<   2011年 11月 ( 14 )   > この月の画像一覧

大阪・橋下「秋の陣」

 大阪市長に橋下徹、大阪府知事に松井一郎、大阪維新の会がW勝利。
 一応、圧勝といっていいだろう。
 対立候補には、民主党、自民党、共産党、中央官僚、地方官僚、自治労、日教組、在日、新聞、TV、週刊誌などのマスコミ大多数、左翼学者、辻元清美(笑)が、味方したが、完敗。
 あからさまに左翼オールスターズ(自民党も、ダメガキ総裁はじめ、半分は左翼リベラルだからね)が大政翼賛した末の敗北。
 今回、目新しいのは、新聞、TVだけでなく、週刊誌も、戦後レジームの維持に、ねじり鉢巻だった点だろう。おそらく、こういった<支配層に支配されたメディア>は、橋下の父親がやくざということを知れば、昨今の事情もかんがみ、庶民は橋下にそっぽを向くだろう、と思ったのだろうか。ところがどっこい、大阪が、日本でもっともヤクザさんたちに親和性を持つ地域であることを、まったく考えに入れなかったのだろう(笑)。
 そして、今回、さらにはっきりしたのは。日ごろ人権人権と言い募る左翼諸君が、親の罪は、子の罪だ、と、あからさまにバッシングした、その、非・人権性だろうか。少なくとも、左翼は、その行為を、批判しなかった。黙認して、あまつさえ、加担した。もっとも、共産主義の本家、ソ連、中国、北朝鮮では、親の罪は、子の罪、という連座制が、あからさまに、かつ組織的に行われていた、ソ連、中共、北朝鮮の信者たる、日本の左翼諸君が、それを踏襲するのも、無理はないか。
 小沢の悪徳政治家ぶりを、黙認、加担した社民党福島みずほや、辻元清美は、今後、いかなる悪徳政治家、<悪の総合商社>が出現しても、もはや、批判できないだろう。何しろ、小沢一郎を是としたんだから。
 もし、橋下の父親がヤクザだったのを<批判・非難>したいんだったら、もっと前に、調べて、やってればいいだろう。それが、この、タイミング、ここで、出てくる。悪あがきですな。

 当ブログが「石原慎太郎の暴言はなぜ非難されないか」(正・続・続々)で、いいたかったのは、

<価値紊乱者>としての<やんちゃなガキ大将>VS<体制側>の<くそマジメな学級委員長>
が、争えば、ぼくら、ボンクラな同級生(国民)は、かならず、やんちゃなガキ大将を、選ぶということ。
 もちろん、橋下徹が、純粋に<やんちゃなガキ大将>であるわけではないが、そういうタイプは、日本人、および日本の政治家には、絶対的に少ないので、それらしき人が出てきても、かなりの高率で、ぼくたち<ボンクラな同級生(国民)>からは、支持されるだろう。
 今回、平松→おそ松→逃げ松が、ネガキャンをやればやるほど、「橋下クン、日教組の先生に言いつけるわよ」の、学級委員長に、見えてくるのだから、おそ松、勝ち目はない。
 バックには、民主党、自民党、共産党、中央官僚、地方官僚、自治労、日教組、在日、新聞、TV、週刊誌などのマスコミ大多数、左翼学者、辻元清美(笑)が、ついているのだから、これ以上の<体制派>は、おそらく、ありえまい。この<体制派>の、<くそマジメな学級委員長>が、<ボンクラな同級生(国民)>からの支持を得られないのは、自明では、ないか。
 左翼は、くそマジメ(≒バカ)だから、ネガキャンも、くそマジメな学級委員長も、いまだ有効だと思っているのだろう。


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by mukashinoeiga | 2011-11-28 23:28 | うわごと | Trackback | Comments(0)

青柳信雄「モンテンルパの夜は更けて」

 京橋にて。「映画女優 香川京子」特集。52年、新東宝。
 香川京子が美しく、可愛らしい新鮮さ。当時の女優だから、今の女優には期待できない、美しい和服の着こなし、感情表現の適確。香川京子の素晴らしさ。その、もっとも美しい頃の香川を、無駄遣いした、凡庸なメロドラマ。
 製作も兼ねる、凡監・青柳では、致し方ない。撮影・小原譲治らのスタッフ・ワークは、堅調な職人芸だから、安心してみていられるが、仏作って、魂入れずな。
 フィリピン・モンテンルパの刑務所で、今(映画制作当時)も囚われた、処刑の日を待つ、旧日本軍の元軍人たち。フィリピン戦場での虐殺行為の罪を問われたのだが、当時の軍事法廷が、いい加減で、まず、敗戦・日本に罪ありき、の復讐心を前提とした、21世紀の視点から見れば、とうてい法治主義とも呼べないバカ法廷であったのは、ご存知の通り。
 ここで、いい加減な証拠と証言で、無実の死刑囚、その青年の苦悩。現地で彼にアドヴァイスする日本人弁護士?が、十朱久雄(笑)なのだから、人は良くても、有能な弁護実務は、まったく期待できない。
 青年の、日本の家族が、頑固オヤジ・東野英治郎。青年の嫁・香川と二人住まい。嫁と言っても、いいなづけなのであって、青年との夫婦生活など、一日もない。一度も夫婦であったこともない<嫁>は、いつ帰ってくるのか、帰ってこない確率も高い<夫>を、ただただ、待つ。この香川もまた、頑固な舅・東野と、<家>に、囚われた虜囚なのだ。
 <家>に、囚われた、美しい虜囚、香川京子。ここから、このメロドラマは、転がりだしていく。戦犯問題は、メロドラマの肥やしだったのね(泣)。
 東野は、夫が出征中の、武士の妻の心得・女道徳を、嫁に強制するが、香川の妹・左幸子が言うように、
家事全般をまる投げした、女中扱いという面もある。これに輪をかけてひどいのが、<夫>の兄・上原謙の嫁、香川には兄嫁に当たる、北林谷栄。自分に甘く、義妹にはキビシイ、その冷酷な、偏狭な顔。北林の意地悪そうな顔が、利いている。
 上原謙と北林谷栄のカップリングは珍しいが、受けに徹する上原、責める北林といった感じで、面白い。ま、香川は、いぢめ状態で、かわいそうだけど(笑)。
 この映画に北林がいるだけで、画面に緊張感が生まれる。ついでといってはなんだが、舅の頑固親父役・東野の、演技が、この映画では、実にウロンだ(笑)。何か、演技に迷い(笑)があるような?

 交際はしていても、夫ではなかった男を待つ香川、そのこころは、だんだん、身近な別の男に傾いてくる。というところで、映画は、なぜか、香川は、ラジオ解説員・上原のラジオに、関心を示す。いっぽう、好青年・山内明は、香川に関心。ぼくは、見ていて、てっきり、
 山内は、香川に関心 → 香川は、義兄・上原に関心
という、戦地の夫を含めた五角関係と、思って、見ていた。だって、そういう描写が、いくつか、感じられたんだもん(笑)。まあ、そんな複雑な関係は、青柳凡監には、無理か。
 結局、映画は、平凡な、力ないメロに終息していく。
 同時に、モンテンルパは、やはり、ダシだった。
 香川京子の美貌と演技が、無駄に終わっただけで。 
●追記●小学校教師の山内明が、夜学で英語などを習う。ここで同じ夜学生同士の香川と知り合うのだが、なぜ、すでに教師である彼が夜学? 代用教員なのであろうか?  それはともかく、彼の小学校の女性用務員に、花井蘭子。彼女の夫もまた、モンテンルパにいる。花井蘭子も、また、素晴らしい演技だが、泣いていても天性のコメディエンヌだから、とても、明るいのね。彼女を、メロドラマに、起用しちゃダメだろう。コメディ軽視の日本で、彼女の活躍の場は、狭められている。残念。   

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by mukashinoeiga | 2011-11-27 22:31 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

新発見!意外と、役立つかも

 いやー、ちょっと、目からうろこかも。
 もちろん、新作が、圧倒的にメイン対象なのだろうが、★みんなのシネマレビューという、わりとよくある、みんなの映画感想を募る、ネット・レビューなのだが、意外と、OLD映画にも、やさしい(笑)。
 なんせ日本映画情報システムHP、日本映画製作者連盟HPには、出演者リストはあるものの、配役リストはない。日本映画データベースは、配役はあっても、せいぜい数名か。
 はて、あの役は、誰が演じていたっけ、という、ずさんな記憶力の者にとっては、いや、私のことだ、ここで、感想書く際にも、ちょっと、困惑しつつ、書いているわけですが。
 この「みんなのシネマレビュー」は、OLD映画には関心のない方たちから見れば、かなりマイナーな映画まで、主要役名一覧が、わかるのだ。もちろん「性生活の知恵」など検索しても出ないが、ヴィデオ・DVDなどが出ているようなOLD映画程度なら、たいていは、主要配役がわかるようだ(推定)。
 さらに人名検索で、たとえば、「香川京子」「森雅之」「三船敏郎」などを検索し、さらに「役名」をクリックすると、それぞれ30作ほどの役名一覧が出る。
 それぞれ百本以上の映画出演が、ある方たちだろうが、それでも30作程度は、役名を登録しているのだ。逆に言えば、主演者で検索すれば、どういう範囲の映画の配役がわかるか、わかるわけだ。
 森雅之は川島雄三「風船」で役名・村上春樹とか、香川京子は「Shall We ダンス?」で役名・岸川恵子、って、べたやな。成瀬巳喜男「杏っ子」は平山杏子って、おお、小津への嫌がらせか(笑)。

 さらにいえば、ある日活映画では、新人時代の山本陽子が(ノンクレジット)と表記。配役表に載っていない新人女優まで、目配りか。うーん。
 この国の、OLD映画への一般的関心度を考えれば、なんという充実度か。「官」である文化庁、「当事者」である日本映画製作者連盟各HPの、ずさんさは、言わずもがな。
●追記●いや、それより、goo 映画のほうが、すごいのかも。「性生活の知恵」第一部・第二部の配役一覧が、ちゃんと出る(笑)。
 しかも、香川京子をクリックすると、特集:映画女優 香川京子 - goo 映画や、特集:日本映画のヒロイン Vol.2 香川京子 - goo 映画など、過去・現在2件の名画座特集の、簡単な日程、作品一覧も、わかる。ま、レビューしている人は0か一人程度のようだが。

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by mukashinoeiga | 2011-11-25 22:22 | うわごと | Trackback | Comments(0)

清水宏「何故彼女等はそうなったか」

 京橋にて。「映画女優 香川京子」特集。56年、新東宝。
 既見作。ほんとは別の新作を見るつもりが、出かけるのがぐずぐずして、見遅れた。最近は、こういうのばかりだな。で、大曽根辰保「流轉(るてん)」を見るために京橋に行ったら、見れるので、見てみた次第。
 もともと、清水宏映画のなかでは、印象薄い、パンチのない映画の印象。再見しても、それは変わらず。
 四国の、香川か、実在する、「素行不良少女」たちを更正させる施設「少女の家」を舞台にするのだが。数十人の少女たちが、学習、労働する、福祉寮。
 しかし、これだけの施設なのに、スタッフは、園長先生・高橋豊子、香川京子先生しか、出てこない。
 豊子園長は、どっしり構えているだけなので、実質、香川京子が、数十人の生徒がいる施設を一人で切り盛りしているかのよう。香川だから、香川京子大活躍。いかに81分の上映時間とはいえ、これは、描写がうすくなるのも、仕方がない。
 清水宏は、子供描写がお得意、といっても、ひそかに妊娠してしまう生徒もいる、ビミョーな年代、もはや、明確に子供ともいえない、しかも腕白小僧もいない女生徒ばかり、そういう生徒たちは、多分清水の手に余ったのではないか。
 演じるのは、池内淳子、三ツ矢歌子など、新東宝の新人女優たち、未来の新東宝スタアを期待されていた女優たちだ。ということは、ほとんど二十代アタマで、十代はいても、おそらく、全員、十八以上なのでは。ロリコン?清水宏にとっては、アウト・オブ・眼中だったのでは(笑)。
 つらい仕事(笑)というか、少なくとも、得意な仕事ではあるまい。ちゃっちゃっと済ませようと、81分のランニングタイムになったのか。子供ではなく、男の子でもなく、うーん、つらいところか。
 しかも、園長先生、香川京子先生に引率されて、修学旅行。繁華街の近くで、生徒がかつて施設にいた池内淳子を見かけ、香川先生はそれを、追跡。涙の再会。
 ああ、まるきり木下恵介「二十四の瞳」と同じシチュ、しかし、クール派の清水が、泣かせに走るはずは、もちろんなくて、おりゃー木下なんかじゃないぞ、と、泣かせのなの字もない。
 
 ここでしゃしゃり出てくるのが、池内淳子の、芸者置屋のお母さん(女将)・浪花千栄子。
 いけしゃあしゃあ、押し出しのつよい、玄人の女を、絶品で演じる浪花千栄子。グッド。唯一無二の存在感。プロの俳優を嫌った清水も、この浪花の存在感は、ぎゃふんだろうね。
 生徒たちは、池内淳子、髪をアップにして、初めて、認識(笑)。遅いだろ(笑)。その他、結局残らなかった新東宝スターレット女優多数。なかでは、出番は少ないものの、田原知佐子(のちの原知佐子)が、すぐ、わかる。現代的な、キュートな顔立ち、個性ゆえか。
 しかし、香川京子、誠実で清潔な女教師をやらせたら、ぴか一。素晴らしすぎる。
 高峰秀子以上に、理想の女教師を体現する。理想にして、リアル。美しくて、質素。平凡な出来の映画のなかで、香川京子、浪花千栄子の絶品。
●追記●助監督の石井輝男がこの映画を撮ったら、エログロ、スケ番、レズ、リンチの嵐だったろう。

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by mukashinoeiga | 2011-11-22 23:40 | しぃみず学園清水宏おぼえ書 | Trackback | Comments(0)

「新・今、そこにある映画」開設しました

 いろいろ使い勝手が悪かった、兄弟ブログ、旧「今、そこにある映画」から、、引越しいたしました。
 今のところ、今年分の感想駄文の、ほとんどを、移設。そのうち、新作についても、書く予定です。

今度の新ブログには、ぴくちゃあさんから、責められた(笑) コメント、トラックバックなども、あります。
よろしく。

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by mukashinoeiga | 2011-11-20 19:16 | 業務連絡 | Trackback | Comments(0)

大曽根辰保「流轉(るてん)」

 京橋にて。「映画女優 香川京子」特集。56年、松竹京都。
 香川京子の初のカラー作品とのこと。きれいなプリント、さすがフィルムセンター、ニュープリント同然。
 井上金太郎「月夜鴉」と、成瀬巳喜男「歌行燈(あんどん)」を、足して二で割ったような物語(井上靖原作、脚本井手雅人)。
 大快作「月夜鴉」では、高田浩吉に「杵屋」家元の娘・飯塚敏子が、三味線のスパルタ式猛特訓。本作では、香川京子に「杵屋」将来の後継者・高田浩吉が、スパルタな猛特訓。香川は、踊りと、のちには三味線も習得する。
 才あるゆえに思い上がった高田が没落、全国を流浪するドサまわり、ここら辺は、やはり大快作「歌行燈」さながら。
 思い上がりの陥穽、ドサまわりの貴種流離譚、やさぐれつつの臥薪嘗胆、そこからの這い上がり、芸道ものの王道ですな。メロドラマの風味が加わり、完璧な感動コース。
 なのに、イマイチ感動がうすいのは、というか、感動がちらりともないのは、凡匠・大曽根辰保の、凡なる手腕のゆえか。あいかわらず、コクもなければキレもない、凡庸な凡作。
 緊張感皆無。水谷浩の、完璧な美術(おそらく松竹京都のオープンセットの、いつもの歌舞伎パーマネント・セットも含めて)もいいのだが、窓の外の江戸市街が、いかにも、つくりの荒いミニチュア市街。日本映画の悪弊は、必ず窓の外に、表れる。
 さらに、高田浩吉が江戸を追われて、街道を歩くシーンに、オフで高田浩吉の歌が流れる、三流映画のつくり。ああ、凡庸を絵に描いて、歌で流して。
 これを思い切りバカにしたのが、鈴木清順「東京流れ者」
 すっかり、おばさんと化した、市川春代。うーん。
というわけで、この映画、見所はないのか。あるんですよ。絶品の香川京子。


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by mukashinoeiga | 2011-11-19 23:26 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

野ダメ外交「はじめてのおつかい」

 TPP交渉参加問題の一連の報道で、印象的だったのは、<不参加なら「不戦敗」。参加しても、民主党政権の外交交渉能力では「負け戦」>というもの。産経だったか。 
 たしかに、ルーピーの問題外、菅の戦力外な、民主党「歴代」政権の外交は、戦闘放棄、敵前からも国民の前からも逃亡を繰り返した、友愛という名の土下座外交で、国益を刻一刻と減らし続けてきた。
 野ダメ政権も、早くも「二枚舌」と批判を浴びる。そりゃそうだろう。オバマの前に出れば、へらへらとオバマに媚び、オバマの耳に都合の言うことをいう。国会では、国民向けに、適当にごまかす。
 外交を、隣近所のちょっとコワモテお隣さんとの、無難なお付き合いくらいにしか考えていなかろう、民主党の奴らにとって、対外条約締結とは、テーブルの上の戦争だという、理解が、ハナから、ないのだから。
 参加表明なんだか、ないんだか、あいまいな態度のまま、交渉のテーブルにつき、対外的にもぐずぐずした、覚悟も理念も方針もない外交で、条約交渉上の「敵」(他国、特にアメリカ)に、いいようにしてやられ、いわゆる<不平等条約>を押し付けられるハメになることは、いまから目に見えるようだ。

「あなた、お隣さん、ちょっと横暴よ。意見してくださいな」
「おう、わかった」

「ちょっと、お隣さん」
「ん、なんだぁ」
「え、いえ、その、いいおてんきですな。はっはっはっ」

「おう、帰ったぞ」
「あなた、びしっと、言ってくれました? びしっと」
「たりめぇよぉ」

 あるいは、海千山千の悪徳スーパーに、魚と肉を買いに行かされる「初めてのおつかい」か。あの番組では、子供の安全を見守る多数のスタッフと、近所の安心店(まあ、日本では、それがふつうだが)へのお買い物で、視聴者は安心して見ていられるけれども。
 野ダメ政権の「ガキの使い」には、ノー、ダメ、と言わざるをえまい。
 本来なら、むしろアメリカと緊密な連携をとり、対中国包囲網を敷くべきなのに。まず、アメリカに、そして中国に、してやられる可能性が、高くなった。


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by mukashinoeiga | 2011-11-16 09:10 | うわごと | Trackback | Comments(0)

吉村・今井・山本「愛すればこそ」

 京橋にて。「映画女優 香川京子」特集。55年、独立映画。
 近代映画協会などの、当時の独立プロダクションが結集しての、三部作オムニバス。
 で、当時の独立プロは、左翼のソウクツ。左翼は、理想を語る。というのは、タテマエというか、文字通り、理想であって、82分で三話のエピソードというと、とうぜん、うわすべりした、紋切り型のタテマエしか、語られることはない。まるきり、面白くない。典型的<主人持ちの映画>。コクもなく、キレもない。
 第1話・吉村公三郎「花賣り娘」
 首になった、銀座のバーの雇われマダム・乙羽信子と、幼い花売り娘・町田よし子の、貧しい者どうしの交流。特にどうということのない掌編。銀座のバーの雇われマダムが、佃の渡しの先の、しもた屋の二階に仮住まい、という成瀬巳喜男「女が階段を上る時」の設定と同じ、まあ、そこだけは、いいんだけどね。
 なお、このエピでも、勝鬨橋が開くところがチラッと映る。勝鬨橋の開閉は、あまり意味がなくなったが、意味がなくなったからといって、開閉をやめたとたん、この地域は、ランドマークを失い、没落した。再び、この地域は新ランドマーク、東京スカイツリーを得たが、それは、勝鬨橋に変わりえるだろうか。
 役に立たない、邪魔だから、という理由でランドマークを消滅させることの不幸を、勝鬨橋は示している。
 第2話・今井正「とびこんだ花嫁」
 川崎の貧しいアパートに住む工員・内藤武敏のところに、田舎から、いきなり、花嫁・香川京子が、送り込まれる。困惑する内藤青年は、同宿の同僚、高原駿雄や井出忠彦らに相談、何とか、追い返そうとする。
 いくら、いきなり送り込まれたとはいえ、超可愛い、しかも性格の良さそうな香川京子を、追い出すことしか考えないという<左翼原理主義>に、失笑。
 第3話・山本薩夫「愛すればこそ」
 母・山田五十鈴、長男の東大生・田口計、長女・誰かしら、次女・中原早苗。長男が左翼運動で逮捕される。残された家族は、偏見のなか、生活が困窮する。長女は結婚できず、次女は、進学をあきらめる。
 家族のことも考えず、理想主義に走る左翼青年。
 いやあ、ここで、笑っちゃうのは、<語るに落ちる>とはこのことか。ちがうか。
 理想に燃える、さわやか左翼青年役の田口計。中年以降は、胸に一物、腹黒い悪徳官僚・悪徳弁護士、時代劇では悪代官などを、得意とする。理想に燃えた左翼青年も、年をへると、より、いっそう悪い体制側に組み込まれるという、ルーピー、菅、野ダメら現在の民主党政権の現実を見るような(笑)。
 田口計の思想的ガールフレンドに、久我美子。いいとこのお嬢さんで、左翼思想に、お遊びで染まるという、木下恵介「女の園」と同様の役回り。こういうのが、いちばん、始末に悪いんだよなあ。いや、現代の民主党、社民党の女性政治家で、いっぱいいるタイプ。

 吉村公三郎、今井正、山本薩夫という、面白い映画を作る映画作家たちが、短い短編だと、語るに落ちる、タテマエしか、表現し得ないという、左翼の病。
 ああ、つまらない。凡作。
 しかし、香川京子ら、出演者全員は、素晴らしい。楽しめる。 監督たちだけが、ダメなのだ。


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by mukashinoeiga | 2011-11-14 23:59 | 山本薩夫傷だらけの左傾山河 | Trackback | Comments(2)

島耕二「東京のヒロイン」森雅之轟夕起子香川京子

 京橋にて。「映画女優 香川京子」特集。50年、新東宝。
e0178641_218497.jpg 香川京子デヴュー作「窓から飛び出せ」、「君と行くアメリカ航路」の同年作。監督は島耕二、美術は河野鷹思は同じ、製作が野口久光、野口も映画ポスターで鳴らしたデザイナー、やはり戦前松竹の映画ポスター・デザインの河野を美術に起用とは、面白い。
 「窓から飛び出せ」で四人の子持ちを演じた、轟夕起子が、本作では、まだまだオールドミスには間がある独身娘、というのは、ちと、きつい(笑)。さらに、カノジョは、かなりデブっていて、劇中でも、森雅之が書くカリカチュアは、かなりのおでぶちゃん。でも、そのハンデを乗り越えて?その、エンタティナーぶりは、素晴らしい。
 つられて相手役、森雅之も、かなり無理して?ショーアップしてのはしゃぎぶり。ちょと無理がありつつ(笑)、三枚目路線のアウェイで(笑)、健闘しております。いや、よく、やっておる(笑)。

e0178641_2185223.jpg そして、のちには文芸路線一筋の島耕二も、ジョン・ランディスか、というくらいのおバカ路線を邁進。
「君と行くアメリカ航路」でも、チンピラ役で出演の、潮万次郎が、本作では、ジョン・ベルーシ並みの珍演・暴演。のちの、渋い大映専属脇役ぶりからは、信じられない暴発ぶりで(笑)。
 勘違いから、轟・森がそろって吸い寄せられていく、バー「ランボー」。アルチュール・ランボー好きゆえに命名された、伊達里子がマダムのバー。しかし、伊達マダムは、アル中。常連の笑い上戸・潮万次郎もアル中。アル中乱暴。ダジャレか。
 潮万次郎、モリマとトドロキが、いい雰囲気になるたびに、ことごとく邪魔をする。「君と行くアメリカ航路」に続く、斎藤達雄の珍演も、お上品に見えるほどの、暴走ぶり。
 港の水辺で浮かれる潮万次郎、そうなると、当然、お約束で、水にはまってしまうのだが。
ふつう「助けてー! おぼれるー!」
 と、言うところ、で・・・・。


「助けてー! 酔いがさめちまうー!」
 アル中の鑑や(笑)。 

 「窓から飛び出せ」「君と行くアメリカ航路」どうよう、ちいさな人形を使った、ほのぼのギャグも、健在。香川京子も、可愛らしい。トドロキとのガーリーな姉妹シーンの親和性、愛らしさ。このセンスは、このトリオのセンスは大林宣彦「時をかける少女」に、受け継がれるものか。あの映画でも、ちいさな人形のクローズアップがありました。
この三本、島耕二・香川京子・河野鷹思トリオの三部作と、呼びたい。
 この日の次の回、成瀬巳喜男「銀座化粧」も、美術・河野鷹思、気になりつつ、何回も見ているので、パス。
 なお、この特集、始まったばかりということもあってか、平日昼の回は、満席に近い。土日のレアもの・人気作は、ことによったら、札止めもありか。
●追記●たいへんな間違いを犯してしまいました(笑)。
 上記・潮万次郎は、すべて、「潮万太郎」の誤りでした。こんなこと、間違えるなんて。ボケもそうとう進行しておるな。
 たぶん、このミスの経緯は、きわめて簡単です。文中、ジョン・ランディス、ジョン・ベルーシと、ジョンを連呼していたため、潮・万・万・・・・、という脳内検索のときに、ふと、ジョン万次郎の名が、飛び込んできたのです! かくして、潮万次郎。ああ、お粗末。すべての潮万太郎ファン、ならびに弓恵子ファンの皆様に、お詫び申し上げます。
●再追記●上記「伊達里子がマダムのバー。しかし、伊達マダムは、アル中。」の、バーのマダムは、入江たか子の間違いでしたね。上映中は、あ、入江たか子だ、とわかってはいたのですが、駄文を書く頃になると、ころっと、忘れてしまう(笑)。かつての可憐な美人女優も、アルコールが入った躁状態を珍演するも、痛々しさが、先に立つ、不徹底ぶり。
 ちなみに、この際、書きもらしたことを、付け加えると、香川京子、かわいいんだけど、そして本作では、通常以上に、異常に、可愛いんだけれど、お鼻が、やや、大きい。そして轟夕起子は、ガタイも、ひとみも大きいが、お鼻も大きいのね、森雅之が、おふたりは姉妹と、最初からわかりましたよ、というもむべなるかな。
 映画におけるベスト・シスターの一組。
●再々追記●ぴくちゃあ氏の「ぴくちゃあ通信」を勝手に引用すれば、

>神保町シアターにて『東京のヒロイン』(新東宝1950:島耕二)を見る。「男優・森雅之」特集の1本。1200円。
 轟夕起子が雑誌編集者に扮して、東京の街を颯爽と闊歩するお話。しかし、もうかなり太ってしまった彼女をヒロインとするにはちょいと苦しい。妹役の香川京子のほうが適役である。
 森雅之との典型的なボーイミーツガール映画ではあるが、話の展開がモタモタしている。オリジナル94分から30分もカットされた63分という短縮版にもかかわらずである。
 おもしろいなと思ったのが、酔っぱらいに扮した潮万太郎。笑い上戸でその笑いがわざとらしく感じられた。しかし、何度も登場し、森雅之と轟夕起子との喧嘩シーンまでつきまとう徹底ぶりを見せられては、大笑いするほかない。
 潮万太郎の快演ぶりと、島耕二のラブコメディ演出手腕に拍手!(「ぴくちゃあ通信」2009年、引用終わり)
 
 うーん、太宰治の遺作を原作にした島耕二「グッドバイ」を、短縮版「女性操縦法」としてしか残していない、ずさんな新東宝である。平気で30分短縮したヴァージョンを、作ってしまう。しかし、オリジナル版を楽しんだぼくも、これが30分短縮された版を想像することが出来ない。 それでも、面白いのか、それは、すばらしいことだろう。見比べてみたい。


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by mukashinoeiga | 2011-11-11 23:38 | 島耕二と行くメロドラ航路 | Trackback | Comments(0)

島耕二「君と行くアメリカ航路」香川京子灰田勝彦斎藤達雄

 京橋にて。「映画女優 香川京子」特集。50年、新東宝。
 斎藤達雄絶品。三十年ぶりにアメリカから帰国した、キザでフレンドリーな絵描き紳士。会話に英語を混ぜて、大げさな身振りは、お約束。
e0178641_1983537.jpg 昔住んでいた横浜の洋館、そこをたずねれば、斎藤達雄子供時代の屋根裏のおもちゃ部屋、そこに間借りしているのが、風見章子?(いや、このひと、イマイチ、あいまいで、確信持てず、乞うご指摘)、香川京子の姉妹。香川はデザイナーの卵、そのデザインを、師匠の伊達里子?沢蘭子?に、盗まれる。
 香川の姉は、香川がミシンでお針子をしている洋品店の、地下のバーで雇われマネージャー。このバーのバーテンが<灰田勝彦似の男>、リクエストされて灰田勝彦のヒットを何曲か歌う。もちろん、演じているのは灰田勝彦本人だ。

 この映画、一種のヴァラエティー・ショーの部分もあって、実はパートカラー。灰田の何曲かの歌唱、暁テル子(当時のヒット曲「ミネソタの卵売り」歌手)の、これまた何曲かの歌唱は、そのつど、カラー映像として、挿入されていたらしい。らしいというのは、現存しているのは、プリントの白黒部分のみなので、カラーの場面になると、画面は、とたんに黒味のみ、白味のみになり、歌声だけが聞こえる仕組みの上映だ。
 当時は貴重な、最先端のカラー、いわば目玉映像が、失われていて、ラジオ状態となる。先端の技術は、先端であるがゆえに?、その実験映像は後世に残らない、かえってローテクのほうが後世に残り易い、ということか。日本としては当時先端だったカラー映像が、かえって、先祖がえりして、更なるローテクである、ラジオ状態で、音だけしかわれわれは提供されない、というのも、わかり易い歴史の皮肉である。
 特に暁テル子歌唱パートは、水着ファッション・コンテストの余興で歌われるものであり、合間合間に、1930年代からの水着をモデルさんが着ている、ショー形式。戦前の女性水着は、まあ、ドレスみたいなもので、戦前の水着は、白黒で撮られているから、今回の上映プリントでも、残っている。
 ところが、戦後の肌の露出が増えてくるカラー映像が、残っていない!
なんとも惜しいことに<1960年の水着>も、カラーだから、白味のみ! だってあなた、1950年の時点で、考えられた<1960年の水着>の、ファッションですよ。見たいじゃないですか(笑)。
 しかも美術が島耕二「窓から飛び出せ」と同じで、河野鷹思! 戦前からのモダニスト、河野の発想する(たぶん)10年後のファッション、相当モダンなはずで。うー、実に惜しい。
 たぶん河野が主導したデザインと思うのだが、「窓から飛び出せ」、本作、そして、このあとに書く島耕二「東京のヒロイン」の、実写の合成、前景と背景の合成センスの、素晴らしさ! 前景のごちゃごちゃした繁華街、あるいは駅前などと、後景の月夜の夜空の、合成センス。あるいは、本作での、水着ショーのプールの前景と、後景の青空の中の高層ホテル(青空といっても、白黒だけど)の、ほどのよいセンス。
 戦前からの名グラフィック・デザイナー河野のセンスに、にやにやするばかり。
 河野鷹思の映画美術仕事など、多分余技で、あんまり本数はないと思うが、それでも、相性抜群かと思われる島耕二の何本かが、あるのは、幸せ。それだけに、<1960年の水着>。見たかった(笑)。
 香川の姉のバー、そこにたいへん大きなポスター。島、河野、製作野口久光!のトリオの同年作「東京のヒロイン」の、巨大ポスターだ。さらに巨大な横長看板が、繁華街のガード下にもあり、島耕二「君と行くアメリカ航路」の中で、数ヵ月後公開の島耕二「東京のヒロイン」が、バンバン宣伝されている。監督・島耕二、主演・轟夕起子と。豪快ですらある、自己宣伝しかもギャグでもある。
 水着ショーで、司会者は「では、暁テル子さんに続きまして、この映画の主題歌を、灰田勝彦さんに歌っていただきましょう」とアナウンス、メタフィクションか(笑)。灰田勝彦が登場して歌う、それを観客席で見る<灰田勝彦似の男>の、腐りっぷり、という落ち。
 なんだか、現代の三谷幸喜「ステキな隠し撮り」より、60年前の島耕二の、アメリカン・ジョークのほうが、うまいセンスだなあ。現代の三谷幸喜のほうが、ローテクで。(なお「ステキな隠し撮り」は★今、そこにある映画★に感想駄文あり、とこちらも、宣伝で)

 灰田勝彦がキャッチ・ボールするシーンに、さりげなく彼のヒット曲「野球小僧」のメロディーが低く流れる、その音の小さい、センスの良さ。そのあとに展開される、コミック調のアクションもいい。今回の香川特集で見た島耕二=河野鷹思の3本、ちょっとしたアクションのセンス、ギャグのセンス、ともによく、うれしい。このあと、いわゆる文芸映画のほうにシフトしてしまう島耕二の、モダンさ、センスの良さが光る。   
 香川京子について言えば、まあ、可愛らしい。特に、夜起きだしてデッサン画を描く香川の顔が、初々しい美少女ぶりで。新鮮な美貌。


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by mukashinoeiga | 2011-11-11 06:07 | 島耕二と行くメロドラ航路 | Trackback | Comments(2)