鈴木則文「恐怖女子高校・暴行リンチ教室」

 池袋にて。「鈴木則文・映画まつり」特集。73年・東映。
 前作・鈴木則文「恐怖女子高校・女暴力教室」との最大の違いは、白の夏服セーラー服が黒の冬服になったことだろうか。それ以外はキャスト的にもお話的にも、ほぼ同じ。若干のマイナー・チェンジはあるが。
 冒頭、名古屋のヤンキーばかりを集めた女子高の、化学実験室で、セーラー服が縛られて、裸にひん剥かれる。取り囲むのは同じ黒の制服の「風紀委員会」たち。腕に「風紀委員」の腕章。顔には風邪用のマスクを全員している。真っ赤な、レザー的風合いのマスクで、さすが東映、風紀委員・イコール・スケバン風味。
 ここで「風紀委員」たちが、裸にひん剥いた「元風紀委員」に、盛んに「ボックスを検査してやる」という。最初は?だったが、ううむ、そうか、「ボックス」ってのは、いわゆる女性器のことなのね。
 う~ん。ハードボイルドないいようではありませんか。さすが、スケ番。思わず、カッケー、と。
 ところが、次には、「ボックス」と、「ミルク・ボタン」に電極をつなぎリンチ・・・・。
 え、「ミルク・ボタン」?
 え、可愛らしすぎるぞ、その語感。
 やってることは、電極つなぎの、通電の、リンチで、結局、そこから逃げて、追い詰められて、彼女は、死んでしまう。
 かくて、妹分(舎弟ならぬ舎妹)の謎の死の真相を探るべく、横浜のスケ番・杉本美樹が、新幹線のただ乗り(笑)で、名古屋に乗り込む・・・・。もちろんライヴァルのスケ番・池玲子も、彼女と片をつけるため、バイクに乗って、追いかけてくるのだ!
 これに、この学校の理事長にして、衆議院議員、その名も佐藤茂(金子信雄)の手下の悪徳を種にゆすりをする、ブラック・ジャーナリスト渡瀬恒彦なども絡み、学校の教頭(次期校長)が、凶悪顔の東映悪役キャラ、おなじみ今井健二! しかも役名は石原センタロー! 後の、「フライ、ダディ、フライ」にも、悪徳政治家の役名がイシハラで、東映は、好きだよねー、石原を悪役にするのが。
 最後はいかにも70年代らしい学園闘争風に、封鎖された校門を間に、機動隊と女子高生側の投石・放水大合戦。
 かっこよく決めた、ニヒルな渡瀬恒彦が、ブザマにスッ転んで、ストップ・モーション。
 ソクブン映画の、ヒヒオヤジ専門役、金子信雄、若い女といたすとき、必ず、豚のように鼻を鳴らす。
 教師には、ソクブン組常連・田中小実昌だし。ハゲ頭に脂汗たらたらと、教師らしからぬ痴態で。
 全ての権威を笑う、ソクブン映画ならでは。
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by mukashinoeiga | 2010-06-01 22:54 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

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