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Youtubeでたどる私の和泉雅子と舟木一夫

 ネットを、ヨロメキつつ、徘徊していたら、タイトルのブログを見つけた。
 なかなか、面白い。ついつい、ページを繰って、見入ってしまった。
 和泉雅子と舟木一夫、ついでに吉永小百合に関する、延々とした考察、映像も含め、おもしろい。

★Youtubeでたどる私の和泉雅子と舟木一夫★

《とりあえず「寒い時期」のことからいっちゃおう。(略)
 オレってやつはどこまでこの寒さに耐えられるんだろう、そう思って事務所もスタッフもすべて解散した。昭和六十年(=85年・註)頃のことだ。マネジャーもいない。あるのは自宅の電話一本。その電話で仕事を受けると、バッグの中にカラオケテープを放り込み、ステージ衣装を提げて、一人で出かける。

 仕事場は国道沿いにある健康ランド。田舎の小さな温泉やヘルスセンターなどお客さんが二、三百人も入ったらいっぱいになるところばかり。
 着いてすぐ楽屋へ。
「すいませんが、アイロンとアイロン台だけ用意してください」
 そこは楽屋と呼べるような所ではないが、とりあえずワイシャツとスーツのしわに慣れぬ手つきでアイロンをかける。(略)半ばプライドを放棄したような仕事にも、いつしかけっこう大丈夫な自分を発見していた。》
 舟木のデビュー以来の爆発的な人気と、10年後の自殺未遂については、すでにご存じの通りです。その後、独立した事務所でのごたごた、実弟の事故死、経済的行き詰まりからの自宅の売却……、と続いた不幸の中で、舟木一夫が唯一手放さなかったのは、〝自分は芸人である〟という自覚でした。
 芸人であるからには、9時~5時で仕事したりなどしない。まっとうな職業には就けないし、就こうとも思わない。舟木は〝芸人であることの矜持〟を保ちつつ、この長い冬の時代を生きました。
 この自覚というか、性格の形成には、舟木が芸能界に入って以来目をかけてくれた先輩歌手や役者、あるいは気が合ってつきあった芸人仲間の影響もありますが、やはりバクチ打ちだった父親の感化が一番、あずかって力があったようです。

《僕は、小学校二年から六年までに母親が九人変わった。九人のうち、出戻りがひとりいるから実質は八人……。その出戻りが、私の生みの母だ。八人のうち、顔は思い出せても、今でも名前を覚えているという人は、五人しかいない。(略)
 ここで親父のことにふれよう。
 親父は、江戸屋という一家をかまえたバクチ打ちで、一日中、着流しで過ごしていた。もの心がついたころ、家には十人ほどの若い衆が常時いて、僕は〝ぼん〟とか〝ワカ〟と呼ばれていた。僕にとって父方の祖母、つまり親父を生んだおばあちゃんの左腕には、花札の短冊の絵と〝だれそれ命〟の入れ墨がしてあった。だから、僕の家は、僕も含めここ三代、カタギがいないわけ》(『怪傑!!高校三年生』)

 舟木の父親は、息子が小学校に上がる前に足を洗い、芝居小屋(映画館)の小屋主となりました。興行師も兼ねましたが、たちまち食えなくなったといいます。舟木は貧しい少年時代を過ごしました。要するに、舟木は出自からして根っからの〝はぐれ者〟で、その業を自覚し、青春歌謡の流行歌手になった時点で、すでに筋金入りの〝芸人〟だったのです。 

《オレは運命論者ではないけれど、美空ひばりさん、三橋三智也さん、島倉千代子さんたちのように長く芸人をやっている人ほど、一言で言うと〝強い業〟を持っていると思う。
 そういうものを持って生まれる星の人がたしかにいる。
 芸事というのは、本番でお客さんの前にたっている状態は、命を削ると言う行為だ。結局、芸人はロウソクだと思う》(『風来坊』)

 このような自覚をもつ人間に、カタギの定規はあてはまりません。すでに芸人としての性根が据わっているわけですから、あとはこの「寒い時期」を肥やしに、もう一度気持ちよく男の花を咲かせるだけです。中年になった舟木はその花を、もう一度青春期の自分自身を演じるということによって、咲かせることに見事に成功します。
 参考のために舟木が90年1月2日に岩手で行ったショーの一部映像を掲げます。場所は初売りのデパートかどこかでしょうか? 翌91年に芸能生活30周年プレ公演で華々しくカムバックする舟木は、この時期、ようやく頬もふっくらとしてきて、まさにオーラを取り戻す直前といった雰囲気です。   以下略・引用終わり

舟木一夫ショー 高原のお嬢さん



◎追記◎そうはいっても、なかなかお客さんに目線を合わせない、中空にぼんやりした目線を漂わせるところ、ちから弱い歌い方。うーむ。
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by mukashinoeiga | 2012-12-05 23:36 | 舟木一夫と60年代アイドル | Comments(0)

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