言論の自由は徹底されるべきか

 感想駄文済みの「昭和残侠伝」をネット検索して、★「昭和残侠伝」珠玉のワンパターン–salitoté(さりとて)歩きながら考える、大人の道草WEBマガジン★に、たどり着き、ついでに見た記事が、面白かった。

★ごまめの眼で見た、フランスの自由、日本の自己責任。–salitoté(さりとて)歩きながら考える、大人の道草WEBマガジン★
 テロの危険にさらされても、他国に平和を脅かされても、守るべきは「個の自由」とするフランス人と、テロの危険にさらされ、みんなの平和を脅かす「個の自由」は控えるべきとする日本人。こういう真逆な考え方の違いにぶち当たる度、世界で一番大好きな日本に、今まで感じたことのない遥かな距離を感じてしまうわたしである。(引用終わり) →感想1

★「ハシシタ」ー言論の自由の本性–salitoté(さりとて)歩きながら考える、大人の道草WEBマガジン★
 つまり(週刊誌)ジャーナリズムは、とことん言論の自由を追求すべきであり、(以下引用)

 美空ひばり、勝新太郎など当代スターのルポルタージュをはじめ芸能、政治、ヤクザまで、タブーに挑み続けた昭和のルポライター・竹中労は、週刊誌ジャーナリズムに、正確な情報、道徳や倫理、世の良識などというものを求めるなと公言して憚らなかった。なぜなら、ジャーナリズムとは、人権を侵害する宿命を負った「業(ごう)」であり、正義の味方でも何でもない。人が面白がることを増幅させる卑俗な宿命を背負った「業(ごう)」だからだと、その業から逃れられないジャーナリストの矜持を自戒を込めて語っている。
「自分は、週刊誌ジャーナリズムの先に、理想的なプライバシー保護、人権擁護の世界をめざすものではない。まったくその逆の地獄におちていくことで、少なくとも僕のジャーナリストとしての人生は終わるのだ」。(引用終わり) →感想2

感想1→うーん、どんなことがあっても「個の自由」は守るべき、というのも、凡庸な、なまぬるい日本人としては、疲れるよなあ。
 それに、そういうのであれば、その考えを徹底すれば、
 テロリストにも「個の自由」があるってことでは、ないですか(笑)。テロをする自由が。
 いや、テロは言論の自由を封殺するからいけない、とは言うけれど、ぼくたちの若いころには「肉体言語」という、一部で流行った言葉がありました。テロというのも、「肉体言語」とみなせば、それを行使するのも、立派な「言論の自由」では、ないですか。
 何らかの主張を、何の制約もなく発表できる権利が「言論の自由」で、あって、その発表された結果、反論されたり、批判されたり、も、また「言論の自由」で、あるわけです。
 中国やロシアなど意見発表に政府の禁止や制約や検閲や削除やが、あるのは、モチロン「言論の自由」では、ない。発表したとたん、政府が逮捕拘束処刑するのも、そうだ。
 これには、当然反対すべきだ。
 しかし、政府ならざる個人、組織からの「反論」も、また「言論の自由」だとすれば、これを否定は、出来ない。であるならば、「反論」の最終兵器テロもまた、「言論の自由」というべきではないか。

 このブログは、言う。
<しかし、ここにきて感じたのは、日本のそれとはまったく異質な連帯感である。自由と革命のシンボルであるリピュブリック広場からバスティーユまでの道を、わたしも大勢の群衆にまじり、歩きながら、自分の目で耳で肌で見て感じたパリの“世間”。それは、人種も宗教もイデオロギーもナショナリズムも階級も職業も貧富の差も関係なく、それぞれがそれぞれの「自由」を胸に進んでいく、たくましい人間たちの姿であった。>
 「個の自由」を求めて、連帯感!
 揚げ足取りにとられるかもしれないけど、おかしくない?(笑)
 個を求めて連帯を恐れず? 個、求めてねーじゃん(笑)。

<質の違いといえば、事件後にパリ市から届いたデモ参加呼びかけのメールも、そうである。件名はもちろん「JE SUIS CHARLIE」。そしてその文面は、戦意剥きだしにテロとの闘いを煽るものでも、名誉と誇りにゴリゴリに凝り固まったナショナリズムを匂わせるものでもなく、それでいて、ありきたりな役所臭さもない。「事件の犠牲者と共に、表現の自由に挑み続けたシャルリー・エブドと共に、静かな連帯のときを持ちましょう」とさりげなく毅然と呼びかける知性と気品あふれる文体。いちいち自分の狭すぎる世界観を持ち出してしまって申し訳ないが、「チカン、あかん」「火の始末、知りまへんではあきまへん」みたいな浪花風味の文体に慣れきった大阪人としては、「文化」という名のハリセンでどつかれた衝撃であった。しかも心憎いのは、文末にしたためられた何ともエレガントでしたたかなフランスらしい言い回し。
” nous soyons plus fort que la barbarie.”
(自由な精神で結ばれた)わたしたちは、野蛮な者たち(テロリズム)より強い。>

 市からデモ参加呼びかけのメールが届く? これって官製デモじゃん(笑)。中国とどこが違うの(笑)。ゴダールの中国「革命」応援映画?でも感じたことだが、フランスと中国は、結構相性がよろしいようで。それに敵対相手を「野蛮」視するのは、「個の自由」にそむくんじゃないの。偏見だよね。
 フランスとは洗練された中国なり、ということでヨロシからん? なら、ぎりぎりに捨象された本質では、洗練、意味ないよね。

感想2→大好きな竹中労を持ち出されては、そうだなあ、と納得せざるをえない(笑)。
 そう、週刊朝日や「週刊チャーリー」(注)などに「正義」「正しさ」を求めるから、それは橋下徹やムスリムに対する「差別」「人権侵害」だろう、ということになるのだ。
 たかが「覗き見」「他人の不幸は蜜の味」といった、「ごろつき売文の徒」として「矜持」を持った「羽織ゴロ」で、あれば、それはそうなんだろう。

<一連の騒動で完売御礼となった問題の「週刊朝日」だが、わたしは、発売日(10/26号)当日の朝、タバコを買おうと立ち寄った駅の売店で運良く手に入れ、通勤ラッシュのぎゅうぎゅうの車内で身をよじりながら、一気に読み干した。まずもって、わたしは、そのタイトルのタブーを逆手に取ったインパクトに、興奮した。同時に、久々に訴えられることくらい覚悟の上の週刊誌ジャーナリズムの気迫と意気込みに、小躍りした読者の1人である。
なぜなら、今日を限りに「週刊朝日」ではなく「週刊ハシシタ」、やらせてもらいます!といわんばかりの闘志が燃える表紙デザイン、巻頭カラーから煽りまくりの果たし状プロローグに、いよいよ始まる本文記事は、ハシシタ「HSST」のDNA六角構造をこれでもかと全面に張り巡らせたレイアウト。そこに待ってましたと、火花飛び散り、血の雨が降るが如く、斬って斬って斬りまくる、憎悪と執念に満ちた佐野眞一の真骨頂、仁義なき小文字の大殺陣回りに惚れ惚れした。ひどいも下品も人権もプラバシーもへったくれもない、佐野さんの討ち死に覚悟の書きっぷりに圧倒されたわたしは、確信した。「これはもう編集部に2,3発打ち込まれてもやる気やな」と。>

 このブログ主の下世話な趣味(笑)は、とりあえず一貫しているようで、めでたい。しかし、それであるなら、「羽織ゴロ」風情に、「言論の自由」だの「個の自由」なんて、大仰なことは、言ってほしくないよね。
 「これはもう編集部に2,3発打ち込まれてもやる気やな」と、「興奮」したブログ主なら、シャルリー・エブドで、「風刺漫画家」風情が何人殺されても、もって瞑すべし、と快哉を叫ぶべき?だろう。
◎追記◎「自分は、週刊誌ジャーナリズムの先に、理想的なプライバシー保護、人権擁護の世界をめざすものではない。まったくその逆の地獄におちていくことで、少なくとも僕のジャーナリストとしての人生は終わるのだ」と言い切る竹中を引用するので、あれば、そのジャーナリズムに対する「反論」も、また多少は理想的なプライバシー保護、人権擁護の世界をめざすものではなくても、可、ということであろう。
 つまり問答無用の殺戮テロはいかんが、多少の肉体言語による暴力沙汰までは、可、ということだろう。しかしそれでは昭和残侠伝健さんの立つ瀬がない(笑)。まあ「歯には歯を目には目を」でいえば、たかがつまらない風刺漫画程度で殺されては、間尺に逢わない、という程度問題ではあることは、認める。

(注)フランスの風刺漫画誌シャルリー・エブドは、日本語で言うと「週刊チャーリー」と、なるようだ。これは、まずイタリアに「週刊ライナス」というのがあるそうで、その兄弟誌として、出発したらしい。つまり、チャールズ・M・シュルツの「ピーナッツ」シリーズに由来するらしい。
 シニカルでありつつほのぼのな人気漫画とは似ても似つかぬ、鬼っ子で。

 なお、他ブログへの批判は、そのブログのコメント欄に書くべき、という意見もあろうが、到底コメント欄に収まらない長文だし、ぼくのブログも、当該ブログも、いやすべてのブログが、「勝手に相手を批判・批評」しているわけで。
 当該ブログ主が、ヴォルテールの有名な言葉、「わたしは君の意見に反対だ。だが、君がそれを主張する権利は命をかけて守る」を引用したひそみに倣って、フリッツ・ラングの映画タイトルを、引用しよう。
「死刑執行人もまた死す」 Hangmen Also Die!

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by mukashinoeiga | 2015-03-11 18:52 | うわごと | Trackback | Comments(0)

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