりの(笑)訂正あり。この感想駄文の橋爪功は、すべて橋本功の、誤り。何しろ呑みながら書いてる、ずさんなブログなので。すいませんー。

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by mukashinoeiga | 2012-03-24 00:41 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

ネットって、バカだなあ(笑)

 たとえば、3/22(木)、いきなり、
1 昔の映画を見ています : 大島渚「夏の妹」 59アクセス
 と、当ブログの「夏の妹」感想駄文が、(閑散ブログとしては)いきなりの高アクセスの1位。
 「夏の妹」が何で、ということで検索ワードを見てみると、

1 りりィ ハーフ 42
2 名画座かんぺ 3
3 今井正通信 3
4 銀座っ子物語 3
5 久保菜穂子濡れ場動画 2
6 静かなる決闘 2
7 dvdラベル 王将 2
8 昔の映画を見ています 2
9 処刑の島 2
10 りりィ 混血 2
11 りりぃ ハーフ 2
12 映画 実は熟したり

と、大島渚やら「夏の妹」で検索されたわけではなく、その主演者の一人、リリィが原因のようだ。では、なぜ、今、りりィ? ということで、「リリィ ハーフ」検索元を逆探してみると、最初の検索ページのメンメンは、

◎必聴名盤シリーズ
実際のりりィもそういう少女だったのだろう。当時は差別やイジメの対象だったハーフ という生い立ち。18才の時にアルコールの飲み過ぎで喉を潰してしまったという、結果的 にはそれが持ち味になった声も、そんな環境と無関係ではなさそうだ。もし音楽と出会っ ...
◎昔の映画を見ています : 大島渚「夏の妹」(説明略)
◎ハーフなリリィ
寝る前のテレビが消えるまでの間、リリィはいつも布団のカドで黄昏ます。今日もいつも 通り、静かに黄昏ております。
◎ハーフなリリィ ・ < 遊びにきたリリィ♪. 3月6. 見送りリリィ♪. 今日は、我が相方と一緒に 見送ってくれました。
◎ハーフなリリィ ・ < 少しだけ元気になったリリィ♪. 3月5. 最近のリリィ♪. 満1歳を迎えた リリィは、少しずつ甘えが無くなってきたように感じます。なでようとすると、スルッと 逃げ出して向こう側に行ってさしまいます。成長の過程ですが、将来は ...
◎ハーフなリリィ ・ < お見送りリリィ② ・ 内弁慶なリリィ >. 2月3. ド暇リリィ♪. 今夜はリリィ とお留守番です。かなり遊びましたが、さすがに時間を持て余していおります。リリィは、 ひとり帰ってこない不安モードに入ってます。
◎らぁ麺ハーフ¥600 : 料理写真 : CHABUYA MORIZUMICUISINE [食べ ...
写真はユーザーが食事をした当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性が あり...
◎ハーフ&ハーフ : 料理写真 : シェーキーズ 渋谷宇田川店 Shakey's[食べ ...
投稿する 料理写真. 写真はユーザーが食事をした当時の内容ですので、最新の情報と...
◎ハーフバースデー|リリィブログ
2012年1月10日 - 1月10日。 歩武のハーフバースデーの日(・×・) 記念に手形を取ったよ^^ $リリィブログ ぺったん☆ $リリィブログ このぺったんで取れた手形だと良かったんだけど。 ぐにゅって やっちゃってやり直し。 何回やっても粘土を握っちゃうの。
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送料無料!40%OFFLeSportsac(レスポートサック)6506 3918 リリィ ハーフパイプ( ワールドハンター楽天市場店)のレビュー・口コミ情報がご覧いただけます。商品に集まる クチコミや評価を参考に楽しいお買い物を!(未購入を含む)

 いちばん最初のこそ、「夏の妹」の歌手リリィだが、残りは、犬のリリィちゃん?の飼い主のブログやら、一番最後の「リリィ ハーフパイプ」なる商品(何の商品か、よくわからん>笑)(実は最初に逆探したときは、これがもっと上位だった)が、ヒットする。要するに、大島渚とも、「夏の妹」とも、歌手のリリィとも、カンケーない、コレらブログや、グッズや料理に関心のある人(たち)が、検索すると、まったく無関係の当ブログが、ヒットしてしまう、と。
 まあ、全然無関係なものがネーミングでクロスする、という見方もあろうが・・・・アホや。
◎追記◎ということを書いたのち、改めて検索リスト下位を見てみると、

38 リりィってハーフ? 1
44 栗田ひろみは?ハーフ 1
45 りりィは、ハーフ 1
46 りりィ ハーフ? 1
47 りりィ 女優 ハーフ 1
50 りりィ ハーフですか 1
55 りりぃハーフ

 どう見ても犬のリリィちゃんじゃなさそうな?(笑)本気で、歌手兼女優のリリィのことか。例によって、犬と思ったのは、ぼくの勘違い? にしても、なぜ、今、リリィが?

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by mukashinoeiga | 2012-03-23 23:38 | 業務連絡 | Trackback | Comments(0)

ピンク映画生誕50周年特集

なる特集が、3月下旬まで、上野オークラであることを、つい最近、知った。遅いな。
 第1弾の、たぶん、絶対面白いに違いない(笑)山本晋也「尻(おしり)の神秘」74年、今はなき亀有名画座でロケしたという小川和久「痴漢・穴場びしょ濡れ」96年、新田栄「馬小屋の未亡人-異常興奮-」97年、の3本立ては、3/22(木)までだ。うーむ、明日見に行かなくっちゃ(笑)。
 ピンク映画でのこういう試みは、珍しいので、今年が50周年なら、第3弾、4弾も、期待。

     http://uenookura.blog108.fc2.com/

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by mukashinoeiga | 2012-03-20 20:11 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

村山三男「風神雷神」

 阿佐ヶ谷にて。「記者物語-ペンに懸ける」特集。62年、大映東京。
 いかにも、大映プログラム・ピクチャアのティスト濃厚な、大映ライクな快作。思わぬ拾い物。3/20(火)まで上映中。
 週刊新報記者・本郷功次郎は、初めて来た競馬場で、一番不人気の馬に、持ち金すべてを賭けたら、大的中、大金を手にする。(たまたま偶然)同僚記者・大辻伺郎が競馬場にいて、「おいおい、この風神って馬はなあ、15戦連続びりっけつのクソ馬だぞ」と、解説する。
 帰り道、(たまたま偶然)出会った美人・滝瑛子は、風神の馬主・映画監督の潮万太郎の娘。滝瑛子は、大辻が風神をクソ馬というものだから、本郷とも喧嘩別れ。
 その後、大辻となじみのバーで、大金を見られ、チンピラ大川修に、けんかを吹っかけられる。原作・富田<姿三四郎>常雄の、物語の常で、本郷は柔道の達人、学生チャンピオンだった。チンピラどもをバッタバッタと、なぎ倒す。
 記者として、現代奇人伝の取材。中野駅前で、釣堀経営の元中将・浜村純に話を聞く。この浜村純が、ケッサクな快人物。
 (たまたま偶然)浜村を、「伯父さん」といって、滝瑛子が訪ねてくるので、本郷は、びっくり。本郷は帰り道の滝を待ち伏せし、プロポーズ。「でも、あたしには、婚約者がありますのよ」。
 大辻は「現代ヤクザの実態」取材を、大学の同級生だった、今はヤクザの藤巻潤に交渉、賭場の実態を取材したい、と。(たまたま偶然)本特集で見た井上梅次「赤い鷹」も同じで、これは、当時の流行りなのか。
 藤巻の親分・高松英郎組長の、三下には(たまたま偶然)大川修がいる。滝瑛子の婚約者・北原隆は、ある事態の腹いせに(たまたま偶然)知り合いのヤクザ・高松に頼み込む。本郷を痛めつけろ、と。北原は、大会社の社長・大山健二の息子で、総務部長。次期社長の座を狙う常務・見明凡太郎は、(たまたま偶然)弟である潮の娘・滝を北原の嫁にすることで、社長一家と姻戚関係になることを望んでいる。そんな金の亡者みたいなことで、姪の幸せを犠牲にしていいのか、と浜村純が、見明にさとす。
 以下、煩雑なので、後半のストーリーは、略す。まあ、今回も、上映中、メモをとっていた人がいたので、その人が、どこかで?明らかにするかも。今回のめも取り人は、なかなか達者で、開映前にメモ用紙を取り出したので、ムム、と思ったのだが、映画の先の展開が読めない面白さもあり、忘れていました。やっと中盤頃に、ちらりと「気配」を感じて、見ると、まさにメモをめくっていた。結局、まったく気にならない、気配の消し方。阿佐ヶ谷にたまに出没する、首激しく振り振りの、他人の迷惑顧みずメモ男に、見せたいものだ。

 まだ、OLD映画初心者だった頃は、本郷功次郎と藤巻潤の判別が、難しかった。今では、茫洋な方が本郷、シャープなほうが藤巻と、はっきりわかる。
 このふたりを中心に、次の展開がまったく読めない。
 いろいろなエピソードが次から次へと現われ、しかも娯楽映画の常で、登場する人物が、ウラでは、姻戚・縁戚関係、友人関係、取引関係ということで、次から次へとつながりがあるという、いかにもな展開。
 いかにも考えた展開というより、報知新聞連載の原作が、連載ゆえの行き当たりばったりだったせいであろう。結果、中盤まで、次の展開が、読めず。なかなか面白い。

 高松英郎、渋沢詩子、浜村純、見明凡太朗、村田知栄子、潮万太郎、大辻伺郎、北原隆、大山健二、大川修、守田学、杉田康、村上不二夫、伊東光一、中条静夫、千波丈太郎、三角八郎、当銀長次郎など、当初は、まったく顔と名が繋がらなかった脇役たちの豪華さも、わかるようになりました。その楽しさ?をわかる人は、少ないだろうけど(笑)。
 特に、今回は、大映映画のチンピラヤクザといえば、このひと、大川修が、本作では、いつも以上に活躍。しゃくれあげたあご、やや貧相なルパン三世といった、オモムキな大川。いつもちょろちょろして、そのたび、本郷に痛めつけられる。見ていて、楽しいんだよなー。

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by mukashinoeiga | 2012-03-18 23:28 | 傑作・快作の森 | Trackback | Comments(0)

山崎徳次郎「事件記者 影なき侵入者」

 阿佐ヶ谷にて。「記者物語-ペンに懸ける」特集。62年、日活。
 フォーマットはいよいよ崩れ、禁断の領域(!)に踏み込んでくる。
 発端。各社の記者たちが、呉越同舟で、印旛沼に行き、鴨撃ちを楽しんでいると、ドザエモン発見、すわ、殺しか、という。その報を受けて、桜田記者クラブのメンメンも、色めき立つ。

 お話変わって、「丸福金融」のある支店の、支店長、男性社員、女性社員の三人に、同じ脅迫状が、届く。この三人、一年前に、電車内のスリ逮捕に協力した、お手柄、ということで、当時新聞報道された。この新聞には、お手柄の三人の住所氏名がばっちり載っていたため、スリが出所後、お礼参りという図式で。
 これにびびった、男性社員が、酔っ払った上、記者クラブに怒鳴り込んでくる。「お前たち新聞が、住所氏名を載せるから、お礼参りされるんだ」と。
 おりしも、その夜、支店長が、何物かに殺害される。
 こりゃあ、新聞が引き起こした事件か、われわれ記者にも責任アリかも、と、各社共同戦線で、取材も、一致して行う協定を結ぶ。

 つまり、これまで、各社抜きつ抜かれつ、わが社独自のスクープを狙い、ましてや、自分とこの新聞だけが、特落ちなんて、大恥だ、と競争してきた、記者クラブの面々が呉越同舟! 
 しかも部長刑事と、記者が一緒に深夜の金融会社事務所を訪ね、支店長の死体を発見する。つまり、記者と警察も、完全一体化!
 もちろんドラマだから、冒頭のドザエモンと、支店長殺しは結びつくのだが、それ以上に、抜きつ抜かれつのライヴァル紙の各社が協力し、警察と記者も一体化! 記者クラブの馴れ合いも、きわまれり?
 もはや、事件記者と警察の垣根は崩れ、なあなあ状態。
 たしかに、ともに事件の真相を追う、という新聞記者も、警察の刑事も、似たようなことをしていたら、馴れ合っちゃうよなあ、と。でも、それは、新聞記者としては、明らかに、一線を越えた、というところだろう。警察批判なんて、ハナから、出来なくなってしまう。
 本作は日活「事件記者」シリーズ第10作目にして、最終話。マンネリになって、フォーマットは、自然に、崩れていく。なお、のちに松竹で「新・事件記者」シリーズも、始まるのだが。

 永井智雄はじめ、各社の面々、警察、事件の被害者たちと、相変わらず、地味な脇役俳優たちの、渋い演技は、相変わらずで、楽しい。特に部長刑事役の俳優は鈴木清順「ツィゴイネルワイゼン」藤田敏八の声に劇似で、その声を聞くたびに、何とはなしにうれしい。
 このシリーズ、NHKのドラマから出発しているのに、記者も、犯人も、山崎パンの新発売のレーズンパンや、強力ワカモトやら、風邪薬やらを、実名で推奨、愛用する。ドラマ内タイアップCM多数。馬鹿馬鹿しくて、受ける。民間は、なにやら、せわしないのお(笑)。
 人の不幸を舌なめずりで報道し、実名記載で、さらに事件を生み出す、その自覚に欠ける新聞記者たち、本当に無自覚なのが、今の視点で見て、もはや爆笑の領域ではある。ドラマ自体は、こじんまりとまとまった良作なのではあるが。
◎追記◎「映画流れ者」にて、Heroさんから、ご指摘いただきました。「新・事件記者」シリーズは、松竹ではなく、東宝系東京映画でした。監督が松竹の人なので、勘違いしました。訂正します。なお、ついでに言えば、ラピュタ阿佐ヶ谷では、3/25から、東京映画の大特集あり。未見作をひろって、見ようかな、と。

◎追記◎
★事件記者 影なき侵入者 | Movie Walker★

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by mukashinoeiga | 2012-03-18 09:13 | 映画版「事件記者」シリーズ | Trackback | Comments(0)