大林宣彦「恋人よ われに帰れ 」沢田研二小川真由美大竹しのぶ泉谷しげるトロイ・ドナヒュー

抒情と社会派は同居できるのか。
 池袋にて「新作『花筐/HANAGATAMI』完成記念! ワンダーランドの映画作家 大林宣彦映画祭2017」特集。83年、テレパック、フジテレビ。なおサブタイトルはLOVER COMEBACK TO ME
e0178641_0274820.jpg 新文芸坐では(1983/106分/BD/TV作品)と予告していたが、当日のアナウンスによると、実際は10分ほど短いとのこと。
 大画面にブローアップしたため、画質は荒いデジタル素材だが、そう割り切れば、鑑賞には耐えうる。
 また案内では、<*『恋人よ〜』は上映を目的とした素材ではないため、途中CM該当部分に黒味(無音の黒い画面)が入ります。また、途中で上映素材(ディスク)の入替時間をいただきますことをご了承ください。>とあったが、さして気にならない。当時の技術では、約百分のドラマをディスク一枚にまとめられなかったのか。

 冒頭に広島のピカドン、戦後、日系アメリカ人通信兵の沢田研二が姉を、アメリカ人将校のトロイ・ドナヒューが恋人を、それぞれ、廃墟と化した広島で、訪ね歩く。この二人がその安否を探す、その女性は同一人物である。
 探しあぐねた二人は、東京に。
 沢田は、闇市マーケットを差配する女親分・小川真由美に会い、姉と瓜二つなのに驚く。小川真由美の一人二役。ベタなメロドラマ定番。トロイ・ドナヒューも、沢田姉の面影ゆえか、小川にプロポーズ。
 しかし大人なメロドラマは、受け付けない大林の少年志向ゆえ、このメロドラマには何の説得力もない。
 大人の恋には、何の適性もない大林宣彦の、堂々の空疎。
 沢田と大竹との思慕にも、何の説得力もない。
 大林の資質にない、大人のメロドラマと、なんちゃって一見社会派風に挑戦したが、どちらも討ち死にという。

 なお東京編の冒頭、闇市マーケットを三国人暴徒たちが襲撃し、反撃する財津一郎(小川真由美の夫)を銃殺。その後もしばしばマーケットに無茶な攻撃。
 三国人といえば聞こえ?は、いいが、実態は不法入国した朝鮮人たち。ガンガン日本人を攻撃していく、日本のエンタメでいわゆる朝鮮進駐軍の日本人虐殺を描くのは珍しい。それをお花畑の大林映画で見ることができるとは(笑)。
 トータルでいえば、朝鮮人による日本人虐殺が圧倒的に多いのに、プロ被害者の朝鮮人が、日本人虐殺に目をつぶり、捏造した日本人による朝鮮人虐殺を、主張してきた。

恋人よ、われに帰れ (テレビドラマデータベースHPより)
キー局 CX 放送曜日・時間 金 20:02-21:48
放送期間 1983/09/23 ~ 1983/09/23 
演出 大林 宣彦
プロデューサ 中山 和記 脚本 早坂  曉(早坂  暁)
音楽 前田 憲男 主題歌 沢田 研二
出演 沢田 研二、小川真由美、大竹しのぶ、泉谷しげる、トロイ・ドナヒュー、風吹ジュン 
解説 大林宣彦監督が、早坂曉の脚本を得て演出したビデオドラマ。全体として迫力があり余韻の残る佳編。群衆のシーンなどの処理にやや残念な部分…

 上記「群衆のシーンなどの処理にやや残念な部分…」というのが、ヨクワカラナイ。まさかいわゆる朝鮮進駐軍の日本人虐殺を意味しているのか。だとしたら、パヨク=中韓反日左翼史観の、捏造でっち上げなのでは、ないか。
 黒沢明と同じく、政治や正義の描写にかかわると、黒沢も大林も、小学生の優等生作文に、なる。小学校では、よく出来ました、の花丸マークは貰えるかもしれないが、現実のリアルポリテックスでは、落第点だろう。
 なお敗戦直後の街の描写を、きわめて稚拙な書割特撮で、ここはいかにも大林的。リアルは目指さない描写の、お花畑。それを積極的に良しとするのは、大林独特の奇妙な価値観なのかもしれない。

 日系アメリカ人通信兵の沢田研二、アメリカ人将校のトロイ・ドナヒューの、アマさ。いかにもお花畑な大林らしい。
 そして朝鮮戦争が起こり、沢田が朝鮮に出兵するというときに、大竹しのぶが沢田に、あたしの親は朝鮮人で、日本に出稼ぎにきた、朝鮮に戦争に行ってほしくない、朝鮮で戦争したら、あたしみたいな不幸な人たちがどんどん出てくる、と泣き落とし。 
 えー。朝鮮戦争って、てめえたち民族の内戦だろう。てめえ達の勝手な内紛なのに、なんで被害者ぶっているんだ、と。まさにプロ被害者民族の面目躍如だ。日頃の行いが悪いから、同情は、難しい。

 沢田と大竹の教会での結婚式に、結婚行進曲のサビ(ぱぱぱぱぁーんぱぱぱぱぁーん)が何度も何度も繰り返し執拗に流れる。これはグッド。この直後に花嫁の大竹は倒れるのだが、大林映画の通例で、どんなシーンにも低く劇伴が流れる。最後のキメのシーンは無音だが、さして意味がないように感じたが。

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by mukashinoeiga | 2017-09-12 00:32 | いつか見た時をかける大林宣彦 | Trackback | Comments(0)

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