カテゴリ:旧作日本映画感想文( 533 )

池広一夫「尼くずれ」安田道代三木本賀代中谷一郎小松方正高原駿雄

なぜ尼にこだわる(笑)。尼だけに、映画として不毛ではないか(笑)。
 渋谷にて「シネマヴェーラ的大映女優祭 小西康陽とシネマヴェーラ渋谷によるセレクション」特集。68年、大映。
 感想駄文済みの村山新治「尼寺博徒」野川由美子71年どうよう大映尼さん好きだなあ(笑)。
 お話は定番の極み。禁欲のはずなのに男とパコパコ、尼僧同士でレズり、挙句の果てに、なぜかヤクザに、いちゃもん付けられ、出入りがあり~の。東映が女博徒モノで当て、大映も江波杏子でパクったが、何か独自の企画を、となって、尼があるじゃん尼が、と安易な流れか。
 しかし尼をヒロインにしても、話の膨らみようもなく、それこそ不毛で。中途半端なエロと、御法度のせめぎあいの中で、ご法度がどんどんぐずぐずになっていく。それって面白くないよ、と。あまりに、アマい(笑)。

e0178641_1514081.png『尼くずれ(35mm)』公開:1968年 (渋谷シネマヴェーラHPより)
監督:池広一夫
出演:安田道代、三木本賀代、小林直美、しめぎしがこ、中谷一郎
春光尼(安田道代)と知り合ったトルコ嬢の三木本賀代は、ヤクザに追われる仲間たちを引き連れ尼寺に逃げ込んだ。増大する生活費を稼ぐためヌードモデルを引き受けた安田は…。美人でカッコよくてヤクザ相手に啖呵もきれるヒロインに安田道代がドンピシャ。「姿は尼だが、中身は凄い!!」というばちあたりなキャッチコピーもイカす。【小西康陽セレクション】

 僧侶兼人気作家の今東光の、いわゆる業界裏話的原作なんだろうが、そもそも今もそうだが、僧侶は妻帯も許されるのに、なぜ尼僧だけは禁欲一筋なんだと。ダブスタの極みというか、性差別か、それとも尼僧たちは原理主義者なのか。まさに二層構造だ。
 いまやダブスタ左翼の瀬戸内レモンは、若尼時代は、スタア尼として仏教界の人気者であり、若僧の塩エキスを吸い取って、瀬戸内塩レモンだったりして。←個人の完全なる妄想です。
 エロ写真家に高原駿雄、エロヤクザ親分に小松方正、そして女をレイプしまくりのあげくトルコ嬢に落とすヤクザに意外にも中谷一郎と、新劇系満載。いつもの大映おやじ連は影もなし。こういう重厚な役は大映プロパーには任せられないということか。それとも時期的に専属を抱え込めない末期になって、どうせ使うならフリーの有名脇役ということか。
 なお「尼くずれ」同様、三宅邦子が上品な庵主さま。抜群の安定感で。

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by mukashinoeiga | 2017-11-20 01:52 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

村野鉄太郎「雪の降る街に」高原巧山崎努小桜純子川口浩三津田健渚まゆみ

次の展開が読めない異色青春ドラマ?
 渋谷にて「シネマヴェーラ的大映女優祭 小西康陽とシネマヴェーラ渋谷によるセレクション」特集。62年、大映。
 都内の名画座が、大映というより、大映を吸収した角川映画に誘われたのだろう、それぞれ工夫した大映特集を展開する。面白い試みで、ファンとして歓迎したい。
 ただこの規模な特集は大映ならではの事情、多彩な作品があり、なおかつ地味で今まであまり光が当たってこなかったような点がある気もするので、次の展開はむずかしいかも。

e0178641_239305.jpg『雪の降る街に(16mm)』公開:1962年 (渋谷シネマヴェーラHPより)
監督:村野鉄太郎
出演:高原巧、山崎努、小桜純子、川口浩、三津田健、渚まゆみ
秋田の雪深い街。高校野球のエース・信夫の家をプロ野球選手の辺見が訪ねてくる。信夫は辺見の妹・久美子に一目で恋するが、彼女は信夫の兄・一郎に惹かれ…。雪深い街を舞台に、都会から来た娘をめぐる兄と弟の相克を『雪の降る街を』のメロディに乗せて描いたドラマ。スキーの選手生命を断たれ屈折した一郎を山崎努が演じる。【小西康陽セレクション】

 確かに本作は紛れもなく青春ドラマなのだが?
 まず第一に、大人のドラマに絶対的な安定感を持つ大映は、だからか、青春ドラマが、苦手。
 本作も、映画自体に青春感がないし、いかにも昔の田舎の高校生らしいジャガイモ顔の主人公にも青春感がないのだ。
 ジャガイモ君はある場面では、ふてぶてしいまでに大人っぷりなゲスさを発揮し、いかにも大映で。
 最後の大泣きは小学生っぽい。ジャガイモ君は、青春だけが、ない、とは言いすぎか。

 そもそも地元出身のプロ野球スタア投手の大瀬康一が肩を壊し、秋田の温泉で療養中。そのいもうと小桜純子に、ジャガイモ君は、一目惚れ。
 一切のタメもなく、彼女にアプローチ。ここには自分の田舎者でジャガイモ顔に対するコンプレックスが一切ない。まるでこの少年は、思春期の悩める少年ではなく、中年成金のスケベおやじのようだ、とはいいすぎですねはい(笑)。
 ジャガイモ顔の無名俳優と、華のない地味地味な新人ヒロイン。こんな組み合わせは、絶対に大映でしか、ありえない。
 地味地味カップルの主演ゆえ青春感はどんどん低減し、話をぼやけさせていく。
 それに湯をかけて、もとい、輪をかけて、話をボケさせていくのが、ジャガイモ君の兄・山崎努だ。
 世間では山崎努や緒方拳、仲代を名優扱いだが、ぼくはこの三人をうまいと思ったことはない。このハンチクな引きこもり君(というのも不正確だが。家族とも子供たちとも普通に接しているし)を繊細に演じるには、山崎の演技力では、はっきり不足。
 この複雑な彼を楽々演じきれるのは、この時期おそらく市川雷蔵ただ一人か。ただこんな低予算ノンスタア映画に雷蔵は出せまい。
 ド定番の定食番組を得意とする大映が、下手に文芸映画に手を出したというところかな。
 なおそれなりに余韻のあるラストも、ダークダックスの同名主題歌が流れ、すべて雰囲気ぶち壊し(笑)。

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by mukashinoeiga | 2017-11-17 02:39 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

中川信夫「深夜の告白」小沢栄山根寿子池部良月丘千秋三宅邦子東野英治郎河津清三郎千田是也青山杉作

俳優陣素晴らしく端正でさわやかな中川演出もさえる快作。
 渋谷にて「玉石混淆!? 秘宝発掘! 新東宝のもっとディープな世界」特集。49年、新東宝、配給東宝。
 小沢栄太郎の老け作りの老人が素晴らしく、そのアパートの隣人の、老け作りなんだか若作りなんだかよくワカラナイ(笑)東野英治郎もグッド(笑)。
 戦前から松竹で活躍した、小沢の娘・三宅邦子も、小沢の息子の嫁・山根寿子も、おそらくキャリア最高の美貌と演技。おふたりとも娘時代は地味だったが、この年代こそ彼女らの華だったのだろう。それを中川演出が効果的にクローズアップ。
 この名演合戦に影響されたのか中川演出の故か、日ごろ演技パターンが限られている、つっころばしの池部の良ちゃんが、驚くほど多彩な顔芸ともいうべき演技の引き出し全開で攻め立てる(笑)。池部良もおそらく男の美貌全盛期、そこでこの多彩な演技は、目を見張る(笑)。
 山根寿子の愛人・河津清三郎は、ただただ突っ立っているだけで、究極の名演。素晴らしい。

e0178641_21583243.jpg『深夜の告白(デジタル)(78分)』公開:1949年 (渋谷シネマヴェーラHPより)
監督:中川信夫
出演:小沢栄、山根寿子、池部良、月丘千秋、三宅邦子、東野英治郎、河津清三郎、千田是也、青山杉作、東山千栄子、村瀬幸子
戦争中に謎の失踪を遂げ既に死んだものと思われていた航空機会社の社長早川が実は生きていた事が波紋を呼び家族らの間に動揺が広がる。早川の失踪の本当の理由は何だったのか? 新東宝を代表する名匠中川信夫監督の作品ながら永らく観ることが出来なかった作品を今回遂に発掘。苦悩を抱えた早川役の小沢栄の抑えた演技が光る。 (解説:下村健)

 いっぽう三宅の夫・千田是也は今回も演技のしどころのない役なのでいささかかわいそうなのだが、ぼくは名演技と思ったことはあんまりない。ほんとに名優なの(笑)。
 その父(三宅の義父)青山杉作は、フツーに演じていても、タヌキな元外交官なんだけどねー。
 ぴょんぴょんぴょん月丘千秋と、ぴょんぴょんぴょん池部良には、にこにこ。

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by mukashinoeiga | 2017-10-29 22:00 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

土居通芳「汚れた肉体聖女」高倉みゆき大空眞弓高田稔魚住純子江見俊太郎原知佐子矢代京子

正統で異色なレズビアンメロウ(女郎)メロドラマ。
 渋谷にて「玉石混淆!? 秘宝発掘! 新東宝のもっとディープな世界」特集。58年、新東宝。
e0178641_23513589.jpg まず初めに、本作の5年前に、同じ新東宝で★野村浩将「野戦看護婦」日本メジャー映画初のレズビアン映画!?折原啓子鶴田浩二宮城千賀子★があり、「汚れた肉体聖女」が上映されるのなら、「野戦看護婦」もやってもいいじゃないの、と本特集の企画協力のシモケンさんに問い合わせたら、「野戦看護婦」も候補ではあったが、すでにDVDが出ているので、よりディープなものを、という趣旨から外れた、と。
 うーん。ディープが命なのね(笑)。

e0178641_23525918.jpg『汚れた肉体聖女(デジタル)(78分)』公開:1958年 (渋谷シネマヴェーラHPより)
監督:土居通芳
出演:高倉みゆき、大空眞弓、高田稔、魚住純子、津路清子、江見俊太郎、三村俊夫、大原譲二、大江満彦、藤村昌子、城実穂、原知佐子、瀬戸麗子、水上恵子、朝倉彩子、勝又陽美、沢恵子、矢代京子
兄の友人にレイプされた過去を持つ修道女・高倉みゆきは新入生の世話係りになるが、「お姉さま、一緒に寝かせて」の言葉に抗えず…。魔性の美少女・大空真弓に翻弄され次から次に罪を犯すはめになる高倉。その転落人生の急展開ぶりが凄すぎる禁断のダーク・ロマンス!
上映作品のクレジットデータサイト http://nipponeiga.com/vera/shintoho02/

 学園型修道院に、大空眞弓ら新入生がやってくるが、最初に告げられるのが、華美なアクセサリーや女の子らしいクマのぬいぐるみ禁止。
 なのに彼女らが着ているパジャマはファンシーな模様。ネグリジェ!にいたっては、まるでスケベおやじの妾のものみたい(笑)。昼は淑女、夜は娼婦、という本音そのもののダブスタこそ、新東宝調文芸映画の真骨頂か(笑)。
 そして高倉大空の恋愛だけでなく、三角四角五角のレズ愛欲の関係のぐずぐずメロになる(笑)。清楚禁欲の昼間と、隠微愛欲の夜と。
 まさにメロウ(女郎)たちによるメロドラマだ。
 ただしファムファタルというべき高倉の不穏な顔は、メロドラマヒロインの繊細メロウな顔とは水と油で、全く場違いで、浮いている。

汚れた肉体聖女

 Dailymotionというサイトの「汚れた肉体聖女」大空真弓と高倉みゆきの修道女同士のラブシーンは、貼り付けられず。

 本作の5年前の野村浩将「野戦看護婦」との違いは、キス一つなかった「野戦看護婦」に比べ、本作では女性同士がキスしまくり、ペッティングしまくりというところか。ここに5年の差があるのか。
 ただし「野戦看護婦」は、一方の女からもう一方の女への壮絶な片思い、本作では女同士の両想いということで、一概に比較できないのだが。
 
e0178641_2017628.jpg 鐘塔への四角いらせん?階段にヒッチコックへの誠実なオマージュを、感じる。
 最初チンピラたちにレイプされようとした高倉みゆきが、兄の友人・村上不二夫のヒーロー張りの格闘で救われるが、その直後、村上は泣いて縋り付く高倉に欲情、二段構えでレイプされてしまう。
 自分を救った男にレイプされるというなかなか複雑なグッドな構成だ。
 最後にも、不穏な顔つきがいつもいつも、あるいいはいつも以上に不穏な江見俊太郎の、左右不対称な瞼がグッド。
 ◎追記◎なお大空真弓の、畑における讃美歌歌唱はグッド。聞けば東京音大の声楽科出身とのことだが、女優としてそのキャリアを生かしていないような。庶民的な顔だちのせいか。いずれにせよ、もったいない。

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by mukashinoeiga | 2017-10-19 00:00 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

阿部豊「浮気の季節」出演の沢村みつ子歌唱動画張り付けました

ニコ動駄目ようつべOKでした。
 何個か前の阿部豊「浮気の季節」の関連動画です。
 子役上がりのジュディ・ガーランドの子役愛に感動。
Judy Garland & Mitsuko Sawamura - It's De Lovely (Ford Star Jubilee)


Mitsuko Sawamura - リンゴ追分 (Ford Star Jubilee)

 英語発音風って(笑)。
 沖縄出身という彼女が絵にかいたようなオキュパイド沖縄歌手であったわけだ。
My Lucky Charm
Dan Dailey and a little Japanese girl, Mitsuko Sawamura, in the film "meet me in Las Vegas".


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by mukashinoeiga | 2017-10-08 16:09 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

阿部豊「浮気の季節」益田喜頓岡田真澄赤木圭一郎白木マリ中原早苗吉行和子沢村みつ子小沢昭一

小気味いいホームドラマコメディ。
e0178641_354733.jpg 神保町にて「よみがえる赤木圭一郎 銀幕に輝く不滅の星(スター)」特集。59年、日活。
 東宝や大映が得意としたホームドラマコメディの日活版は珍しい。裕次郎はアクションものも青春ものもともに得意としたが、アクション偏重の赤木圭一郎が、この種ののほほん軽快コメディーに出るのも、さらに珍しい。
 最初はこの種のホームドラマコメディを得意としない日活らしくもたつくが、小ネタの連発で、だんだん良くなる法華の太鼓か。
 そもそも冒頭は、いかにも日活らしい、手慣れた拳銃強盗事件。ホームドラマコメディとしてはまことに異色のマクラが、いかにも日活で。

e0178641_354409.jpg2.浮気の季節S34('59)/日活/白黒/シネスコ/1時間25分 (神保町シアターHPより)
■監督:阿部豊■原作:松浦健郎■脚本:松浦健郎、山崎巌■撮影:岩佐一泉■音楽:大森盛太郎■美術:木村威夫■出演:益田喜頓、岡田真澄、赤木圭一郎、白木マリ、中原早苗、吉行和子、小沢昭一
定年間近の会社員・桐野(益田)は、男手ひとつで育てた三人娘の将来が気がかりだが、当の娘たちは父の再婚を企て大騒ぎ!思わぬ恋愛作戦が飛び出す恋の鞘当てを描いた愉快な明朗喜劇。赤木はストリッパーに恋する御曹司役。

e0178641_3552377.jpg これが東宝大映ならいかにも華やかなスタア総出演となるし、日活でも裕次郎北原芦川など出せば豪華なのだが、父親が益田喜頓、娘たちが新劇上がりの中原早苗、吉行和子とは、やや、安い造り。とはいえ、新劇上がりながら(笑)番茶も一番搾りで(笑)中原、吉行とも愛らしいのだが。
 赤木圭一郎も、この種ののほほんお坊ちゃんが柄にあって、大変好ましい。若死にしなければ、裕次郎並みに活躍したのに、つくづく惜しいなあ。
 その赤木の父親役・小川虎之助も、いつもに増して、あるいは例によって、大変愛らしい。ラブリー親父ナンヴァーワン役者ではあるまいか(笑)。赤木の恋人役・白木マリも彼女の代表作というべき、ベストパフォーマンス。  
 なお吉行和子、中原早苗姉妹の三女・沢村みつ子が、なかなかキュートで歌もうまいのに、その後伸びず、未知の人だったが、ググってみれば結構すごい人で。結局日本語オリジナルのヒット曲がないのが致命傷のオキュパイドジャパン歌手だったか。

Mitsuko Sawamura - ON LONDON BRIDGE

すてきなあなた 澤村美司子&沢村まみ

 なお貼り付けることができなかったが、ニコニコ動画It's De-Lovely-ジュディ・ガーランド&沢村みつ子という動画あり。
アップ主の説明では、50年代半ばの映像だと思います。ジュディ・ガーランドが日本人歌手とデュエットしている姿を初めて見ました。沢村みつ子は八月十五夜の茶屋ラスヴェガスで逢いましょうなどの映画に出演しています。歌っているのがコール・ポーターの曲ってとこがまた素敵。とのこと。

なお小川虎之助の会社、野呂圭介や柳瀬志郎が社員とあっては、到底まともな会社とは思われない(笑)。

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by mukashinoeiga | 2017-10-06 03:55 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

金子修介「希望の党」渋谷飛鳥木下ほうか山本奈津子楳図かずお並木史郎

小池新党によりネットで話題の。
 ユーチューブにて。05年、総務省。

「希望の党」前編

「希望の党」後編

e0178641_18325116.jpg監督・金子修介 脚本・松枝佳紀 撮影・大沢圭子 音楽・MOKU  2005年「総務省・(財)明るい選挙推進協会」製作 出演/渋谷飛鳥 木下ほうか 山本奈津子 楳図かずお 並木史郎 野口雅弘 金子奈々子 野木太郎 新津勇樹

 寺島進によれば、在日の木下ほうかが、日本国民代表というのも笑えるが、個人的には金子が山本奈津子を起用したのがうれしい。なお希望の党のイメージカラーもミドリ(笑)。
 とは言いつつ、ミリタリールックの美少女という金子好みの構図に。

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by mukashinoeiga | 2017-10-01 18:34 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

山本弘之「第五列の恐怖」轟夕起子中田弘二永田靖見明凡太郎伊澤一郎潮萬太郎水島道太郎北龍二

超レア物だが、内容は、うーん。
 阿佐ヶ谷にて。「昭和の銀幕に輝くヒロイン 第86弾 轟夕起子」モーニング特集。42年、日活多摩川。
e0178641_6495140.jpg 通常は一週間上映の阿佐ヶ谷だが、フィルムセンターから借りたプリントは、三日しかできない縛りがある。平日最終日に行ったら、上映一時間前に、すでに長蛇の列(阿佐ヶ谷レヴェルではね)。
 案内の人から「補助席になりますが」、とりあえず並ぶ。その後もどんどん客が来て、返されていく。お詫びの轟夕起子しおりをもらって。
 おそらく三日間で、延べ百人近くは、見れなかったのではないか。
 場内に入ってみれば、なぜか普通席が一つ空いていたので、そこに座った。おそらくぼくの前にいた人が一人列から離脱しているので、そのせいか。「第五列の恐怖」を見に行って、列に並ぶ。

e0178641_6502621.jpg第五列の恐怖 (ラピュタ阿佐ヶ谷HPより)
1942年(S17)/日活多摩川/白黒/64分 ○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品
■監督:山本弘之/原作・脚本:北村勉/撮影:内納滸/美術:仲美喜雄/音楽:飯田景應
■出演:中田弘二、永田靖、見明凡太郎、伊沢一郎
第五列(=スパイ)への警戒を国民に呼びかけるため製作された戦争映画。日本で新開発された無音発動機をめぐり、轟夕起子扮する女スパイ・YZ七号が破壊活動を計画。それを阻止するため憲兵隊は必死の捜査に乗り出すのだった…。轟が初の悪役に挑戦した異色サスペンス。めったに上映されない映画で、今回の特集上映の超目玉作品。

 なお相変わらずこの映画解説はヒドイ。本作はスパイ映画であっても、戦争映画では、ない。偏見で勝手に映画をカテゴライズするな! 007を戦争映画というか。言わないだろう。

 始まって十数分は、実に大勢の人物が同時に登場して右往左往。誰が誰だかわからず混乱するが、これは演出家の無能だ。ヤマサツやミッキー成瀬程度(笑)の交通整理能力を欠いている。
 時間経過とともに、落ち着くが。
 驚くべきは、轟夕起子の演技。通常の愛らしい、アイドル女優演技で「悪役スパイ」を演じる。まあいかにも悪役悪役していたら、スパイは務まらないか(笑)。
 ターゲットの航空機社長・見明凡太郎の娘に取り入り、そのホームパーティーに何食わぬ顔で「潜入」した轟が最新情報を得て、即興でピアノを弾く。そのピアノ曲を盗聴している外国人スパイ、ジェームス・ペインタース=高田弘(いかにもバタ臭い外人顔)が音符暗号を解読する。って、まんまヒッチコックやないかーい(笑)。
 ピアノが弾けて、なおかつ反日スパイらしい?適度なバタ臭さ?というところで轟が選ばれたのか。和風の花柳小菊では、イメージに合わないということかしらん。

e0178641_651158.jpg なお検索で見つけた映画収集狂というブログでは、

この轟夕起子演ずる女スパイのコードネームを「Y-27号」といいますが、「Y-27号」とは、どこがで聞いたような番号だな、と考えていたら、思い出しました。
ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督「間諜X27」でディートリッヒ演ずる女スパイのコードネームが、まさにX-27号でしたよね。なるほど、なるほど。
僕は、はたして当時の日本映画に「分野としてのスパイ映画」を娯楽として成り立たせ得るような欧米に匹敵する成熟した大衆的な土壌があったのかと疑問に思い続けていたので、この命名といい、シュチエイションといい、欧米作品を全面的に拝借した手掛かりを得て、なんとなく納得した気になりました。
また、この映画が憲兵隊司令部から特別な表彰を受けたということからも察せられるように、あるいは、作られた1942年の戦局が厳しく切迫した状況にあったことを加味しても、軍部が苛立ちをつのらせて大衆に大きな影響力を持つ防諜映画に眼をつけ、「肝いり」したと考えたほうが、あるいは自然かもしれません。
この作品、当時はあからさまな酷評もありましたが、国民の防諜観念を向上させたとして憲兵司令官より感謝状も授与されたということと、映画統制によって新会社大映に統合される前の、日活多摩川撮影所名義の最終作としても記憶されるべき貴重な作品と言えます。(以上引用終わり)

 正確に轟のコードネームは、YZ7號。映画収集狂さんはZを2と「誤読」したように思うが、いずれにしても誤読させるように「間諜X27」をパクったのは、間違いなかろう。ディートリッヒのような大スタアもスパイ役を演じている、という一言は、当時の清純スタアに、本作出演を後押しする格好の口説き文句だったろうし。

 なお本作のデータについて検索したが、文化庁の日本映画情報システムHPは、他の映画を検索したときもそうだが、全くの役立たず。典型的お役所仕事の税金泥棒。ひどさもひどし。みたら笑っちゃうレヴェル。
 日活作品データベースは、さすがに詳しい。

撮影所稟議書によれば撮影=糸田頼一となっている。2003年6月6日フィルムセンターで上映(ロシアからの返還フィルムの1本として)。現存フィルムはカット入れ替り、シーンダブリ等あり、1/3位欠落した不完全版であるが、ストーリー理解は可能"(現代劇)
監督山本弘之 キャスト野口少佐(憲兵隊長)=中田弘二 森本光雄=伊沢一郎 小柳二郎=北龍二 YZ7号=轟夕起子 平田淑子=国分みさを 寺田中尉=永田靖(特別出演) 昭和航空機社長・平田兵衛=見明凡太郎 航空会社専務=村田宏寿 水田=水島道太郎 門衛=小宮一晃 渡辺伍長=笠原恒彦 森本の母=三井智恵 スコット牧師=吉井莞象 金山鉱三=斎藤紫香 江川運転手=潮万太郎 ジェームス・ペインタース=高田弘 長野軍曹=菊地良一 車掌=井上敏正 ボーズ=富士木弘 渥美君子 若原初子 町田博子 文野朋子 小林桂樹 
脚本北村勉 音楽飯田景應 その他スタッフ原作/北村勉 撮影/内納滸 糸田頼一 美術/仲美喜雄 編集/辻井正則
<ご注意>戦前の製作作品(1942年以前)は、資料の不足などの事情により、当HPのデータの内容が必ずしも正確なものとは限りません。
製作国:多摩川 製作年:1942公開年月日:1942/4/16 上映時間ほか:モノクロ/94分現存分数66分/スタンダード・サイズ/9巻/2580m(以上引用終わり)

 製作国:多摩川は、ご愛敬だが、驚くべきは、ランニングタイムの三分の一が失われた不完全フィルムとのこと。
 同時上映の島耕二「暢気眼鏡」は[不完全]と明記している阿佐ヶ谷も、フィルムセンターとずぶずぶの文化庁も明記なし(わかる人にはわかる9巻という表示で手がかりつかめって>1巻は約10分)。

現存フィルムはカット入れ替り、シーンダブリ等あり 確かにおかしい繋ぎは散見しましたが、これってなんのせい? 当時の映写技師が、フィルム切れの際、いい加減につないだってこと? 確かにそれはありそうだが。

 なお戦前戦後を通じて数多くの脇役陣が多数出演の豪華さ。OLD映画ファンにとっては、うれしき限り。ただし最後尾の小林桂樹については確認できず。電車内で新製品の噂をする職工風の男の一人だろうか。
 なお令嬢役の国分みさをには、別データベースでは、國分ミサヲという表記もあり。ここら辺があまりプリントもデータも残っていない戦前映画の難しい/面白いところ。

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by mukashinoeiga | 2017-09-03 06:51 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

菅井一郎「泥だらけの青春」三國連太郎乙羽信子高杉早苗山内明小杉勇植村謙二郎加東大介伊藤雄之助滝沢修

面白い映画業界内幕モノだが、イマイチ不発。それもそのはず、これからも業界で生きていかなければならないスタッフキャストが、どぎつくバックキャメラ?を暴くわけにもいかず、くすぐり程度でお茶を濁さざるを得まい。
 阿佐ヶ谷にて「一役入魂 映画俳優・三國連太郎」特集。54年、日活。

e0178641_2413081.jpg泥だらけの青春 (ラピュタ阿佐ヶ谷HPより)
1954年(S29)/日活/白黒/93分 ※16mm
■監督:菅井一郎/脚本:新藤兼人/撮影:峰重義/美術:水谷浩/音楽:伊福部昭
■出演:乙羽信子、山内明、高杉早苗、小杉勇、植村謙二郎、加東大介、伊藤雄之助、滝沢修、清水将夫、三島雅夫、石黒達也
エキストラから人気スタアへ、一人の青年俳優がたどる華やかな道とその転落──。名バイプレイヤー・菅井一郎の第一回監督作品。松竹→東宝の移籍騒動でマスコミを賑わせた三國連太郎、本作への出演で今度は「五社協定違反第一号」に。

 Movie Walkerの本作スタッフ紹介にアッと驚く。スクリプター 吉村公三郎って(笑)。
 実際の画面上のクレジットは、演出看守、もとい演出監修。
 確かに吉村が出身の戦前松竹では、助監督がスクリプターを兼務していたと聞く。だから、スクリプトはお手の物だろうが、これひょっとして、スクリプターとしてぴっちり現場に張り付きつつ、演出監修していた、ということだろうか。
 新人監督にとって、嫌な現場だなあ(笑)。しかも脚本は、新藤だし、美術は水谷浩だぜー(笑)。主演は業界の問題児だし(笑)。
 映画の中の管井同様のほほんと受け流していたのだろうか。
 俳優出身監督だと出演も兼ねるのだが、本作では自身は出演せず。ただ、やはり俳優出身監督の常として、ほんの数ショットの脇役に、有名俳優多数出演。本作にも超贅沢なご祝儀出演てんこ盛りで。まともにギャラを払っていたら、それだけで赤字だろう。
 映画監督役に小杉勇、だが本作は業界内幕モノというより、人情ドラマに力点を置いてるので、さして見せ場なし、相変わらずの珍獣扱い。スケベ重役の三島雅夫の役名が根岸重役って。
 宣伝部の加東大介部長、ヒラ宣伝部の下絛正巳(最高にチャラい)。プロデューサーの石黒達也も最高にクール。高杉早苗らが囲む雀卓に「さあ、カモが来ましたよー」と、座り込む。

 三国連太郎はいささかワイルドだが、日活はこの数年後、ワイルドではあるが、三国よりはたいぶソフトな戦後派やんちゃスタア石原裕次郎という大鉱脈を掘り当てる。先輩女優スタアと割りない仲になる点も同じ。
 もし頭の良い日活プロデューサーがいたら、何らかの撮影の前に、この、わがままを言って転落する若手スタアを描く映画を、裕次郎や旭に参考上映として見せたのではないか(笑)。だとすれば本作自体はさしてヒットしていなかろうが、日活にとっては、値千金映画だったかも(笑)。
 まあもっともそれに主演したのが業界の横紙破りの連太郎だが、そこはそれ、お前に連太郎ほどの腹はくくれるのか、と。
 上の写真でお分かりのように、この時代の男性スタアとしては髪はぼさぼさだが、役作りか、この頭で打ち合わせに現れて、これで行こうということか。
 結局はスタアになった連太郎に捨てられる乙羽信子だが、かわいいけど儚さが皆無な、どっこい生きている女優だけに、より堅実スタアになった山内明に、ちゃっかり乗り換え感が半端ないぞ(笑)。

 舞台となった新日本映画撮影所廻りは、あからさまに日活だが、東亜映画撮影所ロケは、どこかな。

★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。
 なお本作のMovie Walkerキャストには、三国の母に北林谷栄がクレジットされてるが、下絛正巳が三国に「お母さんが上京してきた」と告げるシーンはあるが、頭がカッカしているので完全無視。カットされたのだろう。

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by mukashinoeiga | 2017-08-30 02:43 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

大庭秀雄「命美わし」三國連太郎笠智衆杉村春子佐田啓二桂木洋子淡島千景坂本武北龍二桜むつ子小沢栄

ウェルメイド人情喜劇。快作なり。
e0178641_202184.jpg 阿佐ヶ谷にて「一役入魂 映画俳優・三國連太郎」特集。51年、松竹大船。ついで見の再見。
 ここでは、前髪パラリの佐田啓二が堪能できる。
 なれない薪割りの肉体労働でフラフラのサタケイ、色男は金と力がなかりけりの典型だが、その薪割り程度でもハチマキ、そのハチマキにも、前髪パラリは、笑わせられる。
 ラストシーン、淡島千景との語らいで、兄・連太郎も、ついに前髪パラリ。おお連太郎、お前もか、と思ったら、次のショットでは前髪きっちり。
 まだイケメン時代の連太郎、サタケイばりの前髪パラリは、お気に召さないらしい。

命美わし (ラピュタ阿佐ヶ谷HPより)
1951年(S26)/松竹大船/白黒/79分 ※16mm
■監督:大庭秀雄/原作:八木隆一郎/脚本:柳井隆雄/撮影:長岡博之/美術:浜田辰雄/音楽:吉沢博
■出演:笠智衆、杉村春子、佐田啓二、桂木洋子、淡島千景、小沢栄、坂本武、北龍二、桜むつ子
自殺のメッカとして知られる有名なお濠。その側で暮らす図書館長一家は、ある晩身投げ寸前の二人の女性を救ったことから、町をあげての騒動に巻きこまれる──。当時の新進スタアを揃えた、大庭秀雄監督によるホームドラマの佳篇。

 戦後の電力事情のせいか、とにかく画面がクラい。大船あたりまでは電力回らなかったのか。フィルムの解像度も低い。しかし面白い。画面は暗いが、映画は明るい(笑)。当時のフィルム事情を反映してか、尺を端折り気味だが、かえってシマリが、出た。
 一家の長男・連太郎は正義ヅラの新聞記者。朝日当たりの支局記者か。今日の視点から見ると、被害者側に寄り添う振りして、被害者をさらに貶めるくずっぷりにしか見えない(笑)。
 弟サタケイに指摘されても、無神経にしらを切り、それは感傷だと切り捨てる。ここで、関係者である弟に、なぜ取材しないのか。
 三国の無能ぶりは、もっとある。
 お堀での自殺が相次ぎ、「一人二人を救っても、根本的解決にはなりませんよ」では、なぜ新聞でキャンペーン記事を、書かない?
 ラスト、市を挙げての自殺者供養、及び自殺者を助け続けた笠智衆の顕彰イヴェントを、三国はなぜ取材しない。
 忖度すれば、朝日新聞的には、犠牲者が減ることより、犠牲者が増えることの方が望ましいという立場か(笑)。

 笠は心優しい男を演じて絶品。ただ小津映画撮影直後なのか、濃厚な小津調演技なのが、やや可笑しい。
e0178641_2023870.jpg この笠の末っ子に、女子高生・小園蓉子。のちに妖艶な女を得意としたが、まだ初々しい。
 かつて一日違いで入水し、助けられた二人が、この縁で知り合い、子も授かる。この夫婦に、磯野秋雄&桜むつ子という(笑)。戦前やんちゃ次男のイメージの磯野と、戦後は妖艶マダムの印象の桜とのカップリングに、戦前戦後松竹ファンのあたくしとしましては、頭クラクラ(笑)。頭といえば、帽子を取って、杉村春子に帽子を振る磯野の頭は少し薄くて、ああ戦前は遠くなりけり。
 このポスターによれば川島雄三「適齢三人娘」のほうがA面扱いだが、キャスト上、本作のほうが、明らかに上だろう。松竹の編成、明らかにヘン。

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by mukashinoeiga | 2017-08-28 20:02 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)