カテゴリ:黒沢明 黒い沢ほどよく明か( 15 )

海外「初めて知った」スターウォーズに見る黒澤明の影響に海外が感動

なかなかよくまとめた歴史もの。「どんぐりこ」というまとめサイトから。
How are Samurai Films Responsible for Star Wars?!? - Film School'd



e0178641_2352640.jpg(以下「どんぐりこ」によるナレーション翻訳)
遠い昔、遥か彼方の島国で、サムライの子孫が西部劇に嵌り、スペース・オペラの種を撒くこととなる。後のスターウォーズである。
1910年、黒澤勇(父)という教師が息子を連れ西部劇を見に映画館へ行く。
当時の映画はサイレント映画であり、横で活動弁士がナレーションを行っていた。黒澤明の兄・丙午(へいご)もまた弁士だった。
e0178641_23533583.jpg1940年、黒澤明は監督に登り詰めるも、戦争中の日本では自由な映画製作が行えなかった。
戦後もプロパガンダに成り得るサムライ映画は禁止された。
その頃、アメリカでは映画黄金時代が到来。映画会社が製作、配給、興行を独占的に行うスタジオ・システムという形態を取っていた。
1948年に、劇場チェーンを切り離すという米国最高裁判所の判決が下されスタジオ・システムは幕を閉じる。
経済成長により都市部から映画館の無い郊外へ人が流れ、更にテレビの普及により映画産業は衰退していく。
アメリカの黄金時代が終焉を迎えるなか、日本での自由な映画製作が可能となる。
3人の偉大な映画監督が登場する。溝口賢治(ママ)、黒澤明、小津安二郎
日本には現代劇と時代劇という2大分野があり「JIDAI」は聞き覚えがあるものだ。
戦後初の黒澤作品は「羅生門」で、日本では評価されなかったが、ヴェネツィア国際映画祭グランプリを受賞し、日本の映画は海外から注目を集めることに。
溝口健二の「雨月物語」や小津安二郎の「東京物語」、黒澤明の「七人の侍」「蜘蛛巣城」が世界中で公開される。
e0178641_23545660.jpg「隠し砦の三悪人」は帝国軍に追われている姫を2人の百姓が助けるという内容のもので、聞き覚えがあるものだ。
レーサーになることを夢見ていたジョージ・ルーカスが事故により映画の道へ進むことに。
「ダーティ・ハリー」を生んだジョン・ミリアスに「七人の侍」を見せてもらったジョージ・ルーカスが完全に嵌る。
「ゴッドファーザー」「タクシードライバー」「ジョーズ」などの名作が生まれるなか、ジョージ・ルーカスはスペース・オペラを作ってみる。
ジダイゲキを元にサムライをジェダイに。
ダースベイダーやストーム・トルーパーをサムライの鎧に。
「七人の侍」の島田勘兵衛をヨーダに。
酒場の格闘シーンは「用心棒」から。
「隠し砦の三悪人」の2人をR2D2とC3POに。
ドローンが丘の上から現れるシーンが「七人の侍」と同じ。(以上引用終わり)

 これに対して様々な海外からの反応があり、詳しくは「どんぐりこ」を参照されたい。

 なおいろいろの意見の中には、
・アメリカ
1910年にはまだ弁士は居ない。
20年代にようやく発展して来たから。
・アメリカ
クールなビデオだけど黒澤が1910年生まれだと入れるべきだったね。
だから仮に父親が映画館に連れて行っても赤ん坊が感動したとは思えないな。
ジョン・フォードが最初の映画を出したのは1917年だ。
映画館で父親に連れられた7歳の黒澤が見たのはその時だね。
素晴らしいけど、もう少し調べた方がいい。
・アメリカ
オタクっぽいことは言いたくないけど
Jedi は古代エジプトの Djed(安定のシンボル)が元だよ。
だから古い呼び名は djedai だった。
日本にも関係してたのは確かだけどね。
ルーカスはいろんなところからインスピレーションを得てた。

と、いうのも。
 いずれにしてもこういう風に、サクサク歴史をまとめられると、面白い。
 まあ冒頭のサイレント映画がヴィスタサイズっぽいとか、イロイロずさんではありますけどね。
 なお黒沢をキュロサワと発音しているのは(笑)。

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by mukashinoeiga | 2017-05-09 23:55 | 黒沢明 黒い沢ほどよく明か | Trackback | Comments(0)

命日の黒沢明と加藤泰

 本日9月6日は、黒沢明の命日である。
 すべからく数字に疎いわたくしが、なぜ黒沢の命日を覚えているかというと、仲間たちの愛称クロさんが、9・6(クロ)に、亡くなったからである。
 語呂のいい日、というのも不謹慎だが、まあ、語呂のいい日に亡くなるのも、一種の才能であろう。ちなみに9月5日は、原節子の命日とのこと。
 今日の直前に、フィルムセンターの加藤泰特集が、終了した。
 ぼくの見に行けなかった日の回の一つが、 

1 剣難女難 第一部 女心流転の巻/潛水艦/羅生門[予告篇] (フィルムセンターHPより)
潛水艦(18分・35mm・白黒)
1941(理研科学映画)(監・脚)加藤泰通(監)西尾佳雄(原)八木保太郎(撮)笠間公夫(音)永岡研介
加藤が初めて監督した作品だが、映画法下で監督として登録されていなかったため、クレジット上では西尾佳雄が演出となっている。海軍省後援による宣伝映画。劣化の激しかった既所蔵16mmプリントから復元した35mmプリントによる上映。
e0178641_22581754.jpg羅生門[予告篇](2分・35mm・白黒)1950(大映京都)
製作時ファースト助監督だった加藤が作ったとされる予告篇。本篇にないショットが追加撮影された。神戸映画資料館所蔵35mmプリントからの複製。冒頭が欠落している。


剣難女難 第一部 女心流転の巻(70分・35mm・白黒)
1951(宝プロ)(監)加藤泰(原)吉川英治(脚)木下藤吉(撮)藤井春美(美)北川弘(音)髙橋半(出)黒川弥太郎、堀正夫、林加壽惠、阿部九州男、市川春代、加賀邦男、春日あけみ、寺島貢、川喜多小六、澤村國太郎、東龍子、香川良介、尾上菊太郎
加藤の長篇デビュー作。加藤が少年時代に夢中になった、伊藤大輔ら無声期の時代劇の爆発的なアクション描写がふんだんに盛り込まれた快作。原作は、戦前に発行された国民的大衆雑誌『キング』に連載された吉川英治の出世作で、臆病な青年武士が死地から生還して成長する教養小説。第一部・第二部共に神戸映画資料館所蔵16mmプリントからブローアップして作製したニュープリントによる上映。(以上引用終わり)

 これに対して、下村健さんツィッターが、

フィルムセンターの加藤泰特集で上映されている助監督時代に編集した黒澤明監督『羅生門』の予告篇は冒頭が欠落しているが、あれ、フィルムセンターの所蔵プリントに欠落があるだけで。完全版が残っていない訳ではない。(以上引用終わり)

 ということで、これが、それ。

★羅生門 予告篇★

◎追記◎上記shimomovieさんの画像は、直接当ブログに張り付けられないので、画質は悪いが、下記の冒頭一発目は、同じ予告。ただし、上記にある日本語字幕が、下記では一切排除されている(あとから、TV局が付け加えたと思しい字幕は、論外だが)。この字幕こそ、加藤泰がつけたものか。
 予告自体は、ストレートな情念の人間ドラマが身上の黒沢映画の予告としては、いろいろ小細工に走っている気がする。

SAMURAI MOVIE 【Akira Kurosawa&Toshiro Mifune】Trailer Compilation◆黒澤明&三船敏郎 侍映画予告集PT1


 猫のアップや、蛇?は、ホンペンで見たこともないので(蛇はいまいち確信ないが)加藤泰の追加か。といってもはるかかなたに見たきりだけれども。

 ぼくのあやふやな知識によれば、「羅生門」で、助監督加藤泰は、監督黒沢明を批判して、仲が悪かった、という。
 フィルムセンター版は、神戸映画資料館所蔵35mmプリントからの複製というが、まさか、あの大映にグランプリ映画の予告編がないわけがないが、考えてみれば、イチ助監督風情が本篇にないショットを追加撮影した予告を、黒沢天皇(笑)が、許すはずもなく、加藤版予告ネガは、縦にカットされたのだろう(笑=推測)。でも、まあ、各種デジタル素材に残っているので、それも、ないか。
 加藤泰の、黒沢明に対する感情は、ある種の近親憎悪なのかもしれない。
 オーヴァーアクト気味の、感情表現。エモーション過剰な表現。
 土砂降りの雨が大好き。
 意志の強い女性も大好き。
 夏といえば、登場人物全員の顔が、汗まみれ。
 斬られて、血がビューッ、も大好き。
 ただし、黒沢明「椿三十郎」の、白黒画面で文字通り噴出する血の美しさに比べ、カラーで、ペンキそのままの血のりが、しょぼしょぼ出る加藤泰の血がビューッ、は、はっきり言って、美しく、ない。血のり勝負では、完全に加藤の負け。

 似た要素が多い分、自分の好みから1ミリ違うだけで、近親憎悪、ということじゃないかしら。

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by mukashinoeiga | 2016-09-06 23:11 | 黒沢明 黒い沢ほどよく明か | Trackback | Comments(0)

黒沢(澤)明のエロ映画!?

黒澤明のエロ映画!?
 まだ、全部は読んでいないが、たまたまの検索で面白い記事を見つけたので。

★映画の國 || コラム ||★
 うーん、やるなあ本木荘二郎。

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by mukashinoeiga | 2014-10-11 00:08 | 黒沢明 黒い沢ほどよく明か | Trackback | Comments(0)

黒沢明・民主党・反原発・中韓・社民党・左翼の共通点とは

 まずは、2chからの、孫引き二つ。
e0178641_14291428.jpg★民主の政治塾への応募者、維新を上回る…大阪
民主党大阪府連は29日、4月に開講する政治塾「大阪デモクラ塾」について、 定員50人に160人の応募があったと発表した。
日本維新の会が2月に開講した「近畿ブロック維新政治塾」の応募者数は105人で、これを上回った。
同塾は来春の統一選に向けた候補者の発掘、育成が目的で、アベノミクスに異論を唱える浜矩子・同志社大教授ら、安倍政権や維新に否定的な講師陣を招くのが特徴。
1月末から今月20日まで募集し、書類審査で113人の塾生が選ばれた。4月12日に開講する。
塾長の辻元清美衆院議員は「党勢が厳しい中、予想以上の応募があり、うれしい。 党再生に向けた一歩としたい」と語った。 (2014年3月30日19時18分 読売新聞)

★長妻昭 @nagatsumaakira (2013年7月5日)
https://twitter.com/nagatsumaakira/status/353131944298549248
「アベノミクスの真相」を読み終わる。久々にかなりレベルの高い本だ。
著者の浜矩子教授のファンになってしまった。
藤末健三 @fujisue (2013年6月12日)
https://twitter.com/fujisue/status/345018569991524353
民主党内の勉強会で「アベノミクスの真相」浜矩子著を読む。売れているそうです。
川内博史 @kawauchihiroshi (2013年9月18日)
https://twitter.com/kawauchihiroshi/status/380315481648820224
同志社大学浜矩子教授と対談させていただいた。
憲法、TPP、エネルギー、税制と、今この国の根本が問われているのだから、
どんなに変わり者扱いされようとも、理想を掲げ続けるドンキホーテのような政治家たれ、と激励を受けた。
対談の詳細は、本にして出版します。

★自称経済学者・浜矩子、2014年末株価を1万円割れと予測★

 不人気な民主党が、不人気な左翼性をさらに強調して、どないするねん。
「どんなに変わり者扱いされようとも、理想を掲げ続けるドンキホーテのような政治家たれ、と激励を受けた」って、現状すでにその「理想」を掲げ続けたから、民主党政権は、駄目だったんと、ちゃうん?

 そう、表題の黒沢明・民主党・社民党・中韓・左翼の共通点。とは。
 これに、日本の政治家全般、無能きわまる外務省の対外政策というものを、くわえてもいい。
 その共通点とは。
 「大人の事情」が複雑に絡み合った現実世界を、「子供の感性」「子供のジョーシキ」「子供の正義感」で、解決しようとすること。
 そう、まさに、理想だか妄想だかを「掲げ続けるドンキホーテ」。
 これが、生意気な子供が、大人の話に黄色いくちばしを挟んできたのなら、「子供は黙ってろ」の一言で済むのだが、残念ながら浜矩子やら辻元清美やら福島みずほやら、十分老けているからなあ。
 イヤ、ここに、女性の名前ばかり出したのは、決してセクハラ・偏見の類ではない、偶然で(笑)。
 だが、まあ、「子供のロンリ」と「女のロンリ」は、結構似通っていて(笑)。どっちも「大人の事情」を「フケツー」とか、思いがちでしょ(笑)。
 「女コドモのロンリ」では「大人の事情」は、「フケツー」に、しか、見えない。実際は「フクザツー」なんだけど、コドモには、それは、理解できないことなのだ。
 「珍味」や「高刺激物嗜好品」を、コドモの舌が受け付けないようなものだ。
 大江健三郎などが「戦争」を語るのは、食わず嫌いで一度も食ったことのないような珍味を、食わずに語るようなものだと、思う。

 「大人の事情」が複雑に絡み合った現実世界を、「子供の感性」「子供のジョーシキ」「子供の正義感」で、解決しようとすること。これが数少ない例外として許されるのは、たとえば、定番娯楽映画の世界ですね。
 ヒーローは必ず勝つ。愛が勝つ。純真が大人の不正に勝つ。
 そういう意味では、黒沢明映画の「子供の正義感」は、映画的には、正しい。
 正しいのだが、うーん。
 黒沢映画のミステイクは、直球ど真ん中ストレート純真映画の王道を、変化球映画でも、応用しうると、勘違いしたことでは、なかろーか。
 あるいは、直球ど真ん中映画の王道と、ゲージツ映画のハイブリットな混合という、黒沢の資質としてはあまりに無理スジな、高度さを求めるあまりの失墜というか。

 よく左翼のことを「左翼小児病」「脳内お花畑」という。
 また「十代で左翼思想にかぶれなかったら、バカ。三十代でも左翼思想なら、バカ」ともいう。
 もともと左翼思想は、「子供の感性」と、たいへん、相性がいいのだ。
 中韓の、バカ反日プロパガンダに呼応する、欧米のバカどもも、コドモとコドモの感性の相性の良さで、意気投合するのだと思われる。
 東大出て頭がよいはずの福島みずほが、何で、あんなに馬鹿なのか、みな疑問だと思うが、福島は「頭はよいが、感性が子供のまま」なのだ。
 そして、コドモは絶対に、自分がバカだということに、気がつかない(笑)。

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by mukashinoeiga | 2014-04-04 10:05 | 黒沢明 黒い沢ほどよく明か | Trackback | Comments(3)

まったく意味不明な指田文夫サン

 当ブログの★黒沢明「悪い奴ほどよく眠る」★感想駄文のコメント欄にて、さすらい日常さん、こと指田文夫さんとの「ロンソウ」が、しばらく続いております。
(この間の経緯をご存じない方、なおかつたまたま、いま、ヒマで、バカ共の戯言に付き合ってもいい、という方は、上記駄文のコメント欄を、まずはお読みください。ぼくの感想駄文本文は、この際、あんまり関係ないので、お読みいただかなくても、結構です)
 いや、「ロンソウ」というも、愚か。
 指田さんが言っていることは、ぼくには、まったく意味不明なのだ、とぼくはいい続けているのですが、話はまったくかみ合わず(笑)指田さんが「オレの意見を聞け」(大意)と。
 で、長文規制がかかるコメント欄では、話のラチが合わない、ということで、彼の主張(長文らしいと推測しました)は、彼のブログに書け、オレはそれを見に行くから、ということになりました。それが、

★主な書評です:大衆文化評論家指田文夫の「さすらい日乗」★

 で、彼のブログのコメント欄に感想書いても、おそらく長文不可でしょうし(推測)、その反論?は、ここに書くことにします。

 さて。おやおや。なんと、いきなり1行目から、嘘八百・でたらめ捏造大展開。指田さん、さすが、捏造は、中国・朝鮮人並みです。

>あるサイトから拙書『黒澤明の十字架』の書評を示せとのご意見があったので、以下に書くことにする。

 あるサイトとは、当ブログのことでしょうが、ぼくは一度たりとも「書評を示せ」なんていいませんよ。
 駄本ゴミ本の「書評」なんて、読んでどうするんですか。
 実情は、こうでしょう。
指田さんから「書評のコピーを送るから、メールアドレスを教えろ」という、コメントが来て、
いままで、一応ブログという「公開の場」で「ロンソウ」してきたのに、「メール」という「密室」に「逃げ込む」気は、「ぼくには」、ありませんよ、どうやら長文らしいから、長文規制のある当ブログのコメント欄には、収まりきれないだろうから、ご自身のブログに書いたらどうですか、お知らせいただければ、成り行き上、見に行きますよ、と、こういうことじゃないですか。
 その以前にも、ぼくのボンクラな記憶が確かなら(笑)ご著書の「書評」を読みたい、などと、言った覚えはありませんが。。これのどこが「書評を示せ」ということになるのでしょうか。おかしくないですか。
 そもそもぼくは「書評」というコトバを、指田さんに対して使ったことはなく、指田さんご自身が、いきなり持ち出したのではないですか。
 指田さんは(たぶん)中国人でも朝鮮人でもないのでしょうから、堂々1行目の、嘘八百・捏造でっち上げを、まず、謝っていただきたいものですね

 で、以下に、お示しになった書評掲載紙は、朝日新聞、週刊朝日、神奈川新聞と、見事に親中媚韓の、反日左翼紙、というのが、「問うに落ちず、語るに落ちる」そのままで、笑えます。
 特に神奈川新聞というのが、指田さんご自身は、横浜市だかの公務員(元)で、パシフィコ横浜の、名付け親、かつ幹部だったそうで、なにやら、公務員と地元紙の裏つながりの、癒着のはての書評沙汰(いささかお下品な妄想で失礼)なものも、感じます。ああ、これは、単なる「根拠のない」妄想ですから、お怒りにならないでね(笑)。

 で、指田さんが捏造でっち上げまでして、ぼくに読ませたい、といった書評が、ホントウにまったく意味不明なんですよね。そもそも、何で、こんな書評を、読ませたいと思ったのか
 おそらく、日本を代表する新聞や雑誌に、著名作家、有名映画評論家が、俺の本を書評しているのだ、ボンクラで無名のブログをしこしこ書いているお前なんかが、批判などするのは、百年早い、というところでしょうか。
 それ以外に、書評のコピーを送るから、メールアドレスを教えろ、という「行為の意味」が、まったくわかりません。
 他にあるのであれば、ご例示ください。

 そして、ボンクラなご著書の「書評」も、また、ボンクラにならざるを得ない。

>およそ黒澤映画らしからぬ、うじうじと悩む男ーという風に兵役義務の観点から考察した、新鮮な黒澤作品論である。出久根達郎

 黒沢映画には、いちいち例を挙げるのはばかばかしくてやめますが、「うじうじと悩む男」が、多く出てくるではありませんか。当ブログにも書きましたが、大勢の脚本家が寄ってたかって作った「男騒ぎの黒沢映画」とは別に、「黒沢単独脚本」映画には、そして共同脚本作品にも、うじうじオトコ続出じゃないですか。そうは、お思いになりませんか、指田さん。

>沢木耕太郎の「キャパの十字架」に比べれば否応なく読者を納得させる論証の緻密さは足りないと思うが、これまでにない視点で表現者というもの責任を論じているのに感銘を受けた。    佐藤忠男

 まあ、おざなり書評の典型ですね。類似タイトルの沢木本をもって来て、行数を稼いだというところですか。

>「状況証拠」が主体で「物証」に乏しいが、読後の印象は「クロ」。推論に説得力がある。  服部宏

 「お友達」の本だから、何とか、紹介したいが、という苦労がありありの、おざなり書評。最後は、印象は「クロ」と、駄洒落に逃げるさまは、むしろほほえましい?いや、苦し紛れでしょうか。ちなみにぼくは、黒沢の命日、9月6日は、「クロの日」として、毎年ひそかに偲んでおります。
 「状況証拠」が主体で、というのも、話を盛りすぎですね、お友達は。正しくは「妄想が主体」というべき。

 しかし、なぜに、当方が求めてもいない、おざなり書評を、読ませたいと思ったのか、真意が不明です。
 指田さんの一連の「妄想」を補強するでなく、特に黒沢映画の「真実」に触れてもいない。
 有名人の「お墨付き」を示して、どうだぁおそれいろー、てなもんなんでは、ないですか。

(注)指田さんのご著書を駄本といいましたが、戦時中の東宝が軍需産業であったこと、その間に多く作られた、陸海空軍ご用達軍事マニュアル映画(当然ながら一般公開は一切されなかった)、そのスタッフの豪華さという側面の資料的価値は、たいへん素晴らしい、必読に値する、と思います。
 
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by mukashinoeiga | 2013-12-16 01:47 | 黒沢明 黒い沢ほどよく明か | Trackback | Comments(15)

「ほろ酔いトーク 黒澤明の一夜」

「ほろ酔いトーク vol.1 黒澤明の一夜」
 当ブログにもコメントをお寄せいただく、さすらい日常さん、こと指田文夫さんのトーク映像。

2013/09/26 19:00 On「ほろ酔いトーク vol.1 黒澤明の一夜」
★「ほろ酔いトーク vol.1 黒澤明の一夜」★

 まだ、すべてを見ているわけではないのですが、そもそもぼくが自分のブログに画像を貼り付けるのは、後で、ゆっくり見るためなのです。

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by mukashinoeiga | 2013-12-08 12:31 | 黒沢明 黒い沢ほどよく明か | Trackback | Comments(0)

千石規子・黒沢・小津

 先月は、大島渚「帰って来たヨッパライ」が、当ブログでは一番検索でヒットした。
 今月にはいると、なぜか「真空地帯」祭り。
 一時は検索ベストテンの過半数が「真空地帯」、山本薩夫、関連で。いったいなんなんでしょ。
 確か今年は、ヤマサツ生誕100年に当たるので、TVででも、やったのだろうか。その方面には疎いので。
 数は少ないが、先月、千石規子の「裸」「色気」というのも、ありました。
 千石規子といえば、垂れ目の、いつもぐちぐち小さい愚痴をつぶやく、いささか陰気なおばさん、というのが、パブリック・イメージだろう。あまりに「小口」すぎて、かえって笑ってしまうというか、陰気な中にもユーモアがあり、貴重な性格女優で。
 しかし、彼女にも若いころがあり、といっても、たぶん新劇系の女優さんなので、映画出演は、そんなに早くない。若くても、老け顔だし。
 しかし、そういうイメージの彼女を、セクシーガール?として、演じさせた奴ら(笑)がいる。
 黒沢明「醜聞スキャンダル」で、画家・三船敏郎の、ヌード・モデル。もちろん、当時の映画だから、ちらりとも肌を見せないが、「最近、あたしをちっとも描かないわね。もう、あたしの裸に興味ないの」と、三船を責める。あるいは、三船に、愚痴る。
 黒沢明「静かなる決闘」では、医師・三船に思いを寄せる看護婦。
 黒沢は、ずうっと、「女を描けない」と、批判されてきた。ぼくは、「描けない」のではなくて、「女に関心がない」んだと思う。あるいは「性的存在」としての女に関心がないというべきか。黒沢が唯一撮った女性ヌードが、何度も言うが「八月の狂詩曲」の、村瀬幸子のおばあちゃんヌードだった。
 これは、男性映画監督としては、極めて異様というか、異質というか。あるいは、もともと画家であるのに、そうなのであれば、かなり<異質>といっていいのではないだろうか。
 その黒沢が、若い女の生々しさを描く場合に、千石規子を起用する。
 黒沢の女優描写は、きわめて限られている。
 理想を体現する女として「わが生涯に悔なし」原節子、健康美少女として「酔いどれ天使」久我美子、一応、営業対策や物語上の要請として女優を出さなきゃいけないから出すんだけど、あんまり個性発揮して、オレの映画を邪魔しないでね要員女優として「天国と地獄」「悪い奴ほどよく眠る」「まあだだよ」香川京子、怖いおばさんとして「蜘蛛之巣城」「用心棒」山田五十鈴、などなと。
 黒沢、どう見ても、<男目線>で、女優を、見ていないよね。
 晩年の「乱」だか「影武者」で、エキストラ武者の若い男性に、リハーサル中、公然とキスしただとか、舌入れただとか(笑)、くだんねーゴシップが一時あったけれど、アレはどうなったのか(笑)。
 一方、小津は「女を描けない」とは、言われなかった。女優王国・松竹の、後年は「ホームドラマ」専門作家だから、女を描けなかったら、商売にならない。しかし、戦前は、モダンガアルも描いた小津も、戦後は、原節子など<聖女>か、三宅邦子など<家庭婦人>か、杉村春子など<おばさん>か、東山千栄子など<おばあちゃん>か、岡田茉莉子など<おきゃん娘>か、なんだ、結構、パターンあるか(笑)。
 少なくとも黒沢より、女を描いているな(笑)。
 そうは言いつつ、戦後は、あまり<セクシーガール>を、描いていない。
 唯一の例外が「早春」岸恵子と「宗方姉妹」の、千石規子。
 五反田あたりの、場末の飲み屋の女。常連の藤原釜足あたりを、例によって、ぶちぶち文句を言って、いびっている。でも、なんというか、くたびれた、場末感ある、女の色気が、そこはかなく、あるんだよね(笑)。女のナマっぽさを感じさせる、数少ない小津映画の女性だろう。
 この映画の、つんと澄ました、田中絹代・高峰秀子の美人姉妹の喫茶店には行きたいとは思わないけれど、この場末の飲み屋で、たそがれた千石規子に、藤原釜足とともに、ぶちぶち言葉いじめされたいとは思う(笑)。
 こういう<下世話な色気>ある女が、小津の映画に出てくるとは。正確には女の<ナマっぽさ>。
 いや「秋刀魚の味」の、笠智衆が通いつめる、トリスバーの岸田今日子も、捨てがたいが、色気というよりは、カエルの妖気めいているからなあ岸田今日子は。
 岸田今日子と岸田森は、爬虫類めいて、とても哺乳類とは思えんよなあ。
  生身の女を描かない、黒沢と小津が、たまにそういうナマ感ある女を描くときに必ず出てくるのが、そう、千石規子。
 ある意味、というかどの意味でも、黒沢・小津映画の最高のミューズといえる原節の対極にある人だよね。


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by mukashinoeiga | 2010-12-12 08:29 | 黒沢明 黒い沢ほどよく明か | Trackback | Comments(0)

黒い沢ほどよく明か

<B級ジャンル映画>中興の祖・黒沢明映画の正体を妄想する
                                   by 黒痴・・・・昔の映画

1 <B級ジャンル映画>中興の祖・黒沢明映画の正体を妄想する

2 チーム黒沢と黒沢ブランド映画の関係

3 「静かなる決闘」

4 「悪い奴ほどよく眠る」

5 「醜聞<スキャンダル>」

6 「生きものの記録」

7 「一番美しく」


以下、近日公開予定



●近日公開予定●
川島あり川島雄三映画の正体
おゲイさん乾杯木下恵介映画の正体
愛と清順の駄目出し鈴木清順映画の正体
彼と彼女と取りマキ~ノたちマキノ雅弘映画の正体
大魔剣三隅研次映画の正体
危険な英夫鈴木英夫映画の正体
ますますムラムラの悶獣増村保造映画の正体
妄想の器橋本忍映画の正体
Vシネの花道90年代最強伝説三池崇史映画の正体
しぃみず学園清水宏映画の正体
溝口賛歌(けんじぃ)溝口健二映画の正体


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by mukashinoeiga | 2009-09-24 20:09 | 黒沢明 黒い沢ほどよく明か | Trackback | Comments(0)

<B級ジャンル映画>中興の祖・黒沢明映画の正体を妄想する

 常々、人から「映画の見方がおかしい」と馬鹿にされつつ、小津、成瀬に続いて、黒沢を妄想する。老人のたわごと、妄想ですので、妄言多謝。
 さて、黒沢は年をとってからだめになった、というのが一般的な評価だと思うが、そんなこたぁない。
 もちろんパーソナルな黒沢は、われわれ同様、年をとるだろうが、黒沢の精神、あるいは黒沢映画そのものは、年などとりようもないものだった。
 しばしば、骨太のヒューマニズム、などと評される、ぼくのような年寄りから見れば、あれは、小学生の、優等生の、模範作文の、正義感であって、大人が読めば、酒焼けした赤ら顔がさらに赤面する体のものであった。大人の感傷には耐えうるかもしれないが、大人がしらふで鑑賞に耐えうるかどうかは、ぼくには疑問である。  ついに、一貫して、黒沢映画は小学生の優等生の正義感から抜け出ることはなかった。これでは、年のとりようはないのである。

 <男性アクションの雄>黒沢が、その後期において、いわゆるゲージツ映画を志向するが、それはほとんど失敗に終わり、全盛期の<男騒ぎ・豪快アクション>を期待したファンの失望をかう。
 断言するが、小学生の、優等生に、大人の鑑賞に耐えうる、ゲージツは作れない。ゲージツ映画とは、たぶん屈折した大人(小学生の成れの果て)、もしくは悪びれたり、すれたりした<汚れちまった悲しみ>にとらわれた青年にしか、作れない。黒沢は、とうとう青年にもなれなかった。きらきらした、真っ白い目を輝かせた永遠の少年であった。
 しかし、なぜ後期の黒沢は、自分の身の丈に合わない、ゲージツ映画を作ろうとしたのか。それはおそらく、自分をA級の映画作家であると、<誤解>したから、と推測される。A級の映画作家なら、当然ゲージツ映画を作るべきだ、と。とんでもないことだ。黒沢は、もちろん、いわゆるA級の映画作家ではない。黒沢映画の本質は、あくまでB級の素材をA級のスケールで描く、生粋の娯楽映画作家であったのだから。

 黒沢明と、その立ち居地が最も似ている映画作家はおそらくアルフレッド・ヒッチコックという、ジャンル映画の天才である。黒沢も、ヒッチコックも、大いに新しい映画技術を開拓し、ジャンル映画のいくたの<お約束>も生み出し、それは世界中の映画作家から、尊敬され、数多くの模倣を生んできた。
 黒沢とヒッチコックは、娯楽映画の、ジャンル映画の、中興の祖として、その才能は傑出したものであった。しかし、多くの模倣、パクリを生むものは、ゲージツ映画のそれではない。
 簡単にまねが出来、コピー&ペーストが可能なのは、それはゲージツではなくて技術である。ゲージツは、きわめてパーソナルな個人の資質に由来するもので、簡単にまねも出来ないし、したとしても、もとの作家同様の魂は感じられず、ああ、贋作、偽者だね、の一語で終わってしまう。黒沢やヒッチコックが生み出した映画テクは、何十年かたった現在でも立派に通用し、後輩の映画作家を、その効率的な効果によって、助けている。この二人の業績は、世界中の映画学校の<教科書>に活用されている。
 繰り返すが、ゲージツは専門学校の技術<教科書>には、のらない。画学生がゴッホの画風を模倣して、それもゲージツといえるか。小津の作風を学習して、後輩の映画作家が、ゲージツとして、賞賛されるか。
 黒沢もヒッチコックも、自分が亡くなったあとも、世界中の後輩から模倣されている。もって瞑すべし。それはゲージツ映画の作り手としてではなく、あくまでジャンル映画のそれであることを、むしろ誇りに思うべきだろう。
 ま、ぶっちゃけた話、ゲージツ映画とは、人の悪い大人にしか、作れない。人間的には最低なやつらのほうこそが、豊穣な傑作を生み出してきた、それは映画史の数々のエピソードが証明していることだろう。

 また、画家の卵だった「黒」沢なのだが、白「黒」映画時代に傑作を連発しつつ、しかし「どですかでん」以降のカラー映画に、「まとも」な作品はほとんどない。黒沢のカラー映画とは、つまり黒沢が<ゲージツに走った>時期とイコールなので、カラー映画がだめなのか、ゲージツ映画がだめなのか、なんとも言いようもないが、土井たか子も言うように「だめなものはだめ」なのだ。ただし「デウス・ウザーラ」のみが、なれない外国で、黒沢の統括が完全でなかったせいか、なかなか捨てがたいものがあるのは確かだ。
 画家の卵であったのに、なぜカラー映画がだめなのか。黒沢映画に撮影助手として付き、ある意味で黒沢映画の助監督よりも助監督らしい感性の、木村大作(撮影監督、「剱岳 点の記」監督)の回想によれば、黒沢は、曇りの日に晴天のシーンを撮るとき、ロケセットの家屋の前の地面に、ペンキで家の影を描かせたという。くっきり「黒」々としたした家の影のために、観客はそれを晴れのシーンと認識したという。すばらしい発想だ。手作りのCG効果。おそらく現代に生きていても、嬉々としてCGを使いこなしたことだろう。現に「夢」では、バリバリに使っていたし。そういう点では、画家出身というのは、うなづけるものがあるが。しかし、それは、多分、技術系アーティスト、商業系アーティストの資質であって、という気がする。いってみれば、風呂屋の富士山のペンキ絵に才能を発揮するような。
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by mukashinoeiga | 2009-09-23 21:52 | 黒沢明 黒い沢ほどよく明か | Trackback | Comments(0)

チーム黒沢と黒沢ブランド映画の関係

 黒沢映画の全体を見てみよう。
 以下のリストで、個人的評価で◎は傑作、○は佳作、×は問題外、△は可もなく不可もないが、どちらかというと否定寄り、-は評価不能。「虎の尾を踏む男達」は、音声不良のプリントで見ただけなので、ほとんどせりふが聞き取れず、実はどういう話かすらもわかっていない。

1○「姿三四郎」         
1△「続 姿三四郎」
1-「一番美しく」
1-「虎の尾を踏む男達」
2○「わが青春に悔なし」
2△「素晴らしき日曜日」
2○「酔いどれ天使」
2○「静かなる決闘」
2○「野良犬」
2○「醜聞(スキャンダル)」
2○「羅生門」
2○「白痴」
3○「生きる」
3◎「七人の侍」
3○「生きものの記録」
4×「蜘蛛巣城」
2×「どん底」
4○「隠し砦の三悪人」
5△「悪い奴ほどよく眠る」
2○「用心棒」
3○「椿三十郎」
4◎「天国と地獄」
4○「赤ひげ」
3×「どですかでん」
2○「デルス・ウザーラ」
2×「影武者」
3×「乱」
1×「夢」
1△「八月の狂詩曲」
1×「まあだだよ」

 といっても、かなり昔見たきりの作品も多々あり、今見直してみれば評価は変わるかもしれないが。
 それぞれの作品に付した数字は、脚本家の数。つまり、1は、黒沢明含めて1名の脚本による。つまり、黒沢本人のみの単独脚本。2~5というのは、黒沢含めて2~5名の脚本チームによる作品。召集されたのは、久坂栄二郎、小国英雄、橋本忍、などなどのテダレである。初期と晩年の作が、黒沢ひとりというのがはっきりわかる。これをグラフにすれば、ほぼ真ん中を頂点とした、かなりはっきりとした山形を描くことがわかるだろう。
 まあいささか杜撰にざっくり言ってしまうと、黒沢一人が書いた脚本が仮に<黒沢度100パー>とすれば、チーム黒沢が書いた脚本は、相対的に<黒沢度>は下がるはずのものだろう。しかし、一般に、<いかにも黒沢らしい映画>を聞いて回れば、彼一人が書いた脚本の映画よりも、チーム黒沢が書いた脚本の映画になることは、火を見るよりも明らかだ。
 つまり一般に、より<黒沢ブランド>の映画とみなされる作品群は、しばしば<黒沢度>が、低い映画のことなのだ、と。強引に言ってしまうと、黒沢が単独で書いた脚本は、いわゆる<黒沢映画らしさ>が、希薄になる印象なのだ。
 しばしば<男騒ぎの映画>と称され、<女性を描けない>とも言われる黒沢映画が、珍しく女性を主人公にした映画が「一番美しく」「わが青春に悔なし」「八月の狂詩曲」と、初期・晩年に集中している。壮年期の<いかにも黒沢ブランド映画>が<男騒ぎ>で、しかし実は女性率が高い映画が、ほぼ黒沢一人の脚本というのも興味深い。
 生涯唯一撮った女性のヌードが、「八月の狂詩曲」村瀬幸子のおばあちゃんヌードというのも、非常に興味深い。もともと村瀬幸子自体も、若いころからお色気とは無縁の女優で、若くして老け役の印象の深い女優だ。
 「赤ひげ」で、柄にもない色情狂の女を演じ、「悪い奴ほどよく眠る」「天国と地獄」「まあだだよ」と愛用された香川京子は、もちろんスタア女優のなかでは、仲間由紀絵と並ぶお色気ゼロ女優。
 どう見てもおばさん顔、おばさん声、おばさん体型の中北千枝子を<清純な乙女>に起用する感覚(「素晴らしき日曜日」)。それなりにすれた踊り子の役に16歳の小娘・淡路恵子を起用する感覚(「野良犬」)。
 その映画のなかで、もっともお色気要員に千石規子を起用する感覚(「静かなる決闘」)。男の子みたいな、上原美佐(「隠し砦の三悪人」)小田切みき(「生きる)矢口陽子(「一番美しく)の起用。つまり、黒沢は一貫して女おんなした女優を忌避している。それは何を意味するのだろうか。



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by mukashinoeiga | 2009-09-23 19:35 | 黒沢明 黒い沢ほどよく明か | Trackback | Comments(0)