人気ブログランキング | 話題のタグを見る

弓削太郎「男の銘柄」

 阿佐ヶ谷にて。「現代文学栄華館-昭和の流行作家たち」特集。61年、大映東京。
 <日活の肉体派女優筑波久子の大映移籍第一回作品>とのこと。12/24(土)まで、上映中。おすすめ。
 いやあ、筑波久子、絶対の魅力! 浮気する人妻を、さわやか(笑)かつキュートに演じる。
 夫・大瀬康一は教師。元教え子の渋沢詩子と、週末浮気旅行。妻・筑波久子も、これに対抗して、若い男、ヘンタイ中年男・根上淳、根上が雇ったチンピラと、次々、浮気。夫の相手は一人なのに、妻は、次々エスカレート。
 こんな若妻を、さわやかに、キュートに、汚れなく、演じるのだから、たいしたもの。、筑波久子の、絶対的な魅力。素晴らしい。
 筑波久子といえば、鈴木清順の超珍作「らぶれたあ」はじめ、日活映画に多数出演、ぼくも何本か見ているが、これが、ちっとも、印象に残らない凡演。何の魅力も感じられず。その後の、東宝、東映の助演でも、印象に残らず。
 「ヘイ・ベイビー THE SEX LIFE」(1971年、筑波コーポレーション、監督・ナレーション・主演、激しく、見てみたい) をへて、渡米して、かのB級珍作ジョー・ダンテ「ピラニア」のプロデューサーに(最近、3Dとしてリメイク、これにも、プロデューサーとして名を連ねる。3Dは未見)。
 ということしか知らなかった。それが、筑波久子、この魅力。これをすばらしいといわずして、ナニをすばらしいというのか。
 もちろん、50年前のメジャー・スタジオ映画だから、女優もほとんど、肌は、見せない。その上で、エロティック・コメディーを展開する無理は承知しつつ、それでも、このスマートなセクシーさ&ピュアさ。
 映画も、その魅力を余すことなく伝え、快作の部類に。
 なお、夫役の大瀬康一、数年後に「隠密剣士」(ほぼ未見)でTVヒーロー としてブレイク。その数年前に、このしょぼい役か。さらに、筑波久子に男を世話する、証券会社社員に左幸子。日活時代は、筑波など歯牙にもかけないヒロイン女優だったのに、この役割逆転は、結構衝撃。

★新・今、そこにある映画★
あらたに開設しました。
★映画流れ者★
当ブログへの感想・質問・指導・いちゃ問はこちらへ


人気ブログランキング・日本映画
↑↓クリックしていただければ、ランクが上がります(笑)。
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
にほんブログ村

by mukashinoeiga | 2011-12-19 00:55 | 旧作日本映画感想文 | Comments(0)

名前
URL
削除用パスワード