続・石原慎太郎「暴言」はなぜ非難されないか・その理由

 石原慎太郎は、約60年にわたるメディア露出で、その存在感を築いて来た。
 現在に至る、半世紀以上のメディア露出というのは、おそらく、現存する日本人では、彼ひとりではないだろうか。たぶん、ほかには、一人も、いない。
 ザ・存在感。
 最初はスキャンダラスな芥川賞最年少受賞者として話題を呼び、膨大な小説・映画脚本で人気を博した。映画を監督し、主演もした。弟は、国民的人気者。政界に進出しても、常に話題を呼んできた。
 <太陽族>という、社会潮流・社会風俗・小説・映画をクロスオーヴァーする、一大ムーヴメントの<創始者>であり、このような多分野にわたる、社会への影響を、たったひとりで(もちろん、弟・裕次郎も貢献しているが)でっち上げた、おそらく、日本ではただひとりの存在感。
 慎太郎を毛嫌いしている向きにはも気に入らないかもしれないが、石原慎太郎は、この半世紀の日本を駆け抜けた、ただ一人の<カルチャー・ヒーロー>なのだ。いい悪いの問題では、ない。
 
 そう、かのババア問題というのもあった。
 慎太郎が「ババアは、役に立たない」うんぬんとか、言ったという奴。
 これに、左翼のババア諸君が激怒。謝罪と賠償(確か、象徴として、一人1円だっけ)を、求めて、裁判を起こして、負けた。
 バッカ、じゃないだろうか。
 「ババア」といわれて、気に入らなかったら、都庁にデモして、あるいは慎太郎知事の出席行事に行って、「ナニを、この、クソシジイ」と、言い返せば、いいだけの話ではないか。
 しかし、左翼ババア諸君は、公式の場で、クソジジイというのは、自らを貶める、下品で差別的な、はしたない行為と考えて、わざわざ裁判を起こした。
 ただ一言、「クソジジイ、慎太郎」と、言えば、いいだけのことを。

 「フランス語は数を数えられない言語」というのも、あった。
 確か、在日フランス人たちが抗議した。
 この抗議の報道を見て、ぼくは、がっかりした。
 ウイットに富んだフランス人なら、気の利いた、皮肉の効いた、しゃれっ気たっぷりな、抗議を、日本人、および慎太郎に示す、絶好の機会では、なかったのか。

 あーあ、これなんだよなあ。
 こういう言葉を、ここに使うのは、ちょいと恥ずかしいんだけど、慎太郎は、ポップカルチャー・ヒーローで、トリックスターで、人気モノなんだよ、半世紀にわたるさ。
 一言で、言おう。
 石原慎太郎に抗議する人たちは、常に、マジメな左翼諸君で、常にマジメな抗議をし、そして、慎太郎本人はもとより、マスゴミや、国民一般から、かえりみられることはなかった。
 自分がどう見られているか、いかに相手にされないか、慎太郎への抗議者は、自分の姿が、まったく、見えていない。
 良くも悪くも、慎太郎は半世紀以上のメディア露出で、<やんちゃなガキ大将>というイメージを、日本中に、振りまいてきた。
 むろん、慎太郎が、天然の、<やんちゃなガキ大将>であるわけではない。おそらく努力して、まあ多少天性なモノはあったろうが、かなり突っ張ってきた結果、さらには、弟の国民的イメージも、バックアップあり、慎太郎といえば、多少のやんちゃは、みんなほほ笑んで、許してしまう<やんちゃなガキ大将>に、なりおおせたのだ。
 そう、ここが、大事。
 慎太郎は、半世紀以上のメディア露出(これ自体が、日本では、おそらく彼ひとり)をかけて、<やんちゃなガキ大将>というセルフイメージを、確固として、築いてしまったのだ。

 それに対する、マジメな左翼諸君の批判といえば。
 イメージとしては、マジメなメガネをきりりとかけて、「石原さん、そんな不良やめなさい、先生に言うわよ」という、まじめな学級委員長のイメージか。
 慎太郎が多く原作や脚本を提供し、裕次郎も多く主演した日活映画で言えば、若き日の吉永小百合が、演じたような。ただし、左翼ババア諸君や、在日フランス人たちには、惜しむらくは、少女時代の吉永小百合の天然の愛嬌と、きりりとした美貌と、愛くるしいユーモアが、ないけどね。
 <やんちゃなガキ大将>と<くそマジメな学級委員長>が対立したとして、ぼくたち、ぼんくらなクラスメート(国民)は、どちらを応援するか、答えは、明々白々ではないか。
 しかもぼくたちは、慎太郎に、裕次郎のイメージを重ねて、見ている。
 裕次郎の、これこそ天然の<やんちゃなガキ大将>イメージもが、慎太郎の<やんちゃなガキ大将>イメージを、さらに確固たるものにバックアップする。
 この兄弟のダブル・イメージには、なんと言っても、半世紀以上の強大なメディア露出があるのだ。
 無名の左翼ババア諸君には、歯が立つものではない。
 昨日の、慎太郎VSレンホー会談も、まるきり、この構図を、なぞっているだけ。レンホーこそ、今を代表する<きりっとマジメな学級委員長>そのもののイメージで、だから、誰も、レンホーと慎太郎を比べたら、レンホーには、鼻も引っ掛けない。
 というわけで、長くなったので、この続きは、後日。

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by mukashinoeiga | 2011-03-15 00:48 | うわごと | Trackback | Comments(0)

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