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うーむ千葉泰樹は、ほぼ全作が、面白い

 10月前半は、フィルムセンターの、春の震災で上映中止になった映画の再映が、レアものばかりで、ぼく的には、かなり忙しいことになりそうであった。
 ところが、神保町シアターが、「一年遅れの生誕100年 映画監督千葉泰樹」特集を企画。
 これが、特に10月第1週は、ぼく的に未見作が多く、予定が狂ってきた(笑)。
 完全対応?は、もはや不可能(泣)。
 千葉特集全28作品中、ぼくの未見作は8作。残りの20作は、全て、快作・傑作・娯楽作で、面白いものばかり。おすすめであります。
 ゆるい定番ものの、娯楽映画でありつつ、その面白度は保証つき。ウルトラ・スーパーな物はないが、きっちり楽しませてくれる職人技はさすがの一言。
 成瀬の盟友にして、<お気楽版成瀬>でもある千葉泰樹、侮れないぞ。


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by mukashinoeiga | 2011-09-26 22:48 | 千葉泰樹 ヤスキ節の愉しさ | Trackback | Comments(0)

阿部毅「性生活の知恵 第二部」

 阿佐ヶ谷にて。「昭和夫婦百景」特集。61年、大映東京。
 わっわっわっ。
 なんて地味映画。こんな超地味地味映画は、めったに見られないぜ。本家地味映画の大映といえど(笑)この地味さは、超異常だ。なんせ、スタアが一人も出ていない。オール脇役俳優、大部屋俳優のオンパレード。
 この特集で先週上映の水野洽「性生活の知恵」61年、大映東京は未見のまま、その「第二部」を見る。
 第一部と二部の公開の差は約二ヶ月。ベストセラーの映画化という、当時の勢いを感じる。第一部は<日本映画情報システム>HPによれば、成人映画レイティング。第二部は一般劇映画。
 <原作>は当時大ベストセラーの謝国権著「性生活の知恵」という、いわゆるセックス指南書、ハウツー本だから、映画化(ドラマ化)は、恣意的なものになるのは争えない(つまり、原作と映画は、あまり関係がない)今回は、ホームドラマ仕立て。

 ある一家。老父老母の元、まだ倦怠期には至らぬ長男夫婦、新婚ほやほやの次男夫婦、大学生の三男、夫の浮気から出戻りのコブつき長女、狭い一軒家に三世代9人が同居。
 新婚二男夫婦は、気兼ねなくエッチするには、家では狭すぎる、ほかの家族の目と耳もある、連れ込み旅館に行かざるをえないし、老父母は、子供たちがエッチするために、家を空けて、<夜の散歩>に、梅が丘駅近辺に行くのだ!
 現代のぼくたちは<性生活の知恵>というと、セックスのテクニックということなど考えるが、当時は、その前に、家族から隠れて、いかにのびのびとエッチするか、という、経済、家屋構造の問題のほうが大事だったのだ、と。で、ここから出される結論は、三世代同居なんかしなくて、いいじゃん、と。それぞれの夫婦が、核家族化して、アパートに住めばいいじゃん、と。
 <セックス>のモンダイをある程度<無視>出来た時代には、<狭いながらも楽しい我が家>はオーケーだったが、羞恥心が発達?すると、もう、三世代家族が、狭い家に同居するデメリットのみが増幅していく。かくて(それだけが理由でもないだろうが)核家族化が進行していく。
 主として奥さんのほうが、特に新婚の奥さんが、のびのびエッチを求めて、核家族化していく。
 というお話なのだが、<老若男女エピソードが全てセックスがらみの話で進行していく>のに、<ホームドラマ>ここに、全ての問題がある。無理ありすぎの作劇で。

 つまらない、凡庸な脚本。華のない出演者。実質、主演な長男夫婦に、早川雄三&市田ひろみ。出戻りの長姉に、目黒幸子。その、浮気夫に、村上不二夫。有名なヒトは、これくらい。いや、よほど大映マニアでないと、この人たちの名前なぞ、知らないレヴェル。
 通常の大映作品なら、長男夫婦は、船越英二・若尾文子、出戻り長女に京マチ、その浮気夫に田宮二郎、二男夫婦は川口浩・野添ひとみ、三男大学生は本郷功二郎、その彼女は叶順子、老父母には中村鴈治郎・沢村貞子といった、超華のあるキャスティングといったところか。 いや、これなら、キャスティングだけで、傑作になるに違いない!
 それが(当時としては)きわものの、セックス・テク映画(といった位置づけ)ゆえに、かくも地味に。
 みんな通常の大映映画なら、数十秒~数分で出番を終える、大映大部屋組。早川や村上は、映画によっては、準々主役として活躍するのだが、市田ひろみや目黒幸子は、2分以上の出番は、なかなかないのではないか。
 市田ひろみは、はるか後、TVCMでブレイク、その後も、京都弁の和装おばさんとして、ヴァラエティにもたびたび出た。ただ、若い頃の大映時代は、険のある、オーラのない顔立ちで、各映画、せいぜい一分ほどの出番を、こなした。
 村上不二夫は、後年、<和製コロンボ警部>として、ヴァラエティーを、にぎやかした。
 目黒幸子は(笑)。大家さんとか、近所の主婦とか、事件の目撃者とか、そういう役でチラッと出てくる大部屋女優。しかし、大映映画を見続けると、かなりの頻度で出てくるので、顔はおなじみになってしまう、その、陰気な、薄幸顔。
 本作では、ラストに、目黒幸子のクローズアップが、続けて二度(2ショット)出てくる、その、オーラのない、不幸顔のクローズアップ・ショット。いやあ、不気味だよう(笑)。オーラも華もない地味顔の目黒幸子の、瞳きらきら、さわやか笑顔の、多幸症まっしぐらの笑顔のクローズアップ。
 見てしまいました、というしかない、感想。このショットだけ捉えれば、これはかなりのカルト。
 あと、村上不二夫とのキスシーンもあったりして。うーん、華のない俳優同士のラブシーンという、不気味なもので。
 つまり、才能のある監督が、大部屋俳優だけの映画を作ったら、かなり異色作でありつつ、それなり面白いかと思うが、いかんせん、地味な、色気のない、凡庸な映画が出来上がった。
 改めて、若尾文子や田宮二郎の存在感に思いをいたすほど、華のない、オーラのない、大映大部屋俳優たち。

 おそらく、もっとも有名な俳優になるのは、ナレーターの松村達雄。これは、原作の謝国権先生の役回りと思しく、上から目線で、登場人物を<指導>するナレーター。「お嬢さん、本当に、こんなこと(男に迫られている)でいいんですか。そこに愛はあるんですか」など。映画のつまらなさに拍車をかけるていで。
 なお、ほぼ。絶えず流れるピアノソロのBGMが、きわめて異色、通常のドラマのBGMにはありえないしつこさと、曲想。まるでラウンジに絶えず流れている、意味のない、同じメロディの繰り返しの、ピアノソロ。その執拗さは、ちょっと中毒になるほど?
●追記●松村達雄の上から目線ナレでおかしいのは、終盤、「では、そろそろみんなの問題にアドバイスしますか」みたいなナレのあと、いきなり三男大学生カップルが無理心中、病院で治療中の彼に対し、「彼についてはこれでよし、では次に・・・・」。って。これでよしは、ないでしょう。


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by mukashinoeiga | 2011-09-25 03:01 | 珍品・怪作の谷 | Trackback | Comments(0)

中島貞夫「ポルノの女王 にっぽんSEX旅行」

 渋谷にて。「中島貞夫 狂犬の倫理」特集。73年、東映京都。
e0178641_651441.jpg スウェーデンのポルノ女優、クリスチナ・リンドバーグを招いて、その<にっぽん体験>ドラマ。
 しかし、後述するが、これ、実は、とってもすごい映画なのだ!
 おたくで爆弾魔、ボロアパートの一室で、しこしこ爆弾作り。しかし、童貞で、欲求不満も、爆発せんばかり。これを荒木一郎が、ガラに合って快演。
 たまたま、彼の車に、誤解から、羽田空港で、乗り込んできたスウェーデン娘。麻薬の運び屋で、荒木を日本での受取人と誤解した。
 京都のボロアパートに連れ込んだ娘を、荒木は監禁。いかにも絵に描いたような、じゃらじゃらの鎖で拘禁しては、レイプ三昧。
 いったんは隙を見て逃げ出すが、ライヴハウスで、オトコどもから輪姦されるハメに。
 身も心もずたずたになったクリスチナは、再び荒木のとりこに。またまた、レイプの嵐。だんだん、感じてもくる。ついにはクリスチナ、荒木に、愛のような、感情さえいだいたかのように、寄り添う。
 つまり、この映画が教えるのは、
1 レイプから、始まる愛もある?
2 京都在住者は、全員がレイプ魔?


 女性や京都人なら、目をむきそうな映画だな。
 この映画は、<日本ではフリーセックスの代名詞>スウェーデンから招いたポルノ女優(当時の洋ピンの人気女優だけあって、結構可愛い。日本人好みの清楚さ)を使って、いわゆるストックホルム症候群を描くなんて、しゃれてるぜ、と、書いて、少し不安になった。 
 あれ、ストックホルムって、スウェーデンだっけノルウェーだっけ。ということで、ウィキペで検索したら、スウェーデンの首都。ほっ。
 ついでに、ストックホルム症候群についても、ウィキペを見てみると。

概要  犯人と人質が閉鎖空間で長時間非日常的体験を共有したことにより高いレベルで共感し、犯人達の心情や事件を起こさざるを得ない理由を聞くとそれに同情したりして、人質が犯人に信頼や愛情を感じるようになる。・…

上述のように、ストックホルム症候群は恐怖と生存本能に基づく自己欺瞞的心理操作(セルフ・マインドコントロール)である・…

1973年8月に発生したストックホルムでの銀行強盗人質立てこもり事件において、人質解放後の捜査で犯人が寝ている間に人質が警察に銃を向けるなど、人質が犯人に協力して警察に敵対する行動を取っていたことが判明。また、解放後も人質が犯人をかばい警察に非協力的な証言を行ったほか、1人の人質が犯人に愛の告白をし結婚する事態になったことなどから名付けられた。・…

 なんだぁー?
 この、今の目で見ると、明らかに、ストックホルム症候群を描いたとしか思えない、本作。しかも、ストックホルムはスウェーデンの首都、そのスウェーデンから招いた女優にストックホルム症候群の女を演じさせた。
 元になったストックホルムの銀行強盗人質立てこもりは、1973年8月に発生。
 しかるに、本作「ポルノの女王 にっぽんSEX旅行」は1973(昭和48年)/3/3公開なんである!


 しかも、荒木一郎は、クリスチナがある程度従順になると、なんだか、お互いが恋人同士のような勘違い、高価なシャンペンを買って、貧乏部屋のテーブルに、日の丸とスウェーデンのミニチュア国旗など飾り、ささやかなパーティー、完全な、日スの愛情交流ぶりを演出し、クリスチナに、シャンペン・グラスを勧める。
 何度シャンペンを勧めても、クリスチナは拒否。
 スウェーデン語で「親切の押し売りも、暴力なのよ」といさめる。
 拒否されたと思い「どうせ、俺は女にモテねーんだよっ」と日本語で切れる荒木。
 お互いの言葉が、ついに理解できない二人の、断絶。
 ココロもコトバも繋がらずに、つながっているのはカラダだけ。
 あらら。
 この、どう見ても、40年前の男尊女卑な映画で、セクハラ、DVに対する、今でも、この日本では新しいだろう、意見が聞けるとは。
 いろいろと、なんという先見性か!

蛇足1 全然関係ないシーンに、その場にいない者たちの会話が、オフで流れる。さりげない、おしゃれ。
蛇足2 最初は、華ないやっちゃなあ、と思っていた荒木一郎が、だんだんよくなる。いちいちのブザマっぷりが、素晴らしい。
蛇足3 クリスチナが集団レイプされるライヴハウスで、半裸でめちゃくちゃな歌を歌う歌手に、神代辰巳映画などでおなじみの、粟津號。休憩中に流しているCDにもあったので、粟津號、当時は歌も出していたのか。
蛇足4 クリスチナを<回収>しようとするやくざに、川谷拓三。アゴヒゲが、マフィア映画みたいにかっこよく、拓ボン史上最高の?二枚目ぶり。
蛇足5 東映京都の女性監禁モノは、このあとの関本郁夫「処女監禁」77で、最高度の達成を示す。


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by mukashinoeiga | 2011-09-21 21:06 | 珍品・怪作の谷 | Trackback | Comments(0)

中島貞夫「犬笛」

 渋谷にて。「中島貞夫 狂犬の倫理」特集。78年、製作三船プロ、配給東宝。ほぼニュープリント。
 いかにも70年代邦画大作らしい、大味なつくり。
 1シークエンスのみの出演のチョイ役にも、村野武徳・勝野洋ら当時の人気者若手、伴淳・山村總ら誰でも知っているヴェテランを配す、オールスタア映画。しかも原作・西村寿行の長編のダイジェストな、幕の内弁当状態の脚本。
 あまりに知った顔ばかり、かつ大勢なので、三船プロダクション創立15周年記念作というクレジットの本作は、映画というより、周年記念パーティー(入れ替わり立ち代りの立食式)に、参加しているような趣。
 しかも、上映前の館内アナウンスでは、「なお「犬笛」の上映時間は、フライヤーで139分と告知しましたが、今回の上映は112分のヴァージョンとなります。スクリーンサイズも、特殊な東宝スタンダード・サイズですが、通常のスタンダード・サイズでの上映となります」とのこと。
 つまり27分も刈り込まれた短縮版ということか。更なるダイジェストか。
 もっとも、フライヤーなんて言葉、渋谷以外の映画館では、通用しない、一種の渋谷語(映画館カルチャーの中では)。すかすなあ、シネマヴェーラ。

 <特殊な東宝スタンダード・サイズ>には対応できないという正直な告白はよろしい。というのも、おそらく現存する映画館で、それに対応する映写システムは、ほとんどないからだ。ふつうのスタンダード・サイズは、ほぼ真四角な形状、横長TV出現前の、TVスクリーンのサイズと思ってもらえばいい。<東宝スタンダード・サイズ>は、それよりは、やや横長なのだと思う、たぶん。
 とすれば、浅草東宝閉館後、それに対応する映画館はほぼ絶無か。あるとすれば、昔からの、古い地方東宝系映画館だろうが、それすら絶滅危惧種だろうし、そういう地方映画館は、そもそも、ここ何十年もスタンダード・サイズの映画など上映していまい。
 唯一可能性のあるのは、東宝の試写室、それも本社ではなくて、撮影所の試写室だろうが、それも新設されていれば、アウトの可能性もある。ああ、フィルムセンターなら、いけるか。
 それにしても、シネスコ・サイズ全盛の70年代に、なぜスタンダード? おそらく、幅広のスクリーンサイズでは、
●屋内シーンの、セットを、より大きく作らねばならない。>予算が、かかる
●屋外シーンの、大自然描写>開発が進んで、大自然らしからぬ建造物が写ってしまう
 という、せこい理由しか、考えられない。しかも、多くの東宝系映画館では、ブローアップして、ヴィスタ・サイズで上映していた可能性も高い。

 ということで「犬笛」だ。
 西村寿行の冒険小説は、昔、愛読しました。しかし、その荒々しいヴァイオレンスとセックス描写(おそらく女性登場人物は、ほぼ全員悪党にレイプされる。見境のない悪党など、70のばあさんも、穴があるという理由でレイプ、ばあさんも、ひいひいよがっちゃう)、ところがこういう素材も、明るく楽しい東宝映画は、子供からお年寄りまで、誰でも見れる、一般映画にしてしまう。西村寿行特有の荒々しさなんか、影も形もなくなる。
 この映画でも、原田芳雄が、子分・小林捻侍に、利用価値のなくなった精神科医・竹下景子を、「好きにしていいぞ」というが、ベッドに押し倒して、シーンが変わっちゃう。
 ただしいかにも70年代だなあ、かつ監督が中島貞夫だなあ、というのは、売春に絡む殺人何件かの、女性死体が、みんな血だらけのすっぽんぽん。
 主人公・菅原文太の幼い娘が、重要な証拠のありかを知っているということで誘拐される。
 娘の安否を気づかって、母・酒井和歌子は発狂。文太は、愛犬テツを連れて、娘を探して、信州、新潟、北海道、島根、神戸、ついには海上保安庁の巡視船でインドネシア沖まで。船の船長に、御大・三船敏郎。航海長に川地民夫。原田芳雄らを乗せた、追われる船の船長に神田隆。文太とともに原田を追う外事課刑事に北大路欣也。
 映画は、娘への親子愛、けなげな愛犬との関係で、がんがん感動を盛り上げようとする。小林亜星の劇伴も、なんだか「砂の器」のパクリみたいなメロディで泣かせに走るが、無理やり過剰な、へたくそな演出と、編集のせいで、泣くもおろか。お互いに走り寄るテツと文太、そのえんえんの走りのカットバックが長すぎて、いい加減飽きるほど(笑)。
 感動も、アクションも、ヴァイオレンスもの、幕の内弁当の、一個一個の材料のうすさ。
 しかも、娘を誘拐し続ける理由のうすさ。
 文太の捜索方法の無謀さ。あれ、殺された総合商社調査課課長の家を張り込んで、怪しげな岸田森を尾行したほうが、早いんじゃね。ま、描写としては、つまらないが。
 車で移動する誘拐犯を、探すなら、車道を中心に探すべきなのに、車が通行不能な、雪の山岳原野を探し回るのは、単に吹雪く雪の山岳原野を行く、文太と愛犬、そのよろめきつつの彷徨、という<絵>と、<感動のBGM>を、出したかっただけだろう。
 誘拐される女の子の子役が、ブスなのは、まあ許すが、役柄上多発する泣き顔の見苦しさも、興醒めで(笑)。この子役の役柄上、泣き顔の見苦しくない子を選ぶべき。
 また、敵船から愛娘を救出する際、民間人の文太は、三船船長に止められ、巡視船から、救出劇を見守るだけ。アメリカ映画なら、文太は、元軍人という設定で、真っ先に乗り込むだろう。悪党・原田芳雄は、逃げ切れぬと観念し、子分・小林捻侍らを射殺し、自分も自殺。日本以外の国のアクション映画なら、クライマックスは、銃撃戦しか、ありえない。
 アンチ・クライマックスの、残念感。野ダメ政権クラスの凡作。


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by mukashinoeiga | 2011-09-20 10:16 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

【船橋】銭湯にして秘湯、ついに仕舞い湯

 ちょっと、ショック。
 年に数回、気まぐれに行く、船橋市のある銭湯が、燃料費の高騰などから、今月9月下旬に閉店するという。今日、久しぶりに行ったら、その旨の張り紙が。
 「ときわ湯」というありがちな名前のその銭湯は、船橋市の旧繁華街から一本入った住宅街にあるのだが(JR船橋駅からは、少し歩く)、名前と違って、ありがちな銭湯ではない。
 市内に何軒かある、天然ラジウム鉱泉の湯で、黒湯。湯船に入っていると、もうひざのあたりはまるで見えない。とろみのある湯質は、お肌によさそうななめらかさ。
 前に住んでいた大田区の黒湯はかなり有名で、タウンガイドにもたびたび特集されるほどだが、船橋の黒湯数軒は、地元タウン誌にも省みられず、近在住民のみに利用されるだけ。一度、入れば、その快は、保証つきなんだけどなあ。
 しかもこの、ときわ湯、他の市内黒湯系と違って、湯船の湯も、カランの湯も、<白い湯>は一切なし。ま、カランの湯は、水道水で薄めているのだろうが。
 さらに、この銭湯、月水金は休みの週4日のみの営業。ぼくも、最初の頃は行ったら、お休み、電気真っ暗、というのを、何度か体験した。まさに、街なかの秘湯たる所以で。たぶん毎日営業では、赤字がかさむからだろうが、そこまでして営業していたのに。
 船橋市内で、一番コアな黒湯が、仕舞い湯。あと残り数軒の黒湯は、どうなる。うーん。


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by mukashinoeiga | 2011-09-17 23:45 | うわごと | Trackback | Comments(0)

野ダメ政権の船出

 玄関ついたら2分でご飯。
 政権できたら9日で辞任。
 前政権の松本某も、今回のハチ坊のように、同じように辞任している。学習能力がないのか。
 そもそも、<デェージンの視察>なんて、誰の得になるのか、そもそもさ。
 今後の施政の参考に行くのが、視察だろう。
 ところが、<大臣就任のご褒美の小旅行>ぐらいにしか考えていないだろう、奴ら。<修学旅行>で、浮かれて。ハメ外しちゃいました、みたいな。
 地方に物見遊山に出かけて、俺が新大臣だあ、おそれいったかー、おおぜい随行団(含むマスコミの群れ)引き連れて、出迎えた地元民どもが、ははあーッ、といっせいにアタマ、下げ。
 自分を水戸黄門かなんかと、勘違いして、舞い上がったか。
 大臣就任の緊張感もとれ、しかし高揚感は続く。ついつい地方への旅行での開放感もあり、しかも大臣としての初の行脚、みんな、俺様にかしづいてくれるぜ、と。
 実力でなった大臣でもなく、大臣としての覚悟もない。せいぜい、修学旅行に浮かれる中学生か。しかも、半分学級崩壊している学校の。


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by mukashinoeiga | 2011-09-13 22:34 | うわごと | Trackback | Comments(0)

中島貞夫「現代やくざ血桜三兄弟」

 渋谷にて。「中島貞夫 狂犬の倫理」特集。71年、東映京都。ニュープリント。
 岐阜に根付く地元やくざ組織。そこをつぶすべく大阪の巨大組織から送り込まれたのが、一匹狼の斬り込み隊長・小池朝雄。札束で女を次々モノにし、拳銃で男を次々有無を言わせず。いやあ、こんなに強い、カッコいい小池朝雄フィーチャーは、始めてかも。
 冒頭、いきなりホテルでの、小池のシャワー・シーン。いや、小池の裸サービス・ショットではなくて、<背中の絵>を見せるためだが。
 しかし、所詮は鉄砲玉。殺されてこそ、なんぼ。しかも、文太や、伊吹吾郎、渡瀬恒彦の狂犬三兄弟が小池を狙いつつ、小池は、実は、荒木一郎に、殺される。
 メガネの、今でいえば、おたく風の、根暗の、さえない童貞青年。あだ名はモグラ。そんなヤツに、バリバリのトップやくざ(笑)小池が、あっけなく・・・・。
 映画のはじめは、新幹線駅岐阜羽鳥に降り立つ、小池。おそらく、映画の舞台に岐阜が選ばれたのは、新幹線駅開設という、きわめて70年代的トピックによるものか。田舎町に、新幹線も来る、大手やくざの鉄砲玉も来る。
 それに対する地元やくざ。オヤブンは河津清三郎。二男・伊吹と、三男・渡瀬は、その組員。
 長男・文太は、大学出の左翼~やくざ~足を洗って、今は堅気、という経歴の人。堅気といっても、バーを経営し、時にはお座敷ストリップを隠れて営業する、というキワキワのところも。さらに地元のやくざから、小池の暗殺を請け負うと、ほいほいと?ライフルで、つけ狙う。
 まあ、小池朝雄の裸と、女のコマシぶりを、たっぷり堪能できる、珍品。主演の文太の、出演日数は、かなり低そう。
 ちなみに、シネマヴェーラのチラシに、「せっせと火炎瓶を作る”モグラ”こと長髪メガネの信夫の存在感が光るカルトな一作」とあるが、モグラこと荒木一郎が火炎瓶を作るシーンは、ない。
 しかし、文太が、空き瓶集めてこい、と。何するんだ、というと、襲撃用の火炎瓶を作るという。さすが、左翼崩れのやくざだ。
 殴りこみというか、襲撃というか、そのバックにたびたび流れるのが、野坂昭如「マリリン・モンロー・ノーリターン」。時代の空気を出したかったのだろうが、付け合せのセンスがないので、あくまでも珍味にとどまる。 
●追記●音楽監督は、山下<ルパン三世>毅雄。 ファンキーなジャズを聞かせてくれて、ご機嫌なのだが。
 クビにむごたらしいアザがある花売り娘に杉本美樹。といっても、あまり個性はない。


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by mukashinoeiga | 2011-09-13 06:44 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

中島貞夫「極道社長」

 渋谷にて。「中島貞夫 狂犬の倫理」特集。75年、東映。
 うーむ、渋谷シネマヴェーラは、相変わらず、室温が高い。女性客もタオルを用意しているのは、ほかの名画座でもなかなか見られない光景。ぼくも、手動風送紙板を持参して、何とか、耐える(笑)。
 でも、映画が終わって、場内が明るくなり、感情が素に帰ると(あるいは休憩時間で、みんなが動き出すと)、一瞬、すえた匂いがしないか?(笑)
 おしゃれな渋谷がダサい浅草に通底する。盛り場の倫理か。
 若者の町・渋谷という土地柄か、おしゃれな番組構成のゆえか、ここは、ほかの名画座では見られない客層、若者も多いし、若い女性客も多い、さすがストレス・テスト実施中のシネマヴェーラは、若い観客にこそ、耐えられるのか。なぜか、映画が終わるたび、館内の様子を凝視する観客など、映画館に来慣れていない人も、目立つ。
 上映前アナウンスは、二回とも同じ感じで、録音に変えたのかな。天井のくだりは消えたが、大きな揺れの際は上映中止にするというアナウンスは相変わらず。ただ、追加されたのが、簡単に回復するフィルム切れは、しばらくお待ちくださいというアナウンスなしに、修理して再開しますよ、と。
 これがわざわざ追加されたのは、従来、簡単に復旧できるフィルム切れが、映写技師が観客へのアナウンスをすることにより、おくれがちになること再三で、必ずフィルム切れの時にはアナウンスしなければならない、というシネマヴェーラ・マニュアル(なんせ弁護士が経営する映画館だから、細かなマニュアルを遵守するような仕組みなんだろう)は、辞めました、ということか。シネマヴェーラのアナウンスは、毎度毎度不思議。
 アナウンスは、男声の早口声。とろとろは改善されたが、それが早口採用とは。
 シネマヴェーラで映画を見ると、なかなか作品の感想に行き着かないなあ(笑)。
 主演は梅宮辰夫の極道社長だが、彼にスナックから裸で叩き出された、室田日出男&川谷拓三が、前半は実質主役。葬祭業、し尿汲み取り業を、次々立ち上げて、って、このキワキワの業態が、いかにもピラニア軍団。彼らの仕事が、ずいぶん無茶無理無体をやりつつ成功しかけると、とたんに梅宮が汚い手で、取り上げちゃうというお約束。
 権利だけ奪って、でも室田&川谷を幹部社員に取り立てて、ロウラク。でも、さらにその上をいく掠め取りヤクザが出てきて・・・・。
 東映の泥臭さ、ドジョウ臭さが、これでもかこれでもかと、満載。これに比べれば、野田新総理が、自らをドジョウの泥臭さにたとえるのも、おこがましい。泥臭いというのは、こういうことなんだよ。
 若い女優は、全員、脱ぐ。のだが、東映女優のヌードは、全然有り難味がないのは、いつもの通り。
 ホット&クールでありつつ(拓ボンに比べれは)室田の二の線、トコトン道化に徹する拓ボン。名コンビ。これに梅宮が加わると、なかなか面白い。もちろん最後は、梅宮が室田&川谷を利用するだけ利用して、大金を持ってスマートにドロンのお約束。逃げる梅宮の車を追いかける、室田&川谷の爆走でエンド。
 東映にしては?知的?なコンゲーム?(不動産詐欺)なのに?肝心の詐欺師役が<お笑い担当>山城新吾の、くすぐり程度だからなあ。


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by mukashinoeiga | 2011-09-07 01:04 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

<野合>選挙ではないか

 民主党代表選は、結局のところ、1位海江田に対し、2位以下がタッグを組み、野田となった。
 これ、選挙テクとしてはアリだとしても、<理念>としては、どうなのよ。
 もし仮に、自民党が与党で、同じことをしたら、大マスコミ、野党・民主党、社民党が、一丸となって、
<理念なき数合わせ><野合で野田><談合選挙>と、非難の大合唱だったろう。
 それが民主党に甘いダブスタのマスコミからは、たぶん、非難は出ていないのでないか。

 <豪腕>小沢も、代表選3連敗。<豪腕>ならぬ、今や<小腕>か。
 そもそも<金持ちなのに貧乏神>鳩山と組まざるを得ないのも失敗だし、独裁者で性格に問題があるゆえ、後継者をひとりも育てられないから、海江田なんてグループ外の<不良物件>に、手を出さざるを得ない。
 まともな盟友も、まともなナンバー2もいないのは、独裁者の常で。

 民主党<最大派閥>も、オヤブンの小沢が嫌われ者で、ほかのグループに、何の影響力もないと、<最大派閥>のメリットもない。この連敗続きは、日本政治そのもの。小沢グループでさえまともに運営できない小沢が、日本国をまともに運営できる、というほうが、おかしい。
 <理念なき数合わせ>で、排除されたのが、嫌われ者の小沢だから、誰も<理念なき数合わせ>を非難できないという逆接。

 優柔不断の泣き男・海江田、どう見ても詐欺師タイプのチャラ男・前原、残りの地味な一山いくらの雑魚を、外していったら、まあ堅実そうなな野田が、残った。後出しじゃんけん的には、野田しかなかったということか。まあ、前だしじゃんけん?では、野田も、雑魚のうちだったが。
 大体、大臣になってからも、早朝の船橋駅で、駅頭チラシ配りをしている野田を、何回も見ているぼくだが、<おらが地元の総理>誕生を喜ぶ地元の空気なんて、一瞬たりとも感じたことがないんだから(笑)。
 海江田・前原なら、<第3の鳩山・菅>に、なった可能性が、高い。
 それにしても、菅の最後っ屁、朝鮮高校授業料無償化の検討再開の指示、ホント、どこまで行っても、くずだわ民主党。


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by mukashinoeiga | 2011-09-01 06:57 | うわごと | Trackback | Comments(0)