今井正「白い崖」木村功佐久間良子有馬稲子中原ひとみ藤間紫

 三原橋にて。「生誕百年 今井正監督特集・第一部」特集。60年、東映。
e0178641_23381214.jpg アイラ・レヴィンの「赤い崖」を、菊島隆三が翻案脚色。
 原作の「い崖」が、なぜ「い崖」に?
 白黒映画だからか。あるいは、共産党の今井が、「赤い崖」という映画を撮ると、アカの今井が、アカい崖って映画を撮った、と揶揄されるからか。
 冒頭、湖の水上スキーシーンに驚く(笑)。
 ボートで水上スキーを引っ張るのは、超可愛い令嬢・佐久間良子。引っ張られる水上スキーヤーは、なんと、木村功。ひごろ、青白い、陰鬱な文学青年を演じることの多い、木村功が、海パン一丁のスポーツマン。その意外性(笑)。
 ボートを岸辺につけ、濃厚にキスしあう木村と佐久間。でも、結婚するまでは、それ以上は、と、かたくなに拒むも、キスし合う佐久間のあえぎ顔が、今井映画らしからぬ、エロさ。
 田舎の母親が浦辺粂子という、貧しい青年・木村は、やがて、自ら勤める会社の社長令嬢・佐久間と結婚。因業社長・新藤英太郎の、遺言を偽証して、結婚し、出世の階段を上る。
 可愛い奥さん・佐久間良子がいながら、社長の愛人・エロい藤間紫まで、引き継ぐ木村功。しかも、一家の女中・可愛い中原ひとみも、木村に恋心、ついでに、いただいちゃう。
 こっから先は、ミステリなので、ストーリーは秘すが、パリからやっと帰ってきた佐久間の姉・有馬稲子の、セクシー姉さんにも、色目の木村功。
 うーん、共産党今井の、原始共産制セックスへの願望か(バカ)。可愛くてセクシー・佐久間良子、愛らしい中原ひとみ、セクシー有馬稲子、妖艶・藤間紫を配し、今井映画としては、もっとも華やかな映画だ。
 衣装に、二名連記、ビリング一番目は忘れたが、二番目は、森英恵。うーん、資本主義過ぎるだろ今井正
 貧しい田舎出の青年が、奇計悪計を用いて、出世願望と色欲を満たす。ピカレスク・ロマンだが、必ず、こういう欲深青年は、犯罪を暴かれ、末路は暗い。結局は、やっぱり根暗な木村功なのであった。
 女優たちの華やかさが、楽しい映画。
◎追記◎「映画流れ者」にて、Heroさんから、指摘あり。どうやら「赤い崖」は「白い崖」の原作では、ない模様。くわしくは「映画流れ者」にて。
◎追記◎この間の説明については、より詳しいコラム映画の國『日本映画の玉(ギョク)』Jフィルム・ノワール覚書⑫東映ノワール『白い崖』を検証するText by木全公彦を検索の上ご参照されたし。

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by mukashinoeiga | 2012-02-07 22:52 | 今井正 青い左傾山脈 | Trackback | Comments(0)

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