原節子のびっくり絶美グラビア

 今週発売中の各週刊誌が、ハラセツ追悼を組んでいる。
 なかで、びっくりしたのは、特集ページ数が比較的少ないにもかかわらず、サンデー毎日のグラビアだ。
 おそらく撮影直前、撮影を待つ、白い和服で盛装して、佇む原節子だ。しかし、表情は、疲れたような、くたびれたような、苦悶の表情だ。
 公式スチールにはない、リアルな苦悶の表情。サンデー毎日が言うとおり、「貴重な一枚」だ。
 で、このショットは、何の映画かというと、なんと熊谷久虎「白魚」というでは、ないか!
 「白魚」といえば、ハラセツ主演、監督は義兄、撮影監督・会田吉男は、実兄。そして、会田は、この映画撮影中に列車にはねられ、死亡した。
 その、実兄の死を乗りこえ、しかしショーマスト・ゴーオン、妹は主演、義兄は監督、撮影は続行される。
 しかし、ハラセツの苦悩は、あい知れず。かくて撮影待ちの、苦悩の表情と、なったのだろう。
 サンデー毎日がこの「貴重な一枚」を載せたのは評価するが、その背景を何も書いていないところを見ると、その間の事情を、知っていたのかいないのか。
 知っていれば、たぶん、下種な週刊誌屋だから、書いていただろう。知らないで、載せた可能性も、高い。サンデー毎日は、おそらく、その程度だろう。

 しかし、同様に下種なぼくは、この苦悶の表情のハラセツを、美しい!と、思ってしまうのでした。
 美しい人は、苦悶しても、美しい、と。まあ、お下品で申し訳ないが、エロティックですら、ある、と。
 はい、下種なぼくなのでした

◎追記◎原節子を偲ぶ 「10分で辿る原節子全フィルモグラフィー」

 shimomov氏の力作。やるなあ!

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by mukashinoeiga | 2015-12-06 23:10 | うわごと | Trackback | Comments(4)

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Commented by さすらい日乗 at 2016-01-10 08:56 x
この事故は、特撮を知らない者たちの「悲劇」だそうです。線路上に鏡を立てて撮影すればよいだけのことだったと円谷か誰かの本で読んだことがあります。そうすれば、機関車が暴走しても鏡が壊れるだけですから。

ある意味で、熊谷久虎の「まじめさ」が起こした悲劇のように思います。
Commented by mukashinoeiga at 2016-01-10 09:25
原節子のびっくり絶美グラビア記事へのコメント、さすらい日乗さん、ども。
 なるほど。
 いずれにせよ、日本の映画撮影では、どんなにメジャーであっても、鉄道などは、平気でゲリラ撮影かと。それは正式に撮影許可をもらおうとしても、正式には受け付けてくれない、日本の映画に対する無理解のせいで。
 今回の件は、わざわざ移動困難な撮影キャメラを線路上に置いたからには、あるいは許可を撮ったのかもしれませんけども。また、キャメラをおいたまま、キャメラマンは、逃げるべきだったと。
 すべてが、バッドタイミングな、ありえないはずの、痛ましい事故でした。  昔の映画
Commented by さすらい日乗 at 2016-01-11 16:18 x
その本によれば、リハーサルではうまくいったのですが、本番では、ライトの強烈な光に運転手の目が眩んでしまいブレーキが掛けられなくて、暴走してしまったのだそうです。
さもありなんという感じですね。
Commented by mukashinoeiga at 2016-01-11 19:14
原節子のびっくり絶美グラビア記事へのコメント、さすらい日乗さん、ども。
 うーん、映画のことだけ考えて、機関車のほうへの配慮が欠けていたために、かえって自滅した、酷な言い方ですが、自業自得感がありますね。
 しかし、このケースを「暴走」と表現するのは、いささか盛り過ぎですね。さすが黒沢ファン(笑)。 昔の映画
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