篠田心中岩の下志麻

 「心中天網島(しんじゅうてんのあみしま)」などで知られる、篠田正浩監督作品を、フィルムセンターで、ある程度まとめて見たので、過去ログをまとめてみました。
 篠田作品は、協同する女優・岩下志麻の存在が欠かせなく、というか、むしろ、岩下志麻がいなければ、夫婦でなければ、毎度毎度、凡庸でつまらない映画を撮り続ける篠田が、映画をこれほど撮りえたとは思えません。
 しかし、岩下志麻と篠田正浩の資質は、まるで水と油、俗に言えば、肉食系女優が、草食系監督の映画に、出続けた、という不幸。そういう意味で、心中という言葉を、タイトルに含みました。
 ただし、篠田正浩は、ジャーナリスティックなセンス、プロデューサーとしての嗅覚は、わりと抜群だったりするので、なかなか、マスコミ受けする企画を立てられるのですね。結果としてつまらないにしても、マスコミをにぎわせて、ヒットさせてしまう。そこら辺は、やはり監督としてはぐだぐだながら、企画だけはよい、林海象、ジョージ・ルーカスと共通するものがあり。こういう人たちは、監督業はさっさとあきらめて、プロデュースに徹すれば、かなり快作を乱打できるはずなんだよねえ。残念。
 詳しくは、各作品の感想をごらんいただくとして、面白い篠田映画は、初期作品の数作に、限る。
 というわけで、佳作は、ここでは、下のほうに書いてある初期作に集中しております。

1「美しさと哀しみと」

2「涙を、獅子のたて髪に」

3「卑弥呼」

4「桜の森の満開の下」

5「化石の森」

6「暗殺」

7「あかね雲」

8「沈黙」

9「心中天網島」

10「処刑の島」

11「異聞猿飛佐助」

12「私たちの結婚」

13「三味線とオートバイ」

14「わが恋の旅路」


 なお、1980年代以降の諸作に、関しては、リアルタイムで見ていますが、再見する気も起こらないぐだぐだの映画ばかり。よって、おそらく、もう二度と見ないと思いますので、割斉させていただきます。



●近日公開予定●
川島あり川島雄三映画の正体
おゲイさん乾杯木下恵介映画の正体
愛と清順の駄目出し鈴木清順映画の正体
彼と彼女と取りマキ~ノたちマキノ雅弘映画の正体
大魔剣三隅研次映画の正体
危険な英夫鈴木英夫映画の正体
ますますムラムラのまんぢ増村保造映画の正体
妄想の器橋本忍映画の正体
Vシネの花道90年代最強伝説三池崇史映画の正体
しぃみず学園清水宏映画の正体
溝口賛歌(けんじぃ)溝口健二映画の正体


にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
●にほんブログ村>映画>名作・なつかし映画

 
●人気ブログ・ランキング>映画>日本映画
[PR]

by mukashinoeiga | 2010-06-05 22:59 | 篠田心中岩の下志麻 | Trackback | Comments(4)

トラックバックURL : http://mukasieiga.exblog.jp/tb/12757501
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by サセレシア at 2016-01-03 02:43 x
篠田監督って確かに面白い映画滅多にありませんよね。
岩下志麻さんを活かしきれてないのはご両人の宿命なんですかね。

先日「古都」を観ましたが、昭和三十年代の岩下さんの綺麗さは流石ですな。
前年の「秋刀魚の味」で振られた吉田輝男とめでたく結ばれました。

同時期の松竹女優で例えると「陽の桑野、陰の岩下」って感じなんですが、昭和四十年代辺りから様子が変わって来ますよね、何かあったんですかね。

「その人は女教師」って御覧になりました?

今年もよろしくお願いします。
Commented by mukashinoeiga at 2016-01-03 13:21
篠田心中岩の下志麻記事へのコメント、サセレシアさん、ども。
 まあ、人気女優と結婚したおかげで、必ずその彼女を出せるというメリット、またジャーナリスティックな企画力(しか、ないが)もあり、アレだけの凡カンなのに映画を撮り続け、ついには大学教授に納まるという、まあ、一種の営業のプロというべき人で、この人が、監督ではなく、プロデューサーだったら、何の問題もなかったんですがね。日本のジョージ・ルーカス、とは、ほめすぎか。ほめてないか。

>「陽の桑野、陰の岩下」

 でも、若いころの岩下は、ホントーにきれーでしたからねー。陽性よりも、陰性の方が、女優としては、長持ちなのかもしれません。若くなくなれば、いずれはシリアスドラマに、移行しなければなりませんからね。
「その人は女教師」は、記憶にありませんが、面白いのですか。ならば、いずれ、見ねば(笑)。こちらこそ今年もよろしく。 昔の映画。
Commented by お邪魔ビンラディン at 2016-01-05 00:10 x
むかし、松竹ヌーヴェルヴァーグ特集を組んだときの大井武蔵野館のチラシに「監督として生き残るには大女優と結婚すべし」という名文句があって大笑いしましたが、長谷川和彦などは名女優と一緒になったからか、映画を撮らなくなって久しいですなぁ。
「その人は女教師」は未見ですが、たしか三船敏郎の息子の三船史郎が相手となる恋愛ドラマですね。出目昌伸監督だから、そこそこの出来栄えではないかと思いますが。
Commented by mukashinoeiga at 2016-01-05 02:03
篠田心中岩の下志麻記事へのコメント、お邪魔ビンラディンさん、ども。
 おお、長谷川さん、もはや撮る撮る詐欺の人ですね。アレだけ長年仕事をしないで、喰っていけるのだから、うらやましい。
 最近の流行語?を安易に使って申し訳ないが、ちょっと不可逆的ですが、ゴジさんの生涯を、神代監督に撮ってほしいところで。「ゴジ薔薇昇天」。 昔の映画
名前
URL
削除用パスワード