カテゴリ:小津安二郎映画の正体小津漬の味( 28 )

「東京物語」またまた指田文夫さんの珍論

大衆文化評論家指田文夫の「さすらい日乗」というブログをたまたまのぞいたら、「日本映画学会第12回大会」という記事があって、その一部に仰天した(笑)。以下一部を抜粋引用する。

e0178641_982320.jpg新潟大学の羽鳥隆英さんの「淡島千景資料」を使用しての五社協定下の俳優の動きは、非常に興味深い発表で、東宝の池部良、松竹の佐田啓二らが、会社を超えて俳優のつながりを作り出そうとしていたことが淡島千景さんの資料から実証された。
私もまったく同意で、戦後の独立プロ運動が、東宝を出た左翼独立プロから、1960年代の大島渚らの松竹脱退組のみで語られるのは不満で、いろいろな動きがあったことはもっと研究されるべきことだと思う。
昼食後は、小津安二郎についてが2本あり、相変わらずの小津人気の高さを知らされた。
京都大学の伊藤弘了さんは、小津作品の小道具や部屋の絵画等を手配していた北川靖記の役割についてのもので、小津の広い人脈が改めてよくわかった。
一橋大学の政清健介さんのは、『東京物語』における引き戸の音の処理についてで、大坂志郎の場面への入りの扱いが特別だったことが協調されていた。それは私の考えでは、小津は大坂志郎が嫌いで、そうしたのではないかと思った。
もし、小津が大坂が嫌いでなければ、原節子は次男の死の後、三男の大坂と結婚したはずだったからである。
戦後、男が戦争で死んだときは、その兄弟、多くは弟と再婚したものだったからである。それは、農家等では財産を家で保持するという意味も大きかったと思う。(以上引用終わり、文字変色は引用者)


 相変わらず指田さん独特の根拠不明な断定調が、ひどい(笑)。
 戦前から一貫して、家制度の崩壊を描いた小津が、仮に大坂志郎が大好きだったとして、ハラセツと夫の弟の結婚を描くはずもない。
 小津の基本姿勢は、家族が増える結婚は許さない、ということであり、現に笠智衆は、ハラセツにほかの男との再婚を促して、家族を減らそうと努力しているのだ。
 しかも、笠智衆の息子・娘は、より近代的なミニマムな家族構成を志向しつつあるのであり、指田さんいうところの「農家等」の発想とは、まさに真逆な立ち位置だろう。

 妄想も極まれり、というところか。

 なおついでに読んだ同ブログ、『「小川宏ショー」に出た兄』もまた、意味不明の珍文である。短いので全文を引用する。

アナウンサーの小川宏が亡くなったそうだが、その人気コーナーのご対面に私の兄が出たことがある。
相手は女優の高峰秀子で、彼女の小学校時代の「恩師」が私の父・指田貞吉で、1960年に死んでいるので、その代わりで当時20代の兄が出たのである。
私は家で、8ミリカメラで撮影したので、そのフィルムは今でもあるはずだが。
私たちの父が彼女の小学校時代の「恩師」であったことは、彼女の自叙伝『私の渡世日記』に書かれていて、少々褒めすぎのように私たちには思えるが、彼女のような大女優に記憶されているのは、勿論うれしいことである。
高峰秀子は、恐らく日本映画史最高の女優の一人だと思うが、このブログでも彼女のことに触れないのは、その性である。

 たったこれだけの理由で、「恐らく日本映画史最高の女優の一人」に「このブログでも彼女のことに触れない」のは、常人には理解できないクレイジーさだと、私は、思います(笑)。異常なまでの自意識過剰、以外には、わたくしの凡庸な頭では、理解できない(笑)。

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by mukashinoeiga | 2016-12-07 09:10 | 小津安二郎映画の正体小津漬の味 | Trackback | Comments(2)

小津安二郎物語1~4ナイスセンス

OZU Yasujiro Story / 小津安二郎物語 #2 2014年

なんと #1(傑作)の2年後の今年に#2(凡作)発表とは。何があったんだ(笑)。サイズも違っているし(まあ、それはそれなりにおしゃれだが)。
OZU Yasujiro Story / 小津安二郎物語 #1 2012年

 これはやはり傑作。
OZU Yasujiro Story / 小津安二郎物語 #3 2013年
 
OZU Yasujiro Story / 小津安二郎物語 #4 (w/ OZU's real voice) 2013年

 1~4の制作時制表記がおかしいが。1・4が素晴らしく傑作、2・3が凡作ぎみ。いったいこの落差は。
◎追記◎小津の生涯という「同じ話」を繰り返し繰り返し変奏するのは、いかにも小津ファンらしい(笑)。

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by mukashinoeiga | 2014-06-20 21:24 | 小津安二郎映画の正体小津漬の味 | Trackback | Comments(0)

小津安二郎脚本「青春放課後」

 ユーチューブにて。63年、NHK。
 まるで冗談みたいな「自己模倣」の、あるいは完全使い回しの、斎藤高順音楽で。
 宮口精二と北竜二がエロ話をしても、なんだか、「不潔」な感じがして、「真性」小津映画とは、違うような・・・・。
 やはり、演出の「格」の圧倒的な違いか。

青春放課後

 当ブログに載ったら、速攻削除されるかも(笑)。削除するならするで、DVDくらい出すべきだろう。
 さらに言えば、たった1回しか放映されず、歴史にうずもれたTYドラマは、数多いはず。名画座でのTVドラマ特集の充実も望む。
 ただただ、ユーチューブ映像の削除だけをしていたら、おまえら、死刑執行人もまた死す、だぞNHK(笑)。
 しかし、これだけ「小津組」で固めて、肝心の主役が、何で宮口なんだ。ヒロインの母も、何気に地味。
 まあ、そこまで凝ったら、もろ松竹のパクリになるということか。でも、もう十分にパクってるよな。
 さらに言えば、たとえば宮口が、真性?笠智衆や佐分利信だったら、尺内に収められそうもないというところか(笑)。
 ちょっと、佐田啓二、老けた顔だな、なぜ。
 ヒロイン小林千登勢は、あきらかに小津調女優イントネーションを「独学」した様子。
 小津じしんの傑作「淑女は何を忘れたか」の、実に30年ぶりのリメイクといっていい。これに「彼岸花」「秋刀魚の味」を足して、作ったような。脚本の里見弴は名ばかりだろう。おそらく「彼岸花」原作者として、そのパート再利用のために、仁義を通しただけと、思われる。 

青春放課後 <テレビドラマデータベースHPより>
 適齢期を過ぎようとするひとりの娘の結婚に対する心情の変化を描く。夫を早く失い京都で小料理屋を開いているせいのひとり娘・千鶴は、すでに年ごろを過ぎようとしている。せいは何とか娘をとつがせようと縁談をもちかけるが千鶴はなかなか承知しない。そんなある日、すでに結婚している同級生・三枝子の家をたずねた千鶴は、彼女の楽しそうな生活をみて、何か空虚な気持に襲われ、父の友人の秘書・長谷川をバーによび出した…。【以上、毎日新聞1963/03/21付夕刊より引用】【役名(演技者)】佐々木千鶴(小林千登勢)、山口信吉(宮口精二)、妻・ふみ(三宅邦子)、長谷川一郎(佐田啓二)、緒方省三(北竜二)、妻・あや子(杉村春子)、千鶴の友人夫婦(高橋幸治、環三千世)、千鶴の母・せい(西口紀代子)、ローガン(マイク・ダニーン)、赤坂の女将(藤代佳子)、バーのマダム(南美江)、宿の女中(宮内順子)、京子(稲野和子)。
キー局 NHK 放送曜日 木 放送期間 1963/03/21
放送時間 20:00-21:30 放送回数 1 回 連続/単発 単発
番組名 テレビドラマ
主な出演 小林千登勢、宮口 精二、佐田 啓二、杉村 春子、北  竜二、三宅 邦子(三宅くにこ)、環 三千世、高橋 幸治、西口紀代子、マイク・ダニーン、藤代 佳子、南  美江、宮内 順子、稲野 和子、文学座、新鋭、西岡プロ、やまもとグループ
主な脚本 里見  弴、小津安二郎
主な演出 畑中 庸生
局系列 NHK 制作会社 NHK 
音楽 斎藤 高順、(効果:富田 純孝)
撮影技術 (技術:中藤 宗二)
美術 (装置:小川 和夫)

モトネタは★小津脚本『青春放課後』の「鳥」|小津安二郎『東京物語』の謎解き ★から。

◎追記◎「小津調」を担保するものとは・・・・
 しかし、よくよく考えてみると、このドラマを「小津調」と感じる要素とは・・・・。
1 過去自作の総ざらい・自己模倣とも言うべき、小津脚本のせりふ・シチュ・登場人物配置の数々
2 過去自作の総ざらい・自己模倣とも言うべき、斎藤高順の音楽
3 小林千登勢の「独習」というべき、小津調台詞回し
 「だけ」なので、ある、たぶん。
 つまり、NHKディレクターらによる各映像ショット、宮口はじめ、非「小津組」による演技、北竜二、杉村春子、佐田啓二の旧「小津組」演技も、必ずしも小津調では、ない。
 そりゃあ、そうだろう。旧「小津組」の俳優たちも、小津に「強制」されて、いわゆる「小津調」を「演じた」のであろうし、いくら小津脚本とはいえ、小津ならぬTV演出家のドラマで、いわゆる小津調を再現する理由もあるまい。
 というわけで、「独学」の過剰な小津調の小林千登勢をのぞけば、実はダレも「小津調」の演技では、ない。
 
 しかも、いかに小津脚本だからといって、そのドラマが「小津調」である必然性は、何もない。かえって、下手に「小津調」を取り入れたがゆえに、ドラマは、凡庸になったと、言うべきだろう。

 なぜ主演が宮口精なのか、ということは、北竜、佐田啓、と小津安郎映画では、「」なる芸名が多発することと、関連があろう。
  女優にしても、宅邦子、環世、小林登勢と、ナンヴァー?ネーム女優起用は、あてがき脚本家・小津の、何らかの駄洒落か。
 この辺の事情に関しては★小津漬の味1 淑女はナニを忘れても「二」は忘れない:昔の映画を見ています★を参照されたい(笑)。

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by mukashinoeiga | 2014-06-19 09:38 | 小津安二郎映画の正体小津漬の味 | Trackback | Comments(0)

小津安二郎映像アラカルト

 当ブログの特集★小津安二郎映画の正体★「秋日和」駄文に詳しく書いたように、
原節子・司葉子の母娘二人がとんかつ屋で食事をするシーン。
 そこで、不思議で、異様な「状況」を「発見」してしまった(笑)。
 母「ああ、お腹いっぱい」
 娘「ビール残ってるじゃない」
 母「勿体ない、飲んじゃおか」
という会話のところだ。
 瓶から残りをコップに注ぐと、実はほとんどなかったという落ちがつくのだが、ここで注目すべきは、この二人はそろって、なんと、大量のサラダを残したままなのだ。ビールを残すことは勿体なくて、サラダを残すのは勿体なくないのか、この母娘は!
 小津ギャグ世界においては、女もとんかつとビールをしっかりお腹に収めて、サラダには手をつけない(笑)。
 次の予告編クリップの1分09秒あたりの司葉子のテーブルに、証拠のサラダが鮮明に写っている。このブログのまま、見るとたぶん、見づらいが、ユーチューブに飛んで、静止画像にすると、とんかつは食べて空になっているのに、サラダのみ残っているのが、わかる(笑)。

 なぜ、小津がこんな不思議なことをしたのか、は「秋日和」駄文で、推測した。
 次は、本当におしゃれに、小津の生涯をまとめたもの。投稿者の小津愛にあふれている。


 次は、小津の肉声録音の紹介。ただし、なかなか出てこない。おそらく、短い音声素材ゆえ、小津風の?写真、小津の墓碑「無」を象徴させた、意味不明の黒味、と、外国人の考える小津?的趣向で、引き伸ばしている。

 コメント欄にあるように、どこからこんな音声素材を引っ張ってきたのか。もっとないのか。
映像テクの手数は、数限りなくある小津だが、おそらくストーリーを作るのが、苦手。ストーリーの手数は、限りなく、少ない。シナリオがデパートで売っていないか、は、冗談でなく、本音だろう。

 次は、これまた外国人が考える、小津風コラージュ。ヴィム・ヴェンダーズ「東京画」。


 最後は、これまた★ミュリエル・バルベリ「優雅なハリネズミ」★で、感想駄文した、小津愛に満ち溢れたフランス小説の映画化されたものの予告編。
 「東京画」を見たことから、小津映画に目覚めた女管理人や、日本ファンの少女が住むマンションに、日本人老人のオヅさんが、引っ越してくるというもの。

 まあ、この、フランス映画のイタリア版予告からは、猫愛は感じられても、小津愛は、ないけれど(笑)。
 に、しても、愛されてるなあ、小津(笑)。

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by mukashinoeiga | 2013-02-21 09:15 | 小津安二郎映画の正体小津漬の味 | Trackback | Comments(0)

山田洋次「東京家族」について2

★この駄文の前文★
 というわけで、山田版「東京家族」では、当ブログで問題にした、「東京物語」突っ込みどころも、本当にきれいに、解消させている。
 で、さらにいえば、小津「東京物語」の聖女・原節子を、前半と後半で、ふたりの人物に分けたのが、「東京家族」最大の、「工夫」だろう。
 前半パートでは、「東京物語」不在の二男・昌二を、山田洋次風にカスタマイズした次男・昌次として、登場させ、紀子=ハラセツの代役としている。
 後半パートでは、昌次(妻夫木)と紀子(蒼井優)のカップルふたりがかりで、「東京物語」紀子(ハラセツ)の代役。
 しかも昌次(妻夫木)には、部分的に「東京物語」三男(大坂志郎)と次女(香川京子)の役割も担わせている。
 さらにいえば、香川的役割を、隣に住む女子中学生と、その母親にも、担わせ、物語に含みを持たせる。
 名作の脚色として、これは、完璧な素晴らしさと、いえる。

 なぜ、こんな複雑な再構成が必要かというと、理由は2点あると思う。
1 現代を生きる女優に、「東京物語」原節子の「聖女」ぶりは、はっきり言って再現不可。
 「ふがいない長男」(山村聡→西村雅彦)「ガラッパチな長女」(杉村春子→中島朋子)優しい夫(中村伸郎→林家正蔵)優しい家庭婦人(三宅邦子→夏川結衣)は、現在でも、リアリティを持って描けるが、「聖女」原節子だけは、再現不可能。
 あれは、あの時代の、原節子と小津安二郎のコラボが生んだ、「奇跡」なのだから。
 ハラセツ的役割に、蒼井優を持ってきた。これを最初に聞いたとき、うーん、山田洋次慧眼と、うなったものだ。ベストではないものの(そんなもの、現代女優では、いない。当時だって、原節子しかいなかったのだし)次善の選択として、原節子とはぜんぜんキャラが違う、蒼井優を持ってきたのは、すばらしい。
 しかし、その蒼井優だって、全編出ずっぱりでは、「めっきがはげてしまう」のは必然。そういう時代なんだから。だから、ためにためて、後半まで、出さない。これは、正しい。

2 山田洋次としては、映画には、やはり「ずっこけオトコ」は、ほしいところ。寅さんとまでは言わないが、少々は「はみ出し男」がほしい。
 「東京物語」で言えば、大坂志郎がそれに近いが、しかし、妙に感慨にふける大坂志郎では、山田洋次のお眼鏡違い。山田的ずっこけオトコには、程遠い。小津さんも、突貫小僧などで、ずいぶん飛ばしてるではないか。
 ということで「山田洋次映画」には欠かせない、ずっこけオトコでもって、「聖女」原節子を代行させよう、という決断を、おそらくにんまりしつつ、思いついたはずだ山田洋次(笑)。
 「聖女」へのかなわぬ恋心(現代の映画では、とうてい原節子を再現できないという絶対的失恋)、現代に生きる映画作家である俺は、永遠に原節子に小津安二郎に、失恋し続けなければならないのだ、という断念。で、ある、ならば、「聖女」の役割を、「永遠の失恋男」=寅さんの、現代青年版、ただしイケメン妻夫木に代行させる。いかにも山田洋次的で、しかも素晴らしい。

 そういう「東京物語」にはない、新しいキャラを創造するとき、「まだ、戦争から帰ってこない/帰ってこれない不在の二男」という「遊休施設」その再活性化とは、にくいことを思いついたものだ。「原節子の不在の夫」に「原節子の役割」を負担させる。すばらしい。

 さて、前文で触れた、「東京物語」の突っ込みどころ
 あんなにやさしい、まるで「生き神様」(笑)みたいな美老人・笠智衆は、なぜ子供たちに、嫌われているのか、特に、なぜ長女・杉村春子は、激しくきつく笠智衆を罵倒するのか。
 さらに言えば、山村聡を激しく罵倒する中学生息子の怒りの強度。なじみの常連客・東野を、その友人の前で罵倒する居酒屋おかみ・桜むつ子の、しゃれや冗談でない執拗さ。どう見ても、接客業の規律から、完全に逸脱している。
 小津映画は、一般的には「静かな退屈な(低刺激の)ドラマ」といわれるが、登場人物が、いったん怒り出すと、しゃれや冗談でない強度の怒髪となる、いつでもそうだ。喜怒哀楽のほかの部分では、さまざまなグラデーションを穏やかに描写する小津映画が、こと「怒」に関しては、常にマックスに振り切った「一本調子」。
 「戸田家の兄妹」の佐分利信、「秋刀魚の味」の岩下志麻、「早春」の淡島千景、「東京物語」「お早よう」の子供たち。
いつも小津映画をみるたびに思う。不思議なことだと思う。
 それを、「東京物語」の一般評、「親を粗略に扱う子供たちの不人情」「世の無常」と、安易に言い切ってしまうのは、いつもぼくにとっては、不自然だった。
 で、そういう「東京物語」の不自然、説明不足を、すべて丁寧かつ合理的に解消したのが、「東京家族」の脚色だろう。
 この脚本は、何度も言うように、素晴らしい。
 だが、結果として出来た映画「東京家族」は。
 丁寧かつ合理的な説明が、映画に豊穣をもたらすかというと、そうでもないのね(笑)。
 むしろ潔いまでに説明省略、不自然、非合理のきわみの小津映画が、光り輝くのは、なぜか。
 結果的に、「東京物語」を秀才が頭でお勉強して、リクリエートしてしまいましたの、図。
 しかし、山田洋次は、よく「負け戦」を戦った。それは、ほめて、あげたい。
 俳優については、蒼井優、夏川結衣、妻夫木、吉行和子はグッド。西村雅彦、中島朋子、橋爪功は、「ちょいと」微妙。「わが母の記」の出演陣に、見劣りする。 

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by mukashinoeiga | 2013-02-05 10:47 | 小津安二郎映画の正体小津漬の味 | Trackback | Comments(2)

山田洋次「東京家族」

 小津安二郎「東京物語」の「物語」「せりふ」「エピソード」をベースに、現代化したもの。
 時折「小津調」の生硬な台詞回しがあって、閉口だが(下手な役者がやるのは、恥ずかしい)、全体的には、それなりに仕上がっている。思ったほど、ひどくは、ないというところか。
 小津「東京物語」の、次女・香川京子、三男・大坂志郎に当たる人物をカット。
 特に「香川京子」役を切ったことにより、「東京物語」最大の突っ込みどころ(もっとも突っ込んだのは、ぼくの知る限り当ブログ★小津漬の味2『東京物語』東山千栄子の死因は原節子だった?★だけではあるが)が、解消された。
 「東京物語」最大の突っ込みどころというのは、68歳の老母・東山千栄子が、はっきり年齢は明示されないが、20代前半(少なくとも、小津セオリーに従えば、23歳以下であるはず)の末娘・香川京子を生むのは、当時としては相当の高齢出産であり、「通常」リアリズムとしては、どうなの、という点だ。「東京家族」では、末っ子の昌次(妻夫木聡)が、アラサー30代前半であろうため、「通常」リアリズムは、保たれたというところだろうか。
 ちなみに小津安郎映画の男の「昌」が、この山田洋版では、男「昌」になっているのは、わかってらっしゃるところで(くわしくは★小津漬の味1淑女はナニを忘れても「二」は忘れない★を参照あれ)。

 以下、当ブログで問題にした、「東京物語」突っ込みどころも、本当にきれいに、解消させている。
◎老父の友人・東野英治郎なじみの居酒屋で、おかみ・桜むつ子に、本当に冗談抜きに罵倒される→
 居酒屋おかみ・風吹ジュンが、小林稔侍を嫌う理由を丁寧に描写(他の客の迷惑そうな様子など)
◎老父・笠智衆が午前様になった「程度」で、長女・杉村春子に、本当に冗談抜きに罵倒される→
 老父・橋爪功が、長女・中島朋子に罵倒されるのは、まあ、しょうがないかの丁寧な描写。ゲロとか(笑)
◎長男・山村聡の息子たちの、自分の父に対する、容赦のない罵倒→
 長男・西村雅彦への、息子の罵倒は、穏当なものに。
 家族でのお出かけ中止に激しく嫌悪する小津版長男を、野球の練習で、もともと祖父母と同行しない予定という、ある意味姑息な(笑)迂回作戦。
◎老父・笠智衆への、子供たち(主として長女・杉村)の激しい嫌悪が、違和感。映画の「現在」における、「神様」みたいにいいおじいさん・笠に対する激しい嫌悪には、どうしても違和感→
 老父・橋爪が、若いころ、いかに酒乱かつ威圧的な親父だったか、長女・中島、次男・妻夫木の、いかにももっともそうな嫌悪感を丁寧に描写。
◎いくらなんでも、旧友・笠が、今夜、泊めてくれと言っているのに、東野、十朱と二人も旧友がいながら、どちらも泊めてくれない→
 友人を小林一人だけにして、泊められない理由を丁寧に説明
◎長女・杉村は、「今夜、うちが(同業美容師たちとの)講習会の番だから」という理由で、老父母は「宿無し」になるのだが、単なる講習会なら、美容室店内などにとどまり?、スペース的にも時間的にも、老父母が家から、追い出されなければならない理由に乏しい?→
 町内会の祭り懇親会?つまり飲み会だから、まあ家中大騒ぎでは、老父母には、いてほしくない?
◎老母・東山が、旅館での睡眠不足でフラフラの翌日、夜中の12時まで、原節子のアパートで、起きている→
 老母・吉行和子は、「遅い時間まで」息子・妻夫木らと、会話、とあいまいに、逃がす。

 で、こういう「丁寧な説明」が、わかりやすい映画になってもいるし、映画を凡庸にしている、ということだろう。
 長くなったので、この話は、続きます。★→この駄文の続き★
◎追記◎もうひとつ、思い出したのは、当ブログ★小津漬の味2『東京物語』東山千栄子の死因は原節子だった?★で、書いたように、
 >最後、東山が死の床についた時に一家が集まって、尾道弁、東京弁、大阪弁を、けっして混じり合わせようとしないのは、考えてみると異様である。マイルドな、流れるような脚本と、演出にだまされてしまうけれども。これは父・中村雁治郎の急を聞いて駆けつけた小早川家の面々も同様で、大阪弁・名古屋弁・東京弁が一家を飛び交う。故郷に帰っても、もはや言葉すら違う家族たちの、(少なくとも)言葉上の極端な差異。
 この、あからさまな違和感が、「東京家族」では、解消されていた。
 中島朋子が、葬式で帰っていた故郷で、突然方言で話し、「あ、帰ってきたんで、なまっちゃった」というようなことを言う。
 自分で説明しているのは、ドラマとしては安易で、ダメなのだが、まあ、こういう形で「東京物語」の違和感、突っ込みどころを一つ一つ、つぶしていったのですね「東京家族」。
 正しいことではあるのだが、だからといって、映画は輝かない(笑)。

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by mukashinoeiga | 2013-02-03 23:28 | 小津安二郎映画の正体小津漬の味 | Trackback | Comments(0)

千石規子と黒沢と小津:その異常な?三角関係?(再録)

 先月は、大島渚「帰って来たヨッパライ」が、当ブログでは一番検索でヒットした。
 今月にはいると、なぜか「真空地帯」祭り。
 一時は検索ベストテンの過半数が「真空地帯」、山本薩夫、関連で。いったいなんなんでしょ。
 確か今年は、ヤマサツ生誕100年に当たるので、TVででも、やったのだろうか。その方面には疎いので。
e0178641_0503993.jpg 数は少ないが、先月、千石規子の「裸」「色気」というのも、ありました。
 千石規子といえば、垂れ目の、いつもぐちぐち小さい愚痴をつぶやく、いささか陰気なおばさん、というのが、パブリック・イメージだろう。あまりに「小口」すぎて、かえって笑ってしまうというか、陰気な中にもユーモアがあり、貴重な性格女優で。
 しかし、彼女にも若いころがあり、といっても、たぶん新劇系の女優さんなので、映画出演は、そんなに早くない。若くても、老け顔だし。
 しかし、そういうイメージの彼女を、セクシーガール?として、演じさせた奴ら(笑)がいる。
 黒沢明「醜聞スキャンダル」で、画家・三船敏郎の、ヌード・モデル。もちろん、当時の映画だから、ちらりとも肌を見せないが、「最近、あたしをちっとも描かないわね。もう、あたしの裸に興味ないの」と、三船を責める。あるいは、三船に、愚痴る。
 黒沢明「静かなる決闘」では、医師・三船に思いを寄せる看護婦。
 黒沢は、ずうっと、「女を描けない」と、批判されてきた。ぼくは、「描けない」のではなくて、「女に関心がない」んだと思う。あるいは「性的存在」としての女に関心がないというべきか。黒沢が唯一撮った女性ヌードが、何度も言うが「八月の狂詩曲」の、村瀬幸子のおばあちゃんヌードだった。
 これは、男性映画監督としては、極めて異様というか、異質というか。あるいは、もともと画家であるのに、そうなのであれば、かなり<異質>といっていいのではないだろうか。
 その黒沢が、若い女の生々しさを描く場合に、千石規子を起用する。
 黒沢の女優描写は、きわめて限られている。
e0178641_0533123.jpg 理想を体現する女として「わが生涯に悔なし」原節子、健康美少女として「酔いどれ天使」久我美子、一応、営業対策や物語上の要請として女優を出さなきゃいけないから出すんだけど、あんまり個性発揮して、オレの映画を邪魔しないでね要員女優として「天国と地獄」「悪い奴ほどよく眠る」「まあだだよ」香川京子、怖いおばさんとして「蜘蛛之巣城」「用心棒」山田五十鈴、などなと。
 黒沢、どう見ても、<男目線>で、女優を、見ていないよね。
 晩年の「乱」だか「影武者」で、エキストラ武者の若い男性に、リハーサル中、公然とキスしただとか、舌入れただとか(笑)、くだんねーゴシップが一時あったけれど、アレはどうなったのか(笑)。
 一方、小津は「女を描けない」とは、言われなかった。女優王国・松竹の、後年は「ホームドラマ」専門作家だから、女を描けなかったら、商売にならない。しかし、戦前は、モダンガアルも描いた小津も、戦後は、原節子など<聖女>か、三宅邦子など<家庭婦人>か、杉村春子など<おばさん>か、東山千栄子など<おばあちゃん>か、岡田茉莉子など<おきゃん娘>か、なんだ、結構、パターンあるか(笑)。
 少なくとも黒沢より、女を描いているな(笑)。
 そうは言いつつ、戦後は、あまり<セクシーガール>を、描いていない。
 唯一の例外が「早春」岸恵子と「宗方姉妹」の、千石規子。
 五反田あたりの、場末の飲み屋の女。常連の藤原釜足あたりを、例によって、ぶちぶち文句を言って、いびっている。でも、なんというか、くたびれた、場末感ある、女の色気が、そこはかなく、あるんだよね(笑)。女のナマっぽさを感じさせる、数少ない小津映画の女性だろう。
 ナマっぽい、疲れた、女の、そこはかとない、あえやかな、色気。これこそ、千石規子の色気?
 原節子の<紀子>に、対抗する、正反対の女が、千石<規子>という、例によっての、小津的親父ギャグなのだろうか(笑)。
 この映画の、つんと澄ました、田中絹代・高峰秀子の美人姉妹の喫茶店には行きたいとは思わないけれど、この場末の飲み屋で、たそがれた千石規子に、藤原釜足とともに、ぶちぶち言葉いじめされたいとは思う(笑)。
 こういう<下世話な色気>ある女が、小津の映画に出てくるとは。正確には女の<ナマっぽさ>。
 いや「秋刀魚の味」の、笠智衆が通いつめる、トリスバーの岸田今日子も、捨てがたいが、色気というよりは、カエルの妖気めいているからなあ岸田今日子は。
 岸田今日子と岸田森は、爬虫類めいて、とても哺乳類とは思えんよなあ。
  生身の女を描かない、黒沢と小津が、たまにそういうナマ感ある女を描くときに必ず出てくるのが、そう、千石規子。
 ある意味、というかどの意味でも、黒沢・小津映画の最高のミューズといえる原節の対極にある人だよね。
◎追記◎当駄文に、昨日、異常なアクセス数があったので、小津のページにも、加筆再録いたしました。だから、冒頭の先月というのは、2011年10月のことです。

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by mukashinoeiga | 2013-01-11 22:25 | 小津安二郎映画の正体小津漬の味 | Trackback | Comments(0)

小津安二郎ファンは一見の価値あり

 ネットをうろついていたら、興味深いフッテージ集を、見つけた。
 ちょっと、面白い。

★Ozu - Color "Pillow Shots" ★
 タイトルどおり、小津のピロー・ショットを、かなりプロフェッショナルに、つなげている。大変面白い(ただし、スーパーではない)。
 おそらく外国人がアップしたものなので、いささかの「隔靴掻痒感」は、逃れられない。
 しかし、それにしても、よく出来ている。
 これを見ていると、いかに小津映画が、そのワンショット、ワンショットが、ユニークかつ美しい、唯一無二のものかということが、改めて、わかる。

 小津ファンは、必見。楽しい。
★Ozu-san.com★

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by mukashinoeiga | 2012-11-20 21:33 | 小津安二郎映画の正体小津漬の味 | Trackback | Comments(0)

青柳信雄「花嫁会議」

 神保町にて。「ひばり・チエミ・いづみ 春爛漫!おてんば娘祭り」特集。56年、東宝。
 花嫁は、ダレも会議なんかしない。
 そもそも、ラストにばたばた、結婚が決まるので、未来の花嫁は多数いるのだが、現役?花嫁は、一人も、いないのだ(笑)。題名偽りありすぎ。
 それでも、本当にお気楽なラヴコメ、というよりホームコメディが楽しめる。4/20(金)までの上映。
 以下、ネタバレがあります。

e0178641_2023416.jpg 本作のいちばんの見所は、池部良の二枚目半。千秋実・司葉子の父娘の家に、押しかけ居候の池部、傍若無人の髭面ムサい男、池部のこういう役柄は珍しいが、とうとう床屋で蓬髪・無精ヒゲを剃るハメに。
「どんな風に?」という三木のり平理容師に、ヒゲ面の池部、「バサッとやってくれ。ああいう風に」と眼をやる先には、東宝スタア・池部のカレンダー写真が、という楽屋落ち。
 ははあ、これ小津安二郎「淑女と髭」まんまやないか。案の定、髭をそったら、出てきた顔は二枚目、司葉子もびっくり。
 と言うとこで、床屋ののり平の新妻が、岡田茉莉子、って組み合わせが無茶すぎだが、考えてみれば岡田茉莉子は「淑女と髭」の髭男・岡田時彦の娘ではないか! 岡田茉莉子がのり平の指導の下、池部の髪と髭を切る役。モロ、小津オマージュやないかぁ。
 でも、その岡田が、和服なのはともかく、丸髷の日本髪というのが、時代を考えると珍。この時代でも、丸髷していたのか、東京で。
 最後に、家族の集合写真を撮る。これも、小津オマージュか。
 その写真を撮る写真屋・太刀川洋一が、「上原君、真ん中のおじさん(柳家金語楼)のアタマ、光ってるから、どうにかして」。助手の「上原君」、金語楼の頭を拭き拭き。つまり、若造太刀川の助手役に、上原謙が、台詞なしのワンシーンのカメオ出演。なんか、すごい贅沢だが、よくよく考えてみれば小津安二郎「淑女は何を忘れたか」で、上原謙は「大船の上原」という役名で、台詞なしのワンシーン出演をしている。

 ラストには、兄・金語楼が浪花千栄子と結婚を約す。浪花千栄子は、別の映画でも言っていたが、「これでも、処女でおます」という、卑怯な笑いも。弟・千秋実は、お手伝いさんの相馬千恵子(千葉泰樹「花咲く家族」など)と結婚へ。千秋の娘・司葉子は小泉博と。金語楼・千秋の妹・久慈あさみは、池部と。
 金語楼の娘・雪村いづみ、その家の居候・越路吹雪の、ダブル雪は、ともに歌手。物語とは、一切関係なく歌を歌う、ヴァラエティー。越路が歌う、アジャパー、タイヤキなるいろいろ奇妙なワードを組み込んだ歌が、おしゃれ。気楽に楽しめる娯楽編。 

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by mukashinoeiga | 2012-04-20 00:07 | 小津安二郎映画の正体小津漬の味 | Trackback | Comments(0)

小津漬の味

小津安二郎映画には、数々の親父ギャグが隠されている?
                by おづおづと・・・・昔の映画 

1 淑女はナニを忘れても「二」は忘れない
   小津映画のヒロインたちと、その恋人たちの名前には、隠された共通点があった!

2 『東京物語』東山千栄子の死因は原節子だった?
   老母・東山千栄子は老人虐待のせいで、殺された?
   老父・笠智衆は、なぜあれほど嫌われているのか?

3 『秋日和』あるいは君の名は
   小津は、自分似の俳優と、原節子の結婚話をニヤニヤ物語る

4 『麦秋』問題、あるいは兄とその妹
   『晩春』の原節子も『麦秋』の原節子も、同じ役名「紀子」
   しかしこの二人、実はギャグともいえるほど正反対で

5 『早春』あるいは金魚の味
   最初から最後まで夏の盛りを描いた映画はなぜ『早春』と題されたか?

6 『秋刀魚の味』あるいは、それを言っちゃあお仕舞いよ
   秋刀魚も出てこないのに、なぜ秋刀魚の味か?
   小津安「二」郎映画の団地は、なぜ必ず「2」号棟であるか?

7 『彼岸花』あるいは紳士は何を忘れたか
   『戸田家の兄妹』の呪い だから、あなたは、とんがらかっちゃだめよ

8 『お早よう』あるいは小津は犬派か猫派か
   誤解される小津 ついに、とうとう、B級映画作家だった小津  

9 『東京暮色』あるいは成瀬は二人要らない 
   成瀬巳喜男とジェームス・ディーンが雑司が谷でめぐり合う

10  <小津家の兄妹> あるいはまとめに走らない、まとめ

11-1 <番外編>ミュリエル・バルベリ「優雅なハリネズミ」
   フランス版「本屋大賞」ベストセラー小説。小津映画ファンの住むパリの
   アパルトマンに、日本人紳士オヅさんがやってきた。

11-2 少女漫画としての『宗方姉妹』
   日本的な少女趣味のバルベリの視点から、『宗方姉妹』を再見すると・・・・

12-1 『青春の夢いまいづこ』
12-2 『母を恋わずや』
12-3 『和製喧嘩友達』


13-1 小津漬の味ディープ・笠智衆の巻
13-2 小津漬の味ディープ 小津の色紙の巻
13-3 小津漬の味ディープ 小津「東京物語」熱海の宿の不思議


◎記事の順番を最適にするため、各記事は、実際の掲載時間を、順次繰り下げてあります。

●近日公開予定●
黒い沢ほどよく明か黒沢明映画の正体
川島あり川島雄三映画の正体
おゲイさん乾杯木下恵介映画の正体
愛と清順の駄目出し鈴木清順映画の正体
彼と彼女と取りマキ~ノたちマキノ雅弘映画の正体
大魔剣三隅研次映画の正体
危険な英夫鈴木英夫映画の正体
ますますムラムラの悶獣増村保造映画の正体
妄想の器橋本忍映画の正体
Vシネの花道90年代最強伝説三池崇史映画の正体
しぃみず学園清水宏映画の正体
溝口賛歌(けんじぃ)溝口健二映画の正体

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by mukashinoeiga | 2009-07-19 11:13 | 小津安二郎映画の正体小津漬の味 | Trackback | Comments(0)