TV「運命の人」雑談

 日曜9時のTBSドラマ「運命の人」を、帰宅後途中から見て、まあ、ドラマ自体の感想は、たわいのない凡庸なもので、特に云々することではないが、この時代のマスコミの立ち位置が、笑えたので。
 ドラマは、沖縄返還交渉の、舞台裏の密約を、毎日新聞・西山太吉が暴くストーリーを、人物名などは仮名にして、描いている。

 主演・本木雅弘らは、もはや、今では、なぜ、そうなんだ、としか言いようもない、バカタレどもだ。
 彼らは、<日米は対等でありたい>、と考えている。しかし、<日米は対等でありたい>ということと、<現実には、日米は対等でない>ということは、まったく別物である。<日米は対等でありたい>は理想であり、<現実には、日米は対等でない>は、文字通り、現実である。
 それを、意図的にか、先天的バカなのか、彼らは、徹底的に混同してやまない。
 <現実には、日米は対等でない>上に、なんと太っ腹なことに、絶対的優位者であるアメリカは、平和的に沖縄の領土を、日本に返還するという。
 当時、世界最強の金持ち国の余裕、二流国への施し、チャリティーという面も、あったろう。今のオバマのアメリカには、そんな余裕すら、ないのだが。
 もちろん、アメリカが、単に、太っ腹なだけではない。
 沖縄を領土として保持するほどの、必要性も魅力も、メリットも、特段にはない、アメリカとしては、基地さえあそこに残しておければ、「基地の付属物」である、沖縄本体なんか、要らない。
 さらに、沖縄返還を欲している日本という子分に、飴玉を与えて、冷戦時の日米関係をいっそう補強しよう、という思惑があったわけだ。
 しかし、戦争抜きの、平和裏の領土返還など、世界外交史上にも、ほとんどありえないだろう。そんななかで、領土が、優位国から、劣位国への「ギフト」として、返還される。
 そこに、多少の<お手盛り>、あるいは<お返し>が、あるのは、やむをえない現実である。
 アメリカが欲する限り、沖縄に大量の基地を残すこと。
 現実の返還費用に、多少とも、日本に<色をつけて>もらうこと。
 それが、残念ながら、現実である。
 しかし、そんな「現実」の結果、戦争抜きで領土が帰ってきたのだから、この「現実」込みで、この領土返還を「多とする」べきだったのだ。

 しかし、こういうバカタレども、理想を現実と混同するやからは、今も、あとをたたない。
 「25パーセント削減」が理想だから、と、早々公言するバカ。
 「最低でも県外」が理想だから、と、何の現実的裏づけがないまま、早々公言するバカ。
 「反原発」が理想だから、と、早々「脱原発」を公言するバカ。
 「消費税増税」が理想だから、と、デメリットを無視して、早々公言するバカ。

 理想を語るあまり、現実を見ない、バカタレどもは、現在でも、枚挙にいとまなし状態。
 民主党が、あの当時、政権党であったなら、「沖縄返還」という「離れ業」は、出来なかっただろう。むろん、最近の民主党は、一基地の「移動」すら、端緒にもつけないのが、現実だ。
 ここ数十年の自民党も、同様だが、それでも、長い時間をかけて、やっと「端緒には」ついたのだ。

 沖縄という土地柄か。どうも「理想」と「現実」の混同、あるいは、理想による現実無視。子供でもわかる地政学上の位置から、沖縄が、ほぼ永遠に、最前線である、という現実を。
 いや、むしろ、そういう過酷な現実があるからこそ、沖縄は、常に、「現実離れ」した「理想にまみれている」のかもしれない。

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by mukashinoeiga | 2012-01-17 10:55 | うわごと | Trackback | Comments(0)

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