カテゴリ:加藤泰突入せよ炎のごとく( 14 )

ついに公開!!加藤泰「ざ・鬼太鼓座」

 ぼくも昔一度見たきりの、お蔵入りしていた加藤泰遺作が、ついにロードショーされる! しかもかつて特別上映されたユーロという奇縁。ラブホ街に移ってから、シマラないユーロ久々の話題作か。

e0178641_22513278.jpg加藤 泰監督作「ざ・鬼太鼓座」デジタルリマスターが渋谷ユーロスペースで公開(ネットニュースより)
 今年で生誕100周年を迎え、夏には東京国立近代美術館・フィルムセンターで上映企画〈生誕100年 映画監督 加藤泰 Tai Kato Retrospective at His Centenary〉が行なわれるなど、その功績や作品の持つ魅力が改めて高い評価を受けている加藤 泰。遺作となった『ざ・鬼太鼓座』(1981年製作)のデジタルリマスター版が、11月19日(土)から27日(日)まで開催される〈第17回東京フィルメックス〉でのジャパンプレミアに続き、2017年1月21日(土)より東京・渋谷 ユーロスペースで公開されます。
 なお『ざ・鬼太鼓座』は、松竹による旧作映画のリバイバル企画「あの頃映画 松竹DVD・ブルーレイコレクション」の一環として、Blu-ray&DVDが来年2月8日(水)に発売される予定です。(引用終わり)

加藤泰監督生誕100年/映画『ざ・鬼太鼓座』予告編


 なお池袋新文芸坐では、11月に「情念の奔流 ほとばしる映像美 生誕100年 加藤泰」特集あり。
 今年の冬は、加藤泰三昧か。しかし、つねに登場人物に、汗をかかせまくり、映画界のチューブといわれる(笑)夏男・加藤泰が、冬に全開とはこれいかに。

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by mukashinoeiga | 2016-10-27 22:52 | 加藤泰突入せよ炎のごとく | Trackback | Comments(2)

加藤泰「江戸川乱歩の 陰獣」

うーん、微妙。77年、松竹大船。京橋にて「生誕100年 映画監督 加藤泰」特集。
 そもそも熱血派の加藤泰に、もそもそ隠微な変態世界が理解できるのか、というそもそも問題がある。
 そもそも本格探偵小説の作家を自称するあおい輝彦が、変格探偵小説作家・大江春泥を、邪道呼ばわりする資格があるのか。両者の大ファンを自称するマダム・香山美子が「先生も大江春泥並みの変格小説をお書きになって、素晴らしい」(大意)と、揶揄する始末。
 つまり、乱歩VS乱歩の、変格合戦、なの、どうでもいいわ(笑)。 

e0178641_1363885.jpg(以下、ネタバレあり)
41 江戸川乱歩の 陰獣(117分・35mm・カラー) (フィルムセンターHPより)
1977(松竹)(監・脚)加藤泰(原)江戸川乱歩(脚)仲倉重郎(撮)丸山恵司(美)梅田千代夫(音)鏑木創(出)あおい輝彦、香山美子、若山富三郎、大友柳太朗、川津祐介、中山仁、仲谷昇、野際陽子、田口久美、倍賞美津子、加賀まりこ、藤岡琢也
謎の小説家大江春泥から届く一連の脅迫状が、奇怪な連続殺人事件を呼び起こす。大胆でモダンな構図と、香山美子演じるファム・ファタルの妖しい輝き、江戸川乱歩世界の倒錯と退廃の美を表現する美術と音楽が強い印象を残す。長台詞によるクライマックスの謎解きシークエンスの演出は必見。

 おそらく加藤泰的には、今回一番の目玉は、美人女優・香山美子が、わけあって、醜女に変装するシーンだろう。
 その醜女変装する際に参照されたのが、なんと、香山美子付き女中頭の任田順好!
 美人の香山美子が、任田順好並みに変装して、美青年俳優・川津祐介と、イタす。
 しかし、この醜女版香山の役を実際に演じていたのは、おそらく任田順好だろう。
 かくて加藤泰常連・任田順好と、美人女優・香山美子とのとりかえばや物語が、成立と。
 うーん、加藤泰本人としては、あるいはダイコーフンかもしれんが、それに付き合わされる観客の身としては(笑)。

 いかに当時人気のジャニーズとしても、あおい輝彦の陽性さは、この淫靡さを目指したはずの映画に、全くミスマッチでもあり。
 香山美子の元同級生として証言する、加賀まりこの、脇役出演がいかにも、もったいない。
 地方の映画館(主?)として証言する設定は、弟子?の山田洋次がかかわる野村芳太郎「砂の器」を思わせるが、おそらく加藤泰でなければ、あるいは任田順好の代わりに、加賀を女中頭に起用して、W美人女優の、W醜女メイクとして、話題を取ることも可能だったろう。
 いや、美人女優を醜女扱いにするって、特殊すぎ?(笑)。

 なお。東映のなじみの俳優二人。
 大友柳太郎が、ある意味老醜をさらけ出したすっぽんぽんで、二階から落下って。
 晩年の大友は、確か飛び降り自殺のはず。それを思い起こしてシャレにならないが、生真面目な大友では、余計陰惨か。
 そしてコミカルリリーフ的に、女性カメラマンに、町弘子。下記ムーヴィーウォーカーでは、別の無名女優が記されているので、後からあてはめたのか。
 あるいは加藤泰的には、香山美子主演ではなく、桜町主演の企画だったのか。それが、営業的に松竹から拒否されて、香山になったと。
 桜町と大友の夫婦なら、いかにも既視感ありなのだが。

 お坊ちゃま、お子様の松竹生え抜き監督には、撮れないアダルトな映画は、社外監督に任せよ、ということでの加藤泰召喚なのだろうが、変態監督は、東映には、掃いて捨てるほどおるやろが(笑)。日活にも、おるがな。
 そこを、ほどほどの加藤泰で折り合いをつけるところが、いかにも松竹でんなー(笑)。

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by mukashinoeiga | 2016-10-02 13:06 | 加藤泰突入せよ炎のごとく | Trackback | Comments(4)

加藤泰「日本侠花伝」

e0178641_1555225.jpg 京橋にて。「生誕100年 映画監督 加藤泰」特集。73年、東宝。
 冒頭20~30分くらいは、任田順好大活躍で、真木洋子と、どっちがヒロインか、わからないくらい(笑)。
 特に、真木洋子と村井国夫が「神聖な夫婦の営み」(インテリ村井が、純朴な真木を、コマす口説き文句だろう)の最中、その前のふすま一枚隔てた別間で、くしゃみをこらえにこらえる任田順好なんて、やり過ぎで、いいなあ(笑)。
 ふつう、あんなに長く、こらえさせないよ。しかも、任田順好なら、豪快なはっくしょん!が期待されるのに、くしゅん程度で、しかも同時に「達した」真木洋子は、気づかない、なんて、一応、「本線」は、意識してるのね(笑)。
 上のスチールのように、常にヒロインの前に出てきている(笑)任田順好。
 任田順好が、ようやく消えて、やっと、フツーのドラマに、なる(笑)。

e0178641_1562128.jpg40 日本侠花伝(150分・35mm・カラー) (フィルムセンターHPより)
1973(東宝)(監・原・脚)加藤泰(撮)村井博(美)阿久根巌(音)鏑木創(出)真木洋子、渡哲也、曽我廼家明蝶、任田順好、加藤剛、北大路欣也、安部徹、村井国夫、武藤章生、森幹太、大塚道子、園佳也子、菅井きん、藤原釜足、見明凡太郎、汐路章
加藤が長年温めたオリジナル脚本を東宝で演出した大作。大正初期、ミネ(真木)は実(村井)と四国から駆け落ちするが、刺客・清次郎(渡)や長田組の親分・金造(曽我廼家)と出会う中で、大きく変貌を遂げていく…。女性の肉体を通してエロスと暴力を骨太に追求した後期加藤映画の集大成。*途中休憩あり

 とはいえ、いかに、優柔不断な村井国夫に捨てられたからといって、いきなり倍以上年上の曽我廼家明蝶と結婚するのも、無理筋だが、案の定、若い渡哲也と浮気に走る。
 いや、もう、これは浮気と呼べない。ガチの本気、というか、おそらく彼女としては、初めての主体的な愛なのかもしれない。
 加藤泰にしては、繊細な描写というべきか、まあすぐそのあとに、粗雑な拷問描写が入るわけだが。四国宇和島での村井国夫との語らいは、短いショットごとに景色を変えての、連続。
 ただ、それは、鈴木清順ほどの、ぞくぞくする感じが、まるでない。かつて、そういう描写をした二、三の監督のを、見たような古い記憶もあるが(ヨーロッパ映画だったか)それも清順には及ばなかった記憶がある。 
 なんだか清順にあった、いわゆるひとつのサムシングエルスに、欠けているようなのだ。
 ところで加藤泰は鈴木清順の映画なんか、見たことがあるのだろうか。本作の渡哲也には、鈴木清順「東京流れ者」の、香りも、することだし。

 そして加藤泰といえば、ご存知ローアングル、なのだが。
 確かに、画面に変化と締りをもたらすとは思うものの、見慣れてしまえば、特に違和感を感じない。
 職人名人の手練の手わざ、という感じか。これは何だ、という違和感を感じない以上、なんだか、義理マンなんてゲスな言葉が、浮かんでしまうのだが。ただ、とはいえ、繰り返しになるが、画面に変化と締りをもたらすとは思う。
 刺激抜きの、安定感ある画面として。

 毎度登場する、疾走する汽車の車底を、あおり仰ぎ見る撮影は、どうやったのだろうか。
 まさか実際の線路に穴を掘るのは、明らかに犯罪だろうから、鉄橋の谷間部分にへばりついて、あるいは足場を組んで、撮ったのだろうか。
 確かに好みのカットなのだろうし、実際に見ていて楽しいが、毎度毎度続くと、義理マン気味で(笑)。

 後期加藤泰映画は、やたらと長くなる傾向にあるが、二時間半かけても、三時間かけても、唐突な場面転換、唐突に現れるな新・登場人物ゆえに、長尺な原作・ドラマの、ダイジェスト版な感じが、濃厚にしてしまう。
 長編ゆえの悠々とした充実感というものが、感じられない。大河ドラマを撮っても、ちょろちょろ小川感が、垣間見えてしまう。
 80分の男・増村保造、三隅研次が、90分の男・鈴木清順が、小川映画を撮っていたのが、いつの間にか、一級河川になってしまうのと、対照的だ、とさえ、思う。

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by mukashinoeiga | 2016-09-09 01:57 | 加藤泰突入せよ炎のごとく | Trackback | Comments(4)

加藤泰「花と龍」渡哲也

 京橋にて。「生誕100年 映画監督 加藤泰」特集。73年、松竹大船。
 日本映画女優史上、怪演女優はだれか、と考えた場合、それは任田順好なのではないか、という印象が強い本作だが、もっとも任田順好の場合、常連出演の加藤泰映画でのみ突出しているので、そこらへんは、やや、弱いところだが。
 冒頭、汽車の中で、床に直座りしつつ、駅弁をいぎたなく食いまくるところから、相方の田宮二郎を、完全に食いまくっている。二郎さん、形無し。
 まあ、本作での田宮二郎は、きわめて古典的な、寡黙な渋い二枚目に徹しているので、任田順好の暴投に次ぐ暴投には、対処しきれない。
 ここはひとつ、妄想だが、カツシンの代わりに任田順好を投入して、田宮とのコンビで、「シン悪名」シリーズなど、見たかった。軽妙三枚目の田宮なら、暴投・任田順好とも、丁々発止とやり合ったであろう。
 酒に酔った勢いで、田宮にのしかかり、イタそうとする任田、抵抗する田宮、いいなあ。絶品コメディエンヌ坂本スミ子、しょぼ刑事・天地茂で、完璧じゃないですか(笑)。

e0178641_1016884.jpg38 花と龍(168分・35mm・カラー) (フィルムセンターHPより)
1973(松竹大船)(監・脚)加藤泰(原)火野葦平(脚)三村晴彦、野村芳太郎(撮)丸山恵司(美)芳野尹孝(音)鏑木創(出)渡哲也、香山美子、竹脇無我、田宮二郎、石坂浩二、倍賞美津子、任田順好、佐藤慶、太地喜和子、笠智衆、伴淳三郎、坂上二郎
火野葦平の同名小説の映画化。加藤は従来の脚色(東映や日活で幾度か映画化済み)とは異なり、主人公・玉井金五郎(渡)と成長した息子(竹脇)との葛藤を重視し、一人の男の単なる出世物語にとどまらぬ作品に仕上げている。香山、倍賞、太地ら女優陣の力演も見逃せない。
*途中休憩あり

 とはいえ、主演・渡哲也は、絶品・高倉健に、はるかに、見劣り。
 裕次郎の「嵐を呼ぶ男」のリメイクに出たり、そういえば「花と龍」も裕次郎が悠々とやっていたっけ、後発弟分アイドル俳優としては、先達のリメイクをやらされ、ちょっと、分が悪い。

映画『花と竜』宣伝放送用石原裕次郎挨拶 ※映像はイメージです ←超貴重映像を含む


 女博徒・倍賞美津子に至っては、超絶・藤純子と、比べるのも、愚か。
 すべてが下世話に流れるのは、致し方ないのか、加藤泰の「あえての」戦略なのか。
 とはいえ、ネーミングが絶妙?な、タマキン&マン夫婦の物語で、本作では、一度も玉井金五郎を、タマキンタマキン呼ばわりをしなかったはずで、むしろそちらのほうが不思議。
 マキノ/高倉版では、盛大にタマキンタマキンと呼んでいたのに。

 そして、各種火野葦平タマキン&マン・サーガで、いずれも省略されていた後半を、二部作として、あえて投入。タマキン&マンの一人息子・竹脇無我世代の話となるのだが。
 マキノも舛田も、省略したのはストレートな物語を、映画として阻害するし、前半ほど面白みがないということだろうが、左傾加藤は、あえて、息子の労働争議を取り上げる。
 おかげで加藤組常連、任田順好と汐路章のタイマンどす勝負に、爆笑。でも、決着をつけんのは、いかんねえ(笑)。
 唐突に登場する石坂浩二の息子・石坂浩二(一人二役)、同じく倍賞美津子の娘・倍賞美津子の唐突さ、ともに無駄感ありあり。無理に後編を作ってしまって、隘路にはまるか。うーん。

 結局、香山美子は可愛いが、ホシユリやルリルリの後追いで、ヤング島村ぎん(高橋とよや清川虹子が貫録で演じた女親分)を爆走した任田順好の、圧勝(笑)。

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by mukashinoeiga | 2016-09-07 10:16 | 加藤泰突入せよ炎のごとく | Trackback | Comments(2)

加藤泰「炎のごとく」

 京橋にて。「生誕100年 映画監督 加藤泰」特集。81年、大和新社、配給東宝。
 公開時には、見ていないと思う。加藤泰が何者かも知らず、主演の二人、菅原と倍賞美津子は、どちらかというと、ぼくの苦手なタイプ。後年見た時も、二人の暑苦しい演技が、好みに合わず。「ぼくのきらいな、ダメな日本映画の典型」と、思った。
 で、今回再見したら、まあ、それほどダメな映画でもないなあ、かつて暑苦しいと思った、その一部は、活気のある映画、という印象に、変わった。
 ただし、あくまで、一部、なんだよね。

e0178641_23234994.jpg42炎のごとく(147分・35mm・カラー) (フィルムセンターHPより)
1981(大和新社)(監・脚)加藤泰(原)飯干晃一(撮・出)丸山恵司(美)梅田千代夫(音)鏑木創(出)菅原文太、倍賞美津子、きたむらあきこ、国広富之、豊田充里、佐藤允、若山富三郎、中村玉緒、桜町弘子、汐路章、東龍明、岡八郎、谷村昌彦、藤田まこと、藤山寛美、高田浩吉、大友柳太朗
会津の小鉄こと仙吉(菅原)は、愛する女りん(倍賞)のために、幕末の京都で人生を賭け始める…。全篇通じて飛び交う怒号や叫び声、誇張された表情、無様な斬り合いや噴出する血糊、脈絡のないカットや照明の変化など、演出は一見不自然に、時に稚拙にさえ見える。だが仙吉の、目の前の人間を不幸にはさせないという意志が周囲に伝播していくと共に、映画は異様な美しさを獲得していく。

上記「演出は一見不自然に、時に稚拙にさえ見える」うん、ほんとに稚拙、子供が描きたいようにお絵かきした感じ。
 例えば、鈴木清順のかっとぴ演出のような、戦略はおろか戦術も感じさせない。自由気ままだが、そこに「思想」も「美学」も感じられない。
 「一貫性」が、ぼくには、感じられなかった。
 上記「異様な美しさ」も、ぼくには、「そこそこ異様な、そこそこ美しさ」しか、感じられない。
 で、なんで、こんなに、まとまりのない、とっ散らかした映画になったのかというと、どうやら主人公・会津の小鉄は、実在した人物で、その聞き書き?を、もとにした映画らしい。
 しかし、ふつう実在の人物を主人公に据えた場合、その人物は、何事か偉業を成し遂げた人物、首尾一貫した思想に生きた人物、何か大きな事件を「奇跡的に生き延びた」人物が、主として描かれるだろう。
 しかし、この映画の主人公は、おそらく、そうでは、ない。いちヤクザが、時代の荒波に翻弄されつつ、ある程度は特異な人物なので、それなりに「生き延びて」しまった、と。
 そういう、とっ散らかした半生を、これまたとっ散らかしたように描いたのが、本作で、ある、と、ぼくは、そう理解した。

 おそらく本作と、もっとも似ている映画(あるいは、もっとも真逆な映画)はロバート・ゼメキス「フォレスト・ガンプ 一期一会」だろう。
 ご存知のように、あの映画は、もしアメリカ人が、この数十年間、一切の間違いを犯さず、人生の岐路において、いちいち正しい選択をしていったら、こうなったであろう、という楽観主義的シミュレーション映画で、あった。
 しかし、残念ながら、普通の人間には、人生の岐路でいちいち正しい選択は出来なかろう、ということで、主人公は「聖なる知恵遅れ」に設定され、結果、人間として、アメリカ人として、その時代時代で、常に正しい選択を、行う、という夢の展開で。
 そして、ガンプの対比として、彼のガールフレンド、ロビン・ライトが、常にアメリカ人が犯してきた負のスパイラルの象徴として登場、最後には、エイズで死んでいく。

 そういう「フォレスト・ガンプ 一期一会」を、補助線に見た場合、本作の菅原文太は、正しい選択もしたし?、間違った選択もした。ただ、単に、時代の波に、翻弄された、ともいえる。
 要するに、本当の庶民として、まさに、とっ散らかした人生をとっ散らかして、生きていったわけだ。
 思想も戦略も戦術もない、という。
 そこが、加藤泰の、好みだったのだろう。後期加藤泰映画を、一言で表すとすれば、まさに、とっ散らかした映画であり、職人娯楽スタア映画としての、まとまりのある映画を散々作ってきた彼の、もう、とっ散らかせてくれよ、という本音の発露なのかもしれない。
 巨匠にも名匠にもなれなかった頑固職人の、ささやかな、破れかぶれ。
 ぼくには、そう、思える。

 なお、新選組が語る「友達になりたい」「仲良しになりたい」に、げげーっ(笑)。
 本作でもそうだが、離脱を許さず、即死罪の、超ブラック集団が、どの口で言うという。
 皮肉でいってると思いたいが、左傾の気味がある加藤泰だけに、案外本気の脳内お花畑だったりして(笑)。

 なおなお、菅原文太にまとわりつく許嫁を演じるのが、若いけど華もオーラもない女優きたむらあきこ。こりゃーかなりの確率で、出資者の、「俺の娘をよろしく」と押し付けられたパターンかと思うじゃないですか。
 ところがネットで伝え聞いたところによると、クロード・ガニオン「Keiko」のヒロインで、加藤泰が気に入ったうえでの起用という。
 ぼくもこの映画は公開当時に見たが、評判と違う凡作との印象、そこそこはいいが、まあ外国人監督が日本で映画を作ったという珍しさ、だけの映画だと思ったし、ヒロインも印象にない。
 まあ、いかにも外国人好みの日本女性(日本人男性にとっては、しばしば問題外)という感じで。
 さすがブス好きの加藤泰か。
 どの映画でも、美剣士の沖田総司、そして人斬り以蔵さえ、そこら辺の兄ちゃん、そこら辺のおっさん俳優に演じさせ、まさに、加藤泰のブス好きは、極まる(笑)。美学、お竜さん、とことん嫌いだったのか、加藤泰(笑)。

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by mukashinoeiga | 2016-09-01 23:25 | 加藤泰突入せよ炎のごとく | Trackback | Comments(0)

加藤泰「みな殺しの霊歌」

 京橋にて。「生誕100年 映画監督 加藤泰」特集。68年、松竹大船。
 再見作。うーん、何度見ても、見心地が悪い(笑)。確かに、フィルムセンター言うところの加藤泰最大のモンダイ作と、言うに、ふさわしい(笑)。
 そのココロは(笑)。以下、完全ネタバレ。

e0178641_7335284.jpg32 みな殺しの霊歌(90分・35mm・白黒) (フィルムセンターHPより)
1968(松竹大船)(監)加藤泰(脚)三村晴彦(撮)丸山恵司(美)森田郷平(音)鏑木創(出)佐藤允、倍賞千恵子、中原早苗、應蘭芳、菅井きん、沢淑子、河村有紀、松村達雄、明石潮、渡辺篤、大泉滉、須賀不二男、石井均、角梨枝子、吉田義夫、太宰久雄、穂高稔、藤田憲子、ザ・クーガーズ
時効目前の殺人犯(佐藤)がある事件を契機に連続強姦殺人をおこしていくが、純粋な娘(倍賞)に出会い心惹かれ…。衝撃的な殺人場面と、アウトローと山田洋次の協力を得て造形した松竹的ヒロインとの二人の心の交流が、ロー・ポジションの陰影に富んだ白黒映像による緊張感に満ちた語りで描かれる。どんな理由でも人殺しは「罪」かを主題とした作品で、加藤泰最大の問題作と評される。

Clip みな殺しの霊歌 (加藤泰)

 
 おそらく中学卒業後、集団就職で北海道の田舎から出てきた16歳の少年は、残された愛聴盤が、橋幸夫&吉永小百合「いつでも夢を」だし、まだまだ都会の風に染まらない純情少年だったのだろう。そんな彼を中原早苗、應蘭芳、菅井きん、沢淑子、河村有紀のおばさん軍団が「輪姦」ないし集団暴行した。
 ショックだろう。まだまだ「花とゆめ」の田舎の純情少年が、いきなり大量の「珍味」を食わされたようなものだ。特に菅井きんは、ないだろう(笑)。
 そこは、何歩か譲って、良しとしよう。
 そして思い詰めて、飛び降り自殺をしたと、いうのも、まあ良しとしよう。

 しかし、この少年の顔見知りの、佐藤允が、「義憤に駆られて」この五人の女たちを、次々レイプ・拷問・殺害する意味が、分からない(笑)。
 「俺はあいつと何の関係もない、名前すら知らないんだ」というが、少なくとも一緒に映画を見に行ったり、凌辱されたことを打ち明けられる程度には、親しいわけだろう。
 なんだか変だ。

 佐藤允は、新婚の妻を殺して、逃亡中の身だ。新妻が実はほかの男と関係があり、許せなかったのだ、と推測される。しかしそれから十数年、もうすぐ時効の身だ。もう酸いも甘いも、のおっちゃんになったのだから、知り合いの少年が汚されたからといって、五人もの女を殺すか。
 レイプするか。おかしいだろ。復讐のため、拷問レイプするのは、本末転倒だろう。
 清いものが汚された、それへの怒り。
 少年が自殺したのは、ある意味少年の勝手で、あろう。その復讐を女たちにするならば、せいぜいレイプ程度?で、すます?べきだろう。歯には歯を、という論理でいうならば、殺すのは、明らかに過剰だろう?
 百歩譲って、レイプ抜きの拷問のみで、殺すべきだろう。
 いや、わからないじゃないよ、60年代後半ともなると、エロティック映画がかなり幅を利かせ、おそらく松竹の作品依頼は、ほどほどのエロ描写を利かせたサスペンス、ということで、ほどほどにエロを出してくださいよ、加藤さん、ということでしょう。だから、サスペンスでエロと言ったら、レイプ殺人だろう、ということになる。
 でもお公家さん集団の松竹では、そういうエロが苦手な監督ばかり、だからわざわざ他社から監督起用するんですよ、加藤さん、暑い演出、頼みますよ、というわけで。

 しかし、明らかに、混迷の結果と、なる。あまりに、レアケースを扱う結果になる。ふつうなら、倍賞千恵子クラスの清純な乙女が、男たちに凌辱され、自死。その復讐、という段取りだろう。
 しかし、松竹の清純派女優には、そういう輪姦描写は、なじまない。倍賞千恵子、論外。じゃ、少年じゃ、どうか、と。そういう企画の流れか、と。よく、わからんが。
 ムーヴィーウォーカーには、(広見ただしの原案を、「ハナ肇の一発大冒険」の山田洋次と、「懲役十八年」の加藤泰が共同で構成にあたり、三村晴彦がシナリオを執筆した。監督には加藤泰があたったスリラー)とあるが、本映画のクレジットには、広見ただしのクレジットが、ない。いかにもペンネームっぽい名前だが、当時、そういう少年の輪姦事件というものがあって、そのレポートを原案にしたのか。

 しかしなぜ佐藤允なのか。
 佐藤允が、本作の主演というのが、おそらく、本作最大の欠点だろう。
 佐藤允は、典型的な映画スタアである。小林信彦が、小林旭を言ったように、無意識過剰な、その顔を見ても、何を考えているのかわからない、というより、何も考えていない、圧倒的な空虚を、体現している無意識過剰な映画俳優の、典型かと。

 本作では、佐藤允は、女たちを殺しまくるが、それは個人的怨恨ではない、金銭目的ではない、性的葛藤でもない(現在の視点からいえば、佐藤が少年に愛をいだいている、という仮説も可能だろうが、そういう兆候は一切排除されていると、思う)。
 では、なにゆえの犯罪なのか。
 かつて自分が新妻に裏切られたように、少年の無垢が汚されたゆえの、犯罪か。という風にしか読み取れないが、15年も逃亡生活を続けるおっさんが、そんな少年じみた「汚れちまった悲しみ」に、まだ拘泥し続けるとも、思えないが。
 佐藤允の、少年みたいな笑顔、に、加藤泰は、賭けたのか。
 しかし、そういう、「思想犯」を演じるには、佐藤允の顔は、徹底して、空虚であり、無意識過剰でありすぎる。
 佐藤允は「思想犯」を演じるような顔をしていないし、そういう演技も、一切出来ない真の映画俳優なんですね。
 これが、加藤泰映画がらみでいえば、安藤昇であれば、あるいは、高倉健であれば、あるいは、説得力を持ったかもしれない。佐藤允では、義憤の説得力に、全く欠けるのである。
 義憤を体現するような、知的/感情レヴェルに、佐藤允の顔は、全く無縁、なのだ。
 たぶん、佐藤允は、小林旭以上に、無意識過剰な役者なので、よりによってそんな佐藤に「ある意味思想犯」を演じさせた加藤泰は、なんちゅう無謀(笑)。

 かつて鈴木清順は、「映画のつじつまが合わないのは、俳優が下手なせい」(大意)と、一種の暴言を吐いたが、おそらく本作が、消化不良を観客に感じさせるのは、佐藤允がミスキャストなせいなのだ。倍賞千恵子程度の「深み」すら感じさせない、鉄面皮な、真の映画俳優、佐藤允を、なぜ、よりにもよって起用したのか、加藤泰。
 
 倍賞千恵子。ほくろの多いすっぴんの顔で、演じた。家族に迷惑をかけるやくざの兄を、思い余って、殺した女。ウラさくらか。構成山田洋次の、ダークサイドなのか(笑)。仕事も、大衆食堂で、さくらとの共通点多し。
 山田洋次にとって、加藤泰とは、何なのか。加藤泰の裏が、あるいは表が、山田洋次なのか。
 山田洋次「霧の旗」と並ぶ、二大言いがかり映画に、ともに倍賞が出ている不思議?

 本作では、珍しく大泉滉が、まぢめな役(笑)。まあ、多少軽みはあるが、所轄警官を、それなりにまじめに演じて、こんな大泉滉メヅラシイなあ。
 警察は、ぼんくらばかりで、失敗だらけ。うーん。
 ということで余談だ(笑)。以下、話は、どんどん細かくなってくる(笑)。

余談1 殺され順でいうと、應蘭芳、中原早苗、沢淑子、菅井きん、河村有紀だが、最初の應蘭芳こそ、エロティック映画らしく?ヌードも多いが、菅井きんのみは、遺体写真のみ。
 なぜ菅井きんの暴行場面を描かない、加藤泰。エロでもなく観客ドン引きだろうが、そこを「平等」「等価」に描いてこそ、じゃないのか、加藤泰(笑)。
 いや、菅井きんをレイプする佐藤允を見たいわけじゃないが(笑)、まあ、それなりにエロい女たちをレイプしてばかりでは、佐藤允、自分の趣味でやってるんじゃないか(笑)と、誤解されちゃうでしょ。菅井きんをレイプしてこそ、佐藤允のまじめな?犯罪ぶりが、逆に証明されるんじゃないの(笑)。
 士道不覚悟(笑)。なんのこっちゃ。

余談2 上記ユーチューブ画像でも垣間見れるが、最初の被害者が殺されるときに、回想シーン的にダブって、五人の女のマージャンシーンが、出てくる。手っ取り早い人物紹介なのかもしれないが、事件当日はマージャンをしていた、という偽り証言を観客の頭に刷り込ませるミスリードの典型で。
 ミステリとしては、完全に失格。まあ、事件当夜ではない、別の夜に確かにマージャンをしていた、という言い訳も成り立つが、それでも、失格気味。まあ、加藤泰映画に、厳密なミステリ基準を求めるのもセンないことでは、ある。

余談3 警察は最初の時点で残り四人の氏名、住所を把握している。事情聴取、あるいは囲い込みで、連続殺人は、少なくとも、二人目で阻止できたはずだ。そういう事情聴取を五人目の河村有紀で、やっとするとは、なんというお粗末。
 最初の監察による手書きメモ発見を、人物紹介の手っ取り早いうまい手だ、という脚本の思惑が、逆にこの映画の傷になった。

余談4 例によっておバカなフィルムセンターの解説(字数制限を守るため、日本語として、そもそもメロメロなのだが)いわく「どんな理由でも人殺しは「罪」かを主題とした作品」とあるが、本件のような「動機なき」(と、法令上は、解釈される可能性が高い)「不条理大量殺人」こそ、もっとも「罪が重い」はずで「あるべき」であろう。
 「どんな理由でも人殺しは「罪」かを主題とした作品」で、あるならば、本作の事例は、まったく不適当。それとも「お花畑による犯罪」は、「許されるべき」というサヨク脳的発想なのだろうか。
 法律解釈上はあるいは、本件は極めてビミョーな扱いなのだろうが、というのも動機重視主義の日本の刑法(という、法律無知のぼくの印象)では「動機が薄い」(と、解釈をせざるを得ないだろう)と、なぜか刑が軽くなるような印象なので。
 こういう「ある種の思想犯」が、訳が分からないので法律上の判断は保留、という理由で「刑罰が軽くなる」ほうこそ、まさしく「不条理」だろう。

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by mukashinoeiga | 2016-08-28 07:34 | 加藤泰突入せよ炎のごとく | Trackback | Comments(6)

加藤泰「男の顔は履歴書」安藤昇

 京橋にて。「生誕100年 映画監督 加藤泰」特集。66年、松竹大船。
 うーむ。本作は、二つの意味で、恐るべき問題作である。
 日本の大メディア(報道及び芸能)には、あまり登場しない話題がいくつかあり、タヴー視されているジャンルが、いくつかある。
 その一つが在日の存在の問題というか、問題の存在というか。普通ならポシゃる企画を、おそらく安藤昇という特異な主演者の起用という「一点」で、切り抜けた、と思われる。
 だが、この話は、長くなるので、まずはもう一つの問題、伊丹十三問題(笑)から、片付けよう。

e0178641_751064.jpg28 男の顔は履歴書(89分・35mm・カラー) (フィルムセンターHPより)
1966(松竹大船)(監・脚)加藤泰(脚)星川清司(撮)高羽哲夫(美)梅田千代夫(音)鏑木創(出)安藤昇、中原早苗、中谷一郎、内田良平、真理明美、伊丹一三、菅原文太、田中春男、浜田寅彦、角梨枝子、沢淑子、石井富子、三島雅夫、香山美子、嵐寛寿郎
加藤が松竹大船撮影所に呼ばれ、安藤昇を主演に初めて撮った野心作。戦場体験をもつ医師の主人公の元に急患が運ばれ処置する現在と、昭和23年の闇市での騒動が並行して語られる。加藤は本作で初めて戦後を題材にし、日本人と朝鮮人(劇中での呼称は「三国人」)の憎しみと暴力の連鎖を徹底して描いた。親交がある野村芳太郎と山田洋次の協力を得て撮影され、スタッフの多くも山田組である。

 伊丹十三、むろん当時は伊丹一三名義の時代だが、加藤泰ならではの性急さで、後半いきなり登場するや、在日朝鮮人たちに半殺しの目にあい、川に投げ込まれる田中春男を、救出する学生、実は主人公、安藤昇の実弟と、わかる。
 この伊丹一三が、強い強い。単独で在日グループに喧嘩を吹っ掛け、あるいは集団殴り込みの先頭に立って、バシバシ在日たちを、ぶん投げる。
 まるでアクションスタアかの、強さ。信じられない。
 むろん、本当に強いわけではなく、殺陣の段取り芝居なのだろうが、しかし、なぜ彼がこんなに「強い男」の役で、キャスティングされたのか。
 ふつう「強い男」の役で、伊丹一三はキャスティングしないだろう。
 特に後年は、見ている間はそこそこ面白いが、後に何にも残らない空虚なヒット作を連発する映画監督時代になると、いやその前の軽妙洒脱なエッセイスト時代も、文科系おしゃれ男子というか、文科系草食?の、イメージとなったわけだが。
 しかし意外にガタイはよく、顔はむしろ怖い顔系なので、若いころは、その怖い顔つながりで、安藤昇の弟役というのも、納得できるかもしれない。
 特に本作の役は、安藤昇の弟役というよりも、学生崩れのインテリやくざという安藤イメージの、比喩として登場させる以上、伊丹は、適役に近いものがあったのか。

 本駄文の一個前「鈴木清順は、かっぱえびせんか」でも、謎の「松竹アクションスタア」というものがあったが、むしろそういうものが払底しているからこその、伊丹起用というものかもしれない。

 さて、在日問題だが、戦後のどさくさに、全国各地の駅前の一等地をかっぱらい、駅前にパチンコばかり建てた、在日朝鮮人たちが、同様に、闇市マーケット(具体的地名は語られなかったが、少なくとも東京の大学から帰省する弟、というからには、東京ではない)の、乗っ取りを、図る。これも、当時全国で「よくあった話」なのかもしれない。
 受け継いだ地主の権利を持つ安藤に、攻めかかる。
 こういう闇の勢力としての在日に、正面切った描写をする映画というのも、珍しい。
 というのも「良心的左翼映画」では、在日は、被害者の役回りで登場することが多く、その暴力性は、隠されることが多いからだ。
 加藤泰の弟子、ないしは後輩の山田洋次からしてそうだ。むろん「馬鹿シリーズ」の、暴力粗野男たちの大半は、在日であろう、という含みは、残しつつ。

 極端な暴力性と、極端な被害者意識。
 本作のチンピラ菅原文太の火病ぶりも、サマになっていて、これでは、お公家様松竹の枠からはみ出して、松竹専属脇役から、東映に、引き抜かれるも無理は、ない。
 そのチンピラ菅原文太から、内田良平親分まで、在日暴力団は、立派な犯罪者なのに、なぜかルサンチマンの被害者気取りの側面を、持つ。
 彼ら民族に固有なのか、プロ加害者なのに、同時にプロ被害者。
 プロフェッショナルなまでの、被害者アピールの天才たちで。
 単なるむちゃくちゃ暴力なのに、「日本人への復讐」で正当化。
 これは現代もまったく同様で、進歩の気配すらない。
 マーケット簒奪も、日本人の「植民地化」への復讐。
 田中春男の娘・藤田弓子への強姦殺害も、日本人の「植民地化」への復讐。
 単に、そういうエクスキューズで、自らの犯罪性を糊塗しているだけのように、思える。
 自分たちは「上書き修正」しているだけかもしれないが、その下は、実はブランクなんだよね。
 実際にあった被害だけでなく、時には、いや、たいてい、なかった被害まで捏造、でっち上げて、最初はでっち上げの大ウソだったものを、二度目三度目に「声闘」する際には、捏造した本人も、もはや「事実」と思い込んじゃう、そういう民族性。
 それをまた、世界一お人よしの日本人は、実際自分がしなかったことまで「事実」と思い込み、謝っちゃう、という民族性。

 閑話休題。映画に戻す。
 安藤昇の演技は、本作が一番安定している。実は、多く演じてきたやくざ役よりは、こういう非やくざ役のほうが合うのかもしれない。
 その愛人の看護婦に、中原早苗。その暑苦しい演技は、いかにも加藤泰好みだが、演劇以上の演劇的せりふ回しの熱情こそ、彼女の真骨頂か。当初は町弘子が予定されていたらしい。こちらのほうも見たかった。
 今回お得意のローアングルは、あまり印象になく、ほとんどなかったのでは、ないか。見る人が見れば、あるのかもしれないが、少なくとも、こちらの意識には、上ってこなかった。安藤昇に遠慮したのかな。
 なお、冒頭の欺瞞性に満ちた、解説(互いに信じあえる関係に、将来なれるよう信じたい~大意)、まるで憲法前文のパクリみたいな安易な文章は、この映画を興行に乗せるためのエクスキューズだろうが、この欺瞞性を松竹も加藤泰も、ひそかに、恥じるべきであろう。

侘助 ‏@cx03377 8月12日 東京 荒川区
安藤昇が「子供は外へ」と言うと、中原早苗が「いいえ、この子にも見せてやります、自分の父親が命と闘っているところを」と応え、キャメラを真っ直ぐに見据えた安藤が「よーし」と気合いを込めて声に出すところに「完」の文字が出るラストは、何度観ても背筋に感銘が走る見事なエンディングです。(以上引用終わり)

 加藤泰は、こんなしゃれたエンディングを、やっちゃあいけない(笑)。

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by mukashinoeiga | 2016-08-14 07:05 | 加藤泰突入せよ炎のごとく | Trackback | Comments(0)

加藤泰「剣・縄張(しま)」「虱は怖い」

 京橋にて。「生誕100年 映画監督 加藤泰」特集。67年、C.A.L=NTV。デジタル上映。
 加藤泰唯一のTVドラマとのこと。
 本作の製作体制に不満で、二度とTVドラマは作らん、と思ったのか、加藤泰。
 いや、TVドラマなのに、本編並みにやりたい放題の加藤を、TV局、ないしドラマ制作会社が、拒否ったのか。
 それとも単なる偶然、単なる行き違いか。
 うーん。
 出来を見てみると、加藤、TV局、ドラマ制作会社が、それぞれ少しずつ、拒否った結果か、と推測される。三方一両損というやつか。いわゆる、ケミカルが合わない、というもんですかね。
 加藤にしてみれば、ホンペンこそが本妻であり、ちょっとTVに浮気してみたが、やはりホンペンほどは具合がよろしくない。
 加藤が、まるでインバイを見るように?TVを見ているように感じたTV側は、「今更映画が王様なんて旧弊な差別意識丸出しのロートルは、使えねー。同じ映画監督でも、TVに積極的に取り組む深作など、俊英はいっぱいいるんだ。TVに協力的な映画監督は、掃いて捨てるほどいるんだ。戦時中からの、たかが三流監督の、ご道楽になんて、付き合っちゃいられねえ。野良犬一匹撮るのに、地べたに穴掘って、俯瞰撮影なんて、ふざけやがって。借りたオープンセットだから、また穴を埋め戻さなきゃならないんだ。穴を掘ったり埋めたりする若手からは、たかが犬一匹撮るのに、なんでこんな苦労しなきゃいけないんだ、あのくそ爺、という怨嗟の声も上がっている。単にキャリアが長いだけで、さして有名でもない二流監督に、もう、そういうご道楽を許すなんて、現代的じゃないぜ、もっとスピーディに、もっと軽く、やっていくのが、ナウな60年代の俺たちTVマンだぜ」(無根拠な当ブログの推定)
 
 確かに、本作は、素晴らしい。加藤泰的傑作と、言っていい。
 しかし、それがそのまま、一般的な傑作として、見られるかどうか。
 現在のぼくたち映画ファンが絶賛するファクターが、そのまま、当時のナウでヤングな(笑)TV局にとっては、否定的に見られたのも、あるいは、仕方ないことかもしれない。

剣 縄張しま(50分・HDCAM・白黒) (フィルムセンターHPより)
1967(C. A. L)(監)加藤泰(脚)野上龍雄(撮)宮西良太郎(美)服部展宏(音)小森昭宏(出)緒形拳、河村有紀、ジェリー藤尾、沢淑子、菅井きん、宮本信子、小林昭二、土方弘、関口銀三、南佑輔、安達俊枝、阿美本昌子、中村てるみ(解)小沢栄太郎
加藤が唯一テレビ演出を行った作品。「剣」はのちに「水戸黄門」シリーズなどで知られるC.A.Lが最初に制作した一話完結型のシリーズで、全46話が日本テレビ系列で放映された。第28話の本作では、やくざの幸吉(緒形)と彼を堅気に戻そうとする妻いち(河村)のすれ違いが描かれる。

 この「剣」シリーズ、小国英雄、菊島隆三、橋本忍、井手雅人などそうそうたるメンツが企画に名を連ね、「黒澤映画を支えた4人の脚本家が企画、豪華スタッフにより映画なみの制作費をかけて作った、伝説の時代劇のテレビシリーズ」(テレビドラマデータベースより)とのこと。全46話。他のも、見てみたい。
 しかし、ずばずば人が斬れる、名剣だか邪剣だかが、次から次へと人の手を渡る一話完結なんて、よっぽどすっとぼけた落ちでない限り、基本的に、ハッピーエンドは、作りえないだろう。パターンを、かなり限定してしまう設定だ。
 これを全46話やるのも、信じがたい。そういう意味でも、残りのシリーズを見てみたい。
 
 ちなみに、剣の声としてクレジットされる、小沢栄太郎だが、今回の上映素材には、出てこないが、shimomovさんアップの、
テレビドラマ『剣』(1967) オープニングタイトル


 と、長々書いてきて、やっと本題?に、入れる。本作の感想駄文だ。
 いちいちのローアングル徹底にこだわった、まさに加藤泰的快作。
 本作は、根拠不明の自信過剰やくざ・緒形拳が、たった一人で、50人からの中規模やくざの組に、たった一本の剣を頼りに、その制圧を期する、いわばドンキホーテ。
 その根拠不明な自信は、さながら緒形の脳内お花畑か。
 しかし異形のフェミニスト・加藤泰が、この男の横暴を、許さない(笑)。
 あいまい宿?の、沢淑子は、緒形をけしかけるが、妻・河村有紀は、夫婦二人の幸せにこだわり、緒形の暴挙に徹底的に、抗う。
 つつましい幸せを築こう、血なまぐさい暴挙はやめて、それが高じるあまりに、ついには、緒形愛用の邪剣の機構を破壊、女の執念が、男のマチズモの象徴たる剣の、戦闘中の中折れを、もたらす。
 なんたる、異形のフェミニズム。

 しかし、これは、おそらく60年代においては、反時代的な反動と、映った可能性がある。 圧倒的な体制に、一人挑む緒形は、さながら全学連か。それを阻止しようとする妻・河村有紀は、生ぬるい日常の幸福を墨守しようとして「現体制」を結果的に延命させる反動か。
 全学連においては、反体制でありつつ一般女子学生は、立てこもりの炊き出し要員、世話係、性的欲望の対象として、扱いがちだったという(根拠不明の、後発世代からの、推測)。
 また、大島渚「絞死刑」(本作翌年の1968年)では、在日朝鮮人のアイデンティティ確立のためには、日本人女性をレイプ殺害しても、何の問題もないんだ、というお話で、反体制であっても、女性の人権など歯牙にもかけなかった時代で(それを今でも露呈しているのが、お花畑左翼の鳥越)、そういう意味でも、反体制を拒否しつつ異形のフェミニストである加藤は、ナウでヤングなTVマンに、拒否されたのだろうか。うーん。
 とはいえ、本作は、妻・河村有紀と愛人・沢淑子が、緒形を争う女の戦いという側面もあるのだが、この二人の加藤組常連脇役が、はっきり言って、二人ともブス。しかも、華が、ない。画面を見ていても、ちっとも楽しくないのね(笑)。
 フェミニスト加藤泰の行き着く先は、華のない女優の演技合戦て、それ、映画的に、あるいはTVドラマ的に、どうなのよ、と。
 ブスなのはともかくとして、華がない役者を見ているほど味気ないことは、ない。しかも沢淑子の妹分として出てくる若い女優が、宮本信子で、これまた華っ気なし女優。
 加藤泰、徹底的に、枯れてるなあ(笑)。商業ベースも、全く無視で。
 これが東映映画であったら、河村有紀の役は、華のある町弘子だったろう。それなら、納得。しかし、加藤映画のミューズ、桜町も、東映の中では、色気のない部類で、それを愛用する加藤、あんまり女に関心がないのかも?

 なお、同時上映されたのが、
虱は怖い(14分・Blu-ray・白黒・日本語字幕なし)可怕的虱子 (フィルムセンターHPより)
1944(満洲映画協会)(監)加藤泰通(脚)今井新(撮)吉田貞次(音)金城聖巻(アニメーション)笹谷岩男、森川信英
加藤が満映で撮った文化映画。実写部分のさまざまな映画技法や水準の高いアニメーションの駆使によって、興味深い作品になっている。なお、満映時代のもう1本の作品『軍官学校』(1944)は現存が確認されていない。

 なる「教育」映画。特にいうべきこともないが、すべての登場人物たちが、走る走る。締りのある短編となった。ただ、当然のことながら、ローアングルは無し(笑)。

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by mukashinoeiga | 2016-08-07 20:48 | 加藤泰突入せよ炎のごとく | Trackback | Comments(0)

京橋の夏・加藤泰の夏

e0178641_0444914.jpg 7/12~9/4と、夏を通して、大特集されます。
「生誕100年 映画監督 加藤泰」
 暑苦しい夏に、狂騒する加藤泰映画を見るのも、また一興かと。
 大体は見ているのですが、未見作も多い。
 と、言うことで、当ブログで加藤泰に言及している本数自体は、いまだ少ないのですが、だんだん増やすことにして、加藤泰突入せよ炎のごとくを、カテゴリとして、新設しました。

 加藤泰映画には、いくつか、謎がありまして。
1 世間的?(映画評論家や映画史では)やたら評判の高い「真田風雲録」やら「皆殺しの霊歌」やら「明治侠客伝 三代目襲名」やら「炎のごとく」が、ぼくには一向に面白いようには見えないのは、なぜなのか、とか、

2 「車夫遊侠伝 喧嘩辰」とか「骨までしゃぶる」とか、なぜか主演作が少ない町弘子が主演すると、必ず傑作になるのは、なぜなのか、とか。

3 今回加藤泰のTVドラマが一本上映されるが、彼のTVドラマは、これ一本きり。
 加藤がTVを嫌がったのか、TVが加藤を嫌ったのか。
 映画会社を変わるたびに、監督から助監督身分に戻ること何度か。映画界には、マキノ正博など、山中貞雄にゆかりの映画人も数多くいたはずなのに、山中貞雄の甥という「七光り」を、なぜ生かせなかったのか(笑)とか。

 まあ、ぼちぼち、再見、初見などしていきます。
 
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by mukashinoeiga | 2016-07-04 00:44 | 加藤泰突入せよ炎のごとく | Trackback | Comments(0)

加藤泰「阿片台地 地獄部隊突撃せよ」

 渋谷にて。「祝・芸能生活50周年 安藤昇伝説」特集。66年、ゴールデンぷろ、配給松竹。
 うーん、加藤泰にしては、ぬるぬるの戦争コメディ。
 ロバート・アルトマン「M★A★S★H マッシュ」70年をパクった、安易な企画モノと思っていたら、なんと、こちらのほうが早かった(笑)。まあ、小戦隊ものコメディは、昔から、あったしなあ。
 松竹ということであれば、何も加藤泰など動員せずとも、森崎東あたりに、ちゃらちゃら撮らせておけばよかったのではないか、という体のもので。
 この種の軟派コメディで、しかし主演が顔も演技も硬派の安藤昇って(笑)。水と油の、珍。

e0178641_11242936.jpg『阿片台地 地獄部隊突撃せよ(ニュープリント)』公開:1966年 <渋谷シネマヴェーラHPより>
監督:加藤泰
主演:安藤昇、ペギー・潘、南原宏治、佐々木孝丸、菅原文太、久保菜穂子
上官に睨まれ、ならず者だらけの地獄部隊へ飛ばされた宇留木少尉は…。分隊長との対立、中国娘(ショウブラザーズの名花ペギー・潘)との恋、八路軍との激しい戦闘と、見どころ満載の傑作戦争活劇。愛する女を亡くし祖国への怒りに燃える安藤昇に痺れる。長年マボロシだった「戦中派三部作」第二作が、今ニュープリントで甦る!©1966 松竹株式会社

 渡辺篤、左卜全、デブのオカマの岸井明、などのコメディ脇役陣と、むっつり剛直(笑)安藤昇の、華麗な?コラボ。
 どこまでも、交わらないのに、呉越同舟。まあ、よく言えば、その混沌ヴァラエティが、ありか。
 無表情演技に片言日本語のヒロインにペギー・潘(貫地谷しほり似)、その立ち位置というか、その出演に論理的必然性を感じられない、とにかく外地映画だから、現地の女優を出しとくか、という安易さ。
 で、最後は、出ました、日本軍批判。どんなに三流コメディでも、最後は、日本軍批判をぶちかましときゃ、収まりつくだろう、という体の安易さ。
 ああ、何から何まで凡庸であることか。
◎追記◎デブのオカマの岸井明、と、書いたが、岸井とは、違うデブ役者。ああ、誰だっけ?

 ただ、こっそりやる大宴会、ドンちゃん騒ぎをすればヤバイ、ということで、砂塚秀夫らの無言のドンちゃん騒ぎの、卑怯さには爆笑いたしました。
 セリフは一言三言のエキストラ従軍慰安婦に、藤田弓子。目立つ。
 準主演の、下っ端将校に、菅原文太。新東宝から、松竹に行ったが、目が出ず、柄に合った東映に行ったのは、正解の好演。

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by mukashinoeiga | 2015-06-07 11:24 | 加藤泰突入せよ炎のごとく | Trackback | Comments(0)