面白快作オススメ本「約束の日/安倍晋三試論」

 新刊として、出たすぐに読んだ。小川栄太郎著「約束の日/安倍晋三試論」(幻灯舎)。
 大変、面白い。現役政治家の話なのに、こんなに面白く、くいくい読める。あっと驚く、裏話も、パワフル。
 しかし、感想駄文は、なかなか、書く気に、ならない。
 理由は、簡単。
 本書は、あまりにシンプルにして、ストレートな、パワーを持つ。したがって、感想は、おのずと決まってしまう。だから、おそらく、誰が書いても、感想は、似てしまう。事実、ネットでの、書評投稿サイトでの数々の感想文は、ほぼ同じ紹介・論調になっている。
 これでは、わざわざ、ワタクシめ?が、改めて?、感想駄文を、書く必要が、ないではないか(笑)。
 しかし、石原新党なども、出来て、事態は急速に変化しつつある。これではいかん(なぜ、イカンのかは、後日、書く)、だから、あえて、屋上屋を架すようだが、書いていきたい。
 本書は、

1 安倍晋三に心酔しきった著者が、しかし、きわめて客観的に、「第一次」安倍内閣の「真実」を描く。
2 「第一次安倍内閣」においては、朝日新聞、TV朝日などなどの、左翼メディアが、メディア・スクラムというべき過剰な「安倍批判」を行った。この安倍叩きに比べれば、民主党批判は、あまりに生ぬるすぎるメディアたちなので。
3 特に朝日新聞は、「安倍の葬式はうちで出す」「安倍叩きは朝日の社是」と、中国や南北朝鮮並みの安倍叩きを行い、その閣僚の一人を、自殺にまで、追い込んだ。当然、安倍内閣の「実績」は、ことごとく無視。
4 安倍政権時には、執拗に、事務所費問題とか、叩きに叩いた、朝日などの左翼メディアは、安倍退陣後、民主党議員の事務所費問題など、ことごとくスルー。ダブル・スタンダードの極みとも言うべき、姿勢を「誇示」した。
5 「第一次」安倍内閣の実績を、著者は、「あらかじめ内閣が短命であるのを見越したような暴走ですらある」「しかも、一切のパフォーマンス抜きで」淡々と、有無を言わさず実行して言った、という。 
6 しかし、今でも日刊ゲンダイなどは、「何の実績も残さなかった男が、また総裁選に立候補」などと、書く。

 その、メディアが、葬った、今も葬ろうとしている、「第一次」安倍内閣について、政治評論家でもない、聞けば、文芸・音楽評論家だという著者が、客観的に書いているのだが、どうやら小川栄太郎が客観的に書けば書くほど、読者は、安倍晋三に、惹かれていく。
 いったい、現代に生存している政治家に関する評伝を読んで、感動すること自体が、ありうるとは、思わなかった。
 ありうるのである。
 いわゆる「安倍内閣」政権放り出しの舞台裏が、こんなことだったとは、という、著者いうところの幕末大河ドラマ並みのエピソード。感動するだけでなく、涙ぐみさえするエピソードがありうるとは。
 ありうるのである。
 「下痢ピーピーで政権を放り出した」「ひ弱なお坊ちゃんの、世襲政治家」と、マスコミに揶揄された、そして、ぼくたち有権者は、それを信じ込まされた、その安倍晋三が、その、一見やさしそうな風貌の裏で(笑)こんな男、こんな政治家だったと、カツモクすることしきり、なのである。

 今回の自民党総裁選に立候補したさい、政治評論家・三宅久之ら民間人有志による「檄文」を手渡されたり、同じく民間人有志による「緊急激励集会」が開かれたり、総裁選勝利のさいには、自民党本部前で、安倍コールが起こったり。こんな政治家、ほかには、いない。
 著者もいうとおり、「第一次」安倍内閣は、安倍晋三ひとりを「単騎駆け」させてしまった。
「今度」は、日本国民である私たち一人ひとりが、安倍晋三を、守るのだ、と。
 著者だけではない、今度こそは、安倍晋三を、私たちの手で「守る」のだ、という思いを起こさせる政治家
 そんな思いをもたらす、政治家が、現代の日本に、たった一人でもいるという、奇跡。

 そういう政治家は、安倍晋三ただ一人である。なぜそうなのかは、本書を、読めば、わかる。
 おそらく数十年後、今のような日本が続いていたとしたら、それこそ、安倍晋三を主人公とした、平成大河ドラマが出来てもおかしくはなく、いや、冗談抜きで(笑)。その際「第一次」安倍内閣に関しては、本書が底本として利用されよう。
 それくらい、感動エピソードが、てんこ盛りといっていいだろう。
 松岡農水大臣が、事務所費問題に絡んで、自殺した。当時は、ダーティーな悪徳政治家の自業自得と嘲笑されたエピソードが、著者の手にかかれば、驚きの感動エピソードに、転じてしまう。その鮮やかな手並みと、論の進め方の確かさ。

 おてんばなお嬢さん芸で居酒屋の女将になってしまう夫人とか、どんな悪党、ヤクザとも気軽に会って、写真を撮ったりする、やんちゃな本人とか、いや、冗談抜きで、ドラマの主人公になりうるエピソードには、事欠かないし(笑)。

 面白本としても、ぜひ本書をオススメするしだいで、あります。

 本書の続編についてのご紹介
★平成の司馬遼太郎か?小川榮太郎「国家の命運」★

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by mukashinoeiga | 2012-10-30 09:21 | うわごと | Trackback | Comments(0)

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